半期報告書-第52期(2024/07/01-2025/06/30)

【提出】
2025/03/19 9:07
【資料】
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【項目】
65項目
(1) 経営成績等の状況の概要
当中間会計期間における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当中間会計期間におけるわが国経済は、賃金のベースアップを始め雇用環境が改善に向かう動きが活発化するとともに、円安に伴う外国人観光客の増加等によるインバウンド効果が顕著となり、景気は緩やかな回復基調となる一方、原材料価格の高止まりや国際情勢不安の長期化もあり、依然として先行きの不透明な状況で推移いたしました。
ゴルフ場業界におきましては、少子高齢化に伴うゴルフ人口の減少傾向に加え、ビジターの集客競争は激しく、依然として厳しい状況にあります。一方で、新型コロナウィルス禍においては比較的安全な野外スポーツとして認知され、一定の人気回復が認められましたが、令和5年5月以降の5類移行後は他のレジャー・スポーツなどへの人気シフトも否めず、近隣のゴルフ場も含め、来場者数は前年同期と比較して緩やかに減少してきております。
当社の経営成績は、各務原カントリー倶楽部における売上の増減、すなわち来場者数の増減に大きく影響を受けます。当中間会計期間における来場者数は、想定をはるかに上回る猛暑や天候不順、大雨予報によるキャンセルなどが大きく影響し、前年同期と比較して1,158名減少し、15,863名となりました。
今後につきましても、各務原カントリー倶楽部の方針であるメンバーファーストを徹底しての地道な営業活動を継続することにより、大幅な来場者数の伸長は厳しいものと思料いたしますが、年間を通じて多くの方に来場していただけるよう、一層のサービス向上等に注力してまいります。
以上の結果、当中間会計期間の売上高は33,600千円(前年同期比0.0%増)となりました。経費節減に注力したものの、コース管理・補修の保険料等の支出があり、営業利益は14,325千円と前年同期と比べ250千円(1.7%)の減益、借入金利息の負担は重く、経常利益は3,787千円と前年同期と比べ309千円(7.6%)の減益、中間純利益は3,285千円と前年同期と比べ309千円(8.6%)の減益となりました。
当社といたしましては一層経営の合理化に取り組み、コスト削減の意識を徹底させ、利益の確保に努めてまいります。
セグメントごとの経営成績については、単一セグメントのため省略いたします。
前事業年度末に比べ資産は11,702千円減少の2,552,404千円、負債は14,987千円減少の4,313,286千円、純資産は3,285千円増加し、△1,760,881千円となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当中間会計期間の現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前事業年度末に比べ3,621千円減少し、当中間会計期間末は1,716千円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当中間会計期間における営業活動により獲得した資金は、14,788千円(前年同期は7,856千円の獲得)となりました。これは、税引前中間純利益3,787千円、減価償却費8,055千円、支払利息10,911千円等の資金の増加に対して、利息の支払10,911千円等の資金の減少よるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当中間会計期間及び前年同期における投資活動により獲得又は使用した資金はありません。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当中間会計期間における財務活動により使用した資金は、18,410千円(前年同期は6,365千円の使用)となりました。これは、長期借入金の返済による支出18,410千円の資金の減少によるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績
該当事項はありません。
b. 受注実績
該当事項はありません。
c. 販売実績
当中間会計期間における販売実績をセグメントの名称別に示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称別当中間会計期間前年同期比(%)
不動産賃貸事業(千円)33,600100
合計(千円)33,600100

(注) 前中間会計期間及び当中間会計期間の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先前中間会計期間当中間会計期間
金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)
各務原カントリー倶楽部33,600100.033,600100.0

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社の中間財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この中間財務諸表の作成にあたって必要と思われる見積りは合理的な基準に基づいて実施しております。詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 中間財務諸表等 (1)中間財務諸表 注記事項(重要な会計方針)」に記載のとおりであります。
② 当中間会計期間の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
資産合計は、2,552,404千円となり前事業年度と比べ11,702千円の減少となりました。これは主に、減価償却による固定資産の減少8,055千円によるものであります。
負債合計は、4,313,286千円となり前事業年度に比べて、14,987千円減少いたしました。これは主に、長期借入金17,810千円及びリース債務968千円の減少によるものであります。
純資産合計は、△1,760,881千円となり前事業年度と比べて3,285千円の増加となりました。これは中間純利益3,285千円計上したことによるものであります。
経営成績については「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ.フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」をご参照ください。
(3) 経営成績に重要な影響を与える要因についての分析
経営成績に重要な影響を与える要因については「第2 事業の状況 2 事業等のリスク (2)継続企業の前提に関する重要事象等について」をご参照ください。
当社の経営成績は、ゴルフ場売上の増減すなわち来場者の増減が大きく影響します。来場者のより多くの確保に向け、一層のサービス向上等に注力してまいります。
(4) 資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社の資本の財源及び資金の流動性については、既存施設の維持・管理を目的とした設備投資に必要な資金及びその他の所要資金には手元資金を充当することを基本的な方針とし、必要に応じて各務原カントリー倶楽部からの借入等による資金調達を行うこととしております。
なお、当中間会計期間末における現金及び現金同等物の残高は1,716千円であり、借入金残高は1,286,270千円であります。
(5) 継続企業の前提に関する重要事象等を解消するための対応策
「2 事業等のリスク」の「(2) 継続企業の前提に関する重要事象等について」に記載のとおり、当社は、継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような状況が存在しております。
当社は、当該状況を解消し又は改善すべく、これまでに固定費削減の合理化策を推進してまいりましたが、さらに踏み込んだ損益改善策を実施することにより、損益の改善を図ってまいります。
(損益改善策)
① 営業収益の確保
現在は、平日全日にて食事付サービスを提供し、曜日による集客のムラの解消に注力しております。
令和4年7月からは、カートナビシステムを全乗用カートに搭載し、顧客利便性と管理業務の省力化の両面を充実させ、費用対効果の向上に取り組んでおります。
今後もこうしたサービスの標準化に注力することで収益機会の確保を図ります。
また、各務原カントリー倶楽部の最大の特色である会員による競技志向の高いニーズには、引き続き、あらゆる角度から対応してまいります。こうした中、令和6年1月以降はすべてのアンダーハンディキャップ競技にインデックスをベースとするWHS(ワールドハンディキャップシステム)を採用し、年齢・性別に影響されることなく入賞などの競技参加メリットを享受していただける環境を整え、運営に注力しております。
更には、著しい物価高騰の波に対応し、収支バランスを調整するために、令和7年5月からプレー料金の値上げを実施いたします。
② アクティブ会員の増加
50歳代ゾーンを中心にコース状況に魅力を持つ方々からの新規会員加入に関する問い合わせには積極的に対応し、アクティブ会員の増加を図ることで収入のボリュームアップと収益の向上が実現できるよう取り組んでまいります。
③ コスト削減の徹底を維持
固定費の見直しを継続し、収支バランスを常に鑑みて、過剰支出の抑制と管理費用の削減に努めてまいります。