四半期報告書-第82期第3四半期(平成26年7月1日-平成26年9月30日)
有報資料
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間(平成26年1月1日~9月30日)におけるわが国の経済は、概ね緩やかな回復基調が続きました。外国から日本を訪れるお客様も、円安、ビザの緩和やLCC等航空便の増加等から、年間見込みで13百万人規模へと史上最高水準を更新する勢いとなっています。
但し足元では企業の設備投資や個人消費の持ち直しに弱さが散見され、また、米国における量的緩和の終了や中国経済の成長率鈍化等、国内景気への不安定要因も増して、消費税率10%への引き上げ問題を象徴として、国内経済の先行きは不透明感が増しています。
このような事業環境の下、宿泊部門は仙台、広島における昨年の新規出店の効果に加え、東京オリンピック・パラリンピックに備えて一部の客室改装を早期化した結果、高水準の客室稼働率を維持しつつ、利用単価は堅調に上昇して、当社グループ全体の増収を牽引しました。また婚礼部門においても利用件数、利用人員がいずれも増加し、利用単価も上昇しました。
これらにより、当社グループ全体では、当第3四半期連結累計期間の売上高は前年同四半期比1,826百万円増収の46,042百万円となりました。
コスト面では、円安、天候不順や値上げによる原材料価格や水道光熱費の上昇等はありましたが、オペレーション効率化による抑制に引き続き努めました。
施設価値の向上などを目的とした積極的な投資に伴う減価償却費の増加などにより、営業損失は前年同四半期比31百万円改善の157百万円、経常損失は投資に伴う除却損の発生などがあり前年同四半期比16百万円悪化の191百万円とともに前年同四半期並みにとどまりましたが、当社グループが今期より重要指標と位置づけております減価償却費等負担前の営業利益は前年同四半期比336百万円増益の3,249百万円となりました。
四半期純損失は箱根小涌園 新宿泊施設の実施計画に伴う現施設取り壊しに係る固定資産について減損損失1,057百万円などの発生があり前年同四半期比685百万円悪化の1,084百万円となりました。
連結業績の概要は以下の通りです。
| (単位:百万円) | ||||||||
| 当期実績 | 前年同四半期比 | |||||||
| 合計 | 第1四半期 | 第2四半期 | 第3四半期 | 合計 | 第1四半期 | 第2四半期 | 第3四半期 | |
| 売上高 | 46,042 | 14,674 | 16,152 | 15,216 | 1,826 | 1,030 | 488 | 307 |
| 営業利益 又は損失(△) | △157 | △564 | 491 | △83 | 31 | 263 | △184 | △47 |
| 経常利益 又は損失(△) | △191 | △726 | 634 | △99 | △16 | 220 | △135 | △100 |
| 四半期純利益 又は損失(△) | △1,084 | △593 | 337 | △828 | △685 | △812 | 963 | △836 |
| 減価償却費等 負担前営業利益 | 3,249 | 523 | 1,632 | 1,093 | 336 | 311 | △69 | 94 |
セグメント別の概況については以下のとおりです。
椿山荘・太閤園事業
婚礼部門は、昨年度に実施した設備投資や広告宣伝効果などによりホテル椿山荘東京で受注件数が増加したほか、レストランでの婚礼利用も増加、太閤園ゲストハウス「桜苑(おうえん)」の開業効果(前年9月開業)もあり、前年同四半期比で利用件数は増加し、利用人員は前年同四半期比2千人増の129千人、売上高は同278百万円増収の7,045百万円となりました。また、8月にはホテル椿山荘東京内にあるチャペル2つと神殿1つを改装し、婚礼商品力の強化を進めております。
宿泊部門は、ホテル椿山荘東京において、客室改装(平成26年8月から平成28年3月までに全260室を改装予定)による稼動減の影響もありましたが、外国人利用客の増加や、「椿」「桜」をテーマにしたプラン、今年で60回目を迎えた「ほたるの鑑賞」を組み合わせたプランなどで独自の商品を拡充した結果、利用単価が上昇し、売上高は前年同四半期比82百万円増収の2,219百万円となりました。
レストラン部門は、前述のとおり、レストランでの婚礼利用が増えたことにより、利用人員は前年同四半期比15千人減の756千人、売上高は同92百万円減収の3,336百万円となりました。
これらの結果、ゴルフ部門なども含めた当セグメントの売上高は前年同四半期比131百万円増収の17,474百万円となりましたが、営業損失は積極的な投資に伴う減価償却費の増加などにより同168百万円悪化の910百万円となりました。
WHG事業
(第2四半期連結会計期間より、新たな総称の決定に伴い、セグメント名称を「ワシントンホテル事業」から「WHG事業」へ変更しております。なお、属するセグメントの内容に変更はございません。)
お客様のニーズの多様化に対応するため、付加価値を高める施策を継続して実施しております。
ワシントンホテルとホテルグレイスリーそれぞれのブランドの客室デザインコンセプトを新たに策定し、当コンセプトに則り、ホテルグレイスリー銀座は最上階客室の改装を、また東京ベイ有明ワシントンホテルでは、年初から順次800室の改装を実施しました。
また、キャナルシティ・福岡ワシントンホテルの全客室ベッド入替えやお客さまのニーズに対応したダブルルームからツインルームへの改装を始め、ホテルグレイスリー札幌、藤田観光ワシントンホテル旭川、長崎ワシントンホテルにおいて客室改装を実施しました。
宿泊部門では、国内のレジャー客や中国、台湾を中心に海外からの受客も好調で、高稼働を維持するとともに、販売価格の設定をきめ細かく行うことで、1部屋あたり単価、1人あたり単価はいずれも上昇しました。更に広島ワシントンホテル(前年10月)、仙台ワシントンホテル(前年12月)の開業効果もあり、宿泊部門の利用人員は前年同四半期比130千人増の2,268千人、売上高は同1,552百万円増収の14,289百万円となりました。
レストラン、宴会、その他の部門を含めた当セグメントの売上高は前年同四半期比1,557百万円増収の20,033百万円となり、営業利益は同220百万円増益の483百万円となりました。
小涌園事業
リゾートホテル部門では、箱根ホテル小涌園、伊東小涌園、ホテル鳥羽小涌園における高価格の客室を中心に改装したことにより、1部屋あたり単価、1人あたり単価はいずれも上昇しましたが、ホテル鳥羽小涌園では前年に伊勢神宮式年遷宮が実施された反動もあり、利用人員が減少しました。
日帰り・レジャー部門では、箱根小涌園ユネッサン、下田海中水族館共に、プロモーション内容の見直しと販売促進先拡大により、最盛期を迎えた8月の利用人員は前年同月を大きく上回りました。
これらの結果、当セグメントの売上高は、前年同四半期比54百万円増収の5,886百万円となり、営業利益は前年同四半期並みの463百万円となりました。
ノウハウ事業
椿山荘・太閤園事業での婚礼売上増収に伴い、株式会社ビジュアライフでは写真・ビデオ撮影の受注が増加、藤田観光工営株式会社では装花事業の売上高が増加し、それぞれ増収となりましたが、藤田グリーン・サービス株式会社では受託先施設の営業終了などにより売上高が減少しました。
これらの結果、当セグメントの売上高は前年同四半期並みの5,449百万円となり、営業利益は前年同四半期比29百万円悪化の33百万円となりました。
(2) 財政状態の分析
(資産・負債の状況)
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比較して1,051百万円増加の105,838百万円となりました。流動資産が808百万円減少した一方、固定資産が1,859百万円増加しております。流動資産は改装工事代の支払などに充てたことにより現金及び預金が556百万円減少したことや、固定資産は減損損失1,149百万円の計上により減少、一方で 投資その他の資産が3,409百万円増加したことが主な要因です。
また負債は、前連結会計年度末比2,548百万円増加の79,441百万円となりました。事業撤退損失引当金の取崩し等により694百万円減少し、一方で固定負債その他が2,892百万円増加しました。なお、当第3四半期連結会計期間末の借入金残高は前連結会計年度末比649百万円増加の42,263百万円となりました。
(純資産の状況)
純資産は、前連結会計年度末と比較して1,497百万円減少の26,397百万円となりました。利益剰余金が四半期純損失の計上ならびに配当金の支払により1,563百万円減少となりました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、事業上および財務上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。