有価証券報告書-第21期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/27 13:33
【資料】
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【項目】
101項目

対処すべき課題

①パチンコホール広告事業における収益構造の転換
継続的に続いているパチンコユーザー数の減少と、それに伴うパチンコホール広告需要の低迷に対応するため、事業の収益構造を転換していくことが、喫緊の課題であるものと認識しております。
まずは、足元の厳しい環境下においても、比較的需要が安定している、インターネットメディアや屋外広告の販売構成比を高めていくため、自社開発メディアである「パチ7」のコンテンツの更なる充実をはじめとした、パチンコホール向けインターネットメディアの開発と販売に充分なリソースを投入し、収益性の向上を目指してまいります。
また、連結子会社エンサインアドと協力して、特にパチンコホール新規出店案件において、トータルプロデュースの視点から屋外広告を加えた提案活動を実施することで、受注の拡大を目指してまいります。
さらに、昨今の労働市場の動向に鑑み、今後の需要の伸びが期待されるパチンコホールにおける求人広告については、現状のプロモーション広告ビジネスとの親和性が非常に高いことから、当期より本格的な営業活動をスタートし、早期に収益化させてまいります。
②パチンコホール以外の異業種クライアントに対する広告営業展開
パチンコ広告需要の減少に対応し、顧客基盤の強化を図る目的で、前期より正式に事業化した、異業種クライアント向けプリンティング事業及びデザイン受託ビジネス事業の更なる事業拡大を推進するとともに、当期はポスター等製作のEC事業を新たに開始する等、これまで当社グループが培ってきた紙媒体広告のノウハウを活用し、社内リソースを利用した事業を順次開発し収益化することで、グループ全体での広告取扱高の増加を目指してまいります。
また、通販会社を主力顧客とする、連結子会社ユーアンドユーを起点として、通販会社を主とする新規クライアントの獲得を進め、持続的な事業の成長を目指してまいります。
なお、今後も広告事業における活動領域の拡大に向けて、異業種クライアントの広告活動についての調査、研究を継続的に進めるとともに、他の広告会社との提携や買収についても積極的に検討を進めてまいります。
③継続的なコストダウンと収益性を勘案した販売アイテムの整理
パチンコ広告需要の減少に伴う収益性の低下に対応するため、当社における営業拠点やデザイン制作部門の大幅な集約や、連結子会社ジュリアジャパンのリソースを活用し、大幅なコストダウンを進めてまいります。また収益性を勘案した販売アイテムの整理を行い、採算性を重視したサービスの提供を徹底してまいります。