有価証券報告書-第46期(平成30年7月1日-令和1年6月30日)
(1) 経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当事業年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善を背景に個人消費が持ち直し、景気は緩やかな回復基調で推移いたしましたが、海外経済の不確実性により依然として先行き不透明な状況であります。一方、ゴルフ業界におきましては、少子高齢化によるゴルフ人口の減少傾向に加え、ビジターの集客競争は激しく、依然として厳しい状況にあります。
当社の経営成績は、ゴルフ場売上の増減すなわち来場者の増減が大きく影響します。来場者のより多くの確保に向け、一層のサービス向上等に注力してまいります。
このような経営環境のもと、業績面では売上高は84,000千円(前年同期比0.0%増)となり、販売費及び一般管理費につきましては前年度に引き続き経費節減に努めましたが、借入金利息の負担は重く、経常利益は53千円(前年同期比97.9%減)となりました。その結果、当期純損失は1,054千円(前年同期は当期純利益760千円)となりました。
当社といたしましては、経営の合理化に取り組み、コスト削減の意識を徹底させ、利益の確保に努めてまいります。
資産は前事業年度末に比べ27,471千円減少し、2,640,839千円となりました。
負債は前事業年度末に比べ26,416千円減少し、4,388,370千円となりました。一方、純資産は前事業年度末に比べ1,054千円減少し、△1,747,531千円となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前事業年度末に比べ15,006千円減少し、当事業年度末は7,922千円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
前事業年度に比べて2,529千円資金の増加となり、19,311千円(前年同期比15.0%増)の資金の増加となりました。これは、税引前当期純利益が53千円、各務原カントリー倶楽部に対する未払利息1,000千円の増加、未払消費税等の減少2,719千円、法人税等の支払い2,017千円、減価償却費が24,634千円あったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
前事業年度に比べ4,436千円の資金の支出の増加となり、12,118千円(前年同期比57.7%増)資金の減少となりました。これは浴場改修工事646千円、乾燥室新設工事491千円、9番ホールのカート道路新設工事4,800千円、12番ホールのカート道路新設工事3,585千円、手摺取付工事486千円、看板取付工事485千円及び取水ポンプ配管工事1,624千円の設備投資を実施したことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
前事業年度に比べ2,685千円の資金支出の増加となり、22,200千円(前年同期比13.7%増)の資金の減少となりました。これは各務原カントリー倶楽部からの長期借入金21,000千円を返済したこと等によるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
該当事項はありません。
b.受注実績
該当事項はありません。
c.販売実績
当事業年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 1.最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
経営成績等の状況の概要は記載のとおりですが、参考までに当事業年度の各務原カントリー倶楽部の営業状況を示します。
来場者数
(自平成30年7月1日 至令和元年6月30日)
前期( )内と比較 メンバー 18,308名 (18,083名)
ビジター 16,127名 (17,639名)
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたって必要と思われる見積りは合理的な基準に基づいて実施しております。詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項(重要な会計方針)」に記載のとおりであります。
② 当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
資産合計は、2,640,839千円となり前事業年度と比べて、27,471千円の減少となりました。これは主に、営業活動等による現預金の減少15,006千円、有形固定資産の取得の増加12,118千円及び減価償却による固定資産の減少24,634千円によるものであります。
負債合計は、4,388,370千円となり前事業年度に比べて、26,416千円減少いたしました。これは主に、未払金の増加1,076千円、未払消費税等の減少2,719千円、借入金の減少24,137千円によるものであります。
純資産合計は、△1,747,531千円となり前事業年度と比べて△1,054千円の減少となりました。これは当期純損失1,054千円計上したことによるものであります。
経営成績については「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」をご参照ください。
経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」をご参照ください。
当社の運転資金は、主に販売費及び一般管理費に計上される財・サービスに対して費消されており、金融機関及び各務原カントリー倶楽部に対する支払利息にも同様に費やされております。また、設備投資資金は老朽化に伴う設備の新規取得・整備等に支出されております。これらの必要資金は、利益の計上、減価償却費等により生み出される内部資金により賄うことを基本方針としています。当事業年度におきましては、これらの資金のうちから各務原カントリー倶楽部への長期借入金を21,000千円返済しております。
資本の財源及び資金の流動性については「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。
(3) 継続企業の前提に関する重要事象等を解消するための対応策
「2 事業等のリスク」の「(4) 継続企業の前提に関する重要事象等」に記載のとおり、当社は、継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような状況が存在しております。
当社は、当該状況を解消し又は改善すべく、これまでに固定費削減の合理化策を推進してまいりましたが、さらに踏み込んだ損益改善策を実施することにより、損益の改善を図ってまいります。
(損益改善策)
① 営業収益の拡大策
特に平日の集客力向上に取り組んでまいります。
従前は平日の一部で食事付サービスを展開してまいりましたが、結果的には集客のむらが生じていた点が否めず今後は平日全ての日での提供による標準化を図ることで収益機会の拡大に繫げます。
当倶楽部の最大の特色である会員による競技志向の強さに対応するため、平日に開催する月次競技会を更にひとつ増やし、来場者の魅力に繋げます。地元密着化を意識し、平日開催の地元コンペニーズを魅力的なプランで囲い込んでいきます。
② コスト削減の徹底を維持
固定費の見直しを継続し、収支バランスを常に鑑みて、過剰支出の抑制と管理費用の削減に努めてまいります。
以上の対応策により、コースの整備、施設の充実を図り、収益の改善に努力をすれば、継続した安定収益基盤の確立は成されていくものと考えております。
当社におきましては、早期の債務超過解消は困難でありますが、継続した安定収益基盤の確立を実現するため、当該経営計画を計画通りに達成すべく、邁進してまいります。
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当事業年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善を背景に個人消費が持ち直し、景気は緩やかな回復基調で推移いたしましたが、海外経済の不確実性により依然として先行き不透明な状況であります。一方、ゴルフ業界におきましては、少子高齢化によるゴルフ人口の減少傾向に加え、ビジターの集客競争は激しく、依然として厳しい状況にあります。
当社の経営成績は、ゴルフ場売上の増減すなわち来場者の増減が大きく影響します。来場者のより多くの確保に向け、一層のサービス向上等に注力してまいります。
このような経営環境のもと、業績面では売上高は84,000千円(前年同期比0.0%増)となり、販売費及び一般管理費につきましては前年度に引き続き経費節減に努めましたが、借入金利息の負担は重く、経常利益は53千円(前年同期比97.9%減)となりました。その結果、当期純損失は1,054千円(前年同期は当期純利益760千円)となりました。
当社といたしましては、経営の合理化に取り組み、コスト削減の意識を徹底させ、利益の確保に努めてまいります。
資産は前事業年度末に比べ27,471千円減少し、2,640,839千円となりました。
負債は前事業年度末に比べ26,416千円減少し、4,388,370千円となりました。一方、純資産は前事業年度末に比べ1,054千円減少し、△1,747,531千円となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前事業年度末に比べ15,006千円減少し、当事業年度末は7,922千円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
前事業年度に比べて2,529千円資金の増加となり、19,311千円(前年同期比15.0%増)の資金の増加となりました。これは、税引前当期純利益が53千円、各務原カントリー倶楽部に対する未払利息1,000千円の増加、未払消費税等の減少2,719千円、法人税等の支払い2,017千円、減価償却費が24,634千円あったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
前事業年度に比べ4,436千円の資金の支出の増加となり、12,118千円(前年同期比57.7%増)資金の減少となりました。これは浴場改修工事646千円、乾燥室新設工事491千円、9番ホールのカート道路新設工事4,800千円、12番ホールのカート道路新設工事3,585千円、手摺取付工事486千円、看板取付工事485千円及び取水ポンプ配管工事1,624千円の設備投資を実施したことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
前事業年度に比べ2,685千円の資金支出の増加となり、22,200千円(前年同期比13.7%増)の資金の減少となりました。これは各務原カントリー倶楽部からの長期借入金21,000千円を返済したこと等によるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
該当事項はありません。
b.受注実績
該当事項はありません。
c.販売実績
当事業年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 | 当事業年度 (自 平成30年7月1日 至 令和元年6月30日) | 前年同期比(%) |
不動産賃貸事業(千円) | 84,000 | 100.0 |
合計(千円) | 84,000 | 100.0 |
(注) 1.最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先 | 前事業年度 (自 平成29年7月1日 至 平成30年6月30日) | 当事業年度 (自 平成30年7月1日 至 令和元年6月30日) | ||
金額(千円) | 割合(%) | 金額(千円) | 割合(%) | |
各務原カントリー倶楽部 | 84,000 | 100.0 | 84,000 | 100.0 |
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
経営成績等の状況の概要は記載のとおりですが、参考までに当事業年度の各務原カントリー倶楽部の営業状況を示します。
来場者数
(自平成30年7月1日 至令和元年6月30日)
年/月 | 営業日数 | メンバー | ビジター | 来場者総数 | 1日平均来場者数 |
30/7 | 28日 | 1,241名 | 1,051名 | 2,292名 | 82名 |
8 | 28 | 1,372 | 956 | 2,328 | 83 |
9 | 25 | 1,394 | 1,187 | 2,581 | 103 |
10 | 30 | 1,729 | 1,641 | 3,370 | 112 |
11 | 28 | 1,659 | 1,909 | 3,568 | 127 |
12 | 28 | 1,622 | 1,520 | 3,142 | 112 |
31/1 | 26 | 1,623 | 745 | 2,368 | 91 |
2 | 26 | 1,308 | 902 | 2,210 | 85 |
3 | 30 | 1,562 | 1,746 | 3,308 | 110 |
4 | 28 | 1,420 | 1,539 | 2,959 | 106 |
元/5 | 29 | 1,794 | 1,613 | 3,407 | 117 |
6 | 27 | 1,584 | 1,318 | 2,902 | 107 |
合計 | 333日 | 18,308名 | 16,127名 | 34,435名 | 103名 |
前期( )内と比較 メンバー 18,308名 (18,083名)
ビジター 16,127名 (17,639名)
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたって必要と思われる見積りは合理的な基準に基づいて実施しております。詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項(重要な会計方針)」に記載のとおりであります。
② 当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
資産合計は、2,640,839千円となり前事業年度と比べて、27,471千円の減少となりました。これは主に、営業活動等による現預金の減少15,006千円、有形固定資産の取得の増加12,118千円及び減価償却による固定資産の減少24,634千円によるものであります。
負債合計は、4,388,370千円となり前事業年度に比べて、26,416千円減少いたしました。これは主に、未払金の増加1,076千円、未払消費税等の減少2,719千円、借入金の減少24,137千円によるものであります。
純資産合計は、△1,747,531千円となり前事業年度と比べて△1,054千円の減少となりました。これは当期純損失1,054千円計上したことによるものであります。
経営成績については「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」をご参照ください。
経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」をご参照ください。
当社の運転資金は、主に販売費及び一般管理費に計上される財・サービスに対して費消されており、金融機関及び各務原カントリー倶楽部に対する支払利息にも同様に費やされております。また、設備投資資金は老朽化に伴う設備の新規取得・整備等に支出されております。これらの必要資金は、利益の計上、減価償却費等により生み出される内部資金により賄うことを基本方針としています。当事業年度におきましては、これらの資金のうちから各務原カントリー倶楽部への長期借入金を21,000千円返済しております。
資本の財源及び資金の流動性については「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。
(3) 継続企業の前提に関する重要事象等を解消するための対応策
「2 事業等のリスク」の「(4) 継続企業の前提に関する重要事象等」に記載のとおり、当社は、継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような状況が存在しております。
当社は、当該状況を解消し又は改善すべく、これまでに固定費削減の合理化策を推進してまいりましたが、さらに踏み込んだ損益改善策を実施することにより、損益の改善を図ってまいります。
(損益改善策)
① 営業収益の拡大策
特に平日の集客力向上に取り組んでまいります。
従前は平日の一部で食事付サービスを展開してまいりましたが、結果的には集客のむらが生じていた点が否めず今後は平日全ての日での提供による標準化を図ることで収益機会の拡大に繫げます。
当倶楽部の最大の特色である会員による競技志向の強さに対応するため、平日に開催する月次競技会を更にひとつ増やし、来場者の魅力に繋げます。地元密着化を意識し、平日開催の地元コンペニーズを魅力的なプランで囲い込んでいきます。
② コスト削減の徹底を維持
固定費の見直しを継続し、収支バランスを常に鑑みて、過剰支出の抑制と管理費用の削減に努めてまいります。
以上の対応策により、コースの整備、施設の充実を図り、収益の改善に努力をすれば、継続した安定収益基盤の確立は成されていくものと考えております。
当社におきましては、早期の債務超過解消は困難でありますが、継続した安定収益基盤の確立を実現するため、当該経営計画を計画通りに達成すべく、邁進してまいります。