有価証券報告書-第26期(2024/05/01-2025/04/30)
(1)経営成績等の状況の概要
当事業年度の経営成績
当26期の業績は、売上高128億12百万円(前期比103.5%)、営業利益は10億62百万円(前期比106.6%)、経常利益は10億99百万円(前期比104.7%)となり、当期純利益は7億20百万円(前期比102.3%)となりました。
当26期の国内経済においては企業収益や雇用環境の改善が進み、全体としては回復基調となりました。体験価値を提供する観光、サービス、外食産業においては個人消費の持ち直しとインバウンド需要の高まりが下支えとなり、当期の売上高は過去最高を記録しました。しかしながら不安定な国際情勢や天候不順を背景に原材料とエネルギー価格の高騰は未だ続いており、長期化する物価高騰は国内の消費意欲を減退させる理由にもなり、客数確保とコスト抑制は引き続き重要な経営課題となっております。
このような環境下、当社では「インフレ・人手不足の対応」というテーマに沿って諸施策を進めてまいりました。
食材価格の高騰に対して、店舗で発生する廃棄ロスを分析し、レシピと調理手順の確認を実施したうえで適正使用量の再徹底を行いました。当26期に新たに導入した原価管理システムではタイムリーな原価管理が可能となります。業態ごとのメニューレシピの登録や棚卸データの連携を進めており、対応完了後はこれまで行っていたデータ入力や報告業務が自動化され、より店舗営業に注力できる体制となります。
人手不足の対応に関しましては、新しい研修制度の構築を進め、本社ビルに新設した研修センターにおいて新人キャスト全員の導入研修を本部接客トレーナーが実施しております。これまで店長が行っていた事務手続きや連絡、初期教育等の体制を研修センターに移行したことで、キャストは統一された基準のもとに勤務開始できるようになり、店舗ではオペレーションの精度向上や業務効率化に繋がる問題発見、クリンリネスの強化など、サービスの均一化が進んでおります。採用事務においてもWEB化を進め、入社手続きの時間短縮、ペーパーレス化によるコスト削減なども実現いたしました。今期は研修センターの活用をさらに進め、入社後のフォロー研修、時間帯責任者研修ほか、キャスト自身の成長機会を数多く設けられるようにランクアップ制度とリンクさせて人材育成と定着を進めてまいります。
福利厚生制度では、定着率向上を目的として子育て世代への手当支給や資格取得時の経済的支援を拡大するなど、持続可能な制度改定を実施しております。
さまざまな取組みを推進したことで、社員の年間休日は118.2日(前年比3.2日増)、平均時間外勤務時間は16.9時間(前年比69.0%)となり、7.6時間削減出来ました。引き続き労務環境の改善を進めてまいります。
新規創店につきましては「椿屋珈琲吉祥寺茶寮」「椿屋珈琲焙煎所&カフェ」「イタリアンダイニングDONA新宿紀伊國屋店」の3店舗を出店いたしました。
また新たな取り組みとしてケーキ予約サイトを新設いたしました。事前のネット注文が可能となり、ご予約時のお客様の負担軽減と店舗業務の効率化にも繋がりました。特にバースデーケーキや子供の日、母の日などのアニバーサリーケーキのご予約が好評です。
部門別の概況につきましては、以下のとおりです。
『椿屋珈琲グループ』(期末店舗数52店舗 増減なし)
椿屋珈琲グループの売上高は56億95百万円(前期比106.2%)となりました。
「ゆとりとくつろぎの60分」を店内で過ごしていただくため、高級感のある内装、落ち着いた雰囲気、接客サービスなど、ブランド化を推進してまいりました。スペシャルティコーヒーに限定した商品開発と新設した本社研修センターにおける基礎教育、職位に応じた従業員のトレーニングを実施することでサービス向上に繋げており、定着率向上によって労務環境改善にも大きく貢献しております。
2024年5月に椿屋珈琲吉祥寺茶寮、10月に椿屋珈琲焙煎所&カフェの2店舗を新規出店し、質、ブランド力の向上に尽力しております。
『ダッキーダックグループ』(期末店舗数19店舗 1店舗減)
ダッキーダックグループの売上高は25億9百万円(前期比105.3%)となりました。
旬の食材を使用したホームメイドケーキ、食事メニューとケーキのセットを主力商品としております。ケーキスタジオ併設店では、専属パティシエールが地域の子供たちと一緒にケーキをつくる「夢のパティシエ体験」や地産地消をテーマとした大学とのコラボレーション企画など、多くのお客様との交流も行っております。
『イタリアンダイニング ドナグループ』(期末店舗数23店舗 1店舗増)
イタリアンダイニング ドナグループの売上高は22億22百万円(前期比106.6%)となりました。
「本格イタリアンをカジュアルに楽しめる店」をコンセプトに、自社製にこだわった生麺、パスタソース、ドレッシングを使用し、大小パーティではご要望にあわせた特別メニュー、料理にあわせたお酒の提案など、付加価値の提供に努めております。
2025年4月、ビルの改装工事に伴い一時撤退しておりましたイタリアンダイニングDONA新宿紀伊國屋店を4年ぶりに再出店しております。
『こてがえし・ぱすたかんグループ』(期末店舗数12店舗 1店舗減)
こてがえし・ぱすたかんグループの売上高は13億58百万円(前期比97.6%)となりました。
日本のソウルフードである「もんじゃ焼き」「お好み焼き」はお客様のリピート率は高くないものの、訪日外国人や若年層の取り込みが進んでおります。体験価値を向上させる調理動画や多言語化に加え、テーブルオーダーシステム等のDX対応が完了し、人で行うべき調理・サービスの充実を進めるべくトレーニングを行っております。
『プロント』(期末店舗数4店舗 増減なし)
プロントの売上高は5億26百万円(前期比83.6%)となりました。
弊社がフランチャイジーとして運営するプロントでは、日中はカフェとしてコーヒー・トースト・マフィンやランチパスタを、夜間は一人からグループ客までお酒の需要回復にあわせて、「キッサカバ」として気軽にお酒を楽しめるシーンを提供しております。
『生産部門/EC事業/物販催事事業』
生産部門の売上高は2億98百万円(前期比104.3%)となりました。
パスタソース・ドレッシング、食パンや珈琲豆などはOEMの依頼を受け、外部販売も行っております。生産性向上策としてコンフェクショナリーの冷蔵・冷凍設備の改修を実施いたしました。
EC事業の売上高は1億46百万円(前期比87.7%)となりました。
自社サイト「椿屋オンラインショップ」では、ハレの日需要のギフト商品開発を中心に、お客様のニーズに合わせた対応を心掛け、新商品の開発や改良を実施しております。
物販催事事業の売上高は54百万円(前期比73.1%)となりました。
主に百貨店や駅ナカの催事スペースにて、ホームメイドケーキ販売を実施しております。
『サステナビリティの取組み』SDGs ゴール3.7.8.12.14
食品リサイクルの分野において取り組んでいる生麺端材の有効活用について、今期の総量は6.5トンとなりました。引き続き「横濱ビーフ」(株式会社小野ファーム様)の飼料として提供しており、あわせて廃棄物処理で発生するCO2削減とコスト削減にもつながっております。深川コンフェクショナリーでは、発生する動植物性残渣から6.0トンの飼料原材料化と516㎾の発電リサイクルへの活用を行いました。
その他、売上の一部を小児がん治療のために寄付する社会貢献活動、環境に配慮した副資材の使用も全店で徹底し、工場で発生する廃油1.1トンをSAF(持続可能な航空機用再利用燃料)として活用し、大気中のCO2削減に貢献できるよう取り組みを継続しております。
新規創店につきましては「椿屋珈琲吉祥寺茶寮」「椿屋珈琲焙煎所&カフェ」「イタリアンダイニングDONA新宿紀伊國屋店」の3店舗を出店いたしました。
また新たな取り組みとしてケーキ予約サイトを新設いたしました。事前のネット注文が可能となり、ご予約時のお客様の負担軽減と店舗業務の効率化にも繋がりました。特にバースデーケーキや子供の日、母の日などのアニバーサリーケーキのご予約が好評です。
(2)生産・仕入・販売実績・店舗数等の状況
① 生産実績
当社は、フードサービス事業の単一セグメントであるため、生産実績は製品別、仕入実績は品目別、販売実績は部門別に記載しております。
当事業年度における生産実績を製品別に示すと、次のとおりであります。
(注)金額は、製造原価によっております。
② 仕入実績
当事業年度における仕入実績を品目別に示すと、次のとおりであります。
(注)金額は、仕入価格によっております。
③ 販売実績
当事業年度における販売実績を部門別に示すと、次のとおりであります。
(注)ダッキーダックには、EggEggキッチン・Cheese Egg Garden・ダッキーダックカフェ・ダッキーダックキッチン
およびダッキーダックケーキショップを含んでおります。
④ 地域別店舗数及び客席数の状況
(注)1 ダッキーダックには、EggEggキッチン・Cheese Egg Garden・ダッキーダックカフェ・ダッキーダックキッ
チンおよびダッキーダックケーキショップを含んでおります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、18億58百万円で前事業年度末に比較して、41百万円増加しました。
当事業年度におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において営業活動の結果、得られた資金は9億43百万円で、前事業年度と比較して3億77百万円減少しました。これは主に法人税等の支払額が4億18百万円増加したことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において投資活動の結果、使用した資金は7億35百万円で、前事業年度と比較して3億34百万円増加しました。これは主に定期預金の払戻による収入が5億円減少したことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において財務活動の結果、使用した資金は1億66百万円で、前事業年度と比較して5億56百万円減少しました。これは主に長期借入金の返済による支出が6億円減少したことによるものです。
(4)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づき作成されております。
当社の財務諸表作成において、損益または資産の評価等に影響を与える見積り、判断は、過去の実績やその時点で入手可能な情報に基づいた合理的と考えられる様々な要因を考慮した上で行なっておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。
② 経営成績について
当社は「味覚とサービスを通して都会生活に安全で楽しい食の場を提供する」という経営理念のもと、「あったら楽しい食の場・手の届く贅沢」という脱日常と付加価値を提供することに注力しております。今期は「ゆとりとくつろぎの60分」を体験していただくための高付加価値の提供を掲げて、日々の営業施策を進めてまいりました。「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおり、世界的インフレによる物価の上昇や労働力不足に起因する人件費の高騰などのさまざまな影響を受けたものの、業務効率化と営業施策の推進に努めた結果、すべての月で売上高、客数、客単価ともに前年を上回ることができました
売上高は128億12百万円(前年同期比103.5%)、営業利益は10億62百万円(前年同期比106.6%)、経常利益は10億99百万円(前年同期比104.7%)となり、当期純利益は7億20百万円(前年同期比102.3%)となりました。期末店舗数は1店舗減少し、計110店です。
③ 財政状態について
当事業年度末の資産合計は、前事業年度末に比べ4億48百万円増加し91億69百万円となりました。流動資産は前事業年度末に比べ3億79百万円増加し52億71百万円となりました。これは現金及び預金が3億41百万円増加したことが主な要因です。固定資産は前事業年度末に比べ69百万円増加し38億97百万円となりました。これは有形固定資産の建物(純額)が1億41百万円増加したことが主な要因です。
当事業年度末の負債合計は、前事業年度末に比べ1億6百万円減少し19億97百万円となりました。流動負債は前事業年度末に比べ93百万円減少し12億82百万円となりました。これは未払法人税等が1億20百万円減少したことが主な要因です。固定負債は前事業年度末に比べ12百万円減少し7億15百万円となりました。これは退職給付引当金が8百万円減少したことが主な要因です。
当事業年度末の純資産は、前事業年度末に比べ5億55百万円増加し71億71百万円となりました。これは利益剰余金が5億59百万円増加したことが主な要因です。
④ 資金の財源及び資金の流動性についてと財政状態の改善に向けた取り組みについて
当事業年度末におけるキャッシュ・フローの状況は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (3)キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
従来、当社の資金需要はそのほとんどが新規出店と既存店改装のための設備投資資金であります。
今後についても、通常ベースの新規出店と既存店改装は、営業活動によって得られる資金によって賄う方針に変更はございません。また、生産性向上のための製造設備の拡充や、計画外で大型出店を実施するとの判断に至った場合には、金融機関等からの借入または資本市場からの直接資金の調達によって、必要資金の確保を進めていきたいと考えております。
⑤ 経営成績に重要な影響を与える要因について
経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
⑥ 経営者の問題意識と今後の方針について
経営者の問題意識と今後の方針については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。
当事業年度の経営成績
当26期の業績は、売上高128億12百万円(前期比103.5%)、営業利益は10億62百万円(前期比106.6%)、経常利益は10億99百万円(前期比104.7%)となり、当期純利益は7億20百万円(前期比102.3%)となりました。
当26期の国内経済においては企業収益や雇用環境の改善が進み、全体としては回復基調となりました。体験価値を提供する観光、サービス、外食産業においては個人消費の持ち直しとインバウンド需要の高まりが下支えとなり、当期の売上高は過去最高を記録しました。しかしながら不安定な国際情勢や天候不順を背景に原材料とエネルギー価格の高騰は未だ続いており、長期化する物価高騰は国内の消費意欲を減退させる理由にもなり、客数確保とコスト抑制は引き続き重要な経営課題となっております。
このような環境下、当社では「インフレ・人手不足の対応」というテーマに沿って諸施策を進めてまいりました。
食材価格の高騰に対して、店舗で発生する廃棄ロスを分析し、レシピと調理手順の確認を実施したうえで適正使用量の再徹底を行いました。当26期に新たに導入した原価管理システムではタイムリーな原価管理が可能となります。業態ごとのメニューレシピの登録や棚卸データの連携を進めており、対応完了後はこれまで行っていたデータ入力や報告業務が自動化され、より店舗営業に注力できる体制となります。
人手不足の対応に関しましては、新しい研修制度の構築を進め、本社ビルに新設した研修センターにおいて新人キャスト全員の導入研修を本部接客トレーナーが実施しております。これまで店長が行っていた事務手続きや連絡、初期教育等の体制を研修センターに移行したことで、キャストは統一された基準のもとに勤務開始できるようになり、店舗ではオペレーションの精度向上や業務効率化に繋がる問題発見、クリンリネスの強化など、サービスの均一化が進んでおります。採用事務においてもWEB化を進め、入社手続きの時間短縮、ペーパーレス化によるコスト削減なども実現いたしました。今期は研修センターの活用をさらに進め、入社後のフォロー研修、時間帯責任者研修ほか、キャスト自身の成長機会を数多く設けられるようにランクアップ制度とリンクさせて人材育成と定着を進めてまいります。
福利厚生制度では、定着率向上を目的として子育て世代への手当支給や資格取得時の経済的支援を拡大するなど、持続可能な制度改定を実施しております。
さまざまな取組みを推進したことで、社員の年間休日は118.2日(前年比3.2日増)、平均時間外勤務時間は16.9時間(前年比69.0%)となり、7.6時間削減出来ました。引き続き労務環境の改善を進めてまいります。
新規創店につきましては「椿屋珈琲吉祥寺茶寮」「椿屋珈琲焙煎所&カフェ」「イタリアンダイニングDONA新宿紀伊國屋店」の3店舗を出店いたしました。
また新たな取り組みとしてケーキ予約サイトを新設いたしました。事前のネット注文が可能となり、ご予約時のお客様の負担軽減と店舗業務の効率化にも繋がりました。特にバースデーケーキや子供の日、母の日などのアニバーサリーケーキのご予約が好評です。
部門別の概況につきましては、以下のとおりです。
『椿屋珈琲グループ』(期末店舗数52店舗 増減なし)
椿屋珈琲グループの売上高は56億95百万円(前期比106.2%)となりました。
「ゆとりとくつろぎの60分」を店内で過ごしていただくため、高級感のある内装、落ち着いた雰囲気、接客サービスなど、ブランド化を推進してまいりました。スペシャルティコーヒーに限定した商品開発と新設した本社研修センターにおける基礎教育、職位に応じた従業員のトレーニングを実施することでサービス向上に繋げており、定着率向上によって労務環境改善にも大きく貢献しております。
2024年5月に椿屋珈琲吉祥寺茶寮、10月に椿屋珈琲焙煎所&カフェの2店舗を新規出店し、質、ブランド力の向上に尽力しております。
『ダッキーダックグループ』(期末店舗数19店舗 1店舗減)
ダッキーダックグループの売上高は25億9百万円(前期比105.3%)となりました。
旬の食材を使用したホームメイドケーキ、食事メニューとケーキのセットを主力商品としております。ケーキスタジオ併設店では、専属パティシエールが地域の子供たちと一緒にケーキをつくる「夢のパティシエ体験」や地産地消をテーマとした大学とのコラボレーション企画など、多くのお客様との交流も行っております。
『イタリアンダイニング ドナグループ』(期末店舗数23店舗 1店舗増)
イタリアンダイニング ドナグループの売上高は22億22百万円(前期比106.6%)となりました。
「本格イタリアンをカジュアルに楽しめる店」をコンセプトに、自社製にこだわった生麺、パスタソース、ドレッシングを使用し、大小パーティではご要望にあわせた特別メニュー、料理にあわせたお酒の提案など、付加価値の提供に努めております。
2025年4月、ビルの改装工事に伴い一時撤退しておりましたイタリアンダイニングDONA新宿紀伊國屋店を4年ぶりに再出店しております。
『こてがえし・ぱすたかんグループ』(期末店舗数12店舗 1店舗減)
こてがえし・ぱすたかんグループの売上高は13億58百万円(前期比97.6%)となりました。
日本のソウルフードである「もんじゃ焼き」「お好み焼き」はお客様のリピート率は高くないものの、訪日外国人や若年層の取り込みが進んでおります。体験価値を向上させる調理動画や多言語化に加え、テーブルオーダーシステム等のDX対応が完了し、人で行うべき調理・サービスの充実を進めるべくトレーニングを行っております。
『プロント』(期末店舗数4店舗 増減なし)
プロントの売上高は5億26百万円(前期比83.6%)となりました。
弊社がフランチャイジーとして運営するプロントでは、日中はカフェとしてコーヒー・トースト・マフィンやランチパスタを、夜間は一人からグループ客までお酒の需要回復にあわせて、「キッサカバ」として気軽にお酒を楽しめるシーンを提供しております。
『生産部門/EC事業/物販催事事業』
生産部門の売上高は2億98百万円(前期比104.3%)となりました。
パスタソース・ドレッシング、食パンや珈琲豆などはOEMの依頼を受け、外部販売も行っております。生産性向上策としてコンフェクショナリーの冷蔵・冷凍設備の改修を実施いたしました。
EC事業の売上高は1億46百万円(前期比87.7%)となりました。
自社サイト「椿屋オンラインショップ」では、ハレの日需要のギフト商品開発を中心に、お客様のニーズに合わせた対応を心掛け、新商品の開発や改良を実施しております。
物販催事事業の売上高は54百万円(前期比73.1%)となりました。
主に百貨店や駅ナカの催事スペースにて、ホームメイドケーキ販売を実施しております。
『サステナビリティの取組み』SDGs ゴール3.7.8.12.14
食品リサイクルの分野において取り組んでいる生麺端材の有効活用について、今期の総量は6.5トンとなりました。引き続き「横濱ビーフ」(株式会社小野ファーム様)の飼料として提供しており、あわせて廃棄物処理で発生するCO2削減とコスト削減にもつながっております。深川コンフェクショナリーでは、発生する動植物性残渣から6.0トンの飼料原材料化と516㎾の発電リサイクルへの活用を行いました。
その他、売上の一部を小児がん治療のために寄付する社会貢献活動、環境に配慮した副資材の使用も全店で徹底し、工場で発生する廃油1.1トンをSAF(持続可能な航空機用再利用燃料)として活用し、大気中のCO2削減に貢献できるよう取り組みを継続しております。
新規創店につきましては「椿屋珈琲吉祥寺茶寮」「椿屋珈琲焙煎所&カフェ」「イタリアンダイニングDONA新宿紀伊國屋店」の3店舗を出店いたしました。
また新たな取り組みとしてケーキ予約サイトを新設いたしました。事前のネット注文が可能となり、ご予約時のお客様の負担軽減と店舗業務の効率化にも繋がりました。特にバースデーケーキや子供の日、母の日などのアニバーサリーケーキのご予約が好評です。
(2)生産・仕入・販売実績・店舗数等の状況
① 生産実績
当社は、フードサービス事業の単一セグメントであるため、生産実績は製品別、仕入実績は品目別、販売実績は部門別に記載しております。
当事業年度における生産実績を製品別に示すと、次のとおりであります。
| 製品名 | 当事業年度 (自 2024年5月1日 至 2025年4月30日) | |
| 生産金額(千円) | 前年同期比(%) | |
| 自社製フレッシュケーキ | 568,723 | 96.0 |
| スパゲッティ生麺、ソース、ドレッシング | 667,823 | 104.9 |
| コーヒー豆 | 176,350 | 108.0 |
| 合計 | 1,412,897 | 101.5 |
(注)金額は、製造原価によっております。
② 仕入実績
当事業年度における仕入実績を品目別に示すと、次のとおりであります。
| 品目 | 当事業年度 (自 2024年5月1日 至 2025年4月30日) | |
| 仕入金額(千円) | 前年同期比(%) | |
| 飲料・食材類 | 2,757,471 | 101.8 |
| その他 | 207,987 | 106.7 |
| 合計 | 2,965,459 | 102.2 |
(注)金額は、仕入価格によっております。
③ 販売実績
当事業年度における販売実績を部門別に示すと、次のとおりであります。
| 当事業年度 (自 2024年5月1日 至 2025年4月30日) | |||
| 売上金額(千円) | 前年同期比(%) | ||
| 椿屋珈琲 | 東京都 | 4,230,792 | 107.7 |
| 神奈川県 | 833,576 | 102.0 | |
| 埼玉県 | 246,047 | 110.7 | |
| 千葉県 | 385,549 | 97.8 | |
| 小計 | 5,695,965 | 106.2 | |
| ダッキーダック | 東京都 | 1,024,090 | 103.0 |
| 神奈川県 | 704,747 | 106.5 | |
| 埼玉県 | 273,175 | 107.5 | |
| 千葉県 | 507,800 | 107.0 | |
| 小計 | 2,509,813 | 105.3 | |
| ドナ | 東京都 | 1,331,258 | 104.6 |
| 神奈川県 | 389,084 | 108.9 | |
| 埼玉県 | 387,295 | 109.8 | |
| 千葉県 | 114,611 | 114.2 | |
| 小計 | 2,222,249 | 106.6 | |
| ぱすたかん・こてがえし | 東京都 | 850,572 | 95.6 |
| 神奈川県 | 203,167 | 80.0 | |
| 埼玉県 | 114,396 | 128.7 | |
| 千葉県 | 190,796 | 119.2 | |
| 小計 | 1,358,933 | 97.6 | |
| その他 | 東京都 | 927,791 | 98.4 |
| 神奈川県 | 98,213 | 45.8 | |
| 埼玉県 | - | - | |
| 千葉県 | - | - | |
| 小計 | 1,026,005 | 88.6 | |
| 合計 | 東京都 | 8,364,505 | 104.2 |
| 神奈川県 | 2,228,790 | 96.7 | |
| 埼玉県 | 1,020,914 | 111.2 | |
| 千葉県 | 1,198,757 | 106.1 | |
| 総合計 | 12,812,967 | 103.5 | |
(注)ダッキーダックには、EggEggキッチン・Cheese Egg Garden・ダッキーダックカフェ・ダッキーダックキッチン
およびダッキーダックケーキショップを含んでおります。
④ 地域別店舗数及び客席数の状況
| 当事業年度 (2025年4月30日現在) | ||||
| 期末店舗数(店) | 前期末比増減 | 客席数(席) | ||
| 椿屋珈琲 | 東京都 | 36 | +1 | 2,760 |
| 神奈川県 | 9 | - | 630 | |
| 埼玉県 | 3 | - | 158 | |
| 千葉県 | 4 | △1 | 238 | |
| 小計 | 52 | - | 3,786 | |
| ダッキーダック | 東京都 | 8 | △1 | 550 |
| 神奈川県 | 5 | - | 453 | |
| 埼玉県 | 2 | - | 177 | |
| 千葉県 | 4 | - | 302 | |
| 小計 | 19 | △1 | 1,482 | |
| ドナ | 東京都 | 13 | +1 | 672 |
| 神奈川県 | 5 | - | 256 | |
| 埼玉県 | 4 | - | 201 | |
| 千葉県 | 1 | - | 65 | |
| 小計 | 23 | +1 | 1,194 | |
| ぱすたかん・こてがえし | 東京都 | 7 | △1 | 421 |
| 神奈川県 | 2 | - | 118 | |
| 埼玉県 | 1 | - | 52 | |
| 千葉県 | 2 | - | 102 | |
| 小計 | 12 | △1 | 693 | |
| その他 | 東京都 | 3 | - | 288 |
| 神奈川県 | 1 | - | 58 | |
| 小計 | 4 | - | 346 | |
| 合計 | 東京都 | 67 | - | 4,691 |
| 神奈川県 | 22 | - | 1,515 | |
| 埼玉県 | 10 | - | 588 | |
| 千葉県 | 11 | - | 707 | |
| 総合計 | 110 | △1 | 7,501 | |
(注)1 ダッキーダックには、EggEggキッチン・Cheese Egg Garden・ダッキーダックカフェ・ダッキーダックキッ
チンおよびダッキーダックケーキショップを含んでおります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、18億58百万円で前事業年度末に比較して、41百万円増加しました。
当事業年度におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において営業活動の結果、得られた資金は9億43百万円で、前事業年度と比較して3億77百万円減少しました。これは主に法人税等の支払額が4億18百万円増加したことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において投資活動の結果、使用した資金は7億35百万円で、前事業年度と比較して3億34百万円増加しました。これは主に定期預金の払戻による収入が5億円減少したことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において財務活動の結果、使用した資金は1億66百万円で、前事業年度と比較して5億56百万円減少しました。これは主に長期借入金の返済による支出が6億円減少したことによるものです。
(4)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づき作成されております。
当社の財務諸表作成において、損益または資産の評価等に影響を与える見積り、判断は、過去の実績やその時点で入手可能な情報に基づいた合理的と考えられる様々な要因を考慮した上で行なっておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。
② 経営成績について
当社は「味覚とサービスを通して都会生活に安全で楽しい食の場を提供する」という経営理念のもと、「あったら楽しい食の場・手の届く贅沢」という脱日常と付加価値を提供することに注力しております。今期は「ゆとりとくつろぎの60分」を体験していただくための高付加価値の提供を掲げて、日々の営業施策を進めてまいりました。「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおり、世界的インフレによる物価の上昇や労働力不足に起因する人件費の高騰などのさまざまな影響を受けたものの、業務効率化と営業施策の推進に努めた結果、すべての月で売上高、客数、客単価ともに前年を上回ることができました
売上高は128億12百万円(前年同期比103.5%)、営業利益は10億62百万円(前年同期比106.6%)、経常利益は10億99百万円(前年同期比104.7%)となり、当期純利益は7億20百万円(前年同期比102.3%)となりました。期末店舗数は1店舗減少し、計110店です。
③ 財政状態について
当事業年度末の資産合計は、前事業年度末に比べ4億48百万円増加し91億69百万円となりました。流動資産は前事業年度末に比べ3億79百万円増加し52億71百万円となりました。これは現金及び預金が3億41百万円増加したことが主な要因です。固定資産は前事業年度末に比べ69百万円増加し38億97百万円となりました。これは有形固定資産の建物(純額)が1億41百万円増加したことが主な要因です。
当事業年度末の負債合計は、前事業年度末に比べ1億6百万円減少し19億97百万円となりました。流動負債は前事業年度末に比べ93百万円減少し12億82百万円となりました。これは未払法人税等が1億20百万円減少したことが主な要因です。固定負債は前事業年度末に比べ12百万円減少し7億15百万円となりました。これは退職給付引当金が8百万円減少したことが主な要因です。
当事業年度末の純資産は、前事業年度末に比べ5億55百万円増加し71億71百万円となりました。これは利益剰余金が5億59百万円増加したことが主な要因です。
| (単位:千円) |
| 勘定科目 | 前事業年度 2024年4月期 | 構成比 | 当事業年度 2025年4月期 | 構成比 | 増減額 |
| 現金及び預金 | 4,017,113 | 46.1% | 4,358,423 | 47.5% | 341,310 |
| 有形固定資産 | 1,535,505 | 17.6% | 1,668,039 | 18.2% | 132,534 |
| 土地 | 530,000 | 530,000 | - | ||
| 投資その他の資産 | 2,249,801 | 25.8% | 2,184,386 | 23.8% | △65,415 |
| 差入保証金 | 404,508 | 404,508 | - | ||
| 敷金 | 1,442,675 | 1,395,950 | △46,725 | ||
| 資本金 | 50,000 | 0.6% | 50,000 | 0.5% | - |
| 資本剰余金 | 1,306,350 | 15.0% | 1,306,350 | 14.2% | - |
| 利益剰余金 | 5,331,706 | 61.1% | 5,891,018 | 64.2% | 559,312 |
④ 資金の財源及び資金の流動性についてと財政状態の改善に向けた取り組みについて
当事業年度末におけるキャッシュ・フローの状況は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (3)キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
従来、当社の資金需要はそのほとんどが新規出店と既存店改装のための設備投資資金であります。
今後についても、通常ベースの新規出店と既存店改装は、営業活動によって得られる資金によって賄う方針に変更はございません。また、生産性向上のための製造設備の拡充や、計画外で大型出店を実施するとの判断に至った場合には、金融機関等からの借入または資本市場からの直接資金の調達によって、必要資金の確保を進めていきたいと考えております。
⑤ 経営成績に重要な影響を与える要因について
経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
⑥ 経営者の問題意識と今後の方針について
経営者の問題意識と今後の方針については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。