有価証券報告書-第62期(2022/01/01-2022/12/31)

【提出】
2023/03/29 9:15
【資料】
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【項目】
92項目

対処すべき課題

本項に記載した事項は、有価証券報告書提出日現在において判断したものであります。
当事業年度における我が国の経済は、新型コロナウイルス感染症の第7波が到来しましたが、感染防止と経済の
両立のもと、景気にも持ち直しの動きがみられました。
一方で物価の上昇や為替の円安進行などにより、先行きの不透明な状況が続いています。しかし、当社におきま
しては、屋外スポーツとしてのゴルフが新型コロナウイルス感染に影響がないのではというイメージがあり、ツア
ー、コンペ等のゲスト来場者が増え、他のゴルフ場同様前年以上の収益改善が見られました。また、前年に引き続
き収益改善の一環として実施した「新入会員入会促進キャンペーン」も功を奏し、前期と比較して増収増益となり
ました。今後も事業収益の確保に努め、中長期の主たる課題である「預り金の返還」「経年劣化したコースの改
修、改善」が順調に実施できるよう一層の努力を重ねたいと考えます。
以下の重点項目に取り組んでまいります。
① 収益の確保による「入会預り金」の安定した返還
2029年(あと7年間)の間に、「入会預り金」654,000千円を返還(予定)であり、そのための原資として近年同
様の収益の確保が必要になります。新入会員の入会促進はもとより可能な限りの経費管理を通して財務体質の強化
に努めます。
② 原点回帰をテーマに「経年劣化がみられるコースの改修・改善」対応
新コースは、創業以来約50年を迎えようとしています。フェアウエイ、グリーン、バンカーなどいたるところに
みられる劣化個所を改修・改善してまいります。新しい芝種の研究、コース管理芝栽培所での芝種実験を通して、コースとしての最善を追求してまいります。また、以前より樹木の少なくなった箇所に植樹を施し、戦略性、防球
効果、景観の改善をしてまいります。
旧コースは、当事業年度は散水の効果が表れ、シーズンを通して緑あふれるコース環境が実現しました。さらな
る管理を徹底しより良いプレー環境が提供できるよう努力してまいります。
③ 新入会員及び会員のプレー環境の改善
当事業年度は、新型コロナウイルスの影響低減もあり、ゲスト及びコンペの増加がみられた反面、新入会員及び
会員のプレー枠が取りづらくなったとのご意見もいただきました。次年度は会員比率約55%を目標に、会員の予約
改善を課題として運営してまいります。
④ 小樽カントリー倶楽部としての社会貢献
ジュニアゴルファーの育成をテーマに今年度より実施しているFirst Teeのさらなる参加者の拡大、SDGsを通し
た社会貢献への取り組みを実施してまいります。
⑤ 働き方改革への取り組みと人材の採用育成
社員一同が気持ちよく目標を持って働ける環境や雰囲気づくりをテーマに、働き甲斐のある会社として認識して
もらえるよう「働き方改革」への取り組みを一層進めてまいります。また、将来の労働力不足を予測し、新卒の採
用、中途採用を通して、コース管理課、キャディの積極的な採用に取り組んでまいります。