有価証券報告書-第52期(2024/04/01-2025/03/31)

【提出】
2025/06/18 10:30
【資料】
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【項目】
143項目
(1)経営成績等の状況の概要
①経営成績の状況
当連結会計年度(2024年4月1日~2025年3月31日)においては、緩やかな景気回復が続く一方で、不安定な海外情勢、資源価格等の上昇なども続いており、景気の先行きは不透明な状況で推移しました。
当社グループの連結売上高の9割超を占めるエンジニアリングソリューション事業を担うメイテック(MT)、メイテックフィルダーズ(MF)では、主要顧客である大手製造業各社が、次代を見据えた技術開発投資を進められたことから、受注は堅調に推移しました。中長期の成長を見据え、厳しい採用環境の中、品質を堅持した積極採用を継続した結果、2025年3月末のエンジニア社員数(MT・MFの合計)は、12,147名(前年3月末比▲106名、▲0.9%)となりました。このような状況下、受注に応え、新入社員および既存社員の配属を促進した結果、稼働人員数の増加と稼働率の向上を両立しました。また、時間外労働の増加等により、稼働時間は前年同期比で若干増加しました。
その結果、売上、利益共に過去最高を更新しました。
連結売上高は、前年同期比60億92百万円(4.8%)増収の1,330億68百万円となりました。連結売上原価は、労務費増加等により、前年同期比43億94百万円(4.7%)増加の971億35百万円、連結販売費及び一般管理費は、前年同期比5億28百万円(3.2%)増加の171億2百万円となり、その結果、連結営業利益は、前年同期比11億69百万円(6.6%)増益の188億30百万円、連結経常利益は、前年同期比12億44百万円(7.0%)増益の189億11百万円となりました。
なお、2025年3月期中間期に当社所有の大型研修施設の利用停止を決定し、6億20百万円の減損損失を計上しましたが、親会社株主に帰属する当期純利益は、前年同期比3億96百万円(3.2%)増益の127億40百万円となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
エンジニアリングソリューション事業
エンジニアリングソリューション事業、特に中核事業のエンジニア派遣事業においては、稼働人員数の増加と稼働率の向上を背景に、売上高は、前年同期比60億1百万円(4.8%)増収の1,316億12百万円となりました。営業利益は、前年同期比11億77百万円(6.9%)増益の183億16百万円となりました。
稼働率(全体)については、MTは98.3%(前年同期97.7%)、MFは97.1%(前年同期95.5%)と前年同期比で増加しました。稼働時間については、MTは8.38h/day(前年同期8.33h/day)、MFは8.24h/day(前年同期8.21h/day)と前年同期比で増加しました。
エンジニア紹介事業
エンジニアに特化した職業紹介事業を行っているメイテックネクストにおいては、紹介決定数と決定単価の増加などにより、売上高は、前年同期比67百万円(4.8%)増収の14億65百万円、営業利益は前年同期比1億9百万円(23.8%)増益の5億68百万円となりました。
その他
当社メイテックグループホールディングスのグループ運営に関する事業においては、子会社からの受取配当金の増加により、営業収益は、前年同期比51億52百万円(203.9%)増収の76億79百万円、営業利益は前年同期比47億65百万円(215.6%)増益の69億76百万円となりました。
②財政状態の状況
資産の状況
当連結会計年度末(2025年3月31日)の資産合計は、前連結会計年度末(2024年3月31日)比で28億44百万円増加し、936億5百万円となりました。これは、流動資産が前連結会計年度末比で22億83百万円増加した事が要因です。
なお、流動資産の増加は未収消費税等の増加などが主因です。
負債の状況
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末比で17億64百万円増加し、448億28百万円となりました。これは、流動負債が前連結会計年度末比で22億14百万円増加し、固定負債が前連結会計年度末比で4億49百万円減少した事が要因です。
なお、流動負債の増加は賞与引当金や未払法人税等、未払消費税等の増加などが主因であり、固定負債の減少は退職給付に係る負債の減少が主因です。
純資産の状況
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末比で10億79百万円増加し、487億76百万円となりました。これは、当期の経営成績の結果による親会社株主に帰属する当期純利益の獲得に、配当金支払の影響が相殺された事に加えて、退職給付に係る調整累計額の増加などが主因です。
③キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末比2億60百万円増加の530億5百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得られた資金は、前連結会計年度比12億18百万円減少の134億48百万円となりました。
得られた資金の主な内訳は、税金等調整前当期純利益などによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は、前連結会計年度比66百万円減少の9億98百万円となりました。
使用した資金の主な内訳は、長期前払費用の取得による支出8億32百万円です。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により使用した資金は、前連結会計年度比3億3百万円増加の121億89百万円となりました。
使用した資金の主な内訳は、配当金の支払額121億88百万円です。
④生産、受注及び販売の実績
生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
前年同期比(%)
エンジニアリングソリューション事業(百万円)97,1354.73
合計(百万円)97,1354.73

(注)1 セグメント間取引については、相殺消去しております。
2 エンジニア紹介事業及びその他事業については、生産活動を行っておりません。
受注実績
当社の事業については、事業の形態から受注金額と販売金額がほぼ同等となるため記載を省略しております。
販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
前年同期比(%)
エンジニアリングソリューション事業(百万円)131,6084.77
エンジニア紹介事業(百万円)1,4606.64
合計(百万円)133,0684.79

(注)1 セグメント間取引については、相殺消去しております。
2 その他事業については、販売活動を行っておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
〇経営者の視点による認識
資金残高にも配慮しつつ、「自己資本の“質と量”の充実」を優先してきました。結果、当連結会計年度末における自己資本は480億円以上となり、「自己資本の“質と量”は概ね充実」していると認識しています。
営業活動により安定的に資金収入を得る一方、大型の設備投資を実施せず、かつ、「利益配分に関する基本方針」に即して総還元性向は100%以内とした結果、当連結会計年度末の現預金は必要運転資金である連結売上高の3カ月以上の530億円となっております。
①財政状態及び経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
1)財政状態
資産合計が936億円と前期比28億円増加となっておりますが、増加の主因は、未収消費税の前期比12億円の増加です。
なお、現預金は事業運営上の必要運転資金(連結売上高の月商3か月分)以上の530億円であり、問題ありません。
2017年度からの中期経営計画の利益配分計画での「エンジニア社員数の増加に伴い自己資本の充実を図り、最終年度2020年3月末の自己資本を400億円に積み増す」「3か年総還元性向は80%程度とする」という方針から、2020年度からの中期経営計画では「自己資本の“質と量”」は概ね充実していると判断し、「総還元性向を100%以内」としています。その結果、純資産は前期比10億円増加の487億円となりました。
2)経営成績
エンジニアリングソリューション事業の売上高・原価の概要は以下の通りです。
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当社グループの根幹事業であるエンジニアリングソリューション事業は、稼働率と対価を維持・向上しながら、エンジニア社員数を増員することが成長の鍵となっています。
当社グループの企業努力でコントロール可能な指標として、「稼働率」「エンジニア社員数」「対価」を重要な指標として管理し、稼働率の維持・向上を図るための「受注営業」、エンジニア社員数の増員のための「採用」、エンジニアのアウトプットの維持・向上を図るための「キャリアサポート」を強化していくことが重要だと考えています。
また「稼働時間」はお客さま先の業務指示の結果の為、当社グループ側でコントロール不可能ではありますが、0.1時間の変動で売上高が約1%変動することから、業績影響の大きい指標の一つと認識しています。
上記要因に基づいた当社グループの主力であるエンジニアリングソリューション事業を構成する当社子会社のメイテック及びメイテックフィルダーズの経営成績に関する分析は以下のとおりです。
メイテックは、エンジニア社員数の前期比0.6%減少と稼働率の前期比0.6%改善に伴う稼働人員数の増加等により、前期比4.3%の増収となりました。
上記売上高の増収が、エンジニア社員の増員に伴う労務費等原価の増加と採用経費等の販管費増加を吸収し、営業利益は前期比5.4%の増益となりました。尚、当期純利益が前期比3.9%の減益となっている要因は、税負担の軽減効果が消滅したためです。
メイテックフィルダーズは、積極採用に伴うエンジニア社員数の前期比1.4%の減少と稼働率の前期比+1.6%改善に伴う稼働人員数の増加等により、前期比5.6%の増収となりました。
上記売上高の増収が、エンジニア社員の増員に伴う労務費等原価の増加と採用経費等の販管費増加を吸収し、営業利益は前期比13.5%の増益となりました。
なお、2025年3月期の各社別の損益、「稼働率」「エンジニア社員数」「稼働時間」等の指標の実績につきましては、当社ウエブサイトに掲載している「2025年3月期決算説明資料」を参照下さい。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
営業活動により134億円超の資金収入を得た一方で、①投資活動による支出は9億円であったこと、②現時点で多額の支出を伴う投資活動を予定していないこと、③資金残高は売上対比の量的水準や流動性と安全性を重視した質的担保を保持していること、を勘案し、現時点で資金を調達する計画はありません。
株主・投資家との対話を踏まえ、財務活動による支出は高い水準が続いていますが、「利益配分に関する基本方針」に即して総還元性向を100%以内とした結果、2025年3月末の自己資本の水準は487億円となり、現時点で新たに資本を調達する計画はありません。
配当政策については、「第4 提出会社の状況 3配当政策」をご確認下さい。
(3)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。
連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。
(4)経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断する為の客観的な指標等の達成・進捗状況
当社グループの2023年度からの3年間の実行計画「メイテックグループ中期経営計画(M2CX)」の目標の達成状況は以下のとおりです。
0102010_027.png(注)表示単位未満を四捨五入で記載しております。
メイテックは体制移行前の上半期までの実績と2023年10月1日移行の新メイテックの実績を合算した実態ベースで記載しています。

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