四半期報告書-第33期第3四半期(平成26年10月1日-平成26年12月31日)

【提出】
2015/02/05 15:32
【資料】
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【項目】
28項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、本四半期報告書提出日現在において当社が判断したものであります。
なお、当社は、第2四半期連結会計期間より四半期連結財務諸表を作成しているため、前年同四半期等との比較分析は行っておりません。
(1) 経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間(平成26年4月1日~平成26年12月31日)におけるわが国経済は、政府主導の経済政策により雇用・所得環境に改善傾向がみられるものの、消費税増税の影響に加え、円安を背景とした生活関連品目の物価上昇により消費マインドが低下する等、個人消費は力強い回復までには至っておりません。
フィットネス業界においては、2020年のオリンピック・パラリンピック開催地が東京に決定したことによって国民一人ひとりの運動意欲や健康増進意識が高まるとともに、テニスの錦織選手の活躍等の効果もあり、スポーツクラブ会員数は緩やかな増加傾向で推移しております。
そのような中、当社におきましては、“より多くの方が効果を実感し、継続していただけるクラブづくり”を目指し、会員とのコミュニケーションに重点を置いた運営に努めております。
当第3四半期連結会計期間末の既存クラブ(新規出店や閉店等を除く、同一条件での比較が可能なクラブ)の在籍会員数は、スクール部門が好調に推移し、前年同期に比べ0.8%増となりました。全社の在籍会員数は、新規出店クラブの立ち上げが順調に推移したものの、前事業年度末のルネサンス千歳船橋(東京都世田谷区)の退店による会員数の減少等があり、前年同期に比べ0.6%増にとどまりました。
また、6月にベトナムにおいて当社ブランドによる直営のスポーツクラブを展開するRENAISSANCE VIETNAM,INC.を設立し、11月に日本のスポーツクラブとしては初めてとなる、ルネサンス イオンモールビンズオンキャナリーをオープンいたしました。
当第3四半期連結累計期間における施設の状況は、新規施設として、5月に元氣ジム湘南深沢(神奈川県鎌倉市)、6月に元氣ジム金沢文庫(横浜市金沢区)、リハビリステーション湘南深沢(神奈川県鎌倉市)、8月にルネサンス伊丹(兵庫県伊丹市)、ルネサンス徳山(山口県周南市)、9月に元氣ジム高島平(東京都板橋区)をオープンいたしました。また、4月より、兵庫県加古川市3施設(加古川ウェルネスパーク、平荘湖アクア交流館、加古川スポーツ交流館)、伊丹市緑ヶ丘体育館(兵庫県伊丹市)の業務受託運営を開始いたしました。当期間中の退店はなく、当第3四半期連結会計期間末の施設数は、直営107クラブ、業務受託11施設、リハビリ11施設の計129施設となりました。
既存クラブの改装及び設備更新は、5月にルネサンス北戸田(埼玉県戸田市)、ルネサンス赤羽(東京都北区)、ルネサンス曳舟(東京都墨田区)、7月にルネサンス豊中(大阪府豊中市)、ドゥミルネサンス渋谷(東京都渋谷区)、ルネサンス福岡香椎(福岡市東区)、ルネサンスいわき(福島県いわき市)、ルネサンス水戸(茨城県水戸市)、8月にルネサンス・トーア沼津(静岡県沼津市)、ルネサンス静岡(静岡市駿河区)、ルネサンス相模大野(相模原市南区)、ルネサンス仙台長町南(仙台市太白区)、10月にルネサンス札幌平岸(札幌市豊平区)、ルネサンス仙台南光台(仙台市泉区)、ルネサンス郡山(福島県郡山市)において実施し、施設環境の整備と魅力向上に努めております。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は312億89百万円、営業利益は19億48百万円、経常利益は18億71百万円、四半期純利益は11億24百万円となりました。ルネサンス個別での当第3四半期累計期間の業績は、売上高は312億87百万円(前年同期比3.2%増)、営業利益は19億76百万円(同20.1%増)、経常利益は18億93百万円(同22.2%増)、四半期純利益11億46百万円(同31.0%増)と前年同期に比べ伸長しました。
また、当連結会計年度におきましても、新たな事業領域の創出につながる活動や、在籍会員の帰属意識向上につながるイベントの実施等に取り組んでまいります。当第3四半期連結累計期間における主なトピックスは以下のとおりです。
・TOUCH!WOWOW 2014 特別企画 岩渕聡プロの全国テニスクリニック開催
WOWOWが主催するTOUCH!WOWOWの2014年特別企画として、9月から11月にかけて岩渕聡プロのテニスクリニックが全国6ヶ所の当社スポーツクラブで開催されました。岩渕プロは、WOWOWのテニス番組の解説者であり当社の契約プロでもあることから同企画が実現いたしました。
当社は、会場となるテニスコートの提供、当社所属コーチの参加等でイベントに協力いたしました。
錦織選手が全米オープンで大活躍した直後ということもあり、会員だけでなく会員以外の方も含めて多くのテニスファンにご来場いただき、盛況裏に終了いたしました。
・「adidas GYM & RUN(アディダス ジム アンド ラン)」の導入
当社は、10月に新プログラム「アディダス ジム アンド ラン」を導入いたしました。このプログラムは、アディダス契約フィジカルトレーナーである中野ジェームズ修一氏監修によりadidas社が開発した、走らずに短時間で脚力アップを目指すプログラムです。下半身の怪我や故障が心配なランナーや、下半身のシェイプアップを目指す方に好評をいただいております。
・「ルネサンス マスターズスイムフェスティバル」の開催
12月に第17回となる「ルネサンス マスターズスイムフェスティバル2014」(一般社団法人日本マスターズ水泳協会認定大会)を千葉県国際総合水泳場にて開催いたしました。本大会には、初心者から上級者まで、1,200名を超える幅広い年齢層の会員が参加されました。マスターズ日本新記録(1個)やルネサンス新記録(80個)、大会新記録(110個)が出るなど、日頃の練習の成果が発揮された大会となりました。
当社グループの報告セグメントは「スポーツクラブ運営事業」のみであるため、セグメントごとの業績については記載しておりません。以下では、より詳細な区分に分類し開示を行っております。
①区分別売上高
当第3四半期連結累計期間における販売実績を各区分別に示すと、次のとおりであります。
区分当第3四半期
連結累計期間(千円)
フィットネス部門合計16,860,070
スイミングスクール5,350,918
テニススクール2,705,619
その他スクール1,093,035
スクール部門合計9,149,573
プロショップ部門864,784
その他の収入(注)23,494,098
スポーツ施設売上高計30,368,527
業務受託553,570
その他売上367,655
売上高合計31,289,752

(注) 1. 上記金額には、消費税等は含まれておりません。
2. 「その他の収入」は、スポーツクラブ施設に付帯する駐車場、プライベートロッカー等の収入であります。
②フィットネス部門及びスクール部門別会員数の状況
当第3四半期連結会計期間末におけるフィットネス部門及びスクール部門別会員数の状況を示すと、次のとおりであります。
部門当第3四半期
連結会計期間末(名)
前年同四半期比(%)
フィットネス部門計247,833△0.2
スイミングスクール96,601+2.5
テニススクール36,287+4.0
その他スクール15,512△5.4
スクール部門計148,400+1.9
会員数合計396,233+0.6

(注)日本国内施設における会員数を表示しているため、前年同四半期比(%)を記載しております。
(2) 財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は、292億47百万円となりました。
当第3四半期連結会計期間末の負債合計は、174億57百万円となりました。
当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は、117億90百万円となりました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
特記すべき事項はありません。
(5) 経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し
当社の展開する会員制スポーツクラブ運営事業は、その会費収入に大きく依存しております。そのため、継続的かつ安定的な収益確保にあたっては、新規入会者の獲得はもとより、退会者の抑制が重要な要因となります。
また、現在、わが国では、急速な少子高齢化に伴う社会保障負担の増加が懸念される一方で、健康の維持増進及びダイエット等に対する関心が高まっております。このような中、当社の属する健康サービス産業が果たす社会的役割は、今後もさらに大きくなるものと見込まれます。
このような状況を踏まえ、当社は、多様化する顧客ニーズ及び地域特性に応じたマーケティング活動と、施設環境の整備を基本戦略として会員数の維持向上を推進してまいりました。今後も引き続き、クラブの魅力向上に努め、顧客満足度を高めてまいります。