有価証券報告書-第18期(2022/04/01-2023/03/31)
対処すべき課題
当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、本項において、将来に関する事項は、別段の表示が無い限り、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
(1)経営方針
阪神高速道路は、令和5年4月1日現在、258.1㎞のネットワークを有し、1日の交通量が70万台に及ぶなど、関西都市圏の大動脈として、関西のくらしや経済の発展に貢献するきわめて重要な社会基盤となっております。
当社グループは、「先進の道路サービスへ」をグループ理念として、「阪神高速は、お客さまや地域とのコミュニケーションを大切にします。」、「阪神高速は、公正で透明な経営を維持し、健全な発展を目指します。」、「阪神高速は、社会の期待に応えるため、迅速・的確・積極的に行動します。」を経営方針として、安全・安心・快適なネットワークを通じてお客さまの満足を実現し、関西のくらしや経済の発展に貢献するため、様々な施策に取り組んでおります。
(2)経営戦略、経営環境及び対処すべき課題
阪神高速道路は、昭和39年6月の開通以来50年以上が経過し、経年変化による構造物の老朽化などが顕在化しております。また、関西都市圏における道路ネットワークのミッシングリンクの解消など、更なるネットワーク整備を進めていく必要があります。さらに、南海トラフ地震等に備えた災害時におけるネットワークの機能強化や、近年頻発化・激甚化する自然災害への対応、逆走・誤進入をはじめとする安全に関わる社会的な課題も顕在化していることから、令和2年3月に策定した「高速道路における安全・安心実施計画」に沿って、各施策に計画的かつ着実に取り組んでいく必要があります。
当社グループでは、社会を構成する一員として「サステナビリティ」を共通の価値観と認識し、「先進の道路サービスへ」というグループ理念のもと、「阪神高速グループビジョン2030」(以下「ビジョン2030」ともいいます。)を実現するための具体的な計画である「中期経営計画(2023~2025)」を策定しました。その確実な達成に向けて、お客さまに安全・安心・快適にご利用いただくとともに、脱炭素社会に向けた取組みやダイバーシティ&インクルージョンの推進など様々な施策に取り組んでまいります。
また、データとデジタル技術の利活用による生産性の向上や業務の高度化、新たな価値の創造を実現するためのDXの推進や料金所のキャッシュレス化・タッチレス化による利便性の向上を目指してETC専用化を推進します。
さらに、大阪・関西万博開催等を見据え、交通の円滑化、インバウンドを含む様々なお客さまサービスの向上等、関西のくらしや経済の発展に寄与してまいります。
<最高の安全と安心を提供する阪神高速>老朽化が進行する高速道路のリニューアルプロジェクト(大規模更新・修繕事業)等を推進するとともに、交通事故削減や逆走・誤進入対策等の交通安全対策を実施してまいります。また、道路橋(支承等)の耐震対策、交通流監視カメラの増設等を推進し、災害発生時にお客さまの安全や道路機能を確保するなど、地震・台風等への対応力強化に取り組んでまいります。
<もっと便利で快適なドライブライフを実現する阪神高速>淀川左岸線(海老江JCT~豊崎)、淀川左岸線延伸部及び大阪湾岸道路西伸部(六甲アイランド北~駒栄)のネットワーク整備を着実に推進してまいります。また、渋滞対策やETC専用化の推進、阪神高速や沿線地域の関連情報を一括で入手できるような情報サービスの提供等の道路サービスに取り組んでまいります。
<世界水準の卓越した都市高速道路技術で発展する阪神高速>ネットワーク整備・リニューアルプロジェクトにおける新たな技術の活用やICTを活用したシームレスなインフラマネジメントを推進してまいります。また、都市部におけるMaaS(注)の実現に向けた技術開発などに取り組んでまいります。
(注)Mobility as a Serviceの略で、都市部において、複数の公共交通やそれ以外の移動サービスを最適に組み合わせて検索・予約・決済等を一括で行うサービスであります。
<お客さまや社会に満足をお届けする多彩なビジネスを展開する阪神高速>阪神高速グループの技術・ノウハウ等の強みを活かし、周辺の自動車専用道路等の一体的管理受託や海外事業を含む土木・補償コンサルティング事業、高架下空間等を有効活用した駐車場事業、ETC多目的利用等、多彩な関連事業を展開してまいります。
<関西の発展に貢献し、地域・社会から愛され信頼される阪神高速>「脱炭素社会」の実現に向けて、地域の自動車交通の円滑化に向けたネットワーク整備や渋滞対策、再生可能エネルギーの活用促進など事業活動における脱炭素化、電気自動車の普及に資する急速充電器の整備など地域や関係事業者との協働による取組みを推進してまいります。
<経営基盤を確立し、グループ社員がやりがいを実感できる阪神高速>財務基盤の強化と確実な債務返済を図るため、引き続きコストの縮減等による経営効率化に努めてまいります。また、データとデジタル技術の利活用等による生産性の向上をより一層推進するとともに、社員が働きがいを感じ、一人ひとりの多様な能力を最大限に発揮していきいきと活躍できる職場環境を構築してまいります。
<大阪・関西万博に貢献し、未来社会を描く阪神高速>大阪・関西万博の成功と関西経済のさらなる発展に貢献するため、万博開催時の交通円滑化、インバウンドを含む様々なお客さまへのサービス、景観照明による演出等の地域のにぎわいの創出、さらには万博を契機として新たな価値の創造につながるプロジェクトに取り組んでまいります。
なお、本項において、将来に関する事項は、別段の表示が無い限り、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
(1)経営方針
阪神高速道路は、令和5年4月1日現在、258.1㎞のネットワークを有し、1日の交通量が70万台に及ぶなど、関西都市圏の大動脈として、関西のくらしや経済の発展に貢献するきわめて重要な社会基盤となっております。
当社グループは、「先進の道路サービスへ」をグループ理念として、「阪神高速は、お客さまや地域とのコミュニケーションを大切にします。」、「阪神高速は、公正で透明な経営を維持し、健全な発展を目指します。」、「阪神高速は、社会の期待に応えるため、迅速・的確・積極的に行動します。」を経営方針として、安全・安心・快適なネットワークを通じてお客さまの満足を実現し、関西のくらしや経済の発展に貢献するため、様々な施策に取り組んでおります。
(2)経営戦略、経営環境及び対処すべき課題
阪神高速道路は、昭和39年6月の開通以来50年以上が経過し、経年変化による構造物の老朽化などが顕在化しております。また、関西都市圏における道路ネットワークのミッシングリンクの解消など、更なるネットワーク整備を進めていく必要があります。さらに、南海トラフ地震等に備えた災害時におけるネットワークの機能強化や、近年頻発化・激甚化する自然災害への対応、逆走・誤進入をはじめとする安全に関わる社会的な課題も顕在化していることから、令和2年3月に策定した「高速道路における安全・安心実施計画」に沿って、各施策に計画的かつ着実に取り組んでいく必要があります。
当社グループでは、社会を構成する一員として「サステナビリティ」を共通の価値観と認識し、「先進の道路サービスへ」というグループ理念のもと、「阪神高速グループビジョン2030」(以下「ビジョン2030」ともいいます。)を実現するための具体的な計画である「中期経営計画(2023~2025)」を策定しました。その確実な達成に向けて、お客さまに安全・安心・快適にご利用いただくとともに、脱炭素社会に向けた取組みやダイバーシティ&インクルージョンの推進など様々な施策に取り組んでまいります。
また、データとデジタル技術の利活用による生産性の向上や業務の高度化、新たな価値の創造を実現するためのDXの推進や料金所のキャッシュレス化・タッチレス化による利便性の向上を目指してETC専用化を推進します。
さらに、大阪・関西万博開催等を見据え、交通の円滑化、インバウンドを含む様々なお客さまサービスの向上等、関西のくらしや経済の発展に寄与してまいります。
<最高の安全と安心を提供する阪神高速>老朽化が進行する高速道路のリニューアルプロジェクト(大規模更新・修繕事業)等を推進するとともに、交通事故削減や逆走・誤進入対策等の交通安全対策を実施してまいります。また、道路橋(支承等)の耐震対策、交通流監視カメラの増設等を推進し、災害発生時にお客さまの安全や道路機能を確保するなど、地震・台風等への対応力強化に取り組んでまいります。
<もっと便利で快適なドライブライフを実現する阪神高速>淀川左岸線(海老江JCT~豊崎)、淀川左岸線延伸部及び大阪湾岸道路西伸部(六甲アイランド北~駒栄)のネットワーク整備を着実に推進してまいります。また、渋滞対策やETC専用化の推進、阪神高速や沿線地域の関連情報を一括で入手できるような情報サービスの提供等の道路サービスに取り組んでまいります。
<世界水準の卓越した都市高速道路技術で発展する阪神高速>ネットワーク整備・リニューアルプロジェクトにおける新たな技術の活用やICTを活用したシームレスなインフラマネジメントを推進してまいります。また、都市部におけるMaaS(注)の実現に向けた技術開発などに取り組んでまいります。
(注)Mobility as a Serviceの略で、都市部において、複数の公共交通やそれ以外の移動サービスを最適に組み合わせて検索・予約・決済等を一括で行うサービスであります。
<お客さまや社会に満足をお届けする多彩なビジネスを展開する阪神高速>阪神高速グループの技術・ノウハウ等の強みを活かし、周辺の自動車専用道路等の一体的管理受託や海外事業を含む土木・補償コンサルティング事業、高架下空間等を有効活用した駐車場事業、ETC多目的利用等、多彩な関連事業を展開してまいります。
<関西の発展に貢献し、地域・社会から愛され信頼される阪神高速>「脱炭素社会」の実現に向けて、地域の自動車交通の円滑化に向けたネットワーク整備や渋滞対策、再生可能エネルギーの活用促進など事業活動における脱炭素化、電気自動車の普及に資する急速充電器の整備など地域や関係事業者との協働による取組みを推進してまいります。
<経営基盤を確立し、グループ社員がやりがいを実感できる阪神高速>財務基盤の強化と確実な債務返済を図るため、引き続きコストの縮減等による経営効率化に努めてまいります。また、データとデジタル技術の利活用等による生産性の向上をより一層推進するとともに、社員が働きがいを感じ、一人ひとりの多様な能力を最大限に発揮していきいきと活躍できる職場環境を構築してまいります。
<大阪・関西万博に貢献し、未来社会を描く阪神高速>大阪・関西万博の成功と関西経済のさらなる発展に貢献するため、万博開催時の交通円滑化、インバウンドを含む様々なお客さまへのサービス、景観照明による演出等の地域のにぎわいの創出、さらには万博を契機として新たな価値の創造につながるプロジェクトに取り組んでまいります。