有価証券報告書-第27期(2025/05/01-2026/04/30)
(1)経営成績等の状況の概要
当事業年度の経営成績
2026年4月期の業績は、売上高133億14百万円(前期比103.9%)、営業利益は9億83百万円(前期比92.6%)、経常利益は11億33百万円(前期比103.1%)となり、当期純利益は7億51百万円(前期比104.2%)となりました。
当事業年度における国内経済は雇用の改善や賃上げなどにより緩やかな回復基調が続く中、長期化する物価高騰により消費者の節約志向が高まり、中東情勢の緊迫化など地政学的リスクの高まりによるエネルギー価格高騰、資材不足等、先行き不透明な状況が続いております。外食産業におきましては、価格改定による客単価の上昇やインバウンド需要により業績は堅調に推移し当期の売上高は過去最高を更新しましたが、食材価格や人件費などの上昇により厳しい経営環境が続いております。
このような状況の中、第二次中期経営計画の一年目として下記施策を推進してまいりました。
1.メニュー政策による収益性の向上
日次で理論原価と実績原価の差異を確認できる体制を構築し、食材廃棄や不適切なロスの抑制、発注精度向上等による原価コントロールを強化しました。また、蓄積された販売・原価データの分析を通じて、付加価値の高いメニュー開発や戦略の見直しを推進し、収益性向上に取り組みました。
2.人的資本の充実
教育・研修プログラムではキャリアプランの可視化と処遇の公平性を追求しながら労働環境の改善を進めております。研修に参加したいが研修予定日が合わないことや一時的に発生する人手不足のタイミングでは参加出来ない等の課題も明確化され、充実したプログラムになるよう改善を進めております。また外国人スタッフの登用と育成にも注力し、店舗マニュアルや衛生教育資料の多言語化を推進しております。
社員の年間休日は119.1日(前年比0.9日増)、平均時間外勤務時間は11.2時間(前年比66.3%)となり、5.7時間削減出来ました。引き続き労務環境の改善に注力しました。
3.消費者ニーズの多様化と差別化の推進
体験価値向上と、付加価値の提供を推進すべく各種取組みを実施しております。サービス接遇検定資格取得には前期以上に取組み46名が新たに資格を取得、中でも最上位の1級合格者は19名増加いたしました。検定前の講習会にも参加者が増えており、接客スキル向上に努める当社のこの取組みは、検定試験を主催する公益財団法人実務技能検定協会より、企業としては唯一となる感謝状を受領いたしました。またショッピングセンター主催の接客ロールプレイングコンテストでは多くの地区大会入賞者が出ましたが、中でもこてがえしグループの店舗責任者は全国大会出場が叶い、業態の魅力を存分に伝えることが出来ました。
4.付加価値創造のための生産性向上
従業員はサービスに注力し、お客様の利便性向上を進めるためのテーブルオーダーシステムは、ニーズにあわせ全体の35%まで導入が進んでおります。また、調理工程内の炒め、煮込み、味付け等をセントラルキッチン対応としポーション化することで、調理工数削減のほか、均一化、安定化、高質化、コスト対応などが進められております。およそ50%を占める内製化比率の維持・向上に努めてまいります。
部門別の概況につきましては、以下のとおりです。
『椿屋珈琲グループ』(期末店舗数52店舗 増減なし)
椿屋珈琲グループの売上高は60億99百万円(前期比107.1%)となりました。
「ゆとりとくつろぎの60分」を店内で過ごしていただくため、高級感のある内装、落ち着いた雰囲気、接客サービスなど、ブランド化を推進してまいりました。椿屋珈琲は2026年4月に30周年を迎え、新しい椿屋スペシャルティブレンドの開発やパナマ、エチオピアといった珈琲豆の主要産地での現地買い付け、ジャパンサイフォニストチャンピオンシップの優勝から世界一を目標とした社内コンテストの取組み拡大等、ブランド力の向上を進めております。
新規創店につきましては、「椿屋茶房大宮店」を出店し、銀座本館、東京オペラシティ店の改装リニューアルを実施いたしました。
『ダッキーダックグループ』(期末店舗数18店舗 1店舗減)
ダッキーダックグループの売上高は24億92百万円(前期比99.3%)となりました。
旬の食材を使用したホームメイドケーキ、食事メニューとケーキのセットを主力商品としております。ケーキスタジオ併設店では、専属パティシエールが地域の子供たちと一緒にケーキをつくる「夢のパティシエ体験」や地産地消をテーマとした大学とのコラボレーション企画など、地域の方々との交流も行っております。アニバーサリーケーキ予約サイトは開設から1年が経過し、こどもの日、母の日などのハレの日需要は高まり続けており、WEB予約して店舗で受け取るだけというスムーズさも好評です。池袋店の改装リニューアルを実施いたしました。
『イタリアンダイニング ドナグループ』(期末店舗数23店舗 増減なし)
イタリアンダイニング ドナグループの売上高は24億18百万円(前期比108.8%)となりました。
「本格イタリアンをカジュアルに楽しめる店」をコンセプトに、自社製にこだわった生麺、パスタソース、ドレッシングを使用し、大小パーティではご要望にあわせた特別メニュー、料理にあわせたお酒の提案など、付加価値の提供に努めております。
昨年4月にオープンした新宿紀伊國屋店と新宿東口店のドミナント経営や21店舗で導入しているテーブルオーダーシステム、セントラルキッチンでの内製化推進等により、効率化が進んでおります。柏店、大宮店2店舗では改装リニューアルを実施いたしました。
『こてがえし・ぱすたかんグループ』(期末店舗数12店舗 増減なし)
こてがえし・ぱすたかんグループの売上高は12億42百万円(前期比91.5%)となりました。
日本のソウルフードである「もんじゃ焼き」「お好み焼き」はお客様のリピート率は高くないものの、訪日外国人や若年層の取り込みが進んでおります。体験価値を向上させる調理動画や多言語化に加え、テーブルオーダーシステム等のDX対応が完了し、人で行うべき調理・サービスの充実を進めるべくトレーニングを行っております。
新規創店につきましては、新旗艦店となる「ぱすたかん池袋サンシャインシティアルパ店」を出店いたしました。
『プロント』(期末店舗数4店舗 増減なし)
プロントの売上高は5億57百万円(前期比106.0%)となりました。
弊社がフランチャイジーとして運営するプロントでは、日中はカフェとしてコーヒー・トースト・マフィンやランチパスタを、夜間は一人からグループ客までお酒の需要回復にあわせて、「キッサカバ」として気軽にお酒を楽しめるシーンを提供しております。
『生産部門/EC事業/物販催事事業』
生産部門の売上高は3億3百万円(前期比101.5%)となりました。
パスタソース・ドレッシング、食パンや珈琲豆などはOEMの依頼を受け、外部販売も行っております。カミサリーでは製造体制安定化に向けた新規蒸気釜やウェイトチェッカーの入替、安全対策としての金属探知機等の入替を実施いたしました。なお、すべての製造拠点におきまして、ISO22000認証を受けております。
EC事業の売上高は1億41百万円(前期比96.0%)となりました。
自社サイト「椿屋オンラインショップ」では、ハレの日需要のギフト商品開発を中心に、お客様のニーズに合わせた対応を心掛け、新商品の開発や改良を実施しております。
物販催事事業の売上高は59百万円(前期比110.6%)となりました。
主に百貨店や駅ナカの催事スペースにて、ホームメイドケーキ販売を実施しております。
(2)生産・仕入・販売実績・店舗数等の状況
① 生産実績
当社は、フードサービス事業の単一セグメントであるため、生産実績は製品別、仕入実績は品目別、販売実績は部門別に記載しております。
当事業年度における生産実績を製品別に示すと、次のとおりであります。
(注)金額は、製造原価によっております。
② 仕入実績
当事業年度における仕入実績を品目別に示すと、次のとおりであります。
(注)金額は、仕入価格によっております。
③ 販売実績
当事業年度における販売実績を部門別に示すと、次のとおりであります。
(注)ダッキーダックには、EggEggキッチン・Cheese Egg Garden・ダッキーダックカフェ・ダッキーダックキッチンおよびダッキーダックケーキショップを含んでおります。
④ 地域別店舗数及び客席数の状況
(注)ダッキーダックには、EggEggキッチン・Cheese Egg Garden・ダッキーダックカフェ・ダッキーダックキッチンおよびダッキーダックケーキショップを含んでおります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、17億20百万円で前事業年度末に比較して、1億37百万円減少しました。
当事業年度におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において営業活動の結果、得られた資金は10億41百万円で、前事業年度と比較して97百万円増加しました。これは主に法人税等の支払額が1億33百万円減少したことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において投資活動の結果、使用した資金は10億13百万円で、前事業年度と比較して2億77百万円増加しました。これは主に定期預金の払戻による収入が43億円増加した一方で、定期預金の預入による支出が45億円増加したことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において財務活動の結果、使用した資金は1億65百万円で、前事業年度とほぼ同額です。
(4)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づき作成されております。
当社の財務諸表作成において、損益または資産の評価等に影響を与える見積り、判断は、過去の実績やその時点で入手可能な情報に基づいた合理的と考えられる様々な要因を考慮した上で行なっておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。
② 経営成績について
当社は「味覚とサービスを通して都会生活に安全で楽しい食の場を提供する」という経営理念のもと、「あったら楽しい食の場・手の届く贅沢」という脱日常と付加価値を提供することに注力しております。今期は「ゆとりとくつろぎの60分」を体験していただくための高付加価値の提供を掲げて、日々の営業施策を進めてまいりました。「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおり、物価、エネルギー価格、人件費の高騰などのさまざまな影響を受けたものの、業務効率化と営業施策の推進に努めた結果、売上高、客数、客単価ともに概ね前年を上回ることができました。
売上高は133億14百万円(前年同期比103.9%)、営業利益は9億83百万円(前年同期比92.6%)、経常利益は11億33百万円(前年同期比103.1%)となり、当期純利益は7億51百万円(前年同期比104.2%)となりました。期末店舗数は1店舗減少し、計109店です。
③ 財政状態について
当事業年度末の資産合計は、前事業年度末に比べ6億46百万円増加し98億15百万円となりました。流動資産は前事業年度末に比べ4億85百万円増加し57億57百万円となりました。これは現金及び預金が4億14百万円増加したことが主な要因です。固定資産は前事業年度末に比べ1億60百万円増加し40億58百万円となりました。これは有形固定資産の建物(純額)が1億6百万円増加したことが主な要因です。
当事業年度末の負債合計は、前事業年度末に比べ47百万円増加し20億45百万円となりました。流動負債は前事業年度末に比べ51百万円増加し13億33百万円となりました。これは未払法人税等が44百万円増加したことが主な要因です。固定負債は前事業年度末に比べ4百万円減少し7億11百万円となりました。これは退職給付引当金が3百万円減少したことが主な要因です。
当事業年度末の純資産は、前事業年度末に比べ5億98百万円増加し77億70百万円となりました。これは利益剰余金が5億89百万円増加したことが主な要因です。
④ 資金の財源及び資金の流動性についてと財政状態の改善に向けた取り組みについて
当事業年度末におけるキャッシュ・フローの状況は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (3)キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
従来、当社の資金需要はそのほとんどが新規出店と既存店改装のための設備投資資金であります。
今後についても、通常ベースの新規出店と既存店改装は、営業活動によって得られる資金によって賄う方針に変更はございません。また、生産性向上のための製造設備の拡充や、計画外で大型出店を実施するとの判断に至った場合には、金融機関等からの借入または資本市場からの直接資金の調達によって、必要資金の確保を進めていきたいと考えております。
⑤ 経営成績に重要な影響を与える要因について
経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
⑥ 経営者の問題意識と今後の方針について
経営者の問題意識と今後の方針については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。
当事業年度の経営成績
2026年4月期の業績は、売上高133億14百万円(前期比103.9%)、営業利益は9億83百万円(前期比92.6%)、経常利益は11億33百万円(前期比103.1%)となり、当期純利益は7億51百万円(前期比104.2%)となりました。
当事業年度における国内経済は雇用の改善や賃上げなどにより緩やかな回復基調が続く中、長期化する物価高騰により消費者の節約志向が高まり、中東情勢の緊迫化など地政学的リスクの高まりによるエネルギー価格高騰、資材不足等、先行き不透明な状況が続いております。外食産業におきましては、価格改定による客単価の上昇やインバウンド需要により業績は堅調に推移し当期の売上高は過去最高を更新しましたが、食材価格や人件費などの上昇により厳しい経営環境が続いております。
このような状況の中、第二次中期経営計画の一年目として下記施策を推進してまいりました。
1.メニュー政策による収益性の向上
日次で理論原価と実績原価の差異を確認できる体制を構築し、食材廃棄や不適切なロスの抑制、発注精度向上等による原価コントロールを強化しました。また、蓄積された販売・原価データの分析を通じて、付加価値の高いメニュー開発や戦略の見直しを推進し、収益性向上に取り組みました。
2.人的資本の充実
教育・研修プログラムではキャリアプランの可視化と処遇の公平性を追求しながら労働環境の改善を進めております。研修に参加したいが研修予定日が合わないことや一時的に発生する人手不足のタイミングでは参加出来ない等の課題も明確化され、充実したプログラムになるよう改善を進めております。また外国人スタッフの登用と育成にも注力し、店舗マニュアルや衛生教育資料の多言語化を推進しております。
社員の年間休日は119.1日(前年比0.9日増)、平均時間外勤務時間は11.2時間(前年比66.3%)となり、5.7時間削減出来ました。引き続き労務環境の改善に注力しました。
3.消費者ニーズの多様化と差別化の推進
体験価値向上と、付加価値の提供を推進すべく各種取組みを実施しております。サービス接遇検定資格取得には前期以上に取組み46名が新たに資格を取得、中でも最上位の1級合格者は19名増加いたしました。検定前の講習会にも参加者が増えており、接客スキル向上に努める当社のこの取組みは、検定試験を主催する公益財団法人実務技能検定協会より、企業としては唯一となる感謝状を受領いたしました。またショッピングセンター主催の接客ロールプレイングコンテストでは多くの地区大会入賞者が出ましたが、中でもこてがえしグループの店舗責任者は全国大会出場が叶い、業態の魅力を存分に伝えることが出来ました。
4.付加価値創造のための生産性向上
従業員はサービスに注力し、お客様の利便性向上を進めるためのテーブルオーダーシステムは、ニーズにあわせ全体の35%まで導入が進んでおります。また、調理工程内の炒め、煮込み、味付け等をセントラルキッチン対応としポーション化することで、調理工数削減のほか、均一化、安定化、高質化、コスト対応などが進められております。およそ50%を占める内製化比率の維持・向上に努めてまいります。
部門別の概況につきましては、以下のとおりです。
『椿屋珈琲グループ』(期末店舗数52店舗 増減なし)
椿屋珈琲グループの売上高は60億99百万円(前期比107.1%)となりました。
「ゆとりとくつろぎの60分」を店内で過ごしていただくため、高級感のある内装、落ち着いた雰囲気、接客サービスなど、ブランド化を推進してまいりました。椿屋珈琲は2026年4月に30周年を迎え、新しい椿屋スペシャルティブレンドの開発やパナマ、エチオピアといった珈琲豆の主要産地での現地買い付け、ジャパンサイフォニストチャンピオンシップの優勝から世界一を目標とした社内コンテストの取組み拡大等、ブランド力の向上を進めております。
新規創店につきましては、「椿屋茶房大宮店」を出店し、銀座本館、東京オペラシティ店の改装リニューアルを実施いたしました。
『ダッキーダックグループ』(期末店舗数18店舗 1店舗減)
ダッキーダックグループの売上高は24億92百万円(前期比99.3%)となりました。
旬の食材を使用したホームメイドケーキ、食事メニューとケーキのセットを主力商品としております。ケーキスタジオ併設店では、専属パティシエールが地域の子供たちと一緒にケーキをつくる「夢のパティシエ体験」や地産地消をテーマとした大学とのコラボレーション企画など、地域の方々との交流も行っております。アニバーサリーケーキ予約サイトは開設から1年が経過し、こどもの日、母の日などのハレの日需要は高まり続けており、WEB予約して店舗で受け取るだけというスムーズさも好評です。池袋店の改装リニューアルを実施いたしました。
『イタリアンダイニング ドナグループ』(期末店舗数23店舗 増減なし)
イタリアンダイニング ドナグループの売上高は24億18百万円(前期比108.8%)となりました。
「本格イタリアンをカジュアルに楽しめる店」をコンセプトに、自社製にこだわった生麺、パスタソース、ドレッシングを使用し、大小パーティではご要望にあわせた特別メニュー、料理にあわせたお酒の提案など、付加価値の提供に努めております。
昨年4月にオープンした新宿紀伊國屋店と新宿東口店のドミナント経営や21店舗で導入しているテーブルオーダーシステム、セントラルキッチンでの内製化推進等により、効率化が進んでおります。柏店、大宮店2店舗では改装リニューアルを実施いたしました。
『こてがえし・ぱすたかんグループ』(期末店舗数12店舗 増減なし)
こてがえし・ぱすたかんグループの売上高は12億42百万円(前期比91.5%)となりました。
日本のソウルフードである「もんじゃ焼き」「お好み焼き」はお客様のリピート率は高くないものの、訪日外国人や若年層の取り込みが進んでおります。体験価値を向上させる調理動画や多言語化に加え、テーブルオーダーシステム等のDX対応が完了し、人で行うべき調理・サービスの充実を進めるべくトレーニングを行っております。
新規創店につきましては、新旗艦店となる「ぱすたかん池袋サンシャインシティアルパ店」を出店いたしました。
『プロント』(期末店舗数4店舗 増減なし)
プロントの売上高は5億57百万円(前期比106.0%)となりました。
弊社がフランチャイジーとして運営するプロントでは、日中はカフェとしてコーヒー・トースト・マフィンやランチパスタを、夜間は一人からグループ客までお酒の需要回復にあわせて、「キッサカバ」として気軽にお酒を楽しめるシーンを提供しております。
『生産部門/EC事業/物販催事事業』
生産部門の売上高は3億3百万円(前期比101.5%)となりました。
パスタソース・ドレッシング、食パンや珈琲豆などはOEMの依頼を受け、外部販売も行っております。カミサリーでは製造体制安定化に向けた新規蒸気釜やウェイトチェッカーの入替、安全対策としての金属探知機等の入替を実施いたしました。なお、すべての製造拠点におきまして、ISO22000認証を受けております。
EC事業の売上高は1億41百万円(前期比96.0%)となりました。
自社サイト「椿屋オンラインショップ」では、ハレの日需要のギフト商品開発を中心に、お客様のニーズに合わせた対応を心掛け、新商品の開発や改良を実施しております。
物販催事事業の売上高は59百万円(前期比110.6%)となりました。
主に百貨店や駅ナカの催事スペースにて、ホームメイドケーキ販売を実施しております。
(2)生産・仕入・販売実績・店舗数等の状況
① 生産実績
当社は、フードサービス事業の単一セグメントであるため、生産実績は製品別、仕入実績は品目別、販売実績は部門別に記載しております。
当事業年度における生産実績を製品別に示すと、次のとおりであります。
| 製品名 | 当事業年度 (自 2025年5月1日 至 2026年4月30日) | |
| 生産金額(千円) | 前年同期比(%) | |
| 自社製フレッシュケーキ | 607,072 | 106.7 |
| スパゲッティ生麺、ソース、ドレッシング | 712,620 | 106.7 |
| コーヒー豆 | 229,685 | 130.2 |
| 合計 | 1,549,378 | 109.7 |
(注)金額は、製造原価によっております。
② 仕入実績
当事業年度における仕入実績を品目別に示すと、次のとおりであります。
| 品目 | 当事業年度 (自 2025年5月1日 至 2026年4月30日) | |
| 仕入金額(千円) | 前年同期比(%) | |
| 飲料・食材類 | 2,929,537 | 106.2 |
| その他 | 226,899 | 109.1 |
| 合計 | 3,156,436 | 106.4 |
(注)金額は、仕入価格によっております。
③ 販売実績
当事業年度における販売実績を部門別に示すと、次のとおりであります。
| 当事業年度 (自 2025年5月1日 至 2026年4月30日) | |||
| 売上金額(千円) | 前年同期比(%) | ||
| 椿屋珈琲 | 東京都 | 4,495,833 | 106.3 |
| 神奈川県 | 860,115 | 103.2 | |
| 埼玉県 | 330,932 | 134.5 | |
| 千葉県 | 412,845 | 107.1 | |
| 小計 | 6,099,727 | 107.1 | |
| ダッキーダック | 東京都 | 1,024,161 | 100.0 |
| 神奈川県 | 718,693 | 102.0 | |
| 埼玉県 | 295,982 | 108.3 | |
| 千葉県 | 453,504 | 89.3 | |
| 小計 | 2,492,342 | 99.3 | |
| ドナ | 東京都 | 1,517,987 | 114.0 |
| 神奈川県 | 405,168 | 104.1 | |
| 埼玉県 | 382,061 | 98.6 | |
| 千葉県 | 112,788 | 98.4 | |
| 小計 | 2,418,005 | 108.8 | |
| ぱすたかん・こてがえし | 東京都 | 725,423 | 85.3 |
| 神奈川県 | 214,545 | 105.6 | |
| 埼玉県 | 109,945 | 96.1 | |
| 千葉県 | 192,865 | 101.1 | |
| 小計 | 1,242,780 | 91.5 | |
| その他 | 東京都 | 959,569 | 103.4 |
| 神奈川県 | 102,122 | 104.0 | |
| 埼玉県 | - | - | |
| 千葉県 | - | - | |
| 小計 | 1,061,691 | 103.5 | |
| 合計 | 東京都 | 8,722,974 | 104.3 |
| 神奈川県 | 2,300,646 | 103.2 | |
| 埼玉県 | 1,118,921 | 109.6 | |
| 千葉県 | 1,172,003 | 97.8 | |
| 総合計 | 13,314,546 | 103.9 | |
(注)ダッキーダックには、EggEggキッチン・Cheese Egg Garden・ダッキーダックカフェ・ダッキーダックキッチンおよびダッキーダックケーキショップを含んでおります。
④ 地域別店舗数及び客席数の状況
| 当事業年度 (2026年4月30日現在) | ||||
| 期末店舗数(店) | 前期末比増減 | 客席数(席) | ||
| 椿屋珈琲 | 東京都 | 36 | - | 2,760 |
| 神奈川県 | 8 | △1 | 550 | |
| 埼玉県 | 4 | +1 | 220 | |
| 千葉県 | 4 | - | 238 | |
| 小計 | 52 | - | 3,768 | |
| ダッキーダック | 東京都 | 8 | - | 550 |
| 神奈川県 | 5 | - | 453 | |
| 埼玉県 | 2 | - | 177 | |
| 千葉県 | 3 | △1 | 215 | |
| 小計 | 18 | △1 | 1,395 | |
| ドナ | 東京都 | 13 | - | 672 |
| 神奈川県 | 5 | - | 256 | |
| 埼玉県 | 4 | - | 201 | |
| 千葉県 | 1 | - | 65 | |
| 小計 | 23 | - | 1,194 | |
| ぱすたかん・こてがえし | 東京都 | 7 | - | 451 |
| 神奈川県 | 2 | - | 118 | |
| 埼玉県 | 1 | - | 52 | |
| 千葉県 | 2 | - | 102 | |
| 小計 | 12 | - | 723 | |
| その他 | 東京都 | 3 | - | 288 |
| 神奈川県 | 1 | - | 58 | |
| 小計 | 4 | - | 346 | |
| 合計 | 東京都 | 67 | - | 4,721 |
| 神奈川県 | 21 | △1 | 1,435 | |
| 埼玉県 | 11 | +1 | 650 | |
| 千葉県 | 10 | △1 | 620 | |
| 総合計 | 109 | △1 | 7,426 | |
(注)ダッキーダックには、EggEggキッチン・Cheese Egg Garden・ダッキーダックカフェ・ダッキーダックキッチンおよびダッキーダックケーキショップを含んでおります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、17億20百万円で前事業年度末に比較して、1億37百万円減少しました。
当事業年度におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において営業活動の結果、得られた資金は10億41百万円で、前事業年度と比較して97百万円増加しました。これは主に法人税等の支払額が1億33百万円減少したことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において投資活動の結果、使用した資金は10億13百万円で、前事業年度と比較して2億77百万円増加しました。これは主に定期預金の払戻による収入が43億円増加した一方で、定期預金の預入による支出が45億円増加したことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において財務活動の結果、使用した資金は1億65百万円で、前事業年度とほぼ同額です。
(4)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づき作成されております。
当社の財務諸表作成において、損益または資産の評価等に影響を与える見積り、判断は、過去の実績やその時点で入手可能な情報に基づいた合理的と考えられる様々な要因を考慮した上で行なっておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。
② 経営成績について
当社は「味覚とサービスを通して都会生活に安全で楽しい食の場を提供する」という経営理念のもと、「あったら楽しい食の場・手の届く贅沢」という脱日常と付加価値を提供することに注力しております。今期は「ゆとりとくつろぎの60分」を体験していただくための高付加価値の提供を掲げて、日々の営業施策を進めてまいりました。「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおり、物価、エネルギー価格、人件費の高騰などのさまざまな影響を受けたものの、業務効率化と営業施策の推進に努めた結果、売上高、客数、客単価ともに概ね前年を上回ることができました。
売上高は133億14百万円(前年同期比103.9%)、営業利益は9億83百万円(前年同期比92.6%)、経常利益は11億33百万円(前年同期比103.1%)となり、当期純利益は7億51百万円(前年同期比104.2%)となりました。期末店舗数は1店舗減少し、計109店です。
③ 財政状態について
当事業年度末の資産合計は、前事業年度末に比べ6億46百万円増加し98億15百万円となりました。流動資産は前事業年度末に比べ4億85百万円増加し57億57百万円となりました。これは現金及び預金が4億14百万円増加したことが主な要因です。固定資産は前事業年度末に比べ1億60百万円増加し40億58百万円となりました。これは有形固定資産の建物(純額)が1億6百万円増加したことが主な要因です。
当事業年度末の負債合計は、前事業年度末に比べ47百万円増加し20億45百万円となりました。流動負債は前事業年度末に比べ51百万円増加し13億33百万円となりました。これは未払法人税等が44百万円増加したことが主な要因です。固定負債は前事業年度末に比べ4百万円減少し7億11百万円となりました。これは退職給付引当金が3百万円減少したことが主な要因です。
当事業年度末の純資産は、前事業年度末に比べ5億98百万円増加し77億70百万円となりました。これは利益剰余金が5億89百万円増加したことが主な要因です。
| (単位:千円) |
| 勘定科目 | 前事業年度 2025年4月期 | 構成比 | 当事業年度 2026年4月期 | 構成比 | 増減額 |
| 現金及び預金 | 4,358,423 | 47.5% | 4,773,211 | 48.6% | 414,787 |
| 有形固定資産 | 1,668,039 | 18.2% | 1,825,219 | 18.6% | 157,180 |
| 土地 | 530,000 | 530,000 | - | ||
| 投資その他の資産 | 2,184,386 | 23.8% | 2,197,473 | 22.4% | 13,087 |
| 差入保証金 | 404,508 | 404,508 | - | ||
| 敷金 | 1,395,950 | 1,409,563 | 13,612 | ||
| 資本金 | 50,000 | 0.5% | 50,000 | 0.5% | - |
| 資本剰余金 | 1,306,350 | 14.2% | 1,308,877 | 13.3% | 2,527 |
| 利益剰余金 | 5,891,018 | 64.2% | 6,480,647 | 66.0% | 589,629 |
④ 資金の財源及び資金の流動性についてと財政状態の改善に向けた取り組みについて
当事業年度末におけるキャッシュ・フローの状況は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (3)キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
従来、当社の資金需要はそのほとんどが新規出店と既存店改装のための設備投資資金であります。
今後についても、通常ベースの新規出店と既存店改装は、営業活動によって得られる資金によって賄う方針に変更はございません。また、生産性向上のための製造設備の拡充や、計画外で大型出店を実施するとの判断に至った場合には、金融機関等からの借入または資本市場からの直接資金の調達によって、必要資金の確保を進めていきたいと考えております。
⑤ 経営成績に重要な影響を与える要因について
経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
⑥ 経営者の問題意識と今後の方針について
経営者の問題意識と今後の方針については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。