有価証券報告書-第49期(令和3年7月1日-令和4年6月30日)

【提出】
2022/09/22 11:32
【資料】
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【項目】
82項目
(1) 経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当事業年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大に一服感が見られ、行動制限緩和にともなう経済活動正常化が期待されましたが、ウクライナ情勢の長期化による各種原材料費の更なる高騰、資材調達の不安定等、不透明な状況で推移いたしました。
ゴルフ業界におきましては、少子高齢化に伴うゴルフ人口の減少傾向に加え、ビジターの集客競争は激しく、依然として厳しい状況にあります。
一方、新型コロナウイルスの感染拡大に影響を受けつつも、ゴルフは比較的感染リスクを抑えられる野外スポーツの一つとして認知される傾向が見受けられ、全国的に見ても安定的に来場者数を確保できる環境が得られている点が評価できます。このような環境の中、当年度は比較的天候等に恵まれ、昨年度を867名上回る来場者数を確保し、来場者総数は33,960名となりました。
今後につきましても、新型コロナウイルスの感染防止対策を徹底しながらの地道な営業継続が前提となる中、大幅な伸長は厳しいものと思料いたしますが、来場者のより多くの確保に向け、一層のサービス向上等に注力してまいります。
このような経営環境のもと、業績面では売上高は67,200千円(前年同期比0.0%増)となり、販売費及び一般管理費につきましては前年度に引き続き経費節減に努めましたが、借入金利息の負担は重く、経常損失は1,894千円(前年同期は経常損失1,710千円)となりました。その結果、当期純損失は2,900千円(前年同期は当期純損失3,716千円)となりました。
当社といたしましては、経営の合理化に取り組み、コスト削減の意識を徹底させ、利益の確保に努めてまいります。
資産は前事業年度末に比べ16,560千円減少し、2,591,800千円となりました。
負債は前事業年度末に比べ13,660千円減少し、4,348,347千円となりました。一方、純資産は前事業年度末に比べ2,900千円減少し、△1,756,547千円となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前事業年度末に比べ1,259千円増加し、当事業年度末は11,367千円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
前事業年度に比べて24,863千円資金の減少となり、2,844千円(前年同期比89.7%減)の資金の増加となりました。これは、税引前当期純損失が1,894千円、未払金の5,290千円の減少、未払消費税等5,444千円の減少、減価償却費が17,825千円あったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度における投資活動によるキャッシュ・フローの変動はありません(前事業年度も資金の増減はなし)。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
前事業年度に比べ18,815千円の資金支出の減少となり、1,585千円(前年同期比92.2%減)の資金の減少となりました。これは各務原カントリー倶楽部及び銀行からの長期借入金1,585千円を返済したこと等によるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
該当事項はありません。
b.受注実績
該当事項はありません。
c.販売実績
当事業年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当事業年度
(自 令和3年7月1日 至 令和4年6月30日)
前年同期比(%)
不動産賃貸事業(千円)67,200100.0
合計(千円)67,200100.0

(注) 1.最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先前事業年度
(自 令和2年7月1日 至 令和3年6月30日)
当事業年度
(自 令和3年7月1日 至 令和4年6月30日)
金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)
各務原カントリー倶楽部67,200100.067,200100.0


経営成績等の状況の概要は記載のとおりですが、参考までに当事業年度の各務原カントリー倶楽部の営業状況を示します。
来場者数
(自令和3年7月1日 至令和4年6月30日)
年/月営業日数メンバービジター来場者総数1日平均来場者数
3/726日1,622名942名2,564名99名
8261,3106861,99677
9271,7091,0322,741102
10301,9511,5283,479116
11291,7901,6203,410118
12271,6391,3062,945109
4/1271,7898942,68399
2211,2399662,205105
3281,5071,4432,950105
4271,7301,3043,034112
5281,8871,3033,190114
6271,6551,1082,763102
合計323日19,828名14,132名33,960名105名

前期( )内と比較 メンバー 19,828名 (19,020名)
ビジター 14,132名 (14,073名)
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたって必要と思われる見積りは合理的な基準に基づいて実施しております。詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項(重要な会計方針)」に記載のとおりであります。
② 当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
資産合計は、2,591,800千円となり前事業年度と比べて、16,560千円の減少となりました。これは主に、営業活動等による現預金の増加1,259千円及び減価償却による固定資産の減少17,875千円によるものであります。
負債合計は、4,348,347千円となり前事業年度に比べて、13,660千円減少いたしました。これは主に、コロナ禍の緊急経済対策の税制措置による1年間の納税猶予制度の特例を受けた未払法人税等3,992千円、未払消費税等3,580千円及び未払固定資産税等2,702千円の支払い、リース負債の減少1,937千円、借入金の減少1,585千円によるものであります。
純資産合計は、△1,756,547千円となり前事業年度と比べて2,900千円の減少となりました。これは当期純損失2,900千円計上したことによるものであります。
経営成績については「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」をご参照ください。
経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」をご参照ください。
当社の運転資金は、主に販売費及び一般管理費に計上される財・サービスに対して費消されており、金融機関及び各務原カントリー倶楽部に対する支払利息にも同様に費やされております。また、設備投資資金は老朽化に伴う設備の新規取得・整備等に支出されております。これらの必要資金は、利益の計上、減価償却費等により生み出される内部資金により賄うことを基本方針としています。当事業年度におきましては、これらの資金のうちから各務原カントリー倶楽部及び銀行への長期借入金を1,585千円返済しております。
資本の財源及び資金の流動性については「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。