有価証券報告書-第27期(令和2年7月1日-令和3年6月30日)

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2021/09/29 9:17
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(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①経営成績の状況
当連結会計年度の我が国の経済は、政府の経済対策の効果もあり、昨春の新型コロナウイルス感染症の広がりによる急激な落ち込みからの回復基調が続きましたが、直近では新規感染者数の急増にともなう緊急事態宣言の発出等により経済活動に深刻な悪影響が生じており、先行きの不透明感も高まっております。
我が国では、社会の高齢化を背景として医療費の増加が続く中、医療の効率的運営や予防医療の推進が必須の課題となっています。このような状況下、医療の適正かつ効率的な運用を目指す「EBM」(Evidence Based Medicine=科学的根拠に基づく医療)の気運が高まっているほか、国策としても、メタボリックシンドロームに着目した特定健康診査・特定保健指導の導入、全ての健康保険組合等における「データヘルス計画」(レセプト等のデータ分析に基づいた保健事業)の策定及び実施の義務付け等が行われています。また、食品等の機能性表示の規制が緩和され、企業責任によりエビデンス(科学的根拠)をもとに食品等に機能性を表示できる機能性表示食品制度が施行される等、当社グループの事業への追い風となり得る環境の変化が生じています。
このような状況下、当社グループでは、大学発のバイオマーカー技術に基づくエビデンスの構築と活用に関する実績やノウハウ、医学界や医療界における幅広いネットワーク等を活かし、医薬、食品、化粧品、ヘルスケア関連サービス等の様々な領域において、社会のニーズに対応した商品やサービスを開発して提供することにより、事業の拡大を図ってまいる方針であります。
セグメントの経営成績は、次のとおりであります。
(生体評価システム)
生体評価システム事業のうち評価試験事業におきましては、主に食品の有効性に関する臨床評価試験の受託手数料等199百万円(前期比71.1%増)の売上計上を行いました。また、受注状況につきましては、受注高172百万円(前期比77.8%増)、当連結会計年度末の受注残高は104百万円(前期末比29.4%減)となりました。
生体評価システム事業のうちバイオマーカー開発事業におきましては、売上(前期はなし)、受注高(前期はなし)及び当連結会計年度末の受注残高(前期末はなし)は何れもありませんでした。
生体評価システム事業のうち医薬臨床研究支援事業におきましては、主に糖尿病領域の医師主導型臨床研究の支援業務の受託手数料等336百万円(前期比24.0%減)の売上計上を行いました。また、受注状況につきましては、受注高225百万円(前期比10.3%減)、当連結会計年度末の受注残高は296百万円(前期末比27.3%減)となりました。
当該事業においては、評価試験事業において受注残高の減少により売上原価中の固定費負担が増大したこと、及び医薬臨床研究支援事業において採算性の低い小規模案件が増加したこと等から、売上原価率が上昇し、営業費用が増加しました。
これらの結果、生体評価システム事業の業績は、売上高535百万円(前期比4.2%減)、営業損失31百万円(前期は36百万円の営業利益)となりました。
(ヘルスケアサポート)
ヘルスケアサポート事業は、特定保健指導の受託を中心として、企業における社員の健康管理・増進のニーズや個人の健康意識の高まり等に関連した様々なサービスを健康保険組合等に提供する事業であり、生活習慣病の専門医から成る組織である一般社団法人専門医ヘルスケアネットワークと共同で事業展開しております。当連結会計年度におきましては、特定保健指導、被扶養者を対象とした特定健康診査のサポート、糖尿病の重症化予防サービス、レセプト解析の受託手数料等451百万円(前期比10.5%増)の売上計上を行いました。
また、受注状況につきましては、受注高451百万円(前期比10.5%増)、当連結会計年度末の受注残高はありませんでした(前期末はなし)。なお、この事業の受注高は、主に特定保健指導の実績等に応じて事後的に決まるものでありますので、契約締結時点ではなく、当該実績等が確定した時点で計上しております。
この結果、ヘルスケアサポート事業の業績は、売上高451百万円(前期比10.5%増)、営業利益71百万円(前期比63.3%増)となりました。
(化粧品)
化粧品事業におきましては、通信販売部門の売上高は、販売の減少傾向が続き、172百万円(前期比1.2%減)となりました。一方、卸売部門の売上高は、「モイストクリームマスクPro.」を中心とする中国市場向け商品の販売が、同国のEC市場においてイベント依存の傾向が高まるなか、2020年11月のアリババ・グループの大規模イベント「天猫ダブルイレブン」における売上は大きく伸びたものの、その後のイベントでは売上が振るわず、特に第3四半期連結会計期間以降は低調に推移したこと等から、4,238百万円(前期比11.2%減)となりました。
この結果、化粧品事業の業績は、売上高4,411百万円(前期比10.8%減)、営業利益777百万円(前期比22.6%減)となりました。
(健康補助食品)
健康補助食品事業におきましては、2009年3月より、「疲労定量化及び抗疲労食薬開発プロジェクト」から生まれた製品である「イミダペプチド」を販売しており、主力の飲料のほか、ソフトカプセル、錠剤、スポーツドリンク等の多種多様な商品ラインナップを有しております。
当連結会計年度におきましては、例年と同様、疲労回復のニーズが高く、広告出稿に対する反応が良好である夏場に合わせて集中的に広告宣伝費を投下し、販売の一層の拡大を図りました。また、夏場以外の時期においても、費用対効果の確実性の高い媒体を厳選して広告出稿を行ったこと等から定期購入顧客が順調に増加し、販売が拡大傾向で推移しました。
この結果、健康補助食品事業の業績は、売上高2,744百万円(前期比3.0%増)、営業利益は221百万円(前期比31.4%増)となりました。
(機能性素材開発)
機能性素材開発事業におきましては、ラクトフェリンをはじめとする機能性素材の開発、販売及び技術供与等を行っており、ラクトフェリン原料の販売、ラクトフェリンの腸溶加工技術及び脂質代謝改善用途に関する特許提供によるライセンス収入、ラクトフェリン等を配合した健康補助食品のOEM供給等による売上を計上しております。
当連結会計年度におきましては、ラクトフェリン原料の販売が、原料価格の高騰や納入数量の増加を主因として拡大傾向で推移しました。
この結果、機能性素材開発事業の業績は、売上高797百万円(前期比9.2%増)、営業利益は170百万円(前期比70.9%増)となりました。
これらに加えまして、セグメント間取引の消去や全社費用による営業損失は292百万円(前期は304百万円の営業損失)となりましたので、当連結会計年度の連結売上高は8,942百万円(前期比4.0%減)、連結営業利益は916百万円(前期比12.5%減)、連結経常利益は920百万円(前期比16.2%減)となりました。
また、特別損失として減損損失を11百万円計上したこと等により、当連結会計年度の税金等調整前当期純利益は908百万円(前期比16.7%減)となりました。
これらの結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は562百万円(前期比23.2%減)となりました。
なお、新型コロナウイルス感染症の広がりによる影響につきましては、生体評価システム事業において新規案件の延期や中止等による受注の減少傾向が生じておりますが、連結業績に占める同事業の割合は大きくないことから、現時点においては、当社グループの業績に与える影響は軽微となっております。
②財政状態の状況
(資産)
当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べて260百万円減少(3.5%減)し、7,146百万円となりました。これは主に、商品が353百万円増加したものの、現金及び預金が257百万円、受取手形及び売掛金が359百万円それぞれ減少したこと等によるものであります。
(負債)
当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末に比べて710百万円減少(43.7%減)し、914百万円となりました。これは主に、買掛金が321百万円、未払法人税等が271百万円及び前受金が92百万円それぞれ減少したこと等によるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末に比べて449百万円増加(7.8%増)し、6,231百万円となりました。これは主に、配当金の支払いにより利益剰余金が130百万円減少したものの、親会社株主に帰属する当期純利益を562百万円計上したこと等によるものであります。
③キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」といいます。)は、前連結会計年度末に比べ257百万円減少(前期は1,412百万円の増加)し、当連結会計年度末には4,255百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は、107百万円(前連結会計年度に得られた資金は829百万円)となりました。これは主に、たな卸資産の増加額307百万円、仕入債務の減少額321百万円、前受金の減少額92百万円及び法人税等の支払額624百万円等によるものでありますが、税金等調整前当期純利益908百万円の計上、売上債権の減少額359百万円等により一部相殺されております。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、24百万円(前連結会計年度に得られた資金は692百万円)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出7百万円、無形固定資産の取得による支出16百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、131百万円(前連結会計年度に使用した資金は102百万円)となりました。これは配当金の支払額131百万円によるものであります。
④生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績
当社グループは、サービスの提供にあたり、製品の生産を行っていないため、生産実績について記載すべき事項はありません。
b. 仕入実績
当連結会計年度の仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2020年7月1日
至 2021年6月30日)
前年同期比(%)
化粧品(千円)3,055,46297.9
健康補助食品(千円)909,511102.1
機能性素材開発(千円)564,021108.3
合計(千円)4,528,99599.9

(注)1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2.生体評価システム及びヘルスケアサポートでは商品を取り扱っていないため、仕入実績は記載しておりません。
c. 受注実績
当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称受注高(千円)前年同期比(%)受注残高(千円)前年同期比(%)
生体評価システム398,323114.2400,67872.1
評価試験172,908177.8104,64070.6
バイオマーカー開発----
医薬臨床研究支援225,41489.7296,03772.7
ヘルスケアサポート451,469110.5--
合計849,792112.2400,67872.1

(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記の金額は、契約締結日を基準として集計しております。
3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
4.医薬臨床研究支援の受注額は、主に業務遂行及び獲得症例等の実績に応じて決定されるものであり、上記の当該事業の受注高及び受注残高の数値は、契約条件及び臨床研究実施計画等に基づいて算出した受注見込額を含んでおります。また、既受注分について契約条件及び臨床研究実施計画等の変更により受注見込額の増額または減額が生じた場合には、それに応じて受注高及び受注残高の数値に加算または減算を行っております。
d. 販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2020年7月1日
至 2021年6月30日)
前年同期比(%)
生体評価システム(千円)535,93395.8
評価試験(千円)199,450171.1
バイオマーカー開発(千円)--
医薬臨床研究支援(千円)336,48276.0
ヘルスケアサポート(千円)451,469110.5
化粧品(千円)4,411,54289.2
健康補助食品(千円)2,744,421103.0
機能性素材開発(千円)797,630109.2
報告セグメント計(千円)8,940,99696.0
調整額(千円)1,500100.0
合計(千円)8,942,49696.0

(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先前連結会計年度
(自 2019年7月1日
至 2020年6月30日)
当連結会計年度
(自 2020年7月1日
至 2021年6月30日)
金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)
株式会社トレンドリンクス4,393,33047.23,919,96643.8

3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a. 財政状態
当連結会計年度末の財政状態につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②財政状態の状況」に記載の通りであります。
b. 経営成績
当連結会計年度の経営成績は、売上高8,942百万円、営業利益916百万円、経常利益920百万円、親会社株主に帰属する当期純利益562百万円となりました。当連結会計年度における経営成績の分析は以下のとおりであります。
売上高の主な内訳は、生体評価システム事業が535百万円(前期比4.2%減)、ヘルスケアサポート事業が451百万円(前期比10.5%増)、化粧品事業が4,411百万円(前期比10.8%減)、健康補助食品事業が2,744百万円(前期比3.0%増)、機能性素材開発事業が797百万円(前期比9.2%増)となっております。化粧品事業において「モイストクリームマスクPro.」を中心とする中国の越境EC向け商品の販売が、同国のEC市場においてイベント依存の傾向が高まるなか、2020年11月のアリババ・グループの大規模イベント「天猫ダブルイレブン」における売上は大きく伸びたものの、その後のイベントでは売上が振るわず、特に第3四半期連結会計期間以降は低調に推移したこと等から、減収となり、全社合計では前期比4.0%の減収となりました。
販売費及び一般管理費は3,195百万円(前期比0.1%減)となり、営業利益は916百万円(前期比12.5%減)と
なりました。販売費及び一般管理費の主な増減要因といたしましては、化粧品事業において、2021年5月にリブランディングを実施し、企業ブランド認知向上の為の新商品のPR等といった広告販促活動を積極的に行ったことにより、販売促進費等が増加いたしました。一方、主な減少要因は健康補助食品事業において、環境に配慮した取り組みとして、定期便のおまとめ配送施策を実施し、梱包資材の使用量や配送回数の削減につながった結果、荷造運送費が減少したこと等によるものであります。
特別損失は、生体評価システム事業に関する減損損失を11百万円を計上いたしました。
これらのことから、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は562百万円(前期比23.2%減)となりました。
②経営成績に重要な影響を与える要因について
経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載の通りであります。
③キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
a. キャッシュ・フローの状況の分析
当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載の通りであります。
b. 資本の財源及び資金の流動性
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品及び原材料の仕入、外注費などの製造費用のほか、人件費、物流費、研究開発費、広告宣伝費等を中心とする販売費及び一般管理費等の支出によるものであります。これらの資金需要につきましては、全て自己資金にて対応しており、外部からの有利子負債残高はありません。
当社グループが持続的に成長するために必要な運転資金及び設備投資資金等については、営業活動によるキャッシュ・フローのほか、内部留保資金から充当することとしています。
なお、現在の現金及び現金同等物の残高、営業活動から得る現金及び現金同等物の水準については、当面事業を継続していくうえで十分な流動性を確保しているものと考えております。
④重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。
なお、新型コロナウイルス感染症の影響についても「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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