有価証券報告書-第21期(令和1年5月1日-令和2年4月30日)

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2020/07/27 12:18
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【項目】
124項目

(1) 経営成績等の状況の概要
2020年4月期の業績は、売上高102億30百万円(前年同期比9.5%減少)、営業利益は1億12百万円(前年同期比76.9%減少)、経常利益は1億66百万円(前年同期比69.3%減少)、当期純損失は23百万円(前期の当期純利益は2億79百万円)となりました。当期純損失には「固定資産の減損に係る会計基準」に則り1億9百万円、第20期定時株主総会にてご承認頂きました役員退職慰労金82百万円を含んでおります。また期末総店舗数は6店舗減少し、116店舗となりました。
消費税増税や台風被害の影響を受けたものの、景気の緩やかな回復基調にあわせてメニュー政策と付加価値の提供による客単価増を進められ、5月から1月までの9ヶ月間は公表計画値を超える状況で推移いたしました。しかし新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う海外渡航禁止、3月の外出自粛要請、4月の緊急事態宣言の発出等の各種対応に伴うインバウンド需要の低下や店舗の休業により公表事業計画を大幅に下回る結果となりました。
引き続き、新しい生活様式、コロナ対策を伴う対応が求められておりますが、お客様、従業員、すべてのステークホルダーの皆様の安全と事業継続を最優先にあらゆる感染防止対策を施した上で、当社の営業コンセプトに基づく「あったら楽しい・手の届く贅沢」の提供が良いかたちで行えるよう従業員一丸となって取り組んでおります。
部門別の概況につきましては、以下のとおりです。
・カフェカンパニー
『椿屋珈琲グループ』(期末店舗数47店舗 1店舗減少)
当社のシンボルである椿屋珈琲グループの売上高は40億51百万円(前期比94.7%)となりました。
(売上高累計前年比 2019年5月~2020年1月 107.5%、2020年2月~2020年4月 58.2%)
商品開発のコンセプト「トップクオリティ」にこだわり、社内コンテストから生まれた「プレミアムアイスコーヒー」「芳醇ブレンド」のサジェスチョンにより客単価増が図られ、店舗社員からは日本スペシャルティコーヒー協会主催の「ジャパンサイフォニストコンテスト」全国大会へ2名が決勝進出するなど、人的サービス面、抽出・調理のスキル面での成長も見られました。
『ダッキーダックグループ』(期末店舗数20店舗 4店舗減少)
ダッキーダックグループの売上高は19億95百万円(前期比77.6%)となりました。
(売上高累計前年比 2019年5月~2020年1月 88.1%、2020年2月~2020年4月 44.5%)
オムライス、パスタ、ケーキと幅広い客層から親しまれやすい業態として、大型ショッピングセンターを中心に展開しております。今期はカゴメ株式会社主催の「オムライススタジアム2019全国大会」での入賞、店舗併設のケーキスタジオで勤務するキャストのパティシエールが開発した様々な種類のケーキなど、メニュー開発のウイングが広がった一年となりました。ケーキ事業の最大商戦であるクリスマスケーキ販売においては、当期よりスタートしたインターネット販売を含めて10,000台を超える販売となりました。定期借家賃貸借契約のタイミングが重なり4店舗減少となっております。
・ダイニングカンパニー
『イタリアンダイニング ドナグループ』(期末店舗数27店舗 1店舗増加)
イタリアンダイニング ドナグループの売上高は19億19百万円(前期比100.5%)となりました。
(売上高累計前年比 2019年5月~2020年1月 112.9%、2020年2月~2020年4月 64.7%)
完全無添加の自社製生パスタを中心に、美と健康の追求と旬の食材をふんだんに使用したメニュー開発により、収益、店舗数共に成長することが出来ました。中でも豪華海鮮「うに・いくら」を使用したメニューがこれまでに例のないヒット商品となり、客数、客単価共に押し上げ、ドナグループが二桁伸びとなる原動力となりました。新規創店におきましては11月「Cheese Egg Garden調布パルコ店」を創店いたしました
『ぱすたかん・こてがえしグループ』(期末店舗数14店舗 1店舗減少)
ぱすたかん・こてがえしグループの売上高は10億91百万円(前期比84.0%)となりました。
(売上高累計前年比 2019年5月~2020年1月 96.6%、2020年2月~2020年4月 46.9%)
既存店強化として7月に改装オープンした「池袋ぱすたかん」が大きな伸びを示し、日本食事文化の代表格であるお好み焼き・もんじゃ焼きがインバウンド需要の取り込みにつながっておりました。デリバリーにも他のグループに先駆けて着手し、お好み焼きに加えてステーキメニュー、焼きそば等、他社と競合することが少ないメニュー開発を進めております。
『プロント』(期末店舗数8店舗 1店舗減少)
プロントの売上高は6億86百万円(前期比84.1%)となりました。
(売上高累計前年比 2019年5月~2020年1月 92.4%、2020年2月~2020年4月 58.3%)
弊社がフランチャイジーとして運営するプロントでは、朝から昼はカフェとしてコーヒー・トースト・マフィンやランチパスタを、夜はバーとしてシンプルかつ美味しいフードと共にビールやハイボールをはじめとしたお酒を気軽にお楽しみ頂けます。
・生産カンパニー・インターネット販売
生産カンパニーの売上高は4億85百万円(前期比112.9%)となりました。
(売上高累計前年比 2019年5月~2020年1月 125.1%、2020年2月~2020年4月 77.5%)
戸塚カミサリーで製造し、大手外食企業へ販売しているソース類の販売、自社サイト椿屋珈琲オンラインショップの売上が伸びております。コロナウイルス感染拡大の影響により、外販売り上げは低下しましたが、オンラインショップやケーキ工場での直売などは伸び続けており、今後の小売り拡大へ向けて明るい材料を得ることも出来ております。

(2) 生産・仕入・販売実績・店舗数等の状況
① 生産実績
当社は、フードサービス事業の単一セグメントであるため、生産実績は製品別、仕入実績は品目別、販売実績は部門別に記載しております。
当事業年度における生産実績を製品別に示すと、次のとおりであります。
製品名当事業年度
(自 2019年5月1日
至 2020年4月30日)
生産金額
(千円)
前年同期比
(%)
自社製フレッシュケーキ452,45892.6
スパゲッティ生麺、ソース、ドレッシング563,95396.5
コーヒー豆107,220103.4
合計1,123,63295.5

(注) 1 金額は、製造原価によっております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
② 仕入実績
当事業年度における仕入実績を品目別に示すと、次のとおりであります。
品目当事業年度
(自 2019年5月1日
至 2020年4月30日)
仕入金額
(千円)
前年同期比
(%)
飲料・食材類2,213,91590.6
その他122,559104.0
合計2,336,47491.2

(注) 1 金額は、仕入価格によっております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
③ 販売実績
当事業年度における販売実績を部門別に示すと、次のとおりであります。
当事業年度
(自 2019年5月1日
至 2020年4月30日)
売上金額
(千円)
前年同期比
(%)
椿屋珈琲グループ東京都3,042,89093.1
神奈川県600,380103.0
埼玉県182,38597.3
千葉県225,95393.5
小計4,051,60994.7
ダッキーダック東京都1,003,25477.6
神奈川県424,02071.5
埼玉県270,21082.1
千葉県298,41583.6
小計1,995,90077.6
ドナ東京都1,213,53496.2
神奈川県300,560100.3
埼玉県256,41392.6
千葉県148,628210.6
小計1,919,137100.5
ぱすたかん・こてがえし東京都674,23687.6
神奈川県178,06667.6
埼玉県110,97988.5
千葉県128,60691.0
小計1,091,88984.0
その他東京都801,972102.7
神奈川県255,84474.2
埼玉県60,36298.3
千葉県53,39491.3
小計1,171,57394.1
合計東京都6,735,88891.4
神奈川県1,758,87184.4
埼玉県880,35189.8
千葉県854,99898.4
総合計10,230,11090.5

(注) 1 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2 ダッキーダックには、EggEggキッチン・ダッキーダックカフェ・ダッキーダックキッチンおよびダッキーダックケーキショップを含んでおります。
3 ドナには、Cheese Egg Gardenを含んでおります。
④ 地域別店舗数及び客席数の状況
当事業年度
(2020年4月30日現在)
期末店舗数(店)前期末比増減客席数(席)
椿屋珈琲グループ東京都322,698
神奈川県8△1569
埼玉県3158
千葉県4199
小計47△13,624
ダッキーダック東京都10△3656
神奈川県5398
埼玉県2△1177
千葉県3264
小計20△41,495
ドナ東京都151830
神奈川県6321
埼玉県4209
千葉県2156
小計2711,516
ぱすたかん・こてがえし東京都8493
神奈川県3171
埼玉県1△152
千葉県2120
小計14△1836
その他東京都3248
神奈川県3△1217
埼玉県149
千葉県154
小計8△1568
合計東京都68△24,925
神奈川県25△21,676
埼玉県11△2645
千葉県12793
総合計116△68,039

(注) 1 ダッキーダックには、EggEggキッチン・ダッキーダックカフェ・ダッキーダックキッチンおよびダッキーダックケーキショップを含んでおります。
2 ドナには、Cheese Egg Gardenを含んでおります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、14億16百万円で前事業年度末に比較して、1億15百万円増加しました。当事業年度におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において営業活動の結果得られた資金は、4億36百万円で前事業年度と比較して4億49百万円減少しました。これは主に税引前当期純利益が4億80百万円減少したことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において投資活動の結果使用した資金は、5億28百万円で前事業年度と比較して1億37百万円減少しました。これは主に有形固定資産の取得による支出が1億96百万円減少したこと、敷金の差入による支出が60百万円減少したことによるものです。
(財務活動によるキャッシュフロー)
当事業年度において財務活動の結果得られた資金は、2億7百万円で前事業年度と比較して3億96百万円増加しました。これは主に長期借り入れによる収入が5億0百万円増加したこと、長期借入金の返済による支出が1億28百万円増加したことによるものです。
(4)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づき作成されております。
当社の財務諸表作成において、損益または資産の評価等に影響を与える見積り、判断は、過去の実績やその時点で入手可能な情報に基づいた合理的と考えられる様々な要因を考慮した上で行なっておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
② 経営成績について
当社は「味覚とサービスを通して都会生活に安全で楽しい食の場を提供する」という経営理念のもと、「あったら楽しい食の場・手の届く贅沢」という脱日常と付加価値を提供することに注力しております。今期は高付加価値の提供による利益率向上を掲げて、日々の営業施策を進めてまいりましたが、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおり、新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う様々な要因により、第4四半期以降の業績が急激に悪化し、売上高の減少および利益面におきましては損失を計上する結果となりました。
売上高は102億30百万円(前年同期比9.5%減少)、営業利益は1億12百万円(前年同期比76.9%減少)、経常利益は1億66百万円(前年同期比69.3%減少)、当期純損失は23百万円(前期の当期純利益は2億79百万円)となりました。当期純損失には「固定資産の減損に係る会計基準」に則り1億9百万円、第20期定時株主総会にてご承認頂きました役員退職慰労金82百万円を含んでおります。期末店舗数は6店舗減少し116店となりました。
③ 財政状態について
当事業年度末の資産合計は、前事業年度末に比べ5億1百万円減少し67億61百万円となりました。流動資産は前事業年度末に比べ1億66百万円減少し19億15百万円となりました。これは前事業年度期末は大型連休中でしたが、当事業年度末が平日だったこともあり、現金及び預金が1億15百万円増加したこと、SC預け金が2億69百万円減少したことが主な要因です。固定資産は前事業年度末に比べ3億34百万円減少し48億45百万円となりました。6店舗退店したことにより、店舗等に係る有形固定資産が2億35百万円減少したことが主な要因です。
当事業年度末の負債合計は、前事業年度末に比べ3億76百万円減少し16億13百万円となりました。流動負債は前事業年度末に比べ8億44百万円減少し6億4百万円となりました。これは流動資産と同様に事業年度末の暦上の前提条件が違うため、買掛金が1億98百万円減少したこと、1年内返済予定の長期借入金が1億50百万円減少したこと、未払金2億92百万円減少したことが主な要因です。固定負債は前事業年度末に比べ4億67百万円増加し10億9百万円となりました。これは新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、手許資金確保を目的とした長期借入金が5億0百万円増加したことが主な要因です。
当事業年度末の純資産は、前事業年度末に比べ1億24百万円減少し51億47百万円となりました。これは利益剰余金が1億19百万円減少したことが主な要因です。
(単位:千円)
勘定科目前事業年度2019年4月期構成比当事業年度2020年4月期構成比増減額
現金及び預金1,300,30717.9%1,416,04520.9%115,738
有形固定資産2,933,03640.3%2,697,64939.9%△235,387
土地939,000939,000
投資その他の資産2,217,11730.5%2,120,37831.4%△96,739
差入保証金378,834370,867△7,967
敷金1,538,1271,451,497△86,630
長期借入金150,0002.0%500,0007.4%350,000
1年内150,000△150,000
1年超500,000500,000
資本金673,3419.3%100,0001.5%△573,341
資本準備金683,0099.4%683,00910.1%
利益剰余金4,002,26055.1%3,882,41757.4%△119,843


④ 資金の財源及び資金の流動性についてと財政状態の改善に向けた取り組みについて
当事業年度末におけるキャッシュ・フローの状況は、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (3)キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
従来、当社の資金需要はそのほとんどが新規出店と既存店改装のための設備投資資金であります。
今後についても、通常ベースの新規出店と既存店改装は、営業活動によって得られる資金によって賄う方針に変更はございません。また、生産性向上のための製造設備の拡充や、計画外で大型出店を実施するとの判断に至った場合には、金融機関等からの借入または資本市場からの直接資金の調達によって、必要資金の確保を進めていきたいと考えております。
当事業年度におきましては、新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う緊急事態宣言等の影響により、7割以上の店舗が休業し手許現金が大幅に減少した状況を踏まえ、雇用を維持しながら営業再開の準備を行うために資金の借り入れを行いました。資金の流動性に関しましては、現金及び現金同等物に加え、当座貸越契約等の活用により、流動性を確保できております。今後もコロナウイルス第二波や長期休業を余儀なくされるリスクに備え、資金不足に陥る事の無いように備えております。
⑤ 経営成績に重要な影響を与える要因について
経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
⑥ 経営者の問題意識と今後の方針について
経営者の問題意識と今後の方針については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。

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