有価証券報告書-第24期(令和3年4月1日-令和4年3月31日)
7 公正価値測定
(1)公正価値ヒエラルキーのレベル別分類
IFRS第13号「公正価値測定」は、公正価値の測定に利用するインプットの重要性を反映させた公正価値のヒエラルキーを用いて、公正価値の測定を分類することを要求しております。
公正価値のヒエラルキーは、以下のレベルとなっております。
・レベル1:活発な市場における同一資産・負債の市場価格
・レベル2:直接的又は間接的に観察可能な、公表価格以外の価格で構成されたインプット
・レベル3:観察不能な価格を含むインプット
公正価値の測定に使用される公正価値のヒエラルキーのレベルは、その公正価値の測定にとって重要なインプットのうち、最も低いレベルにより決定しております。
また、レベル間の振替につきましては、振替を生じさせた事象又は状況の変化の日に認識しております。
資産及び負債の公正価値のヒエラルキーごとの分類は次のとおりであります。
連結財政状態計算書において公正価値で測定する資産及び負債
上記には、株式会社新生銀行の企業結合において暫定的に測定した金額が含まれております。詳細は、「4 企業結合」に記載のとおりです。
また、レベル1に分類される暗号資産にかかる資産及び負債が、前期末において81,655百万円及び70,244百万円、当期末において128,842百万円及び128,117百万円あり、それぞれ連結財政状態計算書の「その他の資産」及び「その他の負債」に含まれております。
連結財政状態計算書において公正価値で測定されていない資産及び負債
(2)レベル3に分類される資産及び負債
レベル3に分類される資産及び負債については、取締役会に報告された評価方針及び手続に基づき、外部の評価専門家又は適切な評価担当者が評価の実施及び評価結果の分析を行っております。
評価結果は、経理・財務担当執行役員及び経理財務部門責任者によりレビューされ、承認されております。
公正価値ヒエラルキーのレベル3に分類される資産及び負債について、経常的及び非経常的な公正価値測定に用いた評価技法及び重要な観察可能でないインプットに関する情報は次のとおりであります。
経常的に公正価値で測定するレベル3に分類される資産及び負債の公正価値は、割引率の上昇(下落)により減少(増加)し、回収率の上昇(下落)により増加(減少)し、相関係数の変動により原資産の性質に応じて増加(減少)し、期限前償還率の上昇(下落)により減少(増加)し、倒産確率の上昇(下落)により減少(増加)し、株価収益率の上昇(下落)により増加(減少)し、EBITDA倍率の上昇(下落)により増加(減少)し、非流動性ディスカウントの上昇(下落)により減少(増加)いたします。
レベル3に分類される資産及び負債について、インプットがそれぞれ合理的に考え得る代替的な仮定に変更した場合の公正価値の著しい増減は想定されておりません。
レベル3に分類された経常的に公正価値で測定する資産及び負債の増減は次のとおりであります。
前期(自2020年4月1日 至2021年3月31日)
当期(自2021年4月1日 至2022年3月31日)
(注)1.株式会社新生銀行を子会社化したことによるものであります。
2.当期利益として認識された利得又は損失は、連結損益計算書の「収益」に含まれております。
なお、当該利得又は損失のうち、前期末及び当期末に保有するFVTPLで測定する資産及び負債に起因するものは、それぞれ18,953百万円及び74,209百万円の利得であります。
3.その他の包括利益として認識された利得又は損失は、連結包括利益計算書の「その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産」に含まれております。
4.株式会社新生銀行の子会社化以外の連結範囲の変動等によるものであります。
5.公正価値の測定に使用する重要なインプットが観察可能となったことによる振替であります。
(1)公正価値ヒエラルキーのレベル別分類
IFRS第13号「公正価値測定」は、公正価値の測定に利用するインプットの重要性を反映させた公正価値のヒエラルキーを用いて、公正価値の測定を分類することを要求しております。
公正価値のヒエラルキーは、以下のレベルとなっております。
・レベル1:活発な市場における同一資産・負債の市場価格
・レベル2:直接的又は間接的に観察可能な、公表価格以外の価格で構成されたインプット
・レベル3:観察不能な価格を含むインプット
公正価値の測定に使用される公正価値のヒエラルキーのレベルは、その公正価値の測定にとって重要なインプットのうち、最も低いレベルにより決定しております。
また、レベル間の振替につきましては、振替を生じさせた事象又は状況の変化の日に認識しております。
資産及び負債の公正価値のヒエラルキーごとの分類は次のとおりであります。
連結財政状態計算書において公正価値で測定する資産及び負債
前期末(2021年3月31日) | |||||||
レベル1 | レベル2 | レベル3 | 合計 | ||||
百万円 | 百万円 | 百万円 | 百万円 | ||||
証券業関連資産 | 69,651 | 59,666 | 11,887 | 141,204 | |||
営業投資有価証券及び その他の投資有価証券 | |||||||
FVTPLで測定する金融資産 | 187,258 | 65,668 | 444,115 | 697,041 | |||
FVTOCIで測定する資本性金融資産 | 29 | - | 739 | 768 | |||
FVTOCIで測定する負債性金融資産 | 15,221 | 24,375 | 294 | 39,890 | |||
合計 | 272,159 | 149,709 | 457,035 | 878,903 | |||
営業債務及びその他の債務 | - | - | 20,696 | 20,696 | |||
証券業関連負債 | 32,147 | 18,210 | 1,861 | 52,218 | |||
合計 | 32,147 | 18,210 | 22,557 | 72,914 |
当期末(2022年3月31日) | |||||||
レベル1 | レベル2 | レベル3 | 合計 | ||||
百万円 | 百万円 | 百万円 | 百万円 | ||||
営業債権及びその他の債権 | - | 17,188 | 497,355 | 514,543 | |||
証券業関連資産 | 49,138 | 99,609 | 10,874 | 159,621 | |||
その他の金融資産 | 52 | 192,233 | 10,806 | 203,091 | |||
営業投資有価証券及び その他の投資有価証券 | |||||||
FVTPLで測定する金融資産 | 142,124 | 66,876 | 848,015 | 1,057,015 | |||
FVTOCIで測定する資本性金融資産 | 26,757 | 160 | 2,555 | 29,472 | |||
FVTOCIで測定する負債性金融資産 | 128,667 | 156,899 | 73,325 | 358,891 | |||
合計 | 346,738 | 532,965 | 1,442,930 | 2,322,633 | |||
社債及び借入金 | - | - | 53,369 | 53,369 | |||
営業債務及びその他の債務 | - | - | 21,277 | 21,277 | |||
証券業関連負債 | 33,574 | 34,280 | 3,669 | 71,523 | |||
顧客預金 | - | 124,700 | 138,493 | 263,193 | |||
その他の金融負債 | 52 | 239,784 | 15,952 | 255,788 | |||
合計 | 33,626 | 398,764 | 232,760 | 665,150 |
上記には、株式会社新生銀行の企業結合において暫定的に測定した金額が含まれております。詳細は、「4 企業結合」に記載のとおりです。
また、レベル1に分類される暗号資産にかかる資産及び負債が、前期末において81,655百万円及び70,244百万円、当期末において128,842百万円及び128,117百万円あり、それぞれ連結財政状態計算書の「その他の資産」及び「その他の負債」に含まれております。
連結財政状態計算書において公正価値で測定されていない資産及び負債
前期末(2021年3月31日) | |||||||
レベル1 | レベル2 | レベル3 | 合計 | ||||
百万円 | 百万円 | 百万円 | 百万円 | ||||
営業債権及びその他の債権 | - | 1,194,538 | - | 1,194,538 | |||
証券業関連資産 | - | 3,755,417 | - | 3,755,417 | |||
営業投資有価証券及び その他の投資有価証券 | - | - | - | - | |||
合計 | - | 4,949,955 | - | 4,949,955 | |||
社債及び借入金 | - | 1,397,964 | - | 1,397,964 | |||
営業債務及びその他の債務 | - | 169,033 | - | 169,033 | |||
証券業関連負債 | - | 3,469,584 | - | 3,469,584 | |||
顧客預金 | - | 1,042,889 | - | 1,042,889 | |||
合計 | - | 6,079,470 | - | 6,079,470 |
当期末(2022年3月31日) | |||||||
レベル1 | レベル2 | レベル3 | 合計 | ||||
百万円 | 百万円 | 百万円 | 百万円 | ||||
営業債権及びその他の債権 | - | 4,701,820 | 3,190,010 | 7,891,830 | |||
証券業関連資産 | - | 3,747,696 | - | 3,747,696 | |||
その他の金融資産 | - | 252,203 | 16,343 | 268,546 | |||
営業投資有価証券及び その他の投資有価証券 | 110,614 | 48,360 | 79,872 | 238,846 | |||
合計 | 110,614 | 8,750,079 | 3,286,225 | 12,146,918 | |||
社債及び借入金 | - | 2,175,015 | 1,133,415 | 3,308,430 | |||
営業債務及びその他の債務 | - | 466,569 | - | 466,569 | |||
証券業関連負債 | - | 3,604,809 | - | 3,604,809 | |||
顧客預金 | - | 6,439,212 | 968,170 | 7,407,382 | |||
その他の金融負債 | - | 282,724 | - | 282,724 | |||
合計 | - | 12,968,329 | 2,101,585 | 15,069,914 |
(2)レベル3に分類される資産及び負債
レベル3に分類される資産及び負債については、取締役会に報告された評価方針及び手続に基づき、外部の評価専門家又は適切な評価担当者が評価の実施及び評価結果の分析を行っております。
評価結果は、経理・財務担当執行役員及び経理財務部門責任者によりレビューされ、承認されております。
公正価値ヒエラルキーのレベル3に分類される資産及び負債について、経常的及び非経常的な公正価値測定に用いた評価技法及び重要な観察可能でないインプットに関する情報は次のとおりであります。
前期末(2021年3月31日) | ||||||||
評価技法 | 観察可能でない インプット | 範囲 | ||||||
営業投資有価証券及び その他の投資有価証券 | インカムアプローチ 及び マーケットアプローチ | 割引率 株価収益率 EBITDA倍率 非流動性ディスカウント | 12.0% 12.0倍 25.0倍 10.0% | ~ ~ ~ ~ | 16.0% 45.2倍 40.0倍 20.0% | |||
営業債務及びその他の債務 | インカムアプローチ | 割引率 | 1.0% |
当期末(2022年3月31日) | ||||||||
評価技法 | 観察可能でない インプット | 範囲 | ||||||
営業債権及びその他の債権 | インカムアプローチ | 割引率 回収率 | 0.7% 0.0% | ~ ~ | 16.9% 100.0% | |||
その他の金融資産 | インカムアプローチ | 金利間相関係数 金利為替間相関係数 期限前償還率 倒産確率 回収率 | 29.0% 8.0% 30.0% | ~ ~ 13.0% 0.7% ~ | 85.0% 38.0% 74.0% | |||
営業投資有価証券及び その他の投資有価証券 | インカムアプローチ 及び マーケットアプローチ | 割引率 株価収益率 EBITDA倍率 非流動性ディスカウント 期限前償還率 倒産確率 回収率 | 0.9% 16.3倍 25.0倍 10.0% 0.0% 0.0% 0.0% | ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ | 19.3% 45.2倍 40.0倍 20.0% 24.3% 2.4% 100.0% | |||
社債及び借入金 | インカムアプローチ | 割引率 | 0.0% | ~ | 0.3% | |||
営業債務及びその他の債務 | インカムアプローチ | 割引率 | 1.0% | |||||
顧客預金 | インカムアプローチ | 割引率 | 0.0% | ~ | 0.3% | |||
その他の金融負債 | インカムアプローチ | 金利間相関係数 金利為替間相関係数 回収率 | 29.0% 8.0% 35.0% | ~ ~ ~ | 85.0% 38.0% 74.0% |
経常的に公正価値で測定するレベル3に分類される資産及び負債の公正価値は、割引率の上昇(下落)により減少(増加)し、回収率の上昇(下落)により増加(減少)し、相関係数の変動により原資産の性質に応じて増加(減少)し、期限前償還率の上昇(下落)により減少(増加)し、倒産確率の上昇(下落)により減少(増加)し、株価収益率の上昇(下落)により増加(減少)し、EBITDA倍率の上昇(下落)により増加(減少)し、非流動性ディスカウントの上昇(下落)により減少(増加)いたします。
レベル3に分類される資産及び負債について、インプットがそれぞれ合理的に考え得る代替的な仮定に変更した場合の公正価値の著しい増減は想定されておりません。
レベル3に分類された経常的に公正価値で測定する資産及び負債の増減は次のとおりであります。
前期(自2020年4月1日 至2021年3月31日)
資産 | 負債 | ||||||||||||
営業投資有価証券及び その他の投資有価証券 | 合計 | 証券業 関連資産 | 営業債務 及び その他の 債務 | 証券業 関連負債 | |||||||||
FVTPLで 測定する 金融資産 | FVTOCIで 測定する 資本性 金融資産 | FVTOCIで 測定する 負債性 金融資産 | |||||||||||
百万円 | 百万円 | 百万円 | 百万円 | 百万円 | 百万円 | 百万円 | |||||||
2020年4月1日残高 | 377,497 | 733 | - | 378,230 | - | 4,075 | - | ||||||
購入及び発行 | 76,128 | - | 300 | 76,428 | 11,939 | 16,440 | 2,805 | ||||||
包括利益 | |||||||||||||
当期利益(注)2 | 18,909 | - | - | 18,909 | 1,051 | (293) | (944) | ||||||
その他の包括利益(注)3 | - | (23) | (6) | (29) | - | - | - | ||||||
分配等 | (4,763) | - | - | (4,763) | - | - | - | ||||||
売却及び償還等 | (20,472) | - | - | (20,472) | - | - | - | ||||||
決済等 | - | - | - | - | - | - | - | ||||||
在外営業活動体の換算差額 | 7,620 | 29 | - | 7,649 | - | 474 | - | ||||||
その他(注)4 | (248) | - | - | (248) | - | - | - | ||||||
レベル3からの振替(注)5 | (10,556) | - | - | (10,556) | (1,103) | - | - | ||||||
2021年3月31日残高 | 444,115 | 739 | 294 | 445,148 | 11,887 | 20,696 | 1,861 |
当期(自2021年4月1日 至2022年3月31日)
資産 | |||||||||||||
営業投資有価証券及び その他の投資有価証券 | 合計 | 営業債権 及び その他の 債権 | 証券業 関連資産 | その他の 金融資産 | |||||||||
FVTPLで 測定する 金融資産 | FVTOCIで 測定する 資本性 金融資産 | FVTOCIで 測定する 負債性 金融資産 | |||||||||||
百万円 | 百万円 | 百万円 | 百万円 | 百万円 | 百万円 | 百万円 | |||||||
2021年4月1日残高 | 444,115 | 739 | 294 | 445,148 | - | 11,887 | - | ||||||
企業結合による取得(注)1 | 246,873 | 1,956 | 72,603 | 321,432 | 473,014 | - | 23,437 | ||||||
購入及び発行 | 130,195 | 7 | 4,487 | 134,689 | 39,268 | - | - | ||||||
当期包括利益 | |||||||||||||
当期利益(注)2 | 110,421 | - | 4,607 | 115,028 | 4,153 | 1,886 | (11,914) | ||||||
その他の包括利益(注)3 | - | (161) | (432) | (593) | - | - | - | ||||||
分配等 | (11,295) | - | - | (11,295) | - | - | - | ||||||
売却及び償還等 | (76,048) | - | (8,234) | (84,282) | - | (2,500) | - | ||||||
決済等 | - | - | - | - | (19,080) | 1,309 | (717) | ||||||
在外営業活動体の換算差額 | 9,198 | 14 | - | 9,212 | - | - | - | ||||||
その他(注)4 | 126 | - | - | 126 | - | - | - | ||||||
レベル3からの振替(注)5 | (5,570) | - | - | (5,570) | - | (1,708) | - | ||||||
2022年3月31日残高 | 848,015 | 2,555 | 73,325 | 923,895 | 497,355 | 10,874 | 10,806 |
負債 | |||||||||
社債 及び 借入金 | 営業債務 及び その他の 債務 | 証券業 関連負債 | 顧客預金 | その他の 金融負債 | |||||
百万円 | 百万円 | 百万円 | 百万円 | 百万円 | |||||
2021年4月1日残高 | - | 20,696 | 1,861 | - | - | ||||
企業結合による取得(注)1 | 54,922 | - | - | 142,719 | 10,022 | ||||
購入及び発行 | - | 1,785 | - | 500 | - | ||||
当期包括利益 | |||||||||
当期利益(注)2 | (1,558) | 128 | 1,476 | (4,791) | 5,956 | ||||
その他の包括利益(注)3 | 5 | - | - | 65 | - | ||||
分配等 | - | - | - | - | - | ||||
売却及び償還等 | - | - | - | - | - | ||||
決済等 | - | (1,646) | 332 | - | (26) | ||||
在外営業活動体の換算差額 | - | 314 | - | - | - | ||||
その他(注)4 | - | - | - | - | - | ||||
レベル3からの振替(注)5 | - | - | - | - | - | ||||
2022年3月31日残高 | 53,369 | 21,277 | 3,669 | 138,493 | 15,952 |
(注)1.株式会社新生銀行を子会社化したことによるものであります。
2.当期利益として認識された利得又は損失は、連結損益計算書の「収益」に含まれております。
なお、当該利得又は損失のうち、前期末及び当期末に保有するFVTPLで測定する資産及び負債に起因するものは、それぞれ18,953百万円及び74,209百万円の利得であります。
3.その他の包括利益として認識された利得又は損失は、連結包括利益計算書の「その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産」に含まれております。
4.株式会社新生銀行の子会社化以外の連結範囲の変動等によるものであります。
5.公正価値の測定に使用する重要なインプットが観察可能となったことによる振替であります。