訂正有価証券報告書-第55期(平成25年12月1日-平成26年11月30日)

【提出】
2015/03/27 10:35
【資料】
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【項目】
58項目

業績等の概要

(1) 業績
当事業年度におけるわが国経済は、長期化していたデフレ傾向からの脱却政策を背景とした景気回復への期待が高まったものの、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動減が景気を下押しした結果となりました。そのため政府は個人消費の回復・デフレ脱却を最優先する形で平成27年10月の消費税率10%への引き上げを延期しましたが、物価上昇による購買力の低下を通じた個人消費の下押し圧力がなくなることで、景気に対してはプラスに作用することが見込まれ、当事業年度後半は、ペースは緩慢ながらも回復基調が続いております。
しかしながら、ゴルフ場業界におきましては、経済要因の影響は限定的であり、消費増税の影響は軽微であったものの、根強いプレーヤーの低価格志向と台風や積雪等の気象環境が大きく売上高に影響しました。
このような状況下、当社では、常に良好なコースコンディションの維持に努めると共に、セルフデーのサービスの拡充、参加して楽しめるオープンコンペの企画、季節毎の新メニューの提供など、一日お客様に楽しんでいただける快適なゴルフ場作りに努めて参りました。
当事業年度の来場者数は、台風や積雪等によるクローズ期間(9日間)が大きく影響したものの、営業努力により65,155名と前年同期比1,154名(1.8%)の増加となりました。その結果、営業収入は781,302千円となり前年同期比711千円(0.1%)の増加となりました。
営業費用は、710,733千円となり前年同期比9,746千円(1.4%)の増加となりました。これは、セルフデーにおけるサービス向上の為の派遣人員の増加、枯松伐採費用等により業務委託費が254,500千円となり前年同期比8,245千円(3.4%)増加したことと、枯松予防の為の樹幹注入費用、バンカーの砂の入替え、業務用パソコンの新OSへの買換え、積雪災害による練習場の防球ネット補修工事等により、営業費用のその他が146,955千円となり前年同期比15,491千円(11.8%)増加したことによるものです。
以上の結果、営業利益は70,569千円となり、前年同期比9,034千円(11.3%)の減益となりました。
また、取引金融機関からの借入金に対する支払利息26,977千円、台風11号による施設損壊等に係る受取保険金2,087千円、保険積立金に係る為替差益4,935千円、会員権償還益1,800千円等を計上したことにより、経常利益は55,407千円と前年同期比7,130千円(11.4%)の減益、当期純利益は54,864千円と前年同期比7,130千円(11.5%)の減益となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当事業年度における現金及び現金同等物は、41,493千円となり前年同期比20,201千円減少しました。
これは、営業キャッシュ・フロー69,178千円の収入に対し、投資活動によるキャッシュ・フロー4,318千円と財務活動によるキャッシュ・フロー85,061千円の支出によるものです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、69,178千円の収入となり前年同期比16,279千円収入が減少しました。
これは、来場者数の増加により営業収入が788,854千円と前年同期比16,289千円増加し、取締役会長の退任等により人件費の支出が169,602千円と前年同期比17,804千円減少したものの、サービス向上の為の派遣人員の増加、枯松予防の為の井樹幹注入、バンカーの砂の入替え、業務用パソコンの新OSへの買換え、積雪災害よる練習場の防球ネット補修工事等により、その他の営業支出が470,434千円と前年同期比56,386千円増加したこと等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
有形固定資産の取得による支出3,952千円等があり、支出した資金は4,318千円と前年同期比1,896千円の増加となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
長期借入金の返済による支出72,144千円、入会預託金返還による支出9,460千円及びリース債務の返済による支出3,457千円があり、その結果、支出した資金は85,061千円と前年同期比25,042千円増加しました。