有価証券報告書-第22期(2022/12/01-2023/11/30)

【提出】
2024/02/19 10:20
【資料】
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【項目】
161項目

対処すべき課題

(1)中長期的な経営戦略及び優先的に対処すべき課題
サーラグループは、創立110周年を迎えた2019年に、私たちが実現したい未来を2030年ビジョン「私のまちにSALA、暮らしとともにSALA」として掲げました。同ビジョンにおいて、社会が大きく変化するなかでもお客さまの暮らしやすさを徹底して追求し、安心、安全、快適、便利はもちろんのこと、新しく、楽しい価値の提供を続けることを約束しています。また、お客さま、地域、取引先、株主の皆さまからはサーラブランドが信頼のあかしとなり、社員にとっては最も働きがいのある会社となることを目指しています。現在取組みを進める第5次中期経営計画(2023年11月期~2025年11月期)は、一層の成長に挑戦するため「枠を越える」を基本方針に定めています。グループ内外との積極的な連携・共創を通じて地域やお客さまの課題解決に取り組み、お客さまの期待を上回る顧客体験を提供することにより、SALAのブランド価値を高めるとともに、2030年ビジョンの実現に向けて取り組んでいます。
セグメント別の重点取組みは次のとおりです。
(2)セグメント別の重点取組み
(エネルギー&ソリューションズ)
・省エネ提案やカーボンニュートラル提案を通じて、お客さまや地域の課題解決に取り組みます。また、グループ内外との連携・共創により新規事業及び既存事業周辺分野の拡大に挑戦します。
・電力事業を新たな成長分野と位置付け、電力小売分野における収益力強化や再生可能エネルギー電源の開発、蓄電所等への投資など、地域のカーボンニュートラル実現に向けた取組みを加速します。
・デジタル技術の活用によりお客さま対応をはじめとする業務プロセスの効率化に取り組むとともに、グループ内の顧客データ連携による収益機会の拡大を目指します。
(エンジニアリング&メンテナンス)
・安定的な収益基盤づくりのための業務プロセス改革を継続するとともに、マネジメントレベルの向上や社員教育の強化などによる組織力の強化を図ります。
・省エネや創エネ、カーボンオフセット化など脱炭素化に寄与するインフラ提案により、お客さまの事業活動におけるカーボンニュートラル貢献に引き続き取り組みます。
(ハウジング)
・住宅販売部門は、お客さま視点の商品・サービス開発に継続して取り組むとともに、既存事業の業務プロセス改革や建設コストの低減、原価管理の徹底などを進めることにより、収益力の強化を図ります。
・住宅部資材加工・販売部門は、外装や躯体などの施工力向上により工事売上を拡大するとともに、カーボンニュートラル商材の取扱い強化による取引拡大に取り組みます。
(カーライフサポート)
・新車販売部門、中古車販売部門及びサービス部門の連携の強化により、お客さま基盤の拡充を図るとともに、お客さま満足度向上につながる顧客情報の活用や店舗づくり、人材づくりを追求します。
・グループ連携により店舗や整備工場のカーボンニュートラル化を一層進めるとともに、EV(電気自動車)の販売や家庭、車とエネルギーをつなぐ新たなサービスの創造に取り組みます。
(アニマルヘルスケア)
・営業と配送の分離や倉庫業務の集約化などサプライチェーンの再構築により、効率的な事業構造への変革に取り組みます。
・シェア拡大に向けたマーケティングや新たな営業手法の確立に加え、人材育成やマネジメント強化による組織力強化を図ります。
(プロパティ)
・不動産部門は、お客さま接点の強化やお客さまの資産管理・運用に関する取組み、グループ連携による中古住宅ビジネスの実践などにより、収益力を強化します。
・2024年の完成を予定する豊橋駅前大通二丁目地区再開発事業のemCAMPUS(エムキャンパス)WESTにおいては、地域にお住まいのお客さまの健康や生活の質向上、にぎわいの創出などをコンセプトに、まちの活性化につながる新たな空間づくりに取り組みます。
・ホスピタリティ部門は、商品企画力や社員教育などを強化し、質の高い商品・サービスの提供を通じて、新たなお客さまを増やすとともに、お客さまのリピート利用を促進します。