有価証券報告書-第17期(平成25年1月1日-平成25年12月31日)

【提出】
2014/03/25 15:49
【資料】
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【項目】
119項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度における我が国経済は、新政権下での経済対策や金融政策への効果から円安と株高が進行し、景気は全体的に緩やかな回復基調で推移しました。しかしながら、円安の影響による輸入物価の上昇や来春の消費税増税による消費減退への懸念などにより、景気の先行きは不透明な状況にあります。
当社グループを取り巻く環境は、スマートフォン市場の成長が著しく平成25年9月末にはその契約数が5,015万件となるなど、携帯電話契約数の42.2%がスマートフォン契約数となりました(株式会社MM総研調べ)。さらに海外においても同様に普及速度は加速しております。このような事業環境の中、当社グループは「新規価値の創造」と「既存価値の最大化」を経営方針とし、PCオンラインゲームの企画・開発・配信で培ったノウハウを発揮することで、家庭用ゲーム機、携帯型ゲーム機、スマートフォン等、様々な端末に向け新しいゲームタイトルの創出及びゲームの価値向上に努めてまいりました。
この結果、当連結会計年度における売上高は163,060百万円(前連結会計年度比531.5%増)、営業利益91,228百万円(前連結会計年度比881.1%増)、経常利益90,104百万円(前連結会計年度比863.1%増)、当期純利益54,768百万円(前連結会計年度比567.1%増)となりました。
なお、報告セグメントの状況(セグメント間の内部取引消去前)は、以下のとおりであります。
PCオンライン事業におきましては、ゲームユーザーがパソコンからスマートフォンへと移行がはじまり、またコミュニティツールの種類が格段に増加したことで、ゲームにログインせずともユーザー同士のコミュニティが活性化される環境が整ってきたことから、ゲームにログインする動機づけが弱まり、売上が減少傾向となっております。しかしながら、サービス開始から10年以上のサービスを継続できるオンラインゲームはごく稀であり、主力PCオンラインゲーム「ラグナロクオンライン」はロイヤリティの高い顧客も多く、今後もゲーム内イベントやキャンペーン等を行い、継続的な事業展開を行うことで、継続的に楽しまれるコンテンツへと進化を行うべく、継続開発・運用に取り組んでまいりました。
この結果、売上高6,007百万円(前連結会計年度比25.3%減)、営業損失820百万円(前連結会計年度 営業利益1,390百万円)となりました。
<モバイルコンシューマ事業>モバイルコンシューマ事業におきましては、当連結会計年度も引き続きスマートフォン向け「パズル&ドラゴンズ」が好調に推移しました。平成25年12月15日には、日本国内累計2,200万ダウンロードを突破、AppStore、Google Playの両プラットフォームの売上ランキングでも堂々一位を維持し、成長を遂げてまいりました。また、第2の柱となる「ケリ姫スイーツ」及び「ディバインゲート」もそれぞれ着実にユーザー数を増やし、売上ランキングでも上位に位置し続けております。
コンシューマ向けタイトルでは、ガンホーグループ全体で新作タイトル5本の発売を行い、中でも「パズドラZ」は発売開始から8日目で累計出荷本数100万本を突破し、パズドラ人気がデバイスを越えて拡大いたしました。
この結果、売上高157,239百万円(前連結会計年度比772.5%)、営業利益93,451百万円(前連結会計年度比975.2%)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」といいます。)は前連結会計年度に比べ43,726百万円増加し、当連結会計年度には53,936百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によって得られた資金は85,830百万円となりました。
これは主に税金等調整前当期純利益89,400百万円が含まれるためです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によって使用された資金は42,957百万円となりました。
これは主に関係会社株式の取得による支出30,683百万円が含まれるためです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によって得られた資金は225百万円となりました。
これは主に長期借入れによる収入730百万円が含まれるためです。