有価証券報告書-第64期(2022/04/01-2023/03/31)

【提出】
2023/06/23 15:15
【資料】
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【項目】
134項目
(3) 【監査の状況】
当社は2023年3月1日付で指名委員会等設置会社から監査役設置会社へ移行しており、2022年4月1日から移行日前日までは監査委員会が、2023年3月以降は監査役がそれぞれの職務を行った。なお、当社は法令及び定款に基づく監査役の監査活動の実効性向上と効率化のために、全ての監査役で構成される任意の監査役協議会を設置しており、監査役及び監査役協議会が監査委員会の監査方針・活動計画等を引継ぎ、従来と変わらない内容・水準で活動を行っている。
① 監査委員会及び監査役監査の状況
(a)組織・人員
当社は、本有価証券報告書提出日現在において監査役4名(泉本小夜子氏、丸田宏氏、宮内秀聡氏、渡邊肇氏)を置いている。泉本小夜子氏は公認会計士の資格を有し、丸田宏氏は長年にわたり日立製作所及びそのグループ会社において財務責任者等を歴任し、宮内秀聡氏は三菱UFJモルガン・スタンレー証券投資銀行本部及び㈱KKRジャパンにて財務分析に従事しており、各々財務・会計に関する相当程度の知見を有している。また、渡邊肇氏は日本国内及び米国の弁護士資格を持ち、法務分野で高い専門性を有している。
監査委員(3月1日以降は監査役制度に移行したが、以下「監査委員」として表記を統一)は、当社の監査委員会規則(3月1日以降は監査役協議会規則)に則り、監査に関する重要な事項について報告を受け、協議を行い、決議をしている。また、監査委員の職務を補助すべき使用人を選任し、監査業務の充実を図っている。
(b)監査の方法・活動の状況
監査委員会(3月1日以降は監査役協議会に移行したが、以下「監査委員会」として表記を統一)は、監査委員会が策定した監査方針と活動計画に基づき、取締役及び執行役(3月1日以降は執行役員及び業務執行役員制度に移行したが、以下「執行役」として表記を統一)の職務執行の適法性、妥当性、効率性の監査を行い、特に当社グループが持続的な成長と企業価値の創造を実現するために必要なグループガバナンスの構築及び運営状況について確認を行い必要な是正措置を提言した。
なお、当連結会計年度の監査委員会の重点監査項目及び監査の主要ポイントは以下のとおりであった。
重点監査項目監査の主要ポイント
実効性のある
グループ会社ガバナンス
①グループ会社ガバナンスの要である取締役会の運営及び議論の有効性を確認
②グループ会社監査役の活動状況と適性を確認
(「グループ会社監査役の資格要件」との適合性)
③海外4地域統括部門の傘下グループ会社に対するガバナンスの有効性を確認
企業価値の持続的向上を図る中長期成長戦略①競争力差異化戦略としてのグローバルDXへの取り組みを確認
②トップライン拡大のための戦略的受注への取り組みを確認
③資本コストを基準とする経営の浸透状況を確認
④成長投資への的確な資金配分を確認
⑤事業ポートフォリオの分析・管理状況を確認
⑥人財資源の戦略的配分とスキル・属性の多様化施策を確認
⑦「知的財産」に係わる企業戦略としての取り組みと遂行体制・仕組みを確認
リスクマネジメント①短期的及び中長期的経営リスクの網羅的可視化と対応施策の策定状況を確認
特に、ESG関連リスクへの具体的取り組み状況と気候変動対応施策の有効性及び TCFD等に係る適確な開示を確認
②リスクマネジメントプロセス
(リスクの特定・分析→評価・優先付け→対処施策策定)を確認
③経営に影響を与え得る法規則、ガイドライン、コード等の新設・改定の事前把握と
対応施策の立案状況を確認

監査委員会は内部監査室及び会計監査人との三様監査会議を主催し、監査上の問題認識や会計上の重要事項等の共有と意見交換を緊密に行うとともに、監査業務の効率化と深度化のため現在取り組んでいるデジタル監査の準備を加速・継続していくこと等を確認した。
なお、執行側との円滑な情報共有のため、従来から内部監査室からの報告は執行側と監査委員会の双方に直接行うダブルレポート体制とし、監査委員会による監査は、実効性を高めるため、内部監査室との月次定例会議を通じ、両者の監査結果について内部監査室及び内部統制に係る本社部門との情報共有を行った。
監査委員長(3月1日以降は常勤監査役)は、執行役会(3月1日以降は執行役員会議)、予算会議、J-SOX委員会、コンプライアンス会議等の社内の重要な会議に出席して必要に応じて意見を述べ、業務執行状況の適正性を確認し、他の監査委員と情報を共有した。
ⅰ.当連結会計年度の監査委員会の開催状況と主な審議・報告事項等
当連結会計年度において監査委員会は20回、監査役協議会は2回開催され、月次定例会議の1回当たりの平均開催時間はそれぞれ約2時間半であった。個々の監査委員の出席状況は次のとおりであり、「取締役及び執行役等の職務執行の状況」、「主要な子会社の監査役の活動状況」、「内部統制の整備・運用状況」、「コンプライアンス・ガバナンスの状況」、「リスク管理」等について確認している。さらに、「年間議題計画」、「往査計画」、「内部監査室と会計監査人の監査計画」、「会計監査人の報酬額の事前承認」、「会計監査人の評価に基づく選任及び解任並びに不再任」等について審議を行った。
監査委員会(2023年2月末日まで)
役職名氏名出席状況(出席率)
常勤監査委員丸田 宏20回/20回 (100%)
監査委員青木 美保20回/20回 (100%)
監査委員泉本 小夜子20回/20回 (100%)
監査委員渡邊 肇20回/20回 (100%)

監査役協議会(2023年3月1日以降)
役職名氏名出席状況(出席率)
監査役(常勤)丸田 宏2回/2回 (100%)
監査役泉本 小夜子2回/2回 (100%)
監査役宮内 秀聡2回/2回 (100%)
監査役渡邊 肇2回/2回 (100%)

ⅱ.当連結会計年度の監査委員会及び監査役による監査状況
2022年度は、監査委員会の往査として海外子会社に対する監査1件、テーマ監査3件を実施した。海外子会社の監査は、代表者等との面談を通じて成長戦略の取り組みやガバナンス体制等を確認したほか、担当監査法人へのヒアリングを通じ財務諸表の信頼性を確認した。テーマ監査は、「中長期的な企業価値の持続的向上」の観点から、当社のサステナビリティを担保する基本的施策への取り組みを検証するため、TCFDに基づく開示の適正性を含めた気候変動対応施策等の環境をテーマとした監査、人財戦略、知財戦略をテーマとした監査を行った。なお、各監査は、事前に監査論点を整理し、受査側に通知することで、ディスカッションの充実に努めた。
監査報告書における執行側に対する「指摘・要望事項」は、取締役会へ報告し共有されている。
なお、当期において監査役による往査は未実施であるが、監査委員会が実施した監査の要望・改善事項に関する受査側の取り組み状況について報告を受け、適宜助言・提言を行っている。
82社に上るグループ会社ガバナンスの要となる各社の取締役会が有効に機能していることの検証は、監査委員会往査で自ら確認するとともに、グループ各社監査役からの監査活動の定例報告及び内部監査室の監査報告を活用し、個々に必要な是正措置の要望を都度執行側へ継続的に行っている。国内外の主要子会社は9名の専任監査役が各々複数社の監査役を務め、親会社からのガバナンスを担い監査活動の質的充実が図られていることや、監査委員会が主催する三様監査会議に専任監査役も出席し、それぞれの取り組みの情報共有や意見交換を行うことにより、グループ会社ガバナンス体制を維持・強化している。
以上の活動に基づく監査委員会から執行側への提言に対しては引き続き迅速に対応が図られているため、監査の実効性は確保されている。
ⅲ.2023年度の重点監査項目
当社は2023年2月に非上場会社となり、同年4月にロジスティード株式会社と商号変更した。企業価値の向上を加速し、東京証券取引所への再上場をめざすに当たり、2023年度は新体制の発足初年度として今後の方向性を決定する重要な年度であることから、「グローバル3PLリーディングカンパニー」の具現化による企業価値の飛躍的向上のため、以下のグローバル経営施策の監査に注力していく。
・グローバル経営システムの確立
・事業ポートフォリオ戦略の確立
・海外戦略と海外ガバナンスの確立
・経営計画を担保するERMの確立
② 監査報告書へのKAM(監査上の主要な検討事項)の記載に関して
2020年度より適用されたKAM(監査上の主要な検討事項)については、2022年度も会計監査人とともに4回に亘り協議・検討を重ね、投資家に必要な情報開示の適切性・整合性について相互に確認し、最終的に会計監査人が特に重要であると判断した事項をKAMとして決定した。KAM導入は、監査の透明性向上や経営者との対話促進が図れるほか、会計監査人と監査委員会及び執行側双方のコミュニケーション活性化による監査品質の向上、リスクマネジメントの重要性への認識向上等が期待され、コーポレート・ガバナンスの強化が図れるものと考えている。
③ 内部監査の状況
当社は、業務処理と管理運営の適法性及び内部統制の有効性と妥当性を確認するために、監査室(室長以下、専任担当者23名)を設けて内部監査と内部統制の確認を定期的に行っている。監査室の内部監査は、財務戦略本部、人事総務本部、安全品質管理本部、情報セキュリティ本部、AEO・輸出管理本部等と連携し往査時には社内の専門部署が参加して組織横断的な監査を実施し実効性を高めている。
内部監査の実施計画は、監査サイクルやSOCD(Summary of Control Deficiencies)等の発生状況を踏まえた事業リスク及び前回監査の結果等を考慮して監査対象部署の選定を行い監査委員会へ提案し、監査委員会は審議のうえ、承認決議を行った。なお、2022年度の内部監査は、当社本社・本部機構の6部門、国内グループ会社本社機構の3部門、当社及び国内グループ会社の8事業部門、国内グループ会社6社、海外グループ会社8社、計31部署に対し実施した。
内部監査及び監査委員会監査の結果について、経営戦略本部、海外事業統括本部、財務戦略本部、人事総務本部、安全品質管理本部、営業統括本部のコーポレート部門責任者が出席する月次定例会議で情報共有を行い、必要に応じて監査委員会から執行側に対し助言等を行った。また、特段の事項が生じた場合には、監査委員会から取締役会へ報告し、社外取締役は、これらの報告を通じて内部監査における課題を認識し、必要に応じて執行側に対し助言等を行った。
なお、内部監査・内部統制モニタリングにおける要望事項に対し、大幅な改善が見られた部門の取組みについてはベストプラクティスとしてグループ内各社・各部門へ共有し、業務改善の実効性を高めている。
④ 会計監査の状況
(a)監査法人の名称
EY新日本有限責任監査法人
(b)継続監査期間
当社においては、1975年度から武蔵監査法人が会計監査業務を行い、その後1986年に武蔵監査法人を含めた3法人が合併して設立されたセンチュリー監査法人、2000年にセンチュリー監査法人を含めた2法人が合併して設立された監査法人太田昭和センチュリー、現在は監査法人太田昭和センチュリーから名称変更したEY新日本有限責任監査法人が会計監査業務を行っている。従って、合併前の監査法人による監査期間も含めた継続監査期間は48年間である。なお、当期間は当社において調査可能な期間であり、実際の継続監査期間は当期間を超えている可能性がある。
当社グループにおいては、2014年度にIFRSを適用したことを契機に、原則として会計監査人をEYグループへ統一し、国内外グループ会社の監査情報の共有とEYグループ内の連携強化により監査効率及び監査品質の向上を図っている。
また、監査委員会は、会計監査人選定基準、会計監査人評価基準、会計監査人解任等決定方針に基づいた評価を通じて、監査法人が適正な職務遂行体制を確保するよう牽制を図っている。
(c)業務を執行した公認会計士
指定有限責任社員 業務執行社員 會田 将之
指定有限責任社員 業務執行社員 武藤 智帆
(d)監査業務に係る主な補助者の構成
公認会計士8名、その他24名
(e)監査法人の選定方針と理由
当社は、下記の事項を考慮し現任会計監査人の選任を決定している。
ⅰ. 監査法人の状況及び品質管理体制 ・監査法人の概要 ・欠格事由に該当しないこと ・監査法人の品質管理体制 ・監査人に関する第三者によるレビュー・検査の結果ⅱ. 監査実施体制 ・前任会計監査人との引継に関する方針及び手続 ・監査チーム編成内容 ・監査計画の内容 ・監査委員会及び内部監査部門との連携方針ⅲ. 監査報酬見積額 ・監査報酬水準、及び非監査報酬の内容、水準の適切性 ・監査報酬見積額の算定根拠の適切性 ・監査計画の大幅変更時の監査報酬額変更に関する対応方針の適切性
なお、会計監査人の解任等の決定方針について次のとおり定めている。
監査委員会は、会計監査人が会社法第340条第1項各号に定める事由に該当すると認められ、速やかに解任する必要があると判断した場合、監査委員の全員の同意によって会計監査人を解任する。この場合、監査委員会が選定した監査委員は、解任後最初に招集される株主総会において、会計監査人を解任した旨及びその理由を報告する。
上記の場合のほか、会計監査人が職務を適切に遂行することが困難と認められるなど、会計監査人を変更すべきと判断される場合には、監査委員会は、株主総会に提出する会計監査人の解任又は不再任に関する議案の内容を決定する。
(f)監査委員会による監査法人の評価
当社の監査委員会は、監査法人に対して評価を行っている。下記の会計監査人評価基準の項目に基づき会計監査人を評価しており、監査法人は適正な職務遂行体制を確保していると判断している。
ⅰ. 監査法人の品質管理体制 ⅱ. 監査チーム体制と独立性 ⅲ. 監査委員とのコミュニケーション ⅳ. 経営者等とのコミュニケーション ⅴ. グループ監査体制 ⅵ. 不正リスクへの評価と対応 ⅶ. 監査報酬
⑤ 監査報酬の内容等
(a)監査公認会計士等に対する報酬の内容
区分前連結会計年度当連結会計年度
監査証明業務に
基づく報酬(百万円)
非監査業務に
基づく報酬(百万円)
監査証明業務に
基づく報酬(百万円)
非監査業務に
基づく報酬(百万円)
提出会社166-169-
連結子会社42-45-
208-214-

(b)監査公認会計士等と同一のネットワーク(Ernst&Youngグループ)に対する報酬の内容((a)を除く)
区分前連結会計年度当連結会計年度
監査証明業務に
基づく報酬(百万円)
非監査業務に
基づく報酬(百万円)
監査証明業務に
基づく報酬(百万円)
非監査業務に
基づく報酬(百万円)
提出会社-38-50
連結子会社2221227513
2225027563

前連結会計年度及び当連結会計年度における当社及び連結子会社の非監査業務の内容は、主に税務申告及び移転価格税制に関するコンサルティング業務である。
(c)その他の重要な監査証明業務に基づく報酬の内容
該当事項はない。
(d)監査報酬の決定方針
当社の監査公認会計士等に対する監査報酬は、監査時間等に基づいて決定している。
(e)監査委員会が会計監査人の報酬等に同意した理由
当社監査委員会は、会計監査人の監査計画、監査の実施状況及び報酬見積の算出根拠等の妥当性や適切性を確認し、監査時間及び報酬額等を精査した結果、報酬額等は相当、妥当であることを確認しており、会計監査人の報酬等につき、会社法第399条第1項の同意を行っている。

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