訂正有価証券報告書-第15期(平成27年12月1日-平成28年11月30日)

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2018/02/22 10:10
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対処すべき課題

サーラグループは平成28年7月に上場会社3社の経営統合により、新たな体制へ移行しました。「SALA」の旗の下、これまでの枠組みを取り払い、お客さまを起点に事業展開するグループへと変革していきます。変革の実現に向けて、グループ長期構想として少し先の目指す姿を共有した上で、経営統合後初となる第3次中期経営計画(平成29年11月期~平成31年11月期)を策定しました。平成28年12月より、第1次中期経営計画から取り組んできました基盤整備の総仕上げと、これからの10年を見据えた変革実現への第一歩を新たに踏み出してまいります。
グループ長期構想
「私のまちにSALA、暮らしとともにSALA」
まち・暮らしにおいて安心、便利、楽しい、新しいを実現する商品を選択・開発し、お客さまにとって嬉しいサービスとして提供する会社・店舗・社員へ
[第3次中期経営計画の概要]
テーマ
「私のまちにはSALAがある ~暮らしとエネルギーのSALAへ~」
第3次中期経営計画では、第一にグループが成長していくための基盤を確固たるものにするため、引き続き既存事業の強化に取り組みます。その上で、個人のお客さまに対する商品・サービス、お客さま窓口の名称を「SALA」に統一し、サービス体制から事業展開、組織運営に至るまで徹底してお客さま起点から見直し、お客さま一人ひとりに喜んでいただけるサービスの提供に努めます。また、産業用の分野ではグループの総合力を発揮し、お客さま毎に最適な提案を行うことにより、「暮らしとエネルギーのSALA」として広く地域に浸透することを目指します。
1.重点課題と主な施策
[重点課題1] お客さま・地域との新たな関係づくり
(1)より身近なブランド「SALA」の浸透
店舗や事業所、商品・サービス名に「SALA」を冠することにより、より身近なブランドとして「SALA」の浸透を図ります。さらに、訪問、店舗、WEBといったお客さま接点を再構築します。
(2)お客さま起点の提案の徹底
お客さまにとって価値がある商品・サービスを最適な形で提供する仕組みを構築するとともに、お客さまのライフステージに合わせた提案を行います。また、エリア別に「SALA」を展開するための方針を定め、事業戦略を策定し実行します。
(3)社会との関わり強化
CSRの推進や、広報・IRの拡充による地域の株主づくりに取り組むことにより、地域社会とのコミュニケーションを深めていきます。
[重点課題2] 魅力あるまち・暮らしづくり
(1)まちづくり事業の推進
愛知県豊橋市の中心市街地(豊橋駅前大通二丁目地区)における再開発事業を着実に推進するとともに、不動産賃貸事業の強化により資産価値向上の実現とまちの賑わいづくりに主体的に取り組みます。また、地域の総合エネルギー事業者として、次世代エネルギーインフラの研究開発に取り組みます。
(2)まちの活性化や暮らしの品質向上につながる調査・研究
「暮らす研究所」の設置などにより、長期構想で目指すまち、暮らしに寄与する新規事業・サービスについて、既存領域に限らず研究及び検討を行います。
[重点課題3] 社員が誇れる会社づくり
(1)全ての社員の活躍機会の拡大と働きがいにつながる人事施策の実施
働きがいのある人事制度への見直しを図るほか、女性社員の活躍機会の拡大に向けた施策の実施や、社員が働きやすい職場環境づくりに取り組みます。
(2)新たな人材育成プログラムの導入と多様な採用・人材交流によるグループの活性化
人材育成プログラムの再構築や、事業展開に合わせた知識、技術等を習得するプログラムの拡充により、競争力ある人材の開発及び育成を行います。さらに、魅力ある採用活動や、会社間の人材交流の促進によるグループの活性化を図ります。
2.セグメント別の重点課題
当社は平成28年12月1日付で、ガス&パワー事業とエネルギーサプライ&ソリューション事業を統合し、新たにエネルギー&ソリューションズ事業を設置しました。エネルギー顧客基盤をベースに生活サービスを重ねる基本戦略を推進し、都市ガスエリアにおける市場深耕、LPガスエリアにおける市場開拓といったエリア軸で効率的な事業展開を推進してまいります。また、グループ各社の不動産賃貸事業及びホスピタリティ事業を統合し、新たにプロパティ事業を設置する報告セグメントの変更を行っております。セグメント別の重点課題は次のとおりです。
(エネルギー&ソリューションズ事業)
(1)エネルギー事業の基盤再構築
都市ガス、LPガスの枠組みを超えて、電気も含めた総合エネルギー事業としての運営体制を築き、協力してより多くのお客さまにSALAのエネルギーをお届けします。
(2)エネルギーを含めた総合生活サービスとしての事業展開
エネルギー自由化時代においてもお客さまから選ばれるエネルギー事業者であるために、他のインフラサービスや生活サービスも含めて広く暮らしのソリューションを提供し、お客さまにとって身近で頼れる存在を目指します。
(エンジニアリング&メンテナンス事業)
(1)外部環境に左右されない強固な収益基盤づくり
体質強化プロジェクトのセグメント展開、新たな収益を実現する新ビジネスの開発やエリア拡大を行い、収益基盤をより強固なものにします。
(2)グループ各社と連携したソリューション型ビジネスの拡大
セグメント内の相互連携はもちろんのこと、他セグメントとも結びつきを強めて新しいサービスを生み出し、グループ一体となってお客さまの要望に応えていきます。
(ハウジング事業)
(1)商品力あるハウスメーカーへの進化
プラン提案力やニーズへの対応力の向上、コンセプト商品の充実等により、多様化する生活スタイルや価値観に応えて「自分らしい暮らし方」の実現をお手伝いするハウスメーカーとなります。
(2)住宅部資材加工分野のエリア拡大
今後の人口動向も見据え、現在事業を展開している神奈川地区を足がかりに関東エリアへの事業拡大を目指します。
(カーライフサポート事業)
(1)輸入車ディーラーとしての基盤の再整備
新車販売のさらなる拡大に加えて中古車事業やサービス事業を拡大し、「新車」「中古車」「サービス」の三位一体型の事業運営を確立します。
(2)CS(お客さま満足度)、ES(社員満足度)ともに高い水準の会社づくり
社員にとって魅力ある会社をつくることで、お客さまに対するサービス品質も向上させ、CS、ESともに高いレベルの輸入車ディーラーとなります。
(アニマルヘルスケア事業)
(1)東日本エリアの事業拡大
現在のシェア率からみて拡大余地がある東日本エリアでの事業規模の拡大を図ります。
(2)エリア拡大や利益率向上に寄与する新しい業務の仕組みづくり
営業担当者の業務の一部外注化や物流拠点の見直しなども含めて業務の仕組みを再検討し、事業効率のよい組織体制をつくります。
(プロパティ事業)
(1)グループの力を結集した豊橋駅前大通二丁目地区再開発事業
事業計画の策定から施設コンテンツの誘致・マネジメント、マンション開発・販売までをグループの総力を挙げて着実に推進します。
(2)グループ資産を活用したまちづくりのエリア展開
豊橋駅前での再開発事業で培ったノウハウやサーラプラザ等のグループ地域拠点を活用し、まちづくり事業を他地域にも展開していきます。
(注)当社は、中部瓦斯株式会社及びサーラ住宅株式会社を完全子会社化する以前より、両社とともに平成23年11月期、平成26年11月期をそれぞれ初年度とするサーラグループ中期経営計画を策定しております。今回の中期経営計画はこれらに続く位置付けにあることから、第3次中期経営計画と表現しております。
3.経営数値目標
区 分第15期 実績
(平成28年11月期)
第18期 目標
(平成31年11月期)
売上高1,489億円2,200億円
経常利益30億円65億円
売上高経常利益率2.1%3.0%

(将来に関する記述等についてのご注意)
上記の数値計画等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。