有価証券報告書-第47期(令和1年7月1日-令和2年6月30日)

【提出】
2020/09/23 10:47
【資料】
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【項目】
82項目
(1) 経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当事業年度におけるわが国経済は、消費税増税による景気下振れリスクに加え新型コロナウイルス感染症拡大により国内外の経済動向が停滞し、企業収益の減少や個人消費が急激に落ち込むなど、極めて厳しい状況で推移いたしました。一方、ゴルフ業界におきましては、少子高齢化によるゴルフ人口の減少傾向に加え、ビジターの集客競争は激しく、依然として厳しい状況にあります。
当社の経営成績は、ゴルフ場売上の増減すなわち来場者数の増減が大きく影響しますが、本年4月以降6月末までの来場者数は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、昨年同期比25%減となり、業績の押し下げ要因になりました。今後につきましても、新型コロナウイルスの感染防止対策を講じながらの営業継続が前提となる中、大幅な伸長は厳しいものと思料いたしますが、来場者のより多くの確保に向け、一層のサービス向上等に注力してまいります。
このような経営環境のもと、業績面では売上高は81,200千円(前年同期比3.3%減)となり、販売費及び一般管理費につきましては前年度に引き続き経費節減に努めましたが、借入金利息の負担は重く、経常損失は1,392千円(前年同期は経常利益53千円)となりました。その結果、当期純損失は2,398千円(前年同期は当期純損失1,054千円)となりました。
当社といたしましては、経営の合理化に取り組み、コスト削減の意識を徹底させ、利益の確保に努めて参ります。
資産は前事業年度末に比べ17,749千円減少し、2,623,089千円となりました。
負債は前事業年度末に比べ15,350千円減少し、4,373,019千円となりました。一方、純資産は前事業年度末に比べ2,398千円減少し、△1,749,929千円となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前事業年度末に比べ5,122千円減少し、当事業年度末は2,800千円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
前事業年度に比べて266千円資金の増加となり、19,577千円(前年同期比1.3%増)の資金の増加となりました。これは、税引前当期純損失が1,392千円、未収入金(供託金)3,500千円の増加、未払消費税等2,864千円の増加、減価償却費が23,976千円あったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
前事業年度に比べ4,218千円の資金の支出の減少となり、7,900千円(前年同期比34.8%減)資金の減少となりました。これは2番ホールカート道改修工事7,900千円の設備投資を実施したことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
前事業年度に比べ5,400千円の資金支出の減少となり、16,800千円(前年同期比24.3%減)の資金の減少となりました。これは各務原カントリー倶楽部からの長期借入金15,600千円を返済したこと等によるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
該当事項はありません。
b.受注実績
該当事項はありません。
c.販売実績
当事業年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当事業年度
(自 令和元年7月1日 至 令和2年6月30日)
前年同期比(%)
不動産賃貸事業(千円)81,20096.6
合計(千円)81,20096.6

(注) 1.最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先前事業年度
(自 平成30年7月1日 至 令和元年6月30日)
当事業年度
(自 令和元年7月1日 至 令和2年6月30日)
金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)
各務原カントリー倶楽部84,000100.081,200100.0

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
経営成績等の状況の概要は記載のとおりですが、参考までに当事業年度の各務原カントリー倶楽部の営業状況を示します。
来場者数
(自令和元年7月1日 至令和2年6月30日)
年/月営業日数メンバービジター来場者総数1日平均来場者数
元/729日1,348名927名2,275名78名
8271,3669292,29585
9281,6141,1042,71897
10281,6791,6583,337119
11281,7831,9023,685132
12301,7231,6913,414114
2/1241,5886672,25594
2261,3761,0182,39492
3301,5261,6163,142105
4241,2497441,99383
5281,6638862,54991
6271,4121,0392,45191
合計329日18,327名14,181名32,508名99名

前期( )内と比較 メンバー 18,327名 (18,308名)
ビジター 14,181名 (16,127名)
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたって必要と思われる見積りは合理的な基準に基づいて実施しております。詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項(重要な会計方針)」に記載のとおりであります。
② 当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
資産合計は、2,623,089千円となり前事業年度と比べて、17,749千円の減少となりました。これは主に、営業活動等による現預金の減少5,122千円、未収入金3,500千円の発生、有形固定資産の取得による増加7,900千円及び減価償却による固定資産の減少23,976千円によるものであります。
負債合計は、4,373,019千円となり前事業年度に比べて、15,350千円減少いたしました。これは主に、未払消費税等の増加2,864千円、リース負債の減少1,937千円、借入金の減少16,800千円によるものであります。
純資産合計は、△1,749,929千円となり前事業年度と比べて2,398千円の減少となりました。これは当期純損失2,398千円計上したことによるものであります。
経営成績については「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」をご参照ください。
経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」をご参照ください。
当社の運転資金は、主に販売費及び一般管理費に計上される財・サービスに対して費消されており、金融機関及び各務原カントリー倶楽部に対する支払利息にも同様に費やされております。また、設備投資資金は老朽化に伴う設備の新規取得・整備等に支出されております。これらの必要資金は、利益の計上、減価償却費等により生み出される内部資金により賄うことを基本方針としています。当事業年度におきましては、これらの資金のうちから各務原カントリー倶楽部への長期借入金を15,600千円返済しております。
資本の財源及び資金の流動性については「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。