訂正有価証券報告書-第31期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)
沿革
「電気通信事業法」が改正された昭和60年当時、富士通株式会社と日商岩井株式会社(現 双日株式会社)は、情報・通信サービスに関する新規事業を展開すべく共同で調査研究を行っておりました。国内での通信における法的規制の緩和及び個人に向けたパソコン通信サービスの需要拡大への期待から、両社は、当時米国最大のパソコン通信サービス会社 CompuServe, Inc.(現 CompuServe Interactive Services, Inc. 以下同じ)とCompuServeの日本語版サービスのライセンス権に関する契約を締結し、昭和61年2月に共同出資により「株式会社エヌ・アイ・エフ」を東京都千代田区に設立いたしました。その後、平成3年4月に「ニフティ株式会社」に商号変更を行い、本社を東京都品川区に移転し、平成23年12月に本社を東京都新宿区に移転いたしました。
ニフティ株式会社の設立以後の企業集団にかかる経緯は、次のとおりであります。
ニフティ株式会社の設立以後の企業集団にかかる経緯は、次のとおりであります。
年 月 | 事 項 |
昭和61年2月 | 富士通㈱と日商岩井㈱(現 双日㈱)が、共同出資により、「㈱エヌ・アイ・エフ」(現 ニフティ㈱)を東京都千代田区に設立。 |
3月 | 米国パソコン通信サービス「CompuServe」の国内販売を開始。 |
9月 | 「エヌ・アイ・エフ㈱」に商号を変更。 |
昭和62年4月 | パソコン通信サービス「ニフティー・サーブ(後のニフティサーブ)」を開始。 |
平成3年4月 | 「ニフティ㈱」に商号を変更。 |
業務拡張のため東京都品川区へ本社を移転。 | |
平成8年1月 | インターネット接続サービスを開始。 |
平成11年3月 | 富士通㈱が日商岩井㈱から同社が所有する全株式を譲り受け、当社の発行済株式の100%を所有する親会社となる。 |
11月 | 次世代のインターネットプロバイダーを目指し、「ニフティサーブ」と、富士通㈱の「InfoWeb(注1)」を統合した新サービス「@nifty(アット・ニフティ)」を開始。 |
平成12年6月 | 「ADSL(注2)インターネット試験接続サービス」を開始(同年12月から、ADSL接続サービスの本格提供を開始)。 |
8月 | CATV(注3)会社向けのインターネットソリューション「Cable@nifty」の提供を開始。 |
平成13年8月 | FTTH(注4)接続サービス「Bフレッツ」への対応を開始。 |
平成15年7月 | インターネットショッピング専用検索サービス及び付帯サービスの提供により、eコマース分野における事業拡大を事業目的として新会社「コマースリンク㈱」を設立(当社60.5%出資)。 |
12月 | ブログ(注5)サービス「ココログ」の提供を開始。 |
平成16年12月 | 「@nifty光 with Bフレッツ(現 @nifty光 with フレッツ)」の提供を開始。 |
平成17年4月 | ベンチャー企業の投資育成を目的に初の投資ファンド「WING」(投資事業有限責任組合GB-Ⅲ)を設立(当社99.9%出資)。 |
9月 | マーケティング分野の事業拡大を目的として当社親会社である富士通㈱より「㈱ライフメディア」の株式(76.8%)取得・子会社化。 |
10月 | デジタルホーム時代のマルチベンダー型サポート・サービスの展開を事業目的とする「ネットライフパートナー㈱」(清算済)を設立。 |
平成18年6月 | 執行役員制度を導入。 |
7月 | 「@nifty ひかりone(現 @nifty auひかり)」の提供を開始。 |
10月 | 「情報セキュリティポリシー」を制定。 |
12月 | 東京証券取引所市場第二部に株式を上場。 |
平成19年5月 | ウェブ2.0におけるマーケティングを支援していく専門組織「ニフティ研究所」を組織内研究所として設立。 |
8月 | ネットとリアルをつなぐ店舗形式のコミュニティライブハウス「TOKYO CULTURE CULTURE」(東京 カルチャー カルチャー)をオープン。 |
12月 | 高速モバイル接続サービス「@nifty Mobile BB」(アット・ニフティ モバイルビービー)をイー・アクセス株式会社のMVNO(注6)方式にて提供開始。 |
平成20年4月 9月 11月 | 有償サポートサービス「@niftyまかせて365」の提供を開始。 株式会社スクウェア・エニックスとの業務提携により、和製バーチャルワールド 「Nicotto Town(ニコッとタウン)」正式版スタート。 三菱商事株式会社及び株式会社サンケイリビング新聞社と共同で、主婦を対象とした携帯電話向けサービス「シュフモ」の提供を開始。 |
年 月 | 事 項 |
平成21年2月 平成22年1月 2月 9月 11月 平成23年9月 9月 12月 平成24年5月 5月 8月 10月 10月 | UQコミュニケーションズ株式会社との協業により、高速ワイヤレス通信「モバイルWiMAX(ワイマックス)試験サービス」をMVNO(注6)方式にて提供開始。(本格提供開始は平成21年7月) 日本語で使えるパブリック型クラウドサービス(注7)「ニフティクラウド」を提供開始。 NTT光接続サービスの新コース「@nifty光ライフ With フレッツ」を提供開始。 当社決済システムにて「PCI DSS」認定を取得。 「ニフティクラウド」でのサービス品質保証制度(SLA)導入。 高速ワイヤレス通信「@nifty EMOBILE G4」の提供を開始 「ニフティクラウド」をソネットエンタテインメント株式会社が提供する「So-net クラウド」にOEM提供を開始 本社を東京都品川区から東京都新宿区に移転 海外進出に必要な付随業務をプラットフォーム提供する目的で株式会社グロザスを株式会社産業革新機構と合弁で設立 クリニック・動物病院の診療に必要な各種の医療材料を小ロット・短納期で提供する株式会社プロミクロスを100%子会社化 「ニフティクラウド」で西日本リージョンを開設 高速モバイル通信サービス「@nifty do LTE」を提供開始 小売業者向けにネットスーパーシステムを提供する株式会社ベクトルワンへ出資 |
平成25年10月 10月 10月 11月 平成26年4月 10月 | 「ニフティクラウド」にてクラウドサービスを“箱”で提供する「ハコクラ NIFTY Cloud selection」を開始 外出先からさまざまな宅内機器を安全・手軽に操作できる「スマートサーブ」を提供開始 株式会社電通と生活者参加型の地方特産品開発支援サービス「うまいもんプロデューサー」の全国版を提供開始 @nifty会員向けにデジタル機器をレンタルする「@nifty レンタルサービス」の提供を開始 全国のスポーツクラブと連携して「@niftyスポーツクラブ」の提供を開始 「ニフティクラウド」にて新サーバータイプ「Type-e」の提供を開始 |
11月 平成27年3月 7月 9月 10月 11月 平成28年2月 | LTE高速データ通信・音声通話対応のMVNOサービス「NifMo(ニフモ)」の提供を開始 NTT東日本、NTT西日本が提供するフレッツ光の卸サービス「光コラボレーションモデル」を活用した新しい光インターネットサービス「@nifty光」の提供を開始 デバイスのIoT化を目指す企業を支援する「ニフティIoTデザインセンター」開始。 「ニフティクラウド」で初の海外リージョンとなる「北米リージョン」提供開始。 MVMO初の月額定額電話"かけ放題"サービス「NifMo でんわ」提供開始。 IoTを活用したスマートライフ事業に関する新会社「Connected Design(コネクティッド・デザイン)株式会社」をイッツ・コミュニケーションズ株式会社、東京急行電鉄株式会社と共同で設立。 創立から30周年を迎える。 |
(注)1. | InfoWeb ……………………………… | 「ニフティサーブ」との統合以前に、富士通㈱が提供していたインターネットサービスの総称。 |
2. | ADSL …………………………………… | Asymmetric Digital Subscriber Line、アナログ電話回線を利用して、高速データ通信を可能にする技術。 |
3. | CATV …………………………………… | CAble TeleVision(Community Antenna TeleVision)、専用ケーブルを利用し、テレビ放送を有線で提供するサービス。付加サービスの一つとして、インターネット接続サービスを提供。 |
4. | FTTH …………………………………… | Fiber To The Home、光ファイバーを用いて高速データ通信を可能にするサービス。 |
5. | ブログ ………………………………… | 「ウェブ」上の「ログ(日誌)」という意味の造語。ウェブサイトを作るためのツール。 |
6. 7. | MVNO …………………………………… パブリック型クラウドサービス …… | Mobile Virtual Network Operator(仮想移動体通信事業者)、サービス提供に必要な設備を他社から借りて無線通信サービスを提供すること。 インターネットを経由して一般利用者を対象に提供されるサービス形態。 |