有価証券報告書-第38期(平成30年12月1日-令和1年11月30日)

【提出】
2020/02/28 15:05
【資料】
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【項目】
162項目

経営上の重要な契約等

当社は、2019年5月30日開催の取締役会において、大和証券グループ本社との間で資本業務提携に係る資本業務提携契約の締結、並びに第三者割当による自己株式の処分及び第1回無担保転換社債型新株予約権付社債の発行について決定し、同日付で資本業務提携契約を締結いたしました。
1.資本業務提携契約
(1) 目的及び理由
当社グループは、2018年9月18日付で公表した2019年度から2021年度を対象とする中期経営計画「サムティ強靭化計画」において、今後の安定した収益及びキャッシュフローを高めることを目的として①フィー収入事業の強化・拡大のため、当社がスポンサーサポート契約を締結するサムティ・レジデンシャル投資法人(以下「SRR」といいます。)を中心としたビジネスモデルを強化し、ホテルマネジメント事業を拡大させること、国内不動産市場における成長を取り込むことを目的として②ホテル開発・オフィス開発を強化すること、及び将来の不動産市場の調整局面へ備えることを目的として③財務基盤を強化することを重点施策として設定しております。
一方、2013年5月公表の新株式発行及び株式売出しにおいて引受人となって以来、継続的に当社のIR活動、資金調達活動、SRRの上場及び当社の東京証券取引所市場第一部への上場市場変更等を通じて、当社グループと大和証券株式会社は密接な関係を築いてきました。また、大和証券株式会社の親会社である割当先とも2018年1月公表のSRRの第三者割当による新投資口発行の引受、当社の連結子会社であるサムティアセットマネジメント株式会社の株式の一部取得等を通して、密接な関係を築いております。さらに割当先とはホテル開発における協働等を目指して、協議を重ねてまいりました。その結果、当社グループとしては資金調達力の強化による事業推進の加速、ひいては「サムティ強靭化計画」の早期達成、割当先においては不動産関連ビジネスにおける投資機会の拡大と相互メリットを確認できたため、以下の「(2)業務提携の内容」に記載の業務提携を行うことに合意いたしました。
(2) 業務提携の内容
① 大規模ホテル開発ファンドにおける協働
② アセットマネジメント事業の連携強化
③ 大和証券グループが保有するCREに関する情報の当社グループに対する提供
④ アジア展開における協働
⑤ 富裕層向け不動産販売及びクラウドファンディングにおける協働
(3) 資本提携の内容
当社は、第三者割当の方法により、割当先に対して当社の自己株式1,737,068株及び転換社債型新株予約権付社債(本新株予約権付社債の転換による発行株式数5,813,953株)の割当てを行いました。また、当社株主からの当社株式取得により、割当先は、当社株式5,204,074株を取得しております。
2.自己株式処分
払込期日2019年6月14日
処分自己株式数普通株式 1,737,068株
処分価額1株につき1,600円
処分価額の総額2,779,308,800円
募集又は割当方法第三者割当の方法による。
割当先株式会社大和証券グループ本社
その他上記各号については、金融商品取引法に基づく有価証券届出書の効力が発生し、払込期日においてその効力が停止していないことを条件とする。


3.新株予約権付社債の発行
払込期日2019年6月14日
本新株予約権を割当てる日は2019年6月14日とする。
但し、本社債の払込金額が払込期日に払い込まれることを本新株予約権の割当の条件とする。
新株予約権の総数20個
社債及び新株予約権
の発行価額
本社債の金額100円につき金100円
但し、本新株予約権と引換えに金銭の払込みを要しないものとする。
当該発行による
潜在株式数
5,813,953株
調達資金の額10,000,000,000円
行使価額
又は転換価額
1株当たり1,720円
募集又は割当方法第三者割当の方法による。
割当先株式会社大和証券グループ本社
その他上記各号については、金融商品取引法に基づく有価証券届出書の効力が発生し、払込期日においてその効力が停止していないことを条件とする。

本資本業務提携は、当社グループの安定性、収益力の強化に寄与し、当社グループの企業価値の向上に資するものと考えております。