有価証券報告書-第16期(平成28年12月1日-平成29年11月30日)

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2018/02/22 10:19
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対処すべき課題

サーラグループは、平成28年7月に実施した上場会社3社の経営統合により新たな体制へ移行しました。平成28年12月より「私のまちにはSALAがある ~暮らしとエネルギーのSALAへ~」をテーマに掲げた、経営統合後初となる第3次中期経営計画(平成29年11月期~平成31年11月期)の達成に向けて取り組んでいます。
本中期経営計画は、加速する超高齢化社会や将来の人口減少、AIやIoTといった技術革新によるスマート社会の進展など大きく変化する経営環境のなか、サーラグループの将来の望ましい姿、明るい未来のビジョンを長期構想として共有した上で、その実現に向けた取組みを3ヵ年の行動計画としてまとめています。
サーラグループは、お客さまの生活を豊かにし、地域の発展を目指した事業を展開しており、今後もどのような状況下においてもお客さまのニーズにお応えし、喜んでいただける魅力的な商品・サービスの提供に努めます。本中期経営計画では、これから迎える大きな転換期への備えを開始するとともに、地域のお客さまに新たな価値を提供し続ける存在として成長することにより、「暮らしとエネルギーのSALA」として広く地域に浸透することを目指しています。
なお、本中期経営計画における重点課題は次の3つであります。
1.重点課題と主な施策
[重点課題1] お客さま・地域との新たな関係づくり
(1)より身近なブランド「SALA」の浸透
(2)お客さま起点の提案の徹底
(3)社会との関わり強化
[重点課題2] 魅力あるまち・暮らしづくり
(1)まちづくり事業の推進
(2)まちの活性化や暮らしの品質向上につながる調査・研究
[重点課題3] 社員が誇れる会社づくり
(1)全ての社員の活躍機会の拡大と働きがいにつながる人事施策の実施
(2)新たな人材育成プログラムの導入と多様な採用・人材交流によるグループの活性化
中期経営計画の2年目となる第17期(平成30年11月期)は、上記重点課題への取組みに主軸を置き、サーラグループ一体となってお客さまの期待に応えるための基盤や仕組みの整備、新たな成長に向けた周辺事業領域の拡大、新規事業・サービスの開発を推進するプラットフォームの構築、社員の持てる力を最大限に発揮する働き方改革などに取り組みます。
セグメント別の主な経営戦略は次のとおりです。
2.セグメント別の重点課題
(エネルギー&ソリューションズ)
・お得なガス料金サービスの活用などによりお客さま接点を強化するとともに、地域におけるすべてのお客さまをサーラのお客さまとして捉え、お客さまの豊かな暮らしを実現するための価値ある商品・サービスを提案します。
・エネルギー分野の専門性をさらに向上し、お客さまに最適なエネルギー提案などによりエネルギー事業を拡大するとともに、省エネに関する包括的なサービスを切り口としたビジネスサービスに本格的に取り組み収益の拡大を図ります。また、天然ガスを中心とするエネルギー販売量の増加に引き続き取り組みます。
(エンジニアリング&メンテナンス)
・企業体質を強化することにより、外部環境に左右されない強固な収益基盤づくりに取り組みます。
・サーラグループ各社と連携したソリューション型ビジネスの推進により、既存のお客さまとの取引拡大並びに新規のお客さまの獲得に努めます。
(ハウジング)
・住宅販売部門は、商品力の強化や土地付注文住宅の積極的な展開、外断熱を採用した分譲住宅の販売、重点エリアにおける用地取得体制の強化などに取り組みます。
・住宅部資材加工・販売部門は首都圏における事業拡大のほか、お客さまである工務店に対して長期優良住宅や省エネ住宅づくりに関する提案を行うことにより拡販を図ります。
(カーライフサポート)
・フォルクスワーゲン、アウディともに新車・中古車販売体制を整え、お客さまのニーズやマーケットに合わせた営業活動により、管理お客さま数の増加を図ります。
・サービス部門のオペレーション改善により生産性を高めるとともに、CS(お客さま満足度)を向上させます。
(アニマルヘルスケア)
・新商品や重点取組み商品の提案力を高め、お客さまの課題を解決するコンサルティング営業を強化することにより収益力を強化します。
・プロセス管理を重視し、営業のマネジメントレベルの向上に取り組むことにより、売上総利益の拡大を図ります。
(プロパティ)
・不動産部門は、不動産仲介、再販などの不動産流通事業を再構築するとともに、豊橋駅前大通二丁目地区の再開発事業を着実に推進します。
・ホスピタリティ部門は、マーケットに対応した商品・サービスの提供と、プロモーションの強化によりホテルアークリッシュ豊橋を中心にお客さま数の増加に取り組みます。