有価証券報告書-第31期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/19 11:26
【資料】
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【項目】
68項目

対処すべき課題

平成27年度の当社の事業計画においては、「しんきんIBシステム」や「投信窓販共同システム」等、ITを駆使したサービスの更なる機能強化や利便性の向上に努めるとともに、コンピュータウイルスによるインターネットバンキングの不正取引等が急増する中にあって、信用金庫の実情ならびに犯罪動向を踏まえ、適宜適切にセキュリティ対策を推進していくこととします。
全銀システムの稼動時間の拡大に伴う対応については、全銀のシステム要件を踏まえつつ、全信金システムの対応方法等について迅速かつ適切に進めていくこととします。
また、当社システムが提供するサービスが、多様化、拡大化する中にあって、システム全般について、その安全性、信頼性を確保することが益々重要となっており、各種施策を継続実施し、その実効性向上に注力することとします。
なお、当社は、本年2月に創立30周年を迎えたところですが、30年を新たな出発の年として、「信用金庫をひとつのネットワークで結び、信用金庫にふさわしいバンキングシステム基盤を構築する。」という設立の趣旨を再認識し、全国信用金庫協会、信金中央金庫はもとよりしんきん共同センター等関係機関との連携を強化し、その役割発揮に向けて役職員一丸となって事業運営に取り組んでいくこととし、以下の3点を中心に各種施策を実施していくこととします。
①各種システムサービスの機能改善等への適切な対応
各種制度変更等に伴うシステム対応について、業界関連団体等と連携して機動的に対応する。
また、信用金庫のニーズにもとづき、各システム機能の追加・改善を適時に実施するほか、平成28年度から31年度に更改時期が到来するシステムについて、更改にかかる企画・開発作業を実施する。
②提供システムの安全性・信頼性の向上
しんきんIBシステムにおける不正取引等の急増に対応し、その防止にかかる各種施策の実施および体制の強化に一層注力する。
また、システム全般にかかる安全対策を継続実施するとともに、障害発生時の対応力の強化、業務継続計画(BCP)の整備・拡充を図る。
③業務運営および内部管理態勢の強化
経営環境が厳しさを増す中、信用金庫業界の総合力の発揮、共同化の推進が極めて重要となっており、引き続き業界関連団体との連携強化に努める。
また、各種会議の適切な運営および調査・研究・広報活動を実施するとともに、経営基盤の一層の強化に努めることとする。