有価証券報告書-第10期(平成25年1月1日-平成25年12月31日)

【提出】
2014/03/28 9:55
【資料】
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【項目】
115項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、アベノミクスの効果により年初から株高となり、消費マインドが押し上げられたことから、個人消費や住宅投資の拡大へと繋がり、デフレ脱却に向け緩やかな回復基調に転じました。
このような状況の下、当企業グループは、既存保有ゴルフ場の収益力向上を図る経営戦略に積極的に取り組みました。平成25年4月に当企業グループのポイントプログラムとして導入した日本最大の共通ポイントサービス「Tポイント」は、その利便性の高さから利用者の好評を博し、ゴルフ場でのTカード提示率が70%を上回るに至りました。また、これまで進めてきたWeb予約強化策の一環として、電話によるプレー予約の内容をWeb上で確認できるサービスを開始し、お客様の満足度向上に努めました。
更に、業務改善策を並行して進め、新ゴルフ場基幹システムの導入を完了させるとともに、予約センター機能を導入し、ゴルフ場毎に受けていたプレー予約の電話を予約センターに集約させることで、業務の効率化を実現いたしました。
また、平成25年11月に親会社の株式会社平和と共同主催にて国内男子プロゴルフツアー「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP in 霞ヶ浦」を茨城県の美浦ゴルフ倶楽部にて新規開催し、ゴルフを振興する各団体との連携・協力を強固なものとしつつ、若手ゴルファーやアマチュアゴルファーへ出場機会を提供し、将来の日本のゴルフ界を背負う人材の発掘・育成に協力することで、ゴルフ業界の発展に貢献いたしました。
財務面においては、平成25年3月にシンジケートローンの一部期限前借り換えを実施し、9月には第2回無担保社債を発行することにより、強固な財務基盤の構築を図りました。
加えて、平成26年を初年度とする3ヵ年の中期経営計画を策定し、平成25年10月に3ゴルフ場を取得するなど、新たな成長に向けての一歩を踏み出しました。
これらの施策により、当連結会計年度における営業収益及び当期純利益は、前連結会計年度を上回り、増収増益という結果となりました。しかしながら、顧客単価は価格競争により、前連結会計年度の水準を下回りました。
この結果、当連結会計年度の営業収益は76,598百万円(前期比1.2%増)、営業利益は10,701百万円(前期比4.8%増)、経常利益は8,551百万円(前期比9.5%増)、当期純利益は5,978百万円(前期比74.9%増)となりました。
(2) キャッシュ・フロー
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ359百万円(前連結会計年度末は17,467百万円)増加し、17,826百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は15,072百万円となり、前連結会計年度に比べ1,724百万円(前連結会計年度に得られた資金13,348百万円)増加いたしました。この主な要因は、税金等調整前当期純利益が3,974百万円増加したこと、補償金の受取額が1,307百万円発生したこと、収用補償金の受取額が749百万円及び減損損失が506百万円減少したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は11,063百万円となり、前連結会計年度に比べ3,956百万円(前連結会計年度に使用した資金7,106百万円)増加いたしました。この主な要因は、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出が2,241百万円発生したこと、営業譲受による支出が1,927百万円増加したことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果支出した資金は3,650百万円となり、前連結会計年度に比べ3,210百万円(前連結会計年度に支出した資金439百万円)増加いたしました。この主な要因は、長期借入による収入が18,870百万円及び長期借入金の返済による支出が16,729百万円増加したこと、社債の償還による支出が1,950百万円減少したこと、社債発行による収入が7,958百万円発生したこと、連結子会社の優先株式発行の払込みによる収入が11,958百万円発生しなかったことによるものであります。