有価証券報告書-第13期(平成25年3月1日-平成26年2月28日)

【提出】
2014/05/30 15:50
【資料】
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【項目】
122項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、金融政策の効果や経済政策への期待感から円高是正、株価回復が進み、景気回復への明るい兆しが見られるようになってまいりました。一方で、原材料価格の上昇や電気料金の値上げ、消費税増税による個人消費低迷への懸念など、先行きは不透明な状況で推移しております。
外食業界におきましては、景気回復による所得増加への期待感や法人需要の拡大が期待される中で、消費マインドも改善が進んでおり、需要回復が感じられる状況で推移いたしました。
このような環境のもと、当社グループでは、中長期的な出店計画の達成を目指し、新規出店に注力するとともに、主力業態である芋蔵のメニューの見直しなど、既存店売上高の向上に注力いたしました。また、「猿Cafe(サルカフェ)」を運営する株式会社SARUを連結子会社化いたしました。これらにより、新規出店が13店舗、株式会社SARUの連結子会社化による店舗取得がフランチャイズ店舗を含め10店舗、リニューアルオープン6店舗、閉店6店舗となり、平成26年2月末日現在の業態数及び店舗数は、44業態108店舗(国内107店舗、海外1店舗)となりました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は11,419百万円(前年同期比14.6%増)と増収となりましたが、新規出店等の成長投資の過程で、人件費や広告宣伝費、新規出店に伴う消耗品等の初期投資費用が増加し、営業損失は63百万円(前年同期は営業利益68百万円)、経常損失は31百万円(前年同期は経常利益65百万円)、当期純損失は139百万円(前年同期は当期純利益24百万円)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
① 飲食事業
新規出店に注力するとともに、既存店のリニューアルオープンやメニューの充実など、既存店売上高の向上に注力いたしました。また、「猿Cafe」を運営する株式会社SARUを連結子会社化いたしました。新規出店におきましては、平成25年5月に、日本橋エリアの再開発の一環として、地元の素材を活かし生産者と消費者をつなぐことをコンセプトに、定期的なイベントを開催する文化情報発信型飲食店「豊年萬福(ホウネンマンプク)」(東京都中央区)をオープンするとともに、同月に、「てしごと家(テシゴトヤ)新浦安店」(千葉県浦安市)及び「芋蔵(イモゾウ)新宿西口店」(東京都新宿区)をオープンいたしました。また、6月には、モデル・タレントの越智千恵子さんのレシピ本『越智千恵子のパンケーキCafe 88 huithuit』を現実の店舗として再現した「88 huithuit(ユイットユイット)アスナル金山店」(名古屋市中区)をオープンいたしました。加えて、同月に「芋蔵池袋東口店」(東京都豊島区)、7月に「芋蔵京都木屋町店」(京都市中京区)、8月に「ほっこり静岡呉服町店」、「二六丸(ニロクマル)静岡呉服町店」及び「88 huithuit静岡呉服町店」(静岡市葵区)、9月に「88 huithuit mozoワンダーシティ上小田井店」(名古屋市西区)、11月に「PELLICANO(ペリカーノ)」及び「爽鶏屋(ソウドリヤ)」(静岡市葵区)、12月に「猿Cafe新宿マルイ本館店」(東京都新宿区)をオープンいたしました。
業態変更につきましては、平成25年3月に「名古屋丸八食堂(ナゴヤマルハチショクドウ)京都ヨドバシ店」(京都市下京区)を「薩摩はやと(サツマハヤト)」として、4月に「桜木ハイボール(サクラギハイボール)」(横浜市中区)を「Gappo(ガッポ)桜木町」、「金山鍋蔵(カナヤマナベゾウ)」(名古屋市熱田区)を「二六丸金山店」として、10月に「絆笑(バンショウ)」(名古屋市中村区)を「88 huithuit泥江町店」、「猿Cafe栄広小路店」(名古屋市中区)を「88 huithuit栄広小路店」として、平成26年2月に「ほっこり品川店」(東京都港区)を「跳魚別館(ハネウオベッカン)」としてリニューアルオープンいたしました。
また、「うな匠(ウナショウ)千里中央店」及び「薩摩とりとん(サツマトリトン)」(大阪府豊中市)、「OTTIMO(オッティモ)」(名古屋市中村区)、「芋蔵国分町店」(仙台市青葉区)、「新九乃紫(シンクノムラサキ)」(東京都港区)、「娘芋(コイモ)」(東京都中央区)を閉店いたしました。
その結果、飲食事業における売上高は10,089百万円(前年同期比15.2%増)、営業利益は315百万円(同57.8%増)となりました。
② ブライダル事業
前連結会計年度にオープンいたしました新バンケット「LUCENT Mariage Tower(ルーセントマリアージュタワー)」が順調に稼働いたしました。その結果、ブライダル事業における売上高は961百万円(前年同期比71.7%増)、営業利益は61百万円(同654.5%増)となりました。
③ 不動産事業
テナントビル「ダイヤモンドウェイ」や「G-SEVENS(ジーセブン)刈谷」などの賃貸収入に加え、ホールディングス体制への移行に伴い、グループ会社間の賃貸収入が増加いたしました。その結果、不動産事業における売上高は1,577百万円(前年同期比89.1%増)、営業利益は124百万円(同92.3%増)となりました。
④ その他の事業
広告代理業及び卸売業等のその他の事業における売上高は805百万円(前年同期比16.1%減)、営業利益は61百万円(同34.9%増)となりました
(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動によるキャッシュ・フローが706百万円(前年同期比37.7%増)の資金増、投資活動によるキャッシュ・フローが1,113百万円(同5.6%増)の資金減、財務活動によるキャッシュ・フローが689百万円(同17.8%増)の資金増となりました。その結果、当連結会計年度末の資金残高は648百万円となり、前連結会計年度末の365百万円に比べ282百万円増加しております。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は706百万円(前年同期比37.7%増)となりました。これは主に、税金等調整前当期純損失を100百万円、非資金項目である減価償却費を769百万円計上し、仕入債務の減少額が89百万円、利息の支払額が66百万円、法人税等の支払額が25百万円あったことなどによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は1,113百万円(前年同期比5.6%増)となりました。これは主に、新規出店等の設備投資に伴う有形固定資産の取得による支出が989百万円、差入保証金の差入による支出が112百万円あったことなどによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は689百万円(前年同期比17.8%増)となりました。これは主に、長期借入れによる収入が1,055百万円、株式の発行による収入が599百万円、社債の発行による収入が230百万円あり、長期借入金の返済による支出が1,068百万円あったことなどによるものであります。