四半期報告書-第26期第3四半期(平成26年10月1日-平成26年12月31日)

【提出】
2015/02/13 16:44
【資料】
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【項目】
29項目

企業結合等関係

(企業結合等関係)
事業分離(子会社株式の一部譲渡)
1.事業分離の概要
(1) 子会社及び売却先企業の名称
子会社 :中訊軟件集団股份有限公司(英文名:SinoCom Software Group Limited 以下、「SinoCom」
といいます。)
売却先企業:Power View Group Limited(中文商号:威景集団有限公司 以下、「Power View」といいます。)
(2) 分離した事業の内容
中間持株会社
(3) 事業分離を行った主な理由
当社グループは、北京、上海、大連などの中国沿岸部を拠点とするグループ子会社によるソフトウェア開発を進めてきましたが、近年、開発エンジニアの人件費高騰により、事業の収益性が低下する傾向にあります。一方、比較的人件費が低廉で人的資源が豊富な内陸部においては、開発拠点が急速に増加しており、低コストで高品質なソフトウェア開発を手掛ける企業も増加しています。当社グループ子会社においても、これら内陸部へ開発拠点を展開する施策を推進して、原価低減に努めてきました。また、当社グループが得意とする日本からのオフショア開発においては、上記の人件費高騰に加え、為替レートの円安効果によって事業の収益性が更に圧迫される状況が続いています。
このような状況において、SinoComのように日本国内から直接受注し中国でソフトウェア開発を行う事業(以下、「直接オフショア開発」といいます。)では、当社が国内で受注したソフトウェア開発業務の一部を中国の当社グループ子会社と連携して開発する事業モデル(以下、「間接オフショア開発」といいます。)に比較すると収益確保を継続することは容易でないと見込まれるため、当社の中国オフショア開発事業の進むべき方向性として間接オフショア事業へより注力していくことが重要であると考えております。
また、過年度において、連続して当期純損失を計上するに至ったことから「継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象または状況が存在している」と強く認識をしており、これら状況に対処すべく、当社グループでは、前期に引続き国内事業においては、固定費、販売管理費の圧縮による経費削減、主要取引先との連携による収益性改善を通じてキャッシュ・フロー改善に努めると共に海外子会社の保有貸付債権等の回収強化により有利子負債を圧縮し、財務体質改善を進めております。更に財務体質の健全化を押し進めるに当たっては、中国アウトソーシング事業の方向性を考慮し、中国を中心とした現有資産の売却が簿価に対し売却損となったとしても資金化により、有利子負債の債務返済に充当すると共に運転資金への確保により金融機関からの借入を縮減して、負債を圧縮していくことが当社に取って取り得る最善策であると判断いたしました。
(4) 事業分離日
平成26年12月18日
(5) 法的形式を含むその他取引の概要に関する事項
保有するSinoComの株式の22.8%をPower Viewに譲渡したことに伴い、SinoComは持分法適用関連会社となり、当社の連結子会社でなくなりました。
2.実施した会計処理の概要
(1) 関係会社株式売却損の金額 954百万円
(2) 移転した事業に係る資産及び負債の適正な帳簿価額並びにその主な内訳
流動資産11,395百万円
固定資産441
資産合計11,837
流動負債2,163
固定負債77
負債合計2,241

(3) 会計処理
SinoComの連結上の帳簿価額と、株式の売却金額との差額を関係会社株式売却損に計上しております。
3.分離した事業が含まれていた報告セグメント
中国
4.当第3四半期連結累計期間の連結損益計算書に計上されている分離した事業に係る損益額
累計期間
売上高6,124百万円
営業損失△150