有価証券報告書-第95期(平成30年4月1日-平成31年3月31日)
「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 2018年2月16日)等を当連結会計年度の期首から適用しており、財政状態の状況については、当該会計基準等を遡って適用した後の数値で前連結会計年度との比較・分析を行っております。
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 業績等の概要
当連結会計年度におけるわが国経済は、建設や不動産などを中心に内需は堅調に推移しましたが、海外経済の減速を背景に外需は下振れし、企業収益や設備投資は足踏み状態が続きました。当社グループの関連する業界に影響を及ぼす個人消費については、不安定な株価動向のほか、記録的猛暑や暖冬などの天候要因に左右されやすかったものの、雇用や所得環境の改善を背景に緩やかに回復基調が続きました。
このような状況の下、当社グループは新たな顧客獲得を目指した新規イベントの開催や既存イベントの強化のほか、老朽化した施設改修などの積極的な設備投資をおこない、多角的に顧客満足度の向上に努めて参りました。
遊園地では、2018年3月の新アトラクション「ハシビロGO!」オープンを皮切りに、上半期は人気オンラインゲームとのコラボレーションイベントの受け入れや人気韓流アーティストが所属するYG ENTERTAINMENTとのコラボレーションイベント「YG SUMMER PARK 2018」などを開催し、新たな顧客層の開拓を図りました。下半期は、ゾンビをテーマにした参加型ハロウィンイベント「よみうりランドハロウィン~ゾンビ大量感染中~」や、全エリアをリニューアルし、好評につき延長開催となった冬のイルミネーションイベント「ジュエルミネーション」などが好評を博し、多くのお客様で賑わいました。
夏のプールWAIは、規模を拡大した本格的なナイトプール営業などが好評を博し、記録的な猛暑もプラスに作用した結果、開業以来最高の入場者数を記録しました。
川崎競馬場では、競馬ファンの来場促進イベントを積極的に開催し、主要レースで前年を超える入場者数を記録しました。また、好調なインターネット投票を背景に、2年連続で年間総売上高の最高記録を更新しました。施設面では、12月に1号スタンド3階の一部を、米国のGI「ケンタッキーダービー」をテーマにした有料エリア「ケンタッキーラウンジ」にリニューアルし、顧客満足度の向上を図りました。船橋競馬場では、インターネット投票の伸長もあり、ビッグレース「かしわ記念」をはじめとする本年度施行の重賞全11レースの内9レースで売上高レコードを更新し、こちらも2年連続で年間総売上高の最高記録を更新しました。
これらの結果、当連結会計年度における売上高は219億5千7百万円(前年度比5.0%増)、営業利益は32億6千3百万円(同40.9%増)、経常利益は、35億3千7百万円(同37.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は、23億3千8百万円と、固定資産売却益の計上があった前年度と比べ、10.8%減となりました。
セグメント別の業績は下記のとおりであります。
① 総合レジャー事業
[遊園地部門]
遊園地は、新アトラクション「ハシビロGO!」の3月オープンを皮切りに、4月は人気オンラインゲームとコラボレートしたイベントや人気俳優が手掛ける舞台を受け入れ、新たな顧客層の獲得で入園者数の上積みに努めました。ゴールデンウィークには恒例の食イベントを、装いを新たに「裏メニューフェス」として開催、6月には10回目を迎えたほたる観賞イベント「ほたる・ねぶたの宵」を開催し、さらなる集客を図りました。その後も、初となる人気韓国女性グループのハイタッチ会や、人気韓流アーティストが所属するYG ENTERTAINMENTとのコラボレーションイベント「YG SUMMER PARK 2018」、話題のバーチャルYouTuberをテーマにしたイベント「VtuberLAND」などを開催し、幅広い顧客層に遊園地の訴求をおこないました。また、園内で水を掛け合うずぶ濡れイベント「ビッジョバ!!」や、たくさんのゾンビとともに仮装を楽しむハロウィンイベント「よみうりランド ハロウィン~ゾンビ大量感染中~」などの参加型イベントも開催し、大変な盛り上がりを見せました。9月には、3年目を迎えたモノ作りが体感できる新エリア「グッジョバ!!」内のアトラクション5機種の利用条件を緩和し、より多くのお客様にお楽しみいただけるエリアとして好評を博しております。
そして10月からは、世界的照明デザイナー石井幹子氏がプロデュースするイルミネーションイベント「ジュエルミネーション」が開幕しました。9回目を数えた今シーズンは、光の理想郷「ライトピア」をテーマに全エリアをリニューアルし、首都圏最大級の球数となる600万球で園内を彩りました。新登場した高さ25mの光の山「ジュエリー・マウンテン」や、昨シーズンから開催のイルミネーションに囲まれたアイススケートリンク「ホワイト・ジュエル」は、多くのお客様で賑いました。また、「ジュエルミネーション」にあわせて、映画やドラマなどを主軸にメディア展開するプロジェクト「PRINCE OF LEGEND」とのコラボレーションイベントを開催し、専用ブースや限定アトラクション、グッズ販売などがファンを中心に大きな反響を呼びました。好評につき、「ジュエルミネーション」は期間を延長し、3月下旬から夜桜とイルミネーションが同時に楽しめる「夜桜ジュエルミネーション」として開催しました。桜並木を中心としたライトアップ演出に加え、ジェットコースターに乗って味わう絶叫花見や大観覧車やゴンドラから見下ろす空中花見など、遊園地ならではの多様なお花見スポットを提供し、好評を博しました。これらの結果、年間を通じた入園者数は増加しました。夏のプールWAIは、恒例のオリジナルダンスと放水のコラボレーションショー「ダンスプラッシュ!!」が「YG SUMMER PARK 2018」と融合し、盛り上がりを見せたほか、「キリンレモン」とコラボレートしたウォーターゲーム「青春ダッシュ」や「ソース食おうぜ!日清焼そばU.F.O.食堂」の新規出店で顧客満足度の向上を図りました。7月中旬からは、前年より規模を拡大してナイトプール営業をおこない、幅広い時間帯でお客様を受け入れた結果、記録的な猛暑も集客を後押しし、開業以来最高の入場者数を記録しました。
温浴施設「丘の湯」は、全国各地のご当地フェアや曜日ごとに特典をつけたイベントを開催したほか、食事処では季節に応じたメニューを取り入れ、好評を博しました。3月下旬からは「15周年記念イベント」を開催し、桜の時期と相まって賑わいを見せましたが、夏の猛暑や台風などの影響を受け、入場者数は減少しました。なお、丘の湯プラザの中華レストラン「天安」では、恒例のほたる観賞イベントやイルミネーションイベントに関連したディナーイベントを開催し、好評を博しました。
温浴施設「季乃彩(ときのいろどり)」は、季節の花やフルーツを浮かべた「彩湯」や夏の「生源泉」、初めて実施した「丘の湯」との合同スタンプラリーが好評を博した結果、夏の猛暑や台風の影響などがあったものの、入場者数は前年並みとなりました。
ゴルフ練習場「よみうりゴルフガーデン」は、駐車場の案内表示増設やポスター、パンフレットによる宣伝強化に加え、「スクール無料体験キャンペーン」や「年末年始大抽選会」などのイベントが新規顧客及びリピーターの獲得に繋がり、夏の猛暑の影響などがあったものの、入場者数は前年並みとなりました。
親子向け屋内遊戯施設「キドキドよみうりランド店」は、各種パスの販売強化や遊園地と連携して「ほたる・ねぶたの宵優先観賞券付き利用券」を販売したほか、遊園地利用者を誘導する横断幕の設置や京王よみうりランド駅前の電子看板への告知で宣伝を強化しましたが、夏の猛暑などの影響を受け、入場者数は減少しました。
商業施設「グランツリー武蔵小杉」内の「あそびのせかいグランツリー武蔵小杉店」は、各種パスの販売強化やハーフバースデーイベントの開催、受付業務の効率化などを図った結果、全国の「キドキド」の中でも常時高水準の売上高を維持し、入場者数は増加しました。
商業施設「プライムツリー赤池」内の「あそびのせかいプライムツリー赤池店」は、11月にオープン1周年を迎え、それを記念したイベントを実施したほか、各種パスの販売強化やリピーター獲得を目指した宣伝活動を継続した結果、入場者数は計画を上回るペースで推移しました。
以上の結果、遊園地部門の売上高は、60億4千万円(前年度比3.0%増)となりました。
[公営競技部門]
川崎競馬は、前年度比1日減となる63日開催されました。6月の重賞「関東オークス」や、地方競馬で唯一「ケンタッキーダービー(米国開催)」の出走馬選定ポイントレースとなっている12月のビッグレース「全日本2歳優駿」が開催され、それぞれのレースが売上高レコードを更新しました。これらの結果、インターネット投票の伸長に支えられ、2年連続で年間総売上高の最高記録を更新しました。施設面では、12月に1号スタンド3階の一部を、米国のGⅠ「ケンタッキーダービー」をテーマにした有料エリア「ケンタッキーラウンジ」にリニューアルし、顧客満足度の向上を図りました。また、3回目の開催となった「100円ビールフェス関東 in 川崎」や、初となる「川崎競馬 JAZZ NIGHT」などのイベントを本場開催日に実施するなど、引き続き川崎競馬の魅力向上に努めました。なお、南関東の他場(船橋・大井・浦和)開催の場外発売は前年度比1日減となる200日実施されました。JRAの場外発売施設「ウインズ川崎」は、前年度比2日減となる107日実施されました。
船橋競馬は、前年度比1日減となる56日開催されました。本年度からナイター競馬「ハートビートナイター」が通年開催となり、5月のビッグレース「かしわ記念」が初めて平日にナイター開催されました。インターネット投票の牽引により、同レースをはじめとする本年度施行の重賞全11レースの内9レースで売上高レコードを更新しました。これらの結果、2年連続で年間総売上高の最高記録を更新しました。また、近隣商業施設とともに主催している恒例の「おうまフェス」を定期的に開催し、多くのお客様で賑わいました。なお、南関東の他場(川崎・大井・浦和)開催の場外発売は前年度比1日減となる207日実施されました。JRAの場外発売施設「J-PLACE船橋」は、前年度比1日増となる52日実施されました。複合型場外発売施設「サテライト船橋・オートレース船橋」での発売は、サテライト船橋が前年度比1日増となる363日、オートレース船橋が前年度比9日増となる354日それぞれ実施されました。サテライト船橋では開設10周年を記念したイベントの開催、オートレース船橋では「オートレース発祥68周年イベント」や人気選手の優勝報告会などを実施し、引き続きファンサービスの向上に努めました。
以上の結果、公営競技部門の売上高は、65億2千6百万円(前年度比14.4%増)となりました。
[ゴルフ部門]
東京よみうりカントリークラブは、引き続きトーナメント開催コースとしてのコンディション維持に努めました。2017年7月に導入した乗用カートによる集客効果が持続しているほか、予約枠に余裕がある日に「よみうりプロアマ」や「ファミリーダブルススクランブル大会」などの自主コンペや、「スイーツフェスタ」などの食イベントを開催した結果、天候にも恵まれ、入場者数は増加しました。なお、11月末から12月にかけて開催された「ゴルフ日本シリーズJTカップ」は、人気選手の出場や大会初となる3選手によるプレーオフなどで盛り上がりを見せ、前年を上回るギャラリー数となりました。
よみうりゴルフ倶楽部は、定期的な自主コンペの開催や継続的な外部営業のほか、新たな試みとして表彰パーティを隣接する遊園地内レストランで行うコンペの受け入れを実施し、集客に努めました。また、法人会員制化40周年を記念した会員向け期間限定の優待券の発行や記念競技会「よみうりダブルス杯」の開催が好評を博した結果、天候にも恵まれ、入場者数は増加しました。なお、本年もほたる観賞イベントやジュエルミネーションと連携し、「ほたる・ねぶたの宵 特別ディナー」や「ジュエルミネーション特別ディナー」をクラブハウスレストランで開催し、好評を博しました。
静岡よみうりカントリークラブは、季節や食をテーマにしたオープンコンペなどを定期的に開催したほか、夏期は「レディスゴルフフェスタ」を開催し、女性の集客策も積極的に実施しました。また、9月には快適なプレーを提供する高性能ナビ付き乗用カートへの入れ替えを実施し、顧客満足度の向上を図るとともに、これにちなんだコンペが好評を博しました。これらの結果、上期の大雨や台風の影響などがあったものの、入場者数は前年並みとなりました。
千葉よみうりカントリークラブは、開場40周年記念事業の一環としてクラブハウスロビーをリニューアルしたほか、業界初となる「タブレット署名」や「手のひら静脈認証」システムなどを導入し、業務の効率化やチェックインの簡素化を図りました。また、快適でスムーズな進行となるカート道の新設など、シニアや女性がより楽しめる環境整備をおこないました。同時に、記念事業に関連した優待券などを配布し、リピーター獲得に努めましたが、夏の猛暑の影響などにより入場者数は減少しました。
以上の結果、ゴルフ部門の売上高は、29億9千4百万円(前年度比3.5%増)となりました。
[販売部門]
販売部門の売上高は、夏のプールWAIの入場者が大きく増加したことに伴う増収があったことなどにより、35億7千8百万円(前年度比6.0%増)となりました。
以上の結果、総合レジャー事業全体の売上高は、その他の収入も含め、201億7千9百万円(前年度比6.7%増)、営業利益は41億5千2百万円(同34.7%増)となりました。
② 不動産事業
不動産事業の売上高は、販売用宅地の分譲が前年度に終了したことにより、11億8千2百万円(前年度比9.4%減)となり、営業利益は7億4千9百万円(同8.9%減)となりました。
③ サポートサービス事業
サポートサービス事業の売上高は、連結内部工事の増加などに伴い、36億9千5百万円(前年度比8.0%増)、営業利益は2億3千3百万円(同3.3%増)となりました。
(2) 経営成績の状況
① 事業全体及びセグメント情報に記載された区分ごとの状況
a.事業全体の状況
当連結会計年度の連結業績につきましては、総合レジャー事業の遊園地部門において、冬季のイルミネーションイベント「ジュエルミネーション」が前年度を上回る集客となり、年間の入場者数も前年を上回る結果となりました。また、記録的な猛暑により、夏季のプールWAIは開業以来最高の入場者を記録しました。公営競技部門においては、地方競馬の勝馬投票券の購入額に相当する売上高が過去最高となったことなどにより、川崎競馬場、船橋競馬場ともに売上に連動する賃貸料が増加しました。その結果、総合レジャー事業は増収となりました。不動産事業の売上高は、販売用宅地の分譲が前年度で終了したことなどにより減収となりました。サポートサービス事業の売上高は、連結内部工事の増加などに伴い増収となりました。この結果、売上高は219億5千7百万円と前年度に比べ10億3千5百万円(5.0%)の増収となりました。
売上原価は、166億8千2百万円と前年度に比べ3千3百万円(0.2%)増加しました。
販売費及び一般管理費は20億1千1百万円と前年度に比べ5千5百万円(2.8%)増加しました。
この結果、営業利益は32億6千3百万円と前年度に比べ9億4千7百万円(40.9%)の増益となりました。
営業外収益から営業外費用を差し引いた純額は、2億7千4百万円の収益となり、前年度に比べ2千2百万円の収益の増加となりました。
この結果、経常利益は35億3千7百万円と前年度に比べ9億6千9百万円(37.7%)の増益となりました。
特別利益から特別損失を差し引いた純額は1億8千5百万円の損失となり、前年度に比べ14億2千9百万円の利益の減少となりました。これは、前年度に固定資産売却益の計上が14億5千4百万円であったことなどによるものであります。
この結果、税金等調整前当期純利益は33億5千2百万円となり、前年度に比べ4億6千万円(12.1%)の減益となりました。また、法人税、住民税及び事業税と法人税等調整額の合計額は10億1千3百万円と前年度に比べ1億7千5百万円(14.8%)減少しました。
以上の結果、当連結会計年度は23億3千8百万円の親会社株主に帰属する当期純利益となり、前年度に比べ2億8千4百万円(10.8%)の減益となりました。
b.セグメント情報に記載された区分ごとの状況
当連結会計年度における総合レジャー事業の売上高は、201億7千9百万円と前年度に比べ12億7千3百万円(6.7%)の増収となりました。これは、遊園地部門の遊園地エリア及びプールWAIの入場者数が好調であったことや、公営競技部門の川崎競馬場と船橋競馬場において、2年連続で年間総売上高の最高記録を更新したことなどが主な要因であります。総合レジャー事業のセグメント利益は、41億5千2百万円と前年度に比べ10億6千9百万円(34.7%)の増益となりました。
当連結会計年度における不動産事業の売上高は、11億8千2百万円と前年度に比べ1億2千2百万円(9.4%)の減収となりました。不動産事業のセグメント利益は、7億4千9百万円と前年度に比べ7千3百万円(8.9%)の減益となりました。これは、販売用宅地の分譲が前年度で終了したことが主な要因であります。
当連結会計年度におけるサポートサービス事業の売上高は、36億9千5百万円と前年度に比べ2億7千3百万円(8.0%)の増収となりました。これは、連結内部工事の増加したことが主な要因であります。サポートサービス事業のセグメント利益は、2億3千3百万円と前年度に比べ7百万円(3.3%)の増益となりました。
c.目標とする経営指標の達成状況
当社グループは中期経営計画の最終年度である2019年3月期において、売上高200億円、営業利益15億円を主要な経営指標目標としておりました。当連結会計年度におきまして、この目標に達成しました。また、新たに策定した中期経営計画の最終年度である2022年3月期において、売上高256億円、営業利益34億円を主要な経営指標目標としております。引き続き持続的な企業価値の向上を目指します。
② 生産、受注及び販売の状況
a. 売上高実績
当連結会計年度における売上高実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しておりません。
2 主な相手先別の売上高実績及び当該売上高実績の総売上高実績に対する割合
3 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b. 総合レジャー事業の部門別売上高及び入場人員実績
当連結会計年度における総合レジャー事業の部門別売上高及び入場人員実績を示すと、次のとおりであります。
(注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しておりません。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3 販売部門の収入は各部門における販売収入であります。
4 その他は、各部門において主な営業行為に付随して発生した雑収入であります。
(3) 財政状態の状況
① 事業全体の状況
当連結会計年度末における資産合計は、674億2千万円と前年度末に比べ11億2千9百万円(1.6%)減少しました。
流動資産は85億7千5百万円と前年度末に比べ6億1千9百万円(7.8%)増加しました。これは、現金及び預金が8千7百万円減少したものの、受取手形及び売掛金が6億9千7百万円増加したことが主な要因であります。
固定資産は588億4千5百万円と前年度末に比べ17億4千8百万円(2.9%)減少しました。これは、減価償却費などにより有形固定資産が6億2千9百万円減少したことに加え、保有株式の時価評価額の減少等により投資有価証券が10億4千9百万円減少したことが主な要因であります。
当年度末における負債合計は、382億9千5百万円と前年度末に比べ23億5千3百万円(5.8%)減少しました。
流動負債は66億3千6百万円と前年度末に比べ4億9百万円(6.6%)増加しました。これは、年度末完了工事等の未払金等の増加に伴い、営業未払金が2億4千万円、流動負債の「その他」が1億7千9百万円増加したことが主な要因であります。
固定負債は316億5千9百万円と前年度末に比べ27億6千3百万円(8.0%)減少しました。これは、長期借入金が21億3百万円減少したことや、保有株式の時価評価額の減少等により繰延税金負債が3億7千1百万円減少したことが主な要因であります。
当年度末における純資産合計は、291億2千4百万円と前年度末に比べ12億2千4百万円(4.4%)増加しました。これは、親会社株主に帰属する当期純利益の計上等により利益剰余金が19億5千4百万円増加したものの、保有株式の時価評価額の減少等によりその他有価証券評価差額金が7億2千8百万円減少したことが主な要因であります。
この結果、自己資本比率は前年度末の40.7%から43.2%に増加し、1株当たり純資産額は前年度末の3,629.40円から3,788.94円に増加しました。
② セグメント情報に記載された区分ごとの状況
当連結会計年度末における総合レジャー事業のセグメント資産は、448億9千1百万円と前年度末に比べ3億4千4百万円(0.8%)増加しました。これは、減価償却費などにより有形固定資産が減少したものの、受取手形及び売掛金が増加したことが主な要因であります。
当連結会計年度末における不動産事業のセグメント資産は、48億6千1百万円と前年度末に比べ2億1千6百万円(4.3%)減少しました。これは、減価償却費などにより有形固定資産が減少したことが主な要因であります。
当連結会計年度末におけるサポートサービス事業のセグメント資産は、12億1千6百万円と前年度末に比べ9億5千3百万円(362.6%)増加しました。これは、受取手形及び売掛金が増加したことが主な要因であります。
(4) キャッシュ・フローの状況等
① キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物の期末残高は、前年度末より8千7百万円減少し、当連結会計年度末には55億1千3百万円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、前年度に比べ7千3百万円の収入減となる49億1千8百万円の収入となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、前年度に比べ16億2千6百万円の収入減となる24億2千9百万円の支出となりました。これは、前年度の固定資産の売却による収入が16億2千万円であったことなどによるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローは、前年度に比べ3億4百万円の支出減となる25億7千7百万円の支出となりました。これは、短期借入金の増減額が10億円の減少であった前年度に対し当連結会計年度は増減が無かったことや、長期借入金の返済による支出が14億2千4百万円であった前年度に対し当連結会計年度は21億3百万円であったことなどによるものであります。
② 資金の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの資金需要の主なものは、設備投資などの長期資金需要と売上原価、販売費及び一般管理費等の運転資金需要です。当連結会計年度の資金調達につきましては、営業活動から得られるキャッシュ・フロー及び金融機関からの短期借入金等により賄っております。
次期におきましては、成長戦略に伴う設備投資や資産の維持管理等を目的とした設備投資を計画しており、営業活動から得られるキャッシュ・フロー及び金融機関からの借入金等により賄う予定です。
なお、金融機関からの資金調達につきましては、運転資金の効率的な調達を行うため取引銀行2行と総額15億円の貸出コミットメント契約を締結しております。
(参考) キャッシュ・フロー関連指標の推移
(注)自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
※各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。
※株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。
※キャッシュ・フローは連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しておりま
す。
有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を払っている全ての負債を対象としておりま
す。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 業績等の概要
当連結会計年度におけるわが国経済は、建設や不動産などを中心に内需は堅調に推移しましたが、海外経済の減速を背景に外需は下振れし、企業収益や設備投資は足踏み状態が続きました。当社グループの関連する業界に影響を及ぼす個人消費については、不安定な株価動向のほか、記録的猛暑や暖冬などの天候要因に左右されやすかったものの、雇用や所得環境の改善を背景に緩やかに回復基調が続きました。
このような状況の下、当社グループは新たな顧客獲得を目指した新規イベントの開催や既存イベントの強化のほか、老朽化した施設改修などの積極的な設備投資をおこない、多角的に顧客満足度の向上に努めて参りました。
遊園地では、2018年3月の新アトラクション「ハシビロGO!」オープンを皮切りに、上半期は人気オンラインゲームとのコラボレーションイベントの受け入れや人気韓流アーティストが所属するYG ENTERTAINMENTとのコラボレーションイベント「YG SUMMER PARK 2018」などを開催し、新たな顧客層の開拓を図りました。下半期は、ゾンビをテーマにした参加型ハロウィンイベント「よみうりランドハロウィン~ゾンビ大量感染中~」や、全エリアをリニューアルし、好評につき延長開催となった冬のイルミネーションイベント「ジュエルミネーション」などが好評を博し、多くのお客様で賑わいました。
夏のプールWAIは、規模を拡大した本格的なナイトプール営業などが好評を博し、記録的な猛暑もプラスに作用した結果、開業以来最高の入場者数を記録しました。
川崎競馬場では、競馬ファンの来場促進イベントを積極的に開催し、主要レースで前年を超える入場者数を記録しました。また、好調なインターネット投票を背景に、2年連続で年間総売上高の最高記録を更新しました。施設面では、12月に1号スタンド3階の一部を、米国のGI「ケンタッキーダービー」をテーマにした有料エリア「ケンタッキーラウンジ」にリニューアルし、顧客満足度の向上を図りました。船橋競馬場では、インターネット投票の伸長もあり、ビッグレース「かしわ記念」をはじめとする本年度施行の重賞全11レースの内9レースで売上高レコードを更新し、こちらも2年連続で年間総売上高の最高記録を更新しました。
これらの結果、当連結会計年度における売上高は219億5千7百万円(前年度比5.0%増)、営業利益は32億6千3百万円(同40.9%増)、経常利益は、35億3千7百万円(同37.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は、23億3千8百万円と、固定資産売却益の計上があった前年度と比べ、10.8%減となりました。
セグメント別の業績は下記のとおりであります。
① 総合レジャー事業
[遊園地部門]
遊園地は、新アトラクション「ハシビロGO!」の3月オープンを皮切りに、4月は人気オンラインゲームとコラボレートしたイベントや人気俳優が手掛ける舞台を受け入れ、新たな顧客層の獲得で入園者数の上積みに努めました。ゴールデンウィークには恒例の食イベントを、装いを新たに「裏メニューフェス」として開催、6月には10回目を迎えたほたる観賞イベント「ほたる・ねぶたの宵」を開催し、さらなる集客を図りました。その後も、初となる人気韓国女性グループのハイタッチ会や、人気韓流アーティストが所属するYG ENTERTAINMENTとのコラボレーションイベント「YG SUMMER PARK 2018」、話題のバーチャルYouTuberをテーマにしたイベント「VtuberLAND」などを開催し、幅広い顧客層に遊園地の訴求をおこないました。また、園内で水を掛け合うずぶ濡れイベント「ビッジョバ!!」や、たくさんのゾンビとともに仮装を楽しむハロウィンイベント「よみうりランド ハロウィン~ゾンビ大量感染中~」などの参加型イベントも開催し、大変な盛り上がりを見せました。9月には、3年目を迎えたモノ作りが体感できる新エリア「グッジョバ!!」内のアトラクション5機種の利用条件を緩和し、より多くのお客様にお楽しみいただけるエリアとして好評を博しております。
そして10月からは、世界的照明デザイナー石井幹子氏がプロデュースするイルミネーションイベント「ジュエルミネーション」が開幕しました。9回目を数えた今シーズンは、光の理想郷「ライトピア」をテーマに全エリアをリニューアルし、首都圏最大級の球数となる600万球で園内を彩りました。新登場した高さ25mの光の山「ジュエリー・マウンテン」や、昨シーズンから開催のイルミネーションに囲まれたアイススケートリンク「ホワイト・ジュエル」は、多くのお客様で賑いました。また、「ジュエルミネーション」にあわせて、映画やドラマなどを主軸にメディア展開するプロジェクト「PRINCE OF LEGEND」とのコラボレーションイベントを開催し、専用ブースや限定アトラクション、グッズ販売などがファンを中心に大きな反響を呼びました。好評につき、「ジュエルミネーション」は期間を延長し、3月下旬から夜桜とイルミネーションが同時に楽しめる「夜桜ジュエルミネーション」として開催しました。桜並木を中心としたライトアップ演出に加え、ジェットコースターに乗って味わう絶叫花見や大観覧車やゴンドラから見下ろす空中花見など、遊園地ならではの多様なお花見スポットを提供し、好評を博しました。これらの結果、年間を通じた入園者数は増加しました。夏のプールWAIは、恒例のオリジナルダンスと放水のコラボレーションショー「ダンスプラッシュ!!」が「YG SUMMER PARK 2018」と融合し、盛り上がりを見せたほか、「キリンレモン」とコラボレートしたウォーターゲーム「青春ダッシュ」や「ソース食おうぜ!日清焼そばU.F.O.食堂」の新規出店で顧客満足度の向上を図りました。7月中旬からは、前年より規模を拡大してナイトプール営業をおこない、幅広い時間帯でお客様を受け入れた結果、記録的な猛暑も集客を後押しし、開業以来最高の入場者数を記録しました。
温浴施設「丘の湯」は、全国各地のご当地フェアや曜日ごとに特典をつけたイベントを開催したほか、食事処では季節に応じたメニューを取り入れ、好評を博しました。3月下旬からは「15周年記念イベント」を開催し、桜の時期と相まって賑わいを見せましたが、夏の猛暑や台風などの影響を受け、入場者数は減少しました。なお、丘の湯プラザの中華レストラン「天安」では、恒例のほたる観賞イベントやイルミネーションイベントに関連したディナーイベントを開催し、好評を博しました。
温浴施設「季乃彩(ときのいろどり)」は、季節の花やフルーツを浮かべた「彩湯」や夏の「生源泉」、初めて実施した「丘の湯」との合同スタンプラリーが好評を博した結果、夏の猛暑や台風の影響などがあったものの、入場者数は前年並みとなりました。
ゴルフ練習場「よみうりゴルフガーデン」は、駐車場の案内表示増設やポスター、パンフレットによる宣伝強化に加え、「スクール無料体験キャンペーン」や「年末年始大抽選会」などのイベントが新規顧客及びリピーターの獲得に繋がり、夏の猛暑の影響などがあったものの、入場者数は前年並みとなりました。
親子向け屋内遊戯施設「キドキドよみうりランド店」は、各種パスの販売強化や遊園地と連携して「ほたる・ねぶたの宵優先観賞券付き利用券」を販売したほか、遊園地利用者を誘導する横断幕の設置や京王よみうりランド駅前の電子看板への告知で宣伝を強化しましたが、夏の猛暑などの影響を受け、入場者数は減少しました。
商業施設「グランツリー武蔵小杉」内の「あそびのせかいグランツリー武蔵小杉店」は、各種パスの販売強化やハーフバースデーイベントの開催、受付業務の効率化などを図った結果、全国の「キドキド」の中でも常時高水準の売上高を維持し、入場者数は増加しました。
商業施設「プライムツリー赤池」内の「あそびのせかいプライムツリー赤池店」は、11月にオープン1周年を迎え、それを記念したイベントを実施したほか、各種パスの販売強化やリピーター獲得を目指した宣伝活動を継続した結果、入場者数は計画を上回るペースで推移しました。
以上の結果、遊園地部門の売上高は、60億4千万円(前年度比3.0%増)となりました。
[公営競技部門]
川崎競馬は、前年度比1日減となる63日開催されました。6月の重賞「関東オークス」や、地方競馬で唯一「ケンタッキーダービー(米国開催)」の出走馬選定ポイントレースとなっている12月のビッグレース「全日本2歳優駿」が開催され、それぞれのレースが売上高レコードを更新しました。これらの結果、インターネット投票の伸長に支えられ、2年連続で年間総売上高の最高記録を更新しました。施設面では、12月に1号スタンド3階の一部を、米国のGⅠ「ケンタッキーダービー」をテーマにした有料エリア「ケンタッキーラウンジ」にリニューアルし、顧客満足度の向上を図りました。また、3回目の開催となった「100円ビールフェス関東 in 川崎」や、初となる「川崎競馬 JAZZ NIGHT」などのイベントを本場開催日に実施するなど、引き続き川崎競馬の魅力向上に努めました。なお、南関東の他場(船橋・大井・浦和)開催の場外発売は前年度比1日減となる200日実施されました。JRAの場外発売施設「ウインズ川崎」は、前年度比2日減となる107日実施されました。
船橋競馬は、前年度比1日減となる56日開催されました。本年度からナイター競馬「ハートビートナイター」が通年開催となり、5月のビッグレース「かしわ記念」が初めて平日にナイター開催されました。インターネット投票の牽引により、同レースをはじめとする本年度施行の重賞全11レースの内9レースで売上高レコードを更新しました。これらの結果、2年連続で年間総売上高の最高記録を更新しました。また、近隣商業施設とともに主催している恒例の「おうまフェス」を定期的に開催し、多くのお客様で賑わいました。なお、南関東の他場(川崎・大井・浦和)開催の場外発売は前年度比1日減となる207日実施されました。JRAの場外発売施設「J-PLACE船橋」は、前年度比1日増となる52日実施されました。複合型場外発売施設「サテライト船橋・オートレース船橋」での発売は、サテライト船橋が前年度比1日増となる363日、オートレース船橋が前年度比9日増となる354日それぞれ実施されました。サテライト船橋では開設10周年を記念したイベントの開催、オートレース船橋では「オートレース発祥68周年イベント」や人気選手の優勝報告会などを実施し、引き続きファンサービスの向上に努めました。
以上の結果、公営競技部門の売上高は、65億2千6百万円(前年度比14.4%増)となりました。
[ゴルフ部門]
東京よみうりカントリークラブは、引き続きトーナメント開催コースとしてのコンディション維持に努めました。2017年7月に導入した乗用カートによる集客効果が持続しているほか、予約枠に余裕がある日に「よみうりプロアマ」や「ファミリーダブルススクランブル大会」などの自主コンペや、「スイーツフェスタ」などの食イベントを開催した結果、天候にも恵まれ、入場者数は増加しました。なお、11月末から12月にかけて開催された「ゴルフ日本シリーズJTカップ」は、人気選手の出場や大会初となる3選手によるプレーオフなどで盛り上がりを見せ、前年を上回るギャラリー数となりました。
よみうりゴルフ倶楽部は、定期的な自主コンペの開催や継続的な外部営業のほか、新たな試みとして表彰パーティを隣接する遊園地内レストランで行うコンペの受け入れを実施し、集客に努めました。また、法人会員制化40周年を記念した会員向け期間限定の優待券の発行や記念競技会「よみうりダブルス杯」の開催が好評を博した結果、天候にも恵まれ、入場者数は増加しました。なお、本年もほたる観賞イベントやジュエルミネーションと連携し、「ほたる・ねぶたの宵 特別ディナー」や「ジュエルミネーション特別ディナー」をクラブハウスレストランで開催し、好評を博しました。
静岡よみうりカントリークラブは、季節や食をテーマにしたオープンコンペなどを定期的に開催したほか、夏期は「レディスゴルフフェスタ」を開催し、女性の集客策も積極的に実施しました。また、9月には快適なプレーを提供する高性能ナビ付き乗用カートへの入れ替えを実施し、顧客満足度の向上を図るとともに、これにちなんだコンペが好評を博しました。これらの結果、上期の大雨や台風の影響などがあったものの、入場者数は前年並みとなりました。
千葉よみうりカントリークラブは、開場40周年記念事業の一環としてクラブハウスロビーをリニューアルしたほか、業界初となる「タブレット署名」や「手のひら静脈認証」システムなどを導入し、業務の効率化やチェックインの簡素化を図りました。また、快適でスムーズな進行となるカート道の新設など、シニアや女性がより楽しめる環境整備をおこないました。同時に、記念事業に関連した優待券などを配布し、リピーター獲得に努めましたが、夏の猛暑の影響などにより入場者数は減少しました。
以上の結果、ゴルフ部門の売上高は、29億9千4百万円(前年度比3.5%増)となりました。
[販売部門]
販売部門の売上高は、夏のプールWAIの入場者が大きく増加したことに伴う増収があったことなどにより、35億7千8百万円(前年度比6.0%増)となりました。
以上の結果、総合レジャー事業全体の売上高は、その他の収入も含め、201億7千9百万円(前年度比6.7%増)、営業利益は41億5千2百万円(同34.7%増)となりました。
② 不動産事業
不動産事業の売上高は、販売用宅地の分譲が前年度に終了したことにより、11億8千2百万円(前年度比9.4%減)となり、営業利益は7億4千9百万円(同8.9%減)となりました。
③ サポートサービス事業
サポートサービス事業の売上高は、連結内部工事の増加などに伴い、36億9千5百万円(前年度比8.0%増)、営業利益は2億3千3百万円(同3.3%増)となりました。
(2) 経営成績の状況
① 事業全体及びセグメント情報に記載された区分ごとの状況
a.事業全体の状況
当連結会計年度の連結業績につきましては、総合レジャー事業の遊園地部門において、冬季のイルミネーションイベント「ジュエルミネーション」が前年度を上回る集客となり、年間の入場者数も前年を上回る結果となりました。また、記録的な猛暑により、夏季のプールWAIは開業以来最高の入場者を記録しました。公営競技部門においては、地方競馬の勝馬投票券の購入額に相当する売上高が過去最高となったことなどにより、川崎競馬場、船橋競馬場ともに売上に連動する賃貸料が増加しました。その結果、総合レジャー事業は増収となりました。不動産事業の売上高は、販売用宅地の分譲が前年度で終了したことなどにより減収となりました。サポートサービス事業の売上高は、連結内部工事の増加などに伴い増収となりました。この結果、売上高は219億5千7百万円と前年度に比べ10億3千5百万円(5.0%)の増収となりました。
売上原価は、166億8千2百万円と前年度に比べ3千3百万円(0.2%)増加しました。
販売費及び一般管理費は20億1千1百万円と前年度に比べ5千5百万円(2.8%)増加しました。
この結果、営業利益は32億6千3百万円と前年度に比べ9億4千7百万円(40.9%)の増益となりました。
営業外収益から営業外費用を差し引いた純額は、2億7千4百万円の収益となり、前年度に比べ2千2百万円の収益の増加となりました。
この結果、経常利益は35億3千7百万円と前年度に比べ9億6千9百万円(37.7%)の増益となりました。
特別利益から特別損失を差し引いた純額は1億8千5百万円の損失となり、前年度に比べ14億2千9百万円の利益の減少となりました。これは、前年度に固定資産売却益の計上が14億5千4百万円であったことなどによるものであります。
この結果、税金等調整前当期純利益は33億5千2百万円となり、前年度に比べ4億6千万円(12.1%)の減益となりました。また、法人税、住民税及び事業税と法人税等調整額の合計額は10億1千3百万円と前年度に比べ1億7千5百万円(14.8%)減少しました。
以上の結果、当連結会計年度は23億3千8百万円の親会社株主に帰属する当期純利益となり、前年度に比べ2億8千4百万円(10.8%)の減益となりました。
b.セグメント情報に記載された区分ごとの状況
当連結会計年度における総合レジャー事業の売上高は、201億7千9百万円と前年度に比べ12億7千3百万円(6.7%)の増収となりました。これは、遊園地部門の遊園地エリア及びプールWAIの入場者数が好調であったことや、公営競技部門の川崎競馬場と船橋競馬場において、2年連続で年間総売上高の最高記録を更新したことなどが主な要因であります。総合レジャー事業のセグメント利益は、41億5千2百万円と前年度に比べ10億6千9百万円(34.7%)の増益となりました。
当連結会計年度における不動産事業の売上高は、11億8千2百万円と前年度に比べ1億2千2百万円(9.4%)の減収となりました。不動産事業のセグメント利益は、7億4千9百万円と前年度に比べ7千3百万円(8.9%)の減益となりました。これは、販売用宅地の分譲が前年度で終了したことが主な要因であります。
当連結会計年度におけるサポートサービス事業の売上高は、36億9千5百万円と前年度に比べ2億7千3百万円(8.0%)の増収となりました。これは、連結内部工事の増加したことが主な要因であります。サポートサービス事業のセグメント利益は、2億3千3百万円と前年度に比べ7百万円(3.3%)の増益となりました。
c.目標とする経営指標の達成状況
当社グループは中期経営計画の最終年度である2019年3月期において、売上高200億円、営業利益15億円を主要な経営指標目標としておりました。当連結会計年度におきまして、この目標に達成しました。また、新たに策定した中期経営計画の最終年度である2022年3月期において、売上高256億円、営業利益34億円を主要な経営指標目標としております。引き続き持続的な企業価値の向上を目指します。
② 生産、受注及び販売の状況
a. 売上高実績
当連結会計年度における売上高実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 売上高(千円) | 前期比(%) |
| 総合レジャー事業 | 20,179,533 | 6.7 |
| 不動産事業 | 1,182,599 | △9.4 |
| サポートサービス事業 | 3,695,536 | 8.0 |
| 合計 | 25,057,669 | 6.0 |
(注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しておりません。
2 主な相手先別の売上高実績及び当該売上高実績の総売上高実績に対する割合
| 相手先 | 前連結会計年度 | 当連結会計年度 | ||
| 売上高(千円) | 割合(%) | 売上高(千円) | 割合(%) | |
| 神奈川県川崎競馬組合 | 3,165,619 | 15.1 | 3,803,373 | 17.3 |
3 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b. 総合レジャー事業の部門別売上高及び入場人員実績
当連結会計年度における総合レジャー事業の部門別売上高及び入場人員実績を示すと、次のとおりであります。
| 部門 | 当連結会計年度 (自 2018年4月1日 至 2019年3月31日) | |||
| 売上高(千円) | 前期比 (%) | 入場人員(人) | 前期比 (%) | |
| 公営競技部門 | 6,526,635 | 14.4 | 2,123,926 | △6.8 |
| ゴルフ部門 | 2,994,866 | 3.5 | 191,927 | 0.6 |
| 遊園地部門 | 6,040,986 | 3.0 | 3,375,299 | 4.6 |
| 販売部門 | 3,578,705 | 6.0 | ― | ― |
| その他 | 1,038,340 | △2.4 | ― | ― |
| 合計 | 20,179,533 | 6.7 | ― | ― |
(注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しておりません。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3 販売部門の収入は各部門における販売収入であります。
4 その他は、各部門において主な営業行為に付随して発生した雑収入であります。
(3) 財政状態の状況
① 事業全体の状況
当連結会計年度末における資産合計は、674億2千万円と前年度末に比べ11億2千9百万円(1.6%)減少しました。
流動資産は85億7千5百万円と前年度末に比べ6億1千9百万円(7.8%)増加しました。これは、現金及び預金が8千7百万円減少したものの、受取手形及び売掛金が6億9千7百万円増加したことが主な要因であります。
固定資産は588億4千5百万円と前年度末に比べ17億4千8百万円(2.9%)減少しました。これは、減価償却費などにより有形固定資産が6億2千9百万円減少したことに加え、保有株式の時価評価額の減少等により投資有価証券が10億4千9百万円減少したことが主な要因であります。
当年度末における負債合計は、382億9千5百万円と前年度末に比べ23億5千3百万円(5.8%)減少しました。
流動負債は66億3千6百万円と前年度末に比べ4億9百万円(6.6%)増加しました。これは、年度末完了工事等の未払金等の増加に伴い、営業未払金が2億4千万円、流動負債の「その他」が1億7千9百万円増加したことが主な要因であります。
固定負債は316億5千9百万円と前年度末に比べ27億6千3百万円(8.0%)減少しました。これは、長期借入金が21億3百万円減少したことや、保有株式の時価評価額の減少等により繰延税金負債が3億7千1百万円減少したことが主な要因であります。
当年度末における純資産合計は、291億2千4百万円と前年度末に比べ12億2千4百万円(4.4%)増加しました。これは、親会社株主に帰属する当期純利益の計上等により利益剰余金が19億5千4百万円増加したものの、保有株式の時価評価額の減少等によりその他有価証券評価差額金が7億2千8百万円減少したことが主な要因であります。
この結果、自己資本比率は前年度末の40.7%から43.2%に増加し、1株当たり純資産額は前年度末の3,629.40円から3,788.94円に増加しました。
② セグメント情報に記載された区分ごとの状況
当連結会計年度末における総合レジャー事業のセグメント資産は、448億9千1百万円と前年度末に比べ3億4千4百万円(0.8%)増加しました。これは、減価償却費などにより有形固定資産が減少したものの、受取手形及び売掛金が増加したことが主な要因であります。
当連結会計年度末における不動産事業のセグメント資産は、48億6千1百万円と前年度末に比べ2億1千6百万円(4.3%)減少しました。これは、減価償却費などにより有形固定資産が減少したことが主な要因であります。
当連結会計年度末におけるサポートサービス事業のセグメント資産は、12億1千6百万円と前年度末に比べ9億5千3百万円(362.6%)増加しました。これは、受取手形及び売掛金が増加したことが主な要因であります。
(4) キャッシュ・フローの状況等
① キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物の期末残高は、前年度末より8千7百万円減少し、当連結会計年度末には55億1千3百万円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、前年度に比べ7千3百万円の収入減となる49億1千8百万円の収入となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、前年度に比べ16億2千6百万円の収入減となる24億2千9百万円の支出となりました。これは、前年度の固定資産の売却による収入が16億2千万円であったことなどによるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローは、前年度に比べ3億4百万円の支出減となる25億7千7百万円の支出となりました。これは、短期借入金の増減額が10億円の減少であった前年度に対し当連結会計年度は増減が無かったことや、長期借入金の返済による支出が14億2千4百万円であった前年度に対し当連結会計年度は21億3百万円であったことなどによるものであります。
② 資金の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの資金需要の主なものは、設備投資などの長期資金需要と売上原価、販売費及び一般管理費等の運転資金需要です。当連結会計年度の資金調達につきましては、営業活動から得られるキャッシュ・フロー及び金融機関からの短期借入金等により賄っております。
次期におきましては、成長戦略に伴う設備投資や資産の維持管理等を目的とした設備投資を計画しており、営業活動から得られるキャッシュ・フロー及び金融機関からの借入金等により賄う予定です。
なお、金融機関からの資金調達につきましては、運転資金の効率的な調達を行うため取引銀行2行と総額15億円の貸出コミットメント契約を締結しております。
(参考) キャッシュ・フロー関連指標の推移
| 第91期 2015年3月期 | 第92期 2016年3月期 | 第93期 2017年3月期 | 第94期 2018年3月期 | 第95期 2019年3月期 | |
| 自己資本比率(%) | 35.0 | 30.9 | 37.6 | 40.7 | 43.2 |
| 時価ベースの 自己資本比率(%) | 58.2 | 61.7 | 48.4 | 50.6 | 49.3 |
| キャッシュ・フロー 対有利子負債比率(年) | 1.8 | 3.9 | 1.4 | 2.0 | 1.6 |
| インタレスト・カバレッジ・ レシオ | 180.2 | 94.8 | 154.4 | 114.3 | 135.3 |
(注)自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
※各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。
※株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。
※キャッシュ・フローは連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しておりま
す。
有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を払っている全ての負債を対象としておりま
す。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。