有価証券報告書-第25期(平成30年10月1日-令和1年9月30日)
(1) 経営成績の概要
当連結会計年度は、メッツァビレッジが2018年11月9日に、ムーミンバレーパークが2019年3月16日に開業しました。これにより、エンタテインメント・サービス事業において、メッツァの入園料、有料施設利用料、物販、飲食、テナント賃料、駐車場利用料による売上高が大幅に増加しました。しかしながら、開業前の準備費用の負担が重く、夏場には天候不順により来場者数が伸び悩みました。
投資銀行事業において、不動産小口化商品の販売やM&A関連業務の受託収入、不動産・航空機アセットマネジメント収入、メッツァ賃料収入等を中心とする収入を確保したものの、アセット投資の回収は計画通りに進行いたしませんでした。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は前連結会計年度比148.7%増の9,175百万円となりました。売上総利益はファンドを介したライフサイエンス・IT企業への投資で545百万円の減損等があり2,944百万円(前連結会計年度比30.2%増)となりました。販売費及び一般管理費はメッツァの開業準備費用や投資銀行事業の人員増強による人件費等の増加により前連結会計年度比38.3%増の4,609百万円となった結果、営業損益は1,664百万円の営業損失(前連結会計年度は1,072百万円の損失)となりました。
経常損失は支払利息143百万円などを計上したことで1,850百万円(前連結会計年度は1,227百万円の損失)となり、親会社株主に帰属する当期純損失は持分変動利益120百万円や、非支配株主に帰属する当期純損失144百万円により1,586百万円(前連結会計年度は820百万円の損失)となりました。
(単位:百万円)
セグメント別の業績は以下の通りであり、売上高についてはセグメント間の内部売上高又は振替高を含めた売上高で表示しております。
①投資銀行事業
投資銀行事業においては、事業承継を必要とする企業へのソリューションを提供し、コンサルティング活動の充実を図るとともに、金融機関や税理士・会計士等のネットワークを拡大し、組成した不動産小口化商品の販売を開始しました。また、不動産アセットマネジメント業務は受託資産の一部売却によって、成功報酬を売上計上しております。
企業投資においては、ベンチャーキャピタルファンドへの投資の減損により営業投資有価証券評価損を計上しました。また、不動産等への自己投融資であるアセット投資においては投資回収はありましたが、一部のアセット投資にて回収が計画通りに進捗しない案件がありました。このため、2019年10月に投融資先の価値向上のためのモニタリングと回収計画の状況を管理する体制として投資戦略本部を新設し、管理体制の強化を進める方針としています。なお、前連結会計年度の第2四半期から損益計算書を連結しているSGI-Group B.V.及びその子会社4社が行う航空機アセットマネジメント業務は、堅調に推移しております。また当社は、連結子会社である㈱ムーミン物語へのメッツァビレッジのマスターリースにより賃料収入を計上しております。
以上の結果、投資銀行事業の売上高は3,393百万円(前連結会計年度比8.2%増)、セグメント損失は478百万円(前連結会計年度は880百万円の利益)となりました。
②公共コンサルティング事業
公会計事業は地方公共団体に対する統一的な基準による財務書類作成のコンサルティング業務に加え、財務分析レポート作成や公営企業会計導入、経営戦略策定等の受託業務の営業活動を推進しております。地方創生事業は市場拡大が見込まれるPPP/PFI手法の導入検討等の受託業務を推進しております。
前連結会計年度の第3四半期から損益計算書を連結している㈱ジオンプラン・ナムテックについては、都市インフラ管理システム事業の保守案件が順調に推移し、新規案件も取り込むことによって、着実に業務を拡大させました。なお当社は、2019年7月1日に当社保有の同社株式の一部を譲渡したことにより、同社を持分法適用関連会社に変更したため当社の連結の範囲から除外しております。
以上の結果、公共コンサルティング事業の売上高は673百万円(前連結会計年比47.2%増)、セグメント利益は79百万円(前連結会計年度は60百万円の損失)となりました。
③エンタテインメント・サービス事業
エンタテインメント・サービス事業では、㈱ムーミン物語が運営する「メッツァビレッジ」が2018年11月に、「ムーミンバレーパーク」が2019年3月に開業しました。「メッツァ」では「チームラボ 森と湖の光の祭」、「森と、湖と、アンブレラと。」を実施し多くのお客様にご来場いただき、2019年7月26日には100万人目(2018年11月からの累計)のお客様をお迎えすることができました。また、2019年11月1日からはオープン1周年を記念し期間限定のキャンペーンや様々なイベントを実施しゲスト満足度の向上を図ってまいります。
㈱ムーミン物語が44.5%出資する㈱ライツ・アンド・ブランズについては、重要性が増したため、第1四半期連結会計期間より連結の範囲に含めております。同社は、日本国内におけるムーミンキャラクターの使用許諾に関する独占的な権利を供与されたサブライセンサーとして事業を展開しており、「ムーミンバレーパーク」の開業と合わせ、2019年4月より原画展「ムーミン展 THE ART AND THE STORY」の全国巡回を開始しております。石川会場の金沢21世美術館では期間中に2万人を超えるお客様にご来場いただくとともに、東京会場、大分会場を含む通算の来場者は20万人を超えました。また、保有するアニメ放映権の販売による新作テレビアニメシリーズ「ムーミン谷のなかまたち」もNHK BS4Kでの放映が開始され、NHK Eテレでも第1話、第2話が放映されました。当社グループはムーミンの認知度とブランドバリューの更なる向上を目指すとともに、積極的に事業領域を拡大してまいります。
以上の結果、エンタテインメント・サービス事業の売上高は5,407百万円(前連結会計年度比4,079.3%増)となり、セグメント損失は上半期におけるメッツァの先行投資の影響等により423百万円(前連結会計年度は966百万円の損失)となりました。
④その他
㈱アダコテックは、解析システムの検証・組み込み等大手企業を中心に引合いをいただき、複数の適用プロジェクトが進捗しております。なお、同社は2019年6月に外部投資家に第三者割当増資を行うとともに、当社保有分を含む普通株式の一部を無議決権株式に変更したことにより、同社に対する当社の議決権比率が低下したため、当社の連結の範囲から除外し持分法適用関連会社としました。 その他の売上高は24百万円(前連結会計年度比34.4%減)、セグメント損失は12百万円(前連結会計年度は6百万円の損失)となりました。
(2) 財政状態の概要
財政状態の概要は、「(5) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 Ⅲ 財政状態の分析」において、分析・検討内容と一体的に記載しております。
(3) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」といいます。)は、2,513百万円(前連結会計年度末比1,334百万円減少)となりました。
①営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動による資金の減少は2,604百万円(前連結会計年度は2,978百万円の減少)となりました。これは主に、税金等調整前当期純損失により1,667百万円、営業投資有価証券の増加により196百万円、たな卸資産の増加により943百万円減少したことによるものです。
②投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動による資金の減少は4,543百万円(前連結会計年度は2,008百万円の減少)となりました。これは主に、担保預金の戻入により400百万円増加したものの、ムーミンバレーパークの建設工事に伴う固定資産の取得等による支出により4,929百万円減少したことによるものです。
③財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動による資金の増加は5,710百万円(前連結会計年度は5,771百万円の増加)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出により4,605百万円減少したものの、長期借入れによる収入により7,054百万円、新株予約権の行使による株式の発行による収入により1,799百万円、セール・アンド・リースバックによる収入により942百万円増加したことによるものです。
(4) 生産、受注及び販売の状況
① 生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1 生産高は、評価損等による減少を除く販売用不動産及び仕掛販売用不動産の増減額に売上原価を加えた金額により表示しております。
2 当連結会計年度は2018年10月のメッツァビレッジの竣工後、倉庫の増設や改良工事等を行いましたが、メッツァビレッジの開発を進めた前連結会計年度に比べて、生産高は減少しました。
② 受注実績
当社グループは受注生産を行っていないため、該当事項はありません。
③ 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。
2 主な相手先の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
なお、当連結会計年度の下記の相手先2社への販売実績は、総販売実績の100分の10未満のため、記載を省略しております。
3 公共コンサルティング事業の販売実績が増加した主な要因は、㈱ジオプラン・ナムテックを連結の範囲に含んだ期間が、前連結会計年度については第3四半期から第4四半期であることに対して、当連結会計年度は第1四半期から第3四半期であったことによるものであります。
4 エンタテインメント・サービス事業の販売実績が増加した主な要因は、メッツァが開業しテーマパークの運営等による売上計上が始まったことや、㈱ライツ・アンド・ブランズを新規連結したことによるものであります。
5 上記の金額には消費税等は含まれておりません。
(5) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
当連結会計年度の経営者の視点のによる経営成績等の状況に関する分析・検討内容は、以下の通りであります。文中における将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。
Ⅰ 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項 4 会計方針に関する事項」に記載のとおりの会計方針に従っております。
Ⅱ 経営成績の分析
①売上高、売上原価、売上総利益、販管費及び一般管理費並びに営業利益
当連結会計年度における売上高は9,175百万円となり、前連結会計年度の3,689百万円より5,485百万円増加(148.7%増)しました。
売上原価は6,230百万円となり、前連結会計年度の1,427百万円より4,802百万円増加(336.3%増)しました。
売上総利益は2,944百万円となり、前連結会計年度の2,261百万円より683百万円増加(30.2%増)しました。
販売費及び一般管理費は4,609百万円となり、前連結会計年度の3,333百万円より1,275百万円増加(38.3%増)しました。
営業損失は1,664百万円となり、前連結会計年度の1,072百万円の損失と比べて損益は592百万円悪化しました

投資銀行事業及びエンタテインメント・サービス事業の分析は以下のとおりとなります。なお、上記のグラフ及び下記のセグメント別の数値は、いずれもセグメント間の取引を相殺消去しない数値を使用しております。
(投資銀行事業)
投資銀行事業の業務別の売上高、及び売上総利益は、以下の通りです。

売上高は、アセット投資の回収が増加し、メッツァビレッジについては当期から子会社㈱ムーミン物語にマスターリースを開始したことによる増加がありました。また航空機アセットマネジメントについては、株式取得により前連結会計年度の第2四半期から同業務を行う子会社を連結の範囲に含めることによって開始しておりますが、当連結会計年度は通年での売上貢献及び業績が堅調に推移したことにより増加しております。これらによって売上高は前期比8.2%増の3,393百万円となったものの、アセット投資の投資回収の遅れ等により、売上高は期初計画4,070百万円には達しませんでした。
売上原価は、アセット投資の売上増加に対応する売上原価が増加し、また企業投資におけるベンチャーキャピタルファンド(FGF)の減損等545百万円があったことにより、前期比104.6%増の2,253百万円となりました。
売上総利益は前期比44.0%減の1,139百万円となり、期初計画2,430百万円に達しませんでした。
販売費及び一般管理費は、子会社増加及び人員増強による人件費増加等により、前期比40.1%増の1,618百万円となりました。
これらの結果、セグメント利益は、478百万円の損失(前期は880百万円の利益)となりました。
(エンタテイメント・サービス事業)
エンタテインメント・サービス事業においては、メッツァ開業とムーミンのライセンスを取り扱う子会社の新規連結により、売上高は、前期比5,278百万円増加し5,407百万円となりました。しかしながら、メッツァにおいて天候不順により夏場の集客が伸びず、期初計画の6,500百万円には届きませんでした。また2019年3月のムーミンバレーパーク開業までの費用や減価償却費負担が重く、セグメント損失となりました。
エンタテインメント・サービス事業の業績
(単位:百万円)
(注)1 他のセグメントとの取引を消去しない数値を使用しております。
2 償却前セグメント利益または損失(△)は、セグメント利益に売上原価、販売費及び一般管理費に含まれる減価償却費及びのれん償却費を足し戻して算出しております。
四半期毎の業績と来園者数の推移とその分析は、以下のとおりです。

●開業前(第1~第2四半期)
メッツァ開業準備費用等により営業費用が売上高を上回り、損失計上。
●春の行楽シーズン(第3四半期)
売上高は4-5月が期初計画を上回り、第3四半期は黒字転換。6月は天候不順で低調。
●夏休みシーズン(第4四半期)
7-8月は4-5月と同様の来園者数を見込み、人員を配置。売上高は期初計画の2,578百万円より更に高い目標を設定。しかしながら、天候不順により来園者数は見込みより大幅に少なくなり、 第4四半期は第3四半期より売上高が減少。一方で営業費用は第3四半期と同程度の高止まりしたままとなり、セグメント損益を大きく圧迫。
●3月開業後の下半期では、268百万円のセグメント利益
開業初年度で減価償却費が増加した*にも関わらず、下半期のセグメント損益は黒字。
*主要な設備は定額法ですが、一部資産は定率法で償却しているため、初年度は償却額が多くなる傾向があります。(エンタテインメント・サービス事業の減価償却費 2018年9月期1百万円→2019年9月期554百万円)
なお、2019年10月は、台風で3連休のうち1日休園したことなどにより低調となりました。
2019年11月は、周辺の渋滞懸念が解消してきたことにより平日の駐車料金を無料化を実施するなど、顧客満足度を高める取組みの効果もあり来園者数は回復しました。
② 経常損益
経常損益は、エンタテインメント・サービス事業におけるムーミンバレーパーク工事の資金調達のための金融機関4行から借入や内外装工事資金をリースで調達したこと等による支払利息143百万円や為替差損20百万円、支払手数料31百万円により1,850百万円の経常損失となり、前連結会計年度の1,227百万円の損失と比べて損益は623百万円悪化しました。
③ 特別損益、税金等調整前当期純損益
特別利益は、連結子会社であった㈱アダコテックの第三者割当増資等に伴う持分変動利益120百万円の計上により、203百万円となりました。その結果、税金等調整前当期純損失は1,667百万円となり、前連結会計年度の966百万円の損失と比べて損益は701百万円悪化しました。
④ 法人税等、非支配株主に帰属する当期純損益、親会社株主に帰属する当期純損益
法人税等は63百万円となり、非支配株主に帰属する当期純損失は144百万円となりました。親会社株主に帰属する当期純損失は1,586百万円となり、前連結会計年度の820百万円の損失と比べて損益は766百万円悪化しました。
Ⅲ 財政状態の分析
① 流動資産
流動資産は、前連結会計年度末より5.7%増加し、10,438百万円となりました。これは主として、現金及び預金が1,734百万円、メッツァビレッジ及びその他の不動産開発案件の竣工等により仕掛販売用不動産が2,781百万円減少したものの、企業投資の実行及び信託受益権化した不動産を保有する特別目的会社の子会社化により営業投資有価証券が342百万円、仕掛販売用不動産からの振替等により販売用不動産が3,907百万円増加したことによるものです。
② 固定資産
固定資産は、前連結会計年度末より107.5%増加し、8,586百万円となりました。これは主として、メッツァビレッジやムーミンバレーパークの竣工等により有形固定資産が3,966百万円、㈱ライツ・アンド・ブランズののれんやアニメ放映権等の無形固定資産が381百万円増加したことによるものです。
③ 流動負債
流動負債は、前連結会計年度末より37.3%減少し、3,010百万円となりました。これは主として、特別目的会社である子会社が金融機関に借入金を返済すると同時に、金融機関4行から長期ローンを調達したこと等によって、1年内返済予定の長期借入金が2,833百万円減少したことによるものです。
④ 固定負債
固定負債は、前連結会計年度末より977.0%増加し、7,141百万円となりました。これは主として、特別目的会社である子会社が金融機関に借入金を返済すると同時に、金融機関4行から長期ローンを調達したこと等によって、長期借入金が5,553百万円増加したこと、及びムーミンバレーパークの内外装工事資金をリース調達しリース債務が805百万円増加したことによるものです。
⑤ 純資産
純資産は前連結会計年度末より3.8%増加し、8,873百万円となりました。これは主として、親会社株主に帰属する純損失の計上等により利益剰余金が1,610百万円減少したものの、非支配株主持分が175百万円、新株予約権の行使等により資本金が910百万円、資本剰余金が866百万円増加したことによるものであります
以上の結果、総資産は前連結会計年度末より35.7%増加し19,025百万円、負債は前連結会計年度末より85.8%増加し10,151百万円、純資産は前連結会計年度末より3.8%増加し8,873百万円となり、自己資本比率は39.1%となりました。
なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 2018年2月16日)を当連結会計年度の期首から適用しており、財政状態については遡及処理後の前連結会計年度末の数値で比較を行っております。
セグメントごとの分析は、次の通りです。
① 投資銀行事業
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末の5,732百万円に対して1,692百万円増加し、7,425百万円となりました。これは主として、メッツァビレッジの竣工による販売用不動産の増加や、不動産小口化商品を組成するために信託受益権化した不動産を保有する特別目的会社を新規連結したことによる営業投資有価証券の増加等によるものです。
② 公共コンサルティング事業
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末の406百万円に対して265百万円減少し、141百万円となりました。これは主として、㈱ジオプラン・ナムテックの株式を譲渡し連結除外した影響によるものです。
③ エンタテインメント・サービス事業
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末の3,934百万円に対して5,246百万円増加し、9,180百万円となりました。これは主として、ムーミンバレーパーク等に係る有形固定資産の増加や、㈱ライツ・アンド・ブランズを新規連結した影響によるものです。
なお、当連結会計年度において、連結子会社であった㈱アダコテックを連結の範囲から除外したことにより、前連結会計年度末に「その他」に計上していた資産24百万円が減少しております。
Ⅳ 経営成績に重要な影響を与える要因
「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおり、当該事業リスクが発生した場合、経営成績に重要な影響を与える可能性があります。
(6) 資本の財源及び資金の流動性に係る情報
① 資金調達
当社グループは、投資銀行事業の投融資をはじめとする事業活動に必要な資金の確保と財務の健全性・安定性維持を資金調達の基本方針としており、主に金融機関借入、不動産証券化、エクイティファイナンス、ファイナンス・リース等で資金調達し、適切な手元流動性を確保しています。
短期資金需要に対しては、営業活動から得られたキャッシュ・フローを主として充当し、必要に応じ銀行借入等で賄っています。例えば、不動産開発案件へのアセット投資では銀行借入により調達しております。ただし、成長を加速させると判断した場合、当社は投資銀行事業における投融資資金を確保するため、エクイティファイナンスによる調達も行っております。2018年12月4日に第19回新株予約権を発行し、その後の権利行使によって資金を調達(合計1,808百万円)しておりますが、その資金使途を「不動産小口化投資商品組成のための不動産(信託受益権を含む。)取得」などに充てておりますが、原則として、投資銀行事業の投融資に関しては、既存の投融資案件からの回収資金を新規投融資に充てていく方針です。子会社に関しては、必要に応じて当社が子会社に対し運転資金や投融資のための資金を貸付を行っております。
中長期資金需要に対しては、主に金融機関借入、不動産証券化、エクイティファイナンス、ファイナンス・リース等で対応しております。メッツァ開業へ向けての資金需要に対しては、2017年7月にムーミンバレーパークの不動産証券化に係る各種契約を締結して、組成した特別目的会社である飯能地域資源利活用合同会社(当社子会社)が地元企業及び当社子会社の㈱ムーミン物語から匿名組合出資金7.5億円を受け入れ、2018年10月には地域金融機関から長期借入金56億円を調達し、調達期間を長期化しました。また、当社は2014年3月発行の第12回新株予約権、2015年4月発行の第14回新株予約権、2018年1月発行の第18回新株予約権で調達した資金のうち41億円をメッツァ建設資金等の開業準備に充当しました。子会社においては㈱ムーミン物語が第三者割当増資により2018年9月期に1,944百万円を、2019年9月期に898百万円(うち当社出資ファンドが634百万円引受)を調達しました。また2019年3月にセール・アンド・リースバックによりムーミンバレーパークの内外装工事代金として942百万円の調達を行いました。
② 資金需要
当社グループにおける資金需要の主なものは、投資銀行事業については営業活動における不動産プロジェクトや企業への投融資、人件費等の販売費及び一般管理費の運転資金であります。エンタテインメント・サービス事業においては、営業活動における商品仕入れ、人件費及びその他の営業経費等の運転資金であり、投資活動においては、施設・コンテンツへの投資が主な内容であります。
投資銀行事業における投融資は、不動産等へ投資するアセット投資と、潜在性・将来性豊かな上場/未上場企業・事業に対し投融資する企業投資の2つに分けられます。当社グループは、投資銀行事業においては投融資が収益拡大を促進していると考えており、今後も継続して拡大させていく予定であります。
エンタテインメント・サービス事業においては、運転資金は営業活動によるキャッシュ・フローで対応する方針ですが、2020年3月を目途として今後のコンテンツの投資、施設開発計画を策定予定であり、それに合わせた資金需要が発生する予定ですが、それに対応する資金調達も検討してまいります。
(7) 経営上の目標の達成状況について
経営上の目標の達成状況につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しております
当連結会計年度は、メッツァビレッジが2018年11月9日に、ムーミンバレーパークが2019年3月16日に開業しました。これにより、エンタテインメント・サービス事業において、メッツァの入園料、有料施設利用料、物販、飲食、テナント賃料、駐車場利用料による売上高が大幅に増加しました。しかしながら、開業前の準備費用の負担が重く、夏場には天候不順により来場者数が伸び悩みました。
投資銀行事業において、不動産小口化商品の販売やM&A関連業務の受託収入、不動産・航空機アセットマネジメント収入、メッツァ賃料収入等を中心とする収入を確保したものの、アセット投資の回収は計画通りに進行いたしませんでした。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は前連結会計年度比148.7%増の9,175百万円となりました。売上総利益はファンドを介したライフサイエンス・IT企業への投資で545百万円の減損等があり2,944百万円(前連結会計年度比30.2%増)となりました。販売費及び一般管理費はメッツァの開業準備費用や投資銀行事業の人員増強による人件費等の増加により前連結会計年度比38.3%増の4,609百万円となった結果、営業損益は1,664百万円の営業損失(前連結会計年度は1,072百万円の損失)となりました。
経常損失は支払利息143百万円などを計上したことで1,850百万円(前連結会計年度は1,227百万円の損失)となり、親会社株主に帰属する当期純損失は持分変動利益120百万円や、非支配株主に帰属する当期純損失144百万円により1,586百万円(前連結会計年度は820百万円の損失)となりました。
(単位:百万円)
| 2018年9月期 (前連結会計年度) | 2019年9月期 (当連結会計年度) | 増減額 | |
| 売上高 | 3,689 | 9,175 | 5,485 |
| 投資銀行事業 | 3,137 | 3,393 | 256 |
| 公共コンサルティング事業 | 457 | 673 | 215 |
| エンタテインメント・サービス事業 | 129 | 5,407 | 5,278 |
| その他 | 37 | 24 | △12 |
| 消去 | △72 | △324 | △251 |
| 売上総利益 | 2,261 | 2,944 | 683 |
| 投資銀行事業 | 2,035 | 1,139 | △896 |
| 公共コンサルティング事業 | 214 | 364 | 149 |
| エンタテインメント・サービス事業 | 45 | 1,545 | 1,499 |
| その他 | 36 | 24 | △12 |
| 消去 | △71 | △128 | △57 |
| 営業損失(△) (セグメント利益又は損失(△)) | △1,072 | △1,664 | △592 |
| 投資銀行事業 | 880 | △478 | △1,359 |
| 公共コンサルティング事業 | △60 | 79 | 140 |
| エンタテインメント・サービス事業 | △966 | △423 | 543 |
| その他 | △6 | △12 | △5 |
| 消去又は全社費用 | △919 | △829 | 89 |
| 経常損失(△) | △1,227 | △1,850 | △623 |
| 税金等調整前当期純損失(△) | △966 | △1,667 | △701 |
| 親会社株主に帰属する当期純損失(△) | △820 | △1,586 | △766 |
セグメント別の業績は以下の通りであり、売上高についてはセグメント間の内部売上高又は振替高を含めた売上高で表示しております。
①投資銀行事業
投資銀行事業においては、事業承継を必要とする企業へのソリューションを提供し、コンサルティング活動の充実を図るとともに、金融機関や税理士・会計士等のネットワークを拡大し、組成した不動産小口化商品の販売を開始しました。また、不動産アセットマネジメント業務は受託資産の一部売却によって、成功報酬を売上計上しております。
企業投資においては、ベンチャーキャピタルファンドへの投資の減損により営業投資有価証券評価損を計上しました。また、不動産等への自己投融資であるアセット投資においては投資回収はありましたが、一部のアセット投資にて回収が計画通りに進捗しない案件がありました。このため、2019年10月に投融資先の価値向上のためのモニタリングと回収計画の状況を管理する体制として投資戦略本部を新設し、管理体制の強化を進める方針としています。なお、前連結会計年度の第2四半期から損益計算書を連結しているSGI-Group B.V.及びその子会社4社が行う航空機アセットマネジメント業務は、堅調に推移しております。また当社は、連結子会社である㈱ムーミン物語へのメッツァビレッジのマスターリースにより賃料収入を計上しております。
以上の結果、投資銀行事業の売上高は3,393百万円(前連結会計年度比8.2%増)、セグメント損失は478百万円(前連結会計年度は880百万円の利益)となりました。
②公共コンサルティング事業
公会計事業は地方公共団体に対する統一的な基準による財務書類作成のコンサルティング業務に加え、財務分析レポート作成や公営企業会計導入、経営戦略策定等の受託業務の営業活動を推進しております。地方創生事業は市場拡大が見込まれるPPP/PFI手法の導入検討等の受託業務を推進しております。
前連結会計年度の第3四半期から損益計算書を連結している㈱ジオンプラン・ナムテックについては、都市インフラ管理システム事業の保守案件が順調に推移し、新規案件も取り込むことによって、着実に業務を拡大させました。なお当社は、2019年7月1日に当社保有の同社株式の一部を譲渡したことにより、同社を持分法適用関連会社に変更したため当社の連結の範囲から除外しております。
以上の結果、公共コンサルティング事業の売上高は673百万円(前連結会計年比47.2%増)、セグメント利益は79百万円(前連結会計年度は60百万円の損失)となりました。
③エンタテインメント・サービス事業
エンタテインメント・サービス事業では、㈱ムーミン物語が運営する「メッツァビレッジ」が2018年11月に、「ムーミンバレーパーク」が2019年3月に開業しました。「メッツァ」では「チームラボ 森と湖の光の祭」、「森と、湖と、アンブレラと。」を実施し多くのお客様にご来場いただき、2019年7月26日には100万人目(2018年11月からの累計)のお客様をお迎えすることができました。また、2019年11月1日からはオープン1周年を記念し期間限定のキャンペーンや様々なイベントを実施しゲスト満足度の向上を図ってまいります。
㈱ムーミン物語が44.5%出資する㈱ライツ・アンド・ブランズについては、重要性が増したため、第1四半期連結会計期間より連結の範囲に含めております。同社は、日本国内におけるムーミンキャラクターの使用許諾に関する独占的な権利を供与されたサブライセンサーとして事業を展開しており、「ムーミンバレーパーク」の開業と合わせ、2019年4月より原画展「ムーミン展 THE ART AND THE STORY」の全国巡回を開始しております。石川会場の金沢21世美術館では期間中に2万人を超えるお客様にご来場いただくとともに、東京会場、大分会場を含む通算の来場者は20万人を超えました。また、保有するアニメ放映権の販売による新作テレビアニメシリーズ「ムーミン谷のなかまたち」もNHK BS4Kでの放映が開始され、NHK Eテレでも第1話、第2話が放映されました。当社グループはムーミンの認知度とブランドバリューの更なる向上を目指すとともに、積極的に事業領域を拡大してまいります。
以上の結果、エンタテインメント・サービス事業の売上高は5,407百万円(前連結会計年度比4,079.3%増)となり、セグメント損失は上半期におけるメッツァの先行投資の影響等により423百万円(前連結会計年度は966百万円の損失)となりました。
④その他
㈱アダコテックは、解析システムの検証・組み込み等大手企業を中心に引合いをいただき、複数の適用プロジェクトが進捗しております。なお、同社は2019年6月に外部投資家に第三者割当増資を行うとともに、当社保有分を含む普通株式の一部を無議決権株式に変更したことにより、同社に対する当社の議決権比率が低下したため、当社の連結の範囲から除外し持分法適用関連会社としました。 その他の売上高は24百万円(前連結会計年度比34.4%減)、セグメント損失は12百万円(前連結会計年度は6百万円の損失)となりました。
(2) 財政状態の概要
財政状態の概要は、「(5) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 Ⅲ 財政状態の分析」において、分析・検討内容と一体的に記載しております。
(3) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」といいます。)は、2,513百万円(前連結会計年度末比1,334百万円減少)となりました。
①営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動による資金の減少は2,604百万円(前連結会計年度は2,978百万円の減少)となりました。これは主に、税金等調整前当期純損失により1,667百万円、営業投資有価証券の増加により196百万円、たな卸資産の増加により943百万円減少したことによるものです。
②投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動による資金の減少は4,543百万円(前連結会計年度は2,008百万円の減少)となりました。これは主に、担保預金の戻入により400百万円増加したものの、ムーミンバレーパークの建設工事に伴う固定資産の取得等による支出により4,929百万円減少したことによるものです。
③財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動による資金の増加は5,710百万円(前連結会計年度は5,771百万円の増加)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出により4,605百万円減少したものの、長期借入れによる収入により7,054百万円、新株予約権の行使による株式の発行による収入により1,799百万円、セール・アンド・リースバックによる収入により942百万円増加したことによるものです。
(4) 生産、受注及び販売の状況
① 生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 内 訳 | 生産高(千円) | 前期比(%) |
| 投資銀行事業 | 不動産開発等 | 1,497,130 | △42.5 |
(注)1 生産高は、評価損等による減少を除く販売用不動産及び仕掛販売用不動産の増減額に売上原価を加えた金額により表示しております。
2 当連結会計年度は2018年10月のメッツァビレッジの竣工後、倉庫の増設や改良工事等を行いましたが、メッツァビレッジの開発を進めた前連結会計年度に比べて、生産高は減少しました。
② 受注実績
当社グループは受注生産を行っていないため、該当事項はありません。
③ 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 販売高(千円) | 前期比(%) |
| 投資銀行事業 | 3,108,258 | +1.1 |
| 公共コンサルティング事業 | 658,525 | +46.6 |
| エンタテインメント・サービス事業 | 5,383,635 | +4,123.9 |
| その他 | 24,729 | △34.4 |
| 合計 | 9,175,148 | +148.7 |
(注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。
2 主な相手先の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
なお、当連結会計年度の下記の相手先2社への販売実績は、総販売実績の100分の10未満のため、記載を省略しております。
| 相手先 | 前連結会計年度 | 当連結会計年度 | ||
| 販売高(千円) | 割合(%) | 販売高(千円) | 割合(%) | |
| FinTech GIMV Fund, L.P. | 529,566 | 14.4 | - | - |
| キューディーアセット㈱ | 432,920 | 11.7 | - | - |
3 公共コンサルティング事業の販売実績が増加した主な要因は、㈱ジオプラン・ナムテックを連結の範囲に含んだ期間が、前連結会計年度については第3四半期から第4四半期であることに対して、当連結会計年度は第1四半期から第3四半期であったことによるものであります。
4 エンタテインメント・サービス事業の販売実績が増加した主な要因は、メッツァが開業しテーマパークの運営等による売上計上が始まったことや、㈱ライツ・アンド・ブランズを新規連結したことによるものであります。
5 上記の金額には消費税等は含まれておりません。
(5) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
当連結会計年度の経営者の視点のによる経営成績等の状況に関する分析・検討内容は、以下の通りであります。文中における将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。
Ⅰ 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項 4 会計方針に関する事項」に記載のとおりの会計方針に従っております。
Ⅱ 経営成績の分析
①売上高、売上原価、売上総利益、販管費及び一般管理費並びに営業利益
当連結会計年度における売上高は9,175百万円となり、前連結会計年度の3,689百万円より5,485百万円増加(148.7%増)しました。
売上原価は6,230百万円となり、前連結会計年度の1,427百万円より4,802百万円増加(336.3%増)しました。
売上総利益は2,944百万円となり、前連結会計年度の2,261百万円より683百万円増加(30.2%増)しました。
販売費及び一般管理費は4,609百万円となり、前連結会計年度の3,333百万円より1,275百万円増加(38.3%増)しました。
営業損失は1,664百万円となり、前連結会計年度の1,072百万円の損失と比べて損益は592百万円悪化しました

投資銀行事業及びエンタテインメント・サービス事業の分析は以下のとおりとなります。なお、上記のグラフ及び下記のセグメント別の数値は、いずれもセグメント間の取引を相殺消去しない数値を使用しております。
(投資銀行事業)
投資銀行事業の業務別の売上高、及び売上総利益は、以下の通りです。

売上高は、アセット投資の回収が増加し、メッツァビレッジについては当期から子会社㈱ムーミン物語にマスターリースを開始したことによる増加がありました。また航空機アセットマネジメントについては、株式取得により前連結会計年度の第2四半期から同業務を行う子会社を連結の範囲に含めることによって開始しておりますが、当連結会計年度は通年での売上貢献及び業績が堅調に推移したことにより増加しております。これらによって売上高は前期比8.2%増の3,393百万円となったものの、アセット投資の投資回収の遅れ等により、売上高は期初計画4,070百万円には達しませんでした。
売上原価は、アセット投資の売上増加に対応する売上原価が増加し、また企業投資におけるベンチャーキャピタルファンド(FGF)の減損等545百万円があったことにより、前期比104.6%増の2,253百万円となりました。
売上総利益は前期比44.0%減の1,139百万円となり、期初計画2,430百万円に達しませんでした。
販売費及び一般管理費は、子会社増加及び人員増強による人件費増加等により、前期比40.1%増の1,618百万円となりました。
これらの結果、セグメント利益は、478百万円の損失(前期は880百万円の利益)となりました。
(エンタテイメント・サービス事業)
エンタテインメント・サービス事業においては、メッツァ開業とムーミンのライセンスを取り扱う子会社の新規連結により、売上高は、前期比5,278百万円増加し5,407百万円となりました。しかしながら、メッツァにおいて天候不順により夏場の集客が伸びず、期初計画の6,500百万円には届きませんでした。また2019年3月のムーミンバレーパーク開業までの費用や減価償却費負担が重く、セグメント損失となりました。
エンタテインメント・サービス事業の業績
(単位:百万円)
| 科目・内訳 | 2018年9月期 | 2019年9月期 | 増減額 |
| 売上高 | 129 | 5,407 | +5,278 |
| メッツァ関連 | 64 | 3,998 | +3,933 |
| ライセンス収入・アニメ映像権収入 | - | 1,353 | +1,353 |
| その他 | 64 | 55 | △9 |
| 売上原価 | 84 | 3,862 | +3,778 |
| 売上総利益 | 45 | 1,545 | +1,499 |
| 販売費及び一般管理費 | 1,012 | 1,968 | +956 |
| セグメント損失(△) | △966 | △423 | +543 |
| 償却前セグメント利益または損失(△)(注)2 | △965 | 216 | +1,182 |
(注)1 他のセグメントとの取引を消去しない数値を使用しております。
2 償却前セグメント利益または損失(△)は、セグメント利益に売上原価、販売費及び一般管理費に含まれる減価償却費及びのれん償却費を足し戻して算出しております。
四半期毎の業績と来園者数の推移とその分析は、以下のとおりです。

●開業前(第1~第2四半期)
メッツァ開業準備費用等により営業費用が売上高を上回り、損失計上。
●春の行楽シーズン(第3四半期)
売上高は4-5月が期初計画を上回り、第3四半期は黒字転換。6月は天候不順で低調。
●夏休みシーズン(第4四半期)
7-8月は4-5月と同様の来園者数を見込み、人員を配置。売上高は期初計画の2,578百万円より更に高い目標を設定。しかしながら、天候不順により来園者数は見込みより大幅に少なくなり、 第4四半期は第3四半期より売上高が減少。一方で営業費用は第3四半期と同程度の高止まりしたままとなり、セグメント損益を大きく圧迫。
●3月開業後の下半期では、268百万円のセグメント利益
開業初年度で減価償却費が増加した*にも関わらず、下半期のセグメント損益は黒字。
*主要な設備は定額法ですが、一部資産は定率法で償却しているため、初年度は償却額が多くなる傾向があります。(エンタテインメント・サービス事業の減価償却費 2018年9月期1百万円→2019年9月期554百万円)
なお、2019年10月は、台風で3連休のうち1日休園したことなどにより低調となりました。
2019年11月は、周辺の渋滞懸念が解消してきたことにより平日の駐車料金を無料化を実施するなど、顧客満足度を高める取組みの効果もあり来園者数は回復しました。
② 経常損益
経常損益は、エンタテインメント・サービス事業におけるムーミンバレーパーク工事の資金調達のための金融機関4行から借入や内外装工事資金をリースで調達したこと等による支払利息143百万円や為替差損20百万円、支払手数料31百万円により1,850百万円の経常損失となり、前連結会計年度の1,227百万円の損失と比べて損益は623百万円悪化しました。
③ 特別損益、税金等調整前当期純損益
特別利益は、連結子会社であった㈱アダコテックの第三者割当増資等に伴う持分変動利益120百万円の計上により、203百万円となりました。その結果、税金等調整前当期純損失は1,667百万円となり、前連結会計年度の966百万円の損失と比べて損益は701百万円悪化しました。
④ 法人税等、非支配株主に帰属する当期純損益、親会社株主に帰属する当期純損益
法人税等は63百万円となり、非支配株主に帰属する当期純損失は144百万円となりました。親会社株主に帰属する当期純損失は1,586百万円となり、前連結会計年度の820百万円の損失と比べて損益は766百万円悪化しました。
Ⅲ 財政状態の分析
① 流動資産
流動資産は、前連結会計年度末より5.7%増加し、10,438百万円となりました。これは主として、現金及び預金が1,734百万円、メッツァビレッジ及びその他の不動産開発案件の竣工等により仕掛販売用不動産が2,781百万円減少したものの、企業投資の実行及び信託受益権化した不動産を保有する特別目的会社の子会社化により営業投資有価証券が342百万円、仕掛販売用不動産からの振替等により販売用不動産が3,907百万円増加したことによるものです。
② 固定資産
固定資産は、前連結会計年度末より107.5%増加し、8,586百万円となりました。これは主として、メッツァビレッジやムーミンバレーパークの竣工等により有形固定資産が3,966百万円、㈱ライツ・アンド・ブランズののれんやアニメ放映権等の無形固定資産が381百万円増加したことによるものです。
③ 流動負債
流動負債は、前連結会計年度末より37.3%減少し、3,010百万円となりました。これは主として、特別目的会社である子会社が金融機関に借入金を返済すると同時に、金融機関4行から長期ローンを調達したこと等によって、1年内返済予定の長期借入金が2,833百万円減少したことによるものです。
④ 固定負債
固定負債は、前連結会計年度末より977.0%増加し、7,141百万円となりました。これは主として、特別目的会社である子会社が金融機関に借入金を返済すると同時に、金融機関4行から長期ローンを調達したこと等によって、長期借入金が5,553百万円増加したこと、及びムーミンバレーパークの内外装工事資金をリース調達しリース債務が805百万円増加したことによるものです。
⑤ 純資産
純資産は前連結会計年度末より3.8%増加し、8,873百万円となりました。これは主として、親会社株主に帰属する純損失の計上等により利益剰余金が1,610百万円減少したものの、非支配株主持分が175百万円、新株予約権の行使等により資本金が910百万円、資本剰余金が866百万円増加したことによるものであります
以上の結果、総資産は前連結会計年度末より35.7%増加し19,025百万円、負債は前連結会計年度末より85.8%増加し10,151百万円、純資産は前連結会計年度末より3.8%増加し8,873百万円となり、自己資本比率は39.1%となりました。
なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 2018年2月16日)を当連結会計年度の期首から適用しており、財政状態については遡及処理後の前連結会計年度末の数値で比較を行っております。
セグメントごとの分析は、次の通りです。
① 投資銀行事業
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末の5,732百万円に対して1,692百万円増加し、7,425百万円となりました。これは主として、メッツァビレッジの竣工による販売用不動産の増加や、不動産小口化商品を組成するために信託受益権化した不動産を保有する特別目的会社を新規連結したことによる営業投資有価証券の増加等によるものです。
② 公共コンサルティング事業
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末の406百万円に対して265百万円減少し、141百万円となりました。これは主として、㈱ジオプラン・ナムテックの株式を譲渡し連結除外した影響によるものです。
③ エンタテインメント・サービス事業
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末の3,934百万円に対して5,246百万円増加し、9,180百万円となりました。これは主として、ムーミンバレーパーク等に係る有形固定資産の増加や、㈱ライツ・アンド・ブランズを新規連結した影響によるものです。
なお、当連結会計年度において、連結子会社であった㈱アダコテックを連結の範囲から除外したことにより、前連結会計年度末に「その他」に計上していた資産24百万円が減少しております。
Ⅳ 経営成績に重要な影響を与える要因
「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおり、当該事業リスクが発生した場合、経営成績に重要な影響を与える可能性があります。
(6) 資本の財源及び資金の流動性に係る情報
① 資金調達
当社グループは、投資銀行事業の投融資をはじめとする事業活動に必要な資金の確保と財務の健全性・安定性維持を資金調達の基本方針としており、主に金融機関借入、不動産証券化、エクイティファイナンス、ファイナンス・リース等で資金調達し、適切な手元流動性を確保しています。
短期資金需要に対しては、営業活動から得られたキャッシュ・フローを主として充当し、必要に応じ銀行借入等で賄っています。例えば、不動産開発案件へのアセット投資では銀行借入により調達しております。ただし、成長を加速させると判断した場合、当社は投資銀行事業における投融資資金を確保するため、エクイティファイナンスによる調達も行っております。2018年12月4日に第19回新株予約権を発行し、その後の権利行使によって資金を調達(合計1,808百万円)しておりますが、その資金使途を「不動産小口化投資商品組成のための不動産(信託受益権を含む。)取得」などに充てておりますが、原則として、投資銀行事業の投融資に関しては、既存の投融資案件からの回収資金を新規投融資に充てていく方針です。子会社に関しては、必要に応じて当社が子会社に対し運転資金や投融資のための資金を貸付を行っております。
中長期資金需要に対しては、主に金融機関借入、不動産証券化、エクイティファイナンス、ファイナンス・リース等で対応しております。メッツァ開業へ向けての資金需要に対しては、2017年7月にムーミンバレーパークの不動産証券化に係る各種契約を締結して、組成した特別目的会社である飯能地域資源利活用合同会社(当社子会社)が地元企業及び当社子会社の㈱ムーミン物語から匿名組合出資金7.5億円を受け入れ、2018年10月には地域金融機関から長期借入金56億円を調達し、調達期間を長期化しました。また、当社は2014年3月発行の第12回新株予約権、2015年4月発行の第14回新株予約権、2018年1月発行の第18回新株予約権で調達した資金のうち41億円をメッツァ建設資金等の開業準備に充当しました。子会社においては㈱ムーミン物語が第三者割当増資により2018年9月期に1,944百万円を、2019年9月期に898百万円(うち当社出資ファンドが634百万円引受)を調達しました。また2019年3月にセール・アンド・リースバックによりムーミンバレーパークの内外装工事代金として942百万円の調達を行いました。
② 資金需要
当社グループにおける資金需要の主なものは、投資銀行事業については営業活動における不動産プロジェクトや企業への投融資、人件費等の販売費及び一般管理費の運転資金であります。エンタテインメント・サービス事業においては、営業活動における商品仕入れ、人件費及びその他の営業経費等の運転資金であり、投資活動においては、施設・コンテンツへの投資が主な内容であります。
投資銀行事業における投融資は、不動産等へ投資するアセット投資と、潜在性・将来性豊かな上場/未上場企業・事業に対し投融資する企業投資の2つに分けられます。当社グループは、投資銀行事業においては投融資が収益拡大を促進していると考えており、今後も継続して拡大させていく予定であります。
エンタテインメント・サービス事業においては、運転資金は営業活動によるキャッシュ・フローで対応する方針ですが、2020年3月を目途として今後のコンテンツの投資、施設開発計画を策定予定であり、それに合わせた資金需要が発生する予定ですが、それに対応する資金調達も検討してまいります。
(7) 経営上の目標の達成状況について
経営上の目標の達成状況につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しております