四半期報告書-第126期第3四半期(令和3年6月1日-令和3年8月31日)

【提出】
2021/10/12 9:28
【資料】
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【項目】
35項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響等により、依然として厳しい状況が続いております。各種政策の効果のほか、企業収益や設備投資等に持ち直しの動きがみられるものの、新型コロナウイルス感染症拡大による下振れリスクの高まりに十分に注意する必要があり、内外経済の動向は不透明感が拭えない状況にあります。
このような経済情勢にあって、物流業界におきましては、保管残高数量・金額とも概ね前年並みの水準にて推移しているものの、人手不足等に伴うコスト上昇や競争の激化等もあり、厳しい状況が続いております。また、不動産賃貸業界におきましても、新型コロナウイルス感染症の影響に伴い、賃料水準や需給関係の動向等に不透明感が広がりつつあります。
このような状況の下、当社グループは、内外の環境変化に的確に対応しながら、さらなる成長を果たしていくために新中期経営計画(2019-2023)の具体的各施策を展開してまいりました。物流事業における具体的施策としては、既存倉庫の稼働率は安定的かつ高い水準にて推移しており、各種経費の削減に取り組み、営業収益の確保に努めてまいりました。また、きめ細かなサービスを提供しながら、既存顧客との取引拡大や新規顧客の獲得に努めてまいりました。このほか、埼玉県所沢市の新規倉庫竣工や千葉県八街市の新規倉庫着工により、将来の収益増強に向けて事業基盤の増強も図られつつあります。不動産事業における具体的施策としては、賃貸マンションや賃貸オフィスビル等が安定的に稼働しており、安定的な収益を確保してまいりました。
この結果、売上高は荷動きが低調に推移したことに伴い物流事業セグメントが減収となり、前期比56百万円(1.5%)減の3,630百万円となりました。また、営業利益は新規設備取得に伴う費用等により前期比33百万円(5.6%)減の564百万円となり、経常利益は前期比30百万円(5.0%)減の567百万円となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は前期比11百万円(2.8%)減の386百万円となりました。
セグメント別の経営成績は、次の通りであります。
物流事業
物流事業では、保管料収入等が減少したことにより、売上高は前期比66百万円減の3,157 百万円となり、セグメント利益は前期比28百万円減の655百万円となりました。
不動産事業
不動産事業では、賃貸稼働状況は安定して推移し、売上高は前期比10百万円増の472百万円となり、セグメント利益は修繕実施等に伴い前期比3百万円減の218百万円となりました。
② 財政状態
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、埼玉県所沢市の新規倉庫建設が計画通り竣工し、有形固定資産が増加となり、前期末比1,202百万円増加の18,199百万円となりました。負債は、新規倉庫建設資金に関する長期借入金の増加により前期末比880百万円増加の7,986百万円となり、純資産は前期末比321百万円増加の10,212百万円となりました。
この結果、当第3四半期連結会計期間末における自己資本比率は56.0%となりました。
(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当第3四半期連結累計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。
(6) 主要な設備
当第3四半期連結累計期間に著しい変動があった設備は、次の通りであります。
前連結会計年度末に計画中であった以下の設備が竣工いたしました。
会社名事業所名
(所在地)
セグメントの名称設備の内容延床面積竣工時期取得価額
提出会社埼玉営業所
(埼玉県所沢市)
物流事業倉庫8,740.2㎡2021年6月2,526百万円