四半期報告書-第54期第3四半期(平成29年10月1日-平成29年12月31日)

【提出】
2018/02/14 9:09
【資料】
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【項目】
29項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、政府による経済・金融政策を背景に緩やかな回復基調で推移し、企業収益や雇用・所得環境の改善が見られます。一方で、近隣国との緊張が増す中、米国の政策動向に伴う影響や、アジア新興国経済の成長鈍化の懸念、並びにヨーロッパ地域における地政学的リスクや政策に関する不確実性等、先行きは依然として不透明な状況が続いております。
当社グループが拠点を構える北海道の経済におきましては、住宅建設は減少しているものの、民間の設備投資や公共投資の増加、新幹線の開業等による来道者数の増加等により、緩やかな回復基調が続いております。
医療業界におきましては、医療費抑制政策が強化される中、社会的要請に対応するため、厳しい環境変化への対応が求められており、引き続き各企業は、より一層の経営の効率化及び合理化が求められております。
このような状況のもと、当社グループは、医療機関の多様化するニーズに応えた営業活動を展開し、継続的な企業価値の向上を実現すべく、各事業において新規顧客の獲得や新規調剤薬局店舗の開局、サービス品質の向上に努めると共に、引き続き経費効率を重視した収益基盤の強化に努めてまいりました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高13,179百万円(前年同期比2.7%増)、営業利益751百万円(同37.4%増)、経常利益774百万円(同34.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益515百万円(同37.9%増)と増収増益になりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
① 臨床検査事業
臨床検査事業におきましては、前期及び当期に獲得した新規顧客との取引が順調に推移し、設備への投資計画を一部繰延べしたことから、売上高4,293百万円(同3.5%増)、セグメント利益229百万円(同77.2%増)と前年同期を大きく上回りました。
② 調剤薬局事業
調剤薬局事業におきましては、調剤薬局を新規に1店舗開局し、前期に開局した店舗及び既存の店舗が堅調に推移したことに加え、設備投資計画を一部繰延したことから、売上高8,239百万円(同4.2%増)、セグメント利益767百万円(同12.7%増)と前年同期を上回りました。
③ 医療機器販売・保守事業
医療機器販売・保守事業におきましては、大型備品の販売が前年同期を下回ったことから、売上高591百万円(同17.5%減)、セグメント損失0百万円(前年同期はセグメント利益2百万円)と前年同期を下回りました。
④ その他の事業
臨床検査システムのソフトウェア販売及び保守におきましては、売上高54百万円(前年同期比5.2%減)、セグメント利益37百万円(同4.9%減)になりました。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、臨床検査事業における札幌医科大学との共同研究費用であり8百万円であります。
(4)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。