訂正有価証券報告書-第55期(平成25年12月1日-平成26年11月30日)

【提出】
2015/03/27 10:35
【資料】
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【項目】
58項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当事業年度の財務状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析は、以下のとおりです。
なお、本項に記載した事項は、有価証券報告書提出日現在において判断したものであります。
(1)重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成に当たりまして、決算日における資産・負債及び事業年度の収入・費用の数値に影響を与える見積りは、主に資産の評価や引当金の計上等であり、これらの見積り及び判断に対して、継続して評価を行っております。
当社は、過去の実績や状況に応じて合理的と考えられる要因等に基づき、見積り及び判断を行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は異なる場合があります。
(2)財政状態
当事業年度の資産合計は、3,030,265千円となり、前期比15,372千円の減少となりました。これは保険積立金が11,381千円増加するものの、借入金の返済等により現金及び預金が20,201千円減少したことが主な要因です。
負債合計は、1,896,117千円となり、前期比330,237千円の減少となりました。これは株主及び役員からの借入金を現物出資として第三者割当による普通株式を発行したことに伴い株主、役員又は従業員からの短期借入金が260,000千円減少したこと、主力銀行からの借入金が返済により72,144千円減少したこと及び、リース債務が返済により3,457千円減少したことが主な要因です。
純資産合計は、1,134,148千円となり、前期比314,864千円の増加となりました。これは前述の普通株式発行等により資本金が30,000千円、資本準備金が230,000千円増加したこと及び当期純利益54,864千円を計上したことによるものです。
(3)経営成績
当事業年度の来場者数は、台風や積雪等によるクローズ期間(9日間)が大きく影響したものの、営業努力により65,155名と前年同期比1,154名(1.8%)の増加となりました。その結果、営業収入は781,302千円となり前年同期比711千円(0.1%)の増加となりました。
営業費用は、710,733千円となり前年同期比9,746千円(1.4%)の増加となりました。これは、セルフデーにおけるサービス向上の為の派遣人員の増加、枯松伐採費用等により業務委託費が254,500千円となり前年同期比8,245千円(3.4%)増加したことと、枯松予防の為の樹幹注入費用、バンカーの砂の入替え、業務用パソコンの新OSへの買換え、積雪災害による練習場の防球ネット補修工事等により、営業費用のその他が146,955千円となり前年同期比15,491千円(11.8%)増加したことによるものです。
以上の結果、営業利益は70,569千円となり、前年同期比9,034千円(11.3%)の減益となりました。
また、取引金融機関からの借入金に対する支払利息26,977千円、台風11号による施設損壊等に係る受取保険金2,087千円、保険積立金に係る為替差益4,935千円、会員権償還益1,800千円等を計上したことにより、経常利益は55,407千円と前年同期比7,130千円(11.4%)の減益、当期純利益は54,864千円と前年同期比7,130千円(11.5%)の減益となりました。
(4)キャッシュ・フローの状況
「第一部 企業情報 第2 事業の状況 1業績等の概要 (2)キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
(5)経営成績に重要な影響を与える要因について
当社は、預託金残高は当事業年度末において、51,500千円と大幅に減少したものの、当事業年度末における主力銀行からの有利子負債残高が1,639,170千円と営業活動によるキャッシュ・フローに対して依然として多額となっており、当該状況により、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しています。
これに対しては、引き続き会員募集を行うとともに営業活動の強化並びに経営の一層の効率化を図り営業収益の改善に努めていく方針であります。
なお、会員募集により調達した資金については、借入金の返済に充当していく予定です。
また、引き続き主力銀行による支援の意思も確認しております。
しかし、会員募集を行うに当たり取り巻く経済環境には厳しいものがあるため、現時点では継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められます。