訂正有価証券報告書-第32期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)

【提出】
2021/06/29 12:59
【資料】
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【項目】
119項目

対処すべき課題

当社は、中期経営計画「NTOUR WAY Challenge」の2年目をむかえ、「『第28回JA全国大会』決議に基づくJA観光事業の推進」と「JAグループから拡がる観光事業の推進と地域活性化の取組み」を目指しましたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、主たる事業である旅行事業において取扱高が著しく減少したため、経営健全化にむけた「経営再生計画」を新たに策定しました。この計画において、雇用の確保のため、JAグループの皆さまのご支援を得て、全国JAグループへの社員出向施策を進めるとともに、社員の計画休業を実施しました。また、大規模な店舗閉鎖の実行による固定費の削減、役員報酬の減額、賞与不支給、給与改定等の人件費の削減に取組みましたが、事業回復の兆しが見えず、当期純損失51億21百万円を計上し、結果として30億60百万円の債務超過となりました。翌事業年度においても、コロナ禍の影響により先行き不透明な状況が続いており、固定資産の売却および長期融資の締結による資金確保に取組むとともに、引き続き出向施策、週休3日制の導入(管理職除く)、給与テーブルの改定等の人件費削減に取組みます。事業につきましては主力である旅行事業が低迷しているなか、需要回復が見通せない「海外旅行」「訪日旅行」部門は体制を縮小し、物品販売を含む国内旅行需要に対応すべく営業体制を再構築するとともに、経営リスクの分散化として準備してきました「農福連携事業」を本格稼働し事業拡大を図ってまいります。