四半期報告書-第37期第2四半期(平成27年7月1日-平成27年9月30日)

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2015/11/11 11:11
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財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判
断したものであります。
なお、第1四半期連結累計期間より、「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号平成25年9月13日)等を適用し、「四半期純利益」を「親会社株主に帰属する四半期純利益」としております。
(1) 業績の状況
当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、政府の経済政策や日銀による金融政策を背景として、企業業績、雇用環境が改善するなど緩やかな回復基調となっておりますが、一方で、継続的な円安による物価上昇や、新興国の成長鈍化など海外景気の下振れ等のリスクも残っており、依然として不透明な状況が続いております。
こうした経済状況の中、当社グループのうち、ヘルスケア等ソフトウェア事業が属する介護・福祉・医療分野に関するソフトウェア業界の事業環境は、介護報酬が引き下げられた影響による経営環境の悪化が懸念されるものの、少子高齢化の進展により介護サービスの需要は拡大しており、介護・福祉施設が増加傾向にある中、業務の効率化に繋がる当該ICT事業のマーケットは引き続き拡大基調にあります。
このような市場動向を踏まえ、当社の主力商品である「ほのぼのNEXT」は介護保険・介護予防サービス事業所の業務を幅広く支援するシステムとして、操作性、連携性、利便性、安心感をテーマとした充実した機能とサポート体制により、ユーザー数を着実に増やすべく販売活動に取り組んできました。
受託開発等ソフトウェア事業における事業環境は、企業収益の改善からIT投資需要は徐々に積極姿勢に転じつつあり、概ね堅調に推移しました。
こうした中、当社グループの当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高につきましては、受託開発等ソフトウェア事業において、受注が堅調に推移したことから、前年同期を上回りましたが、ヘルスケア等ソフトウェア事業においては、主力商品である「ほのぼのNEXT」の販売額が、ほのぼのSilverからのリプレイスや制度改正に向けた需要が落ち着いた影響や、介護報酬引き下げと人手不足による業界の経営環境の悪化などから、前年同期を下回りました。
利益面につきましては、ヘルスケア等ソフトウェア事業において、新製品の開発や4月の介護保険制度改正向けユーザーサポート対応により労務費などが増加したため売上原価が上昇、売上高が当初の予想を下回ったこともあり、前年同期比で減益となりました。
以上のことから、当第2四半期連結累計期間の連結売上高は 5,986,668千円(前年同期比 9.6%減)、連結営業利益は 122,904千円(前年同期比 86.5%減)、連結経常利益は 156,124千円(前年同期比 82.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は 25,263千円(前年同期比 95.1%減)となりました。
なお、セグメント別業績の概要は次の通りです。
①ヘルスケア等ソフトウェア事業
ヘルスケア等ソフトウェア事業につきましては、主力商品である「ほのぼのNEXT」の販売活動を積極的に推進しましたが、前述のとおり、ほのぼのSilverからのリプレイスや制度改正需要の反動及び介護報酬引き下げと人手不足による介護事業所の経営環境の悪化などにより、当第2四半期連結累計期間の売上高は 2,563,963千円(前年同期比 24.8%減)となりました。
②受託開発等ソフトウェア事業
受託開発等ソフトウェア事業につきましては、受注が堅調に推移した結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は 2,539,567千円(前年同期比 2.6%増)となりました。
③ヘルスケアサービス事業
ヘルスケアサービス事業につきましては、連結子会社の株式会社メディパスの業績が順調に推移した結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は 377,674千円(前年同期比 14.1%増)となりました。
④ASP事業
ASP事業につきましては、顧客の利便性の向上やサービスの拡充に努めた結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は 505,463千円(前年同期比 23.6%増)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結累計期間末における総資産につきましては、前連結会計年度末(以下「前期末」という。)に比べ、 1,087,426千円減少し、 14,899,675千円となりました。
前述を踏まえた資産、負債及び純資産の詳細につきましては、次のとおりであります。
資産につきましては、流動資産は 1,646,475千円減少し、固定資産は 559,049千円の増加となりました。流動資産の主な減少要因は、預金や売掛金の減少によるものです。固定資産の主な増加要因はソフトウェアと長期性預金の増加によるものです。
負債につきましては、 6,748,897千円となり、前期末比 749,491千円の減少となりました。流動負債が 688,113千円減少した主な要因は法人税等の支払いにより未払法人税等が減少したこと等によるものです。固定負債が 61,378千円減少した主な要因は、長期前受収益が減少したこと等によります。
純資産につきましては 8,150,778千円となり前期末比 337,934千円の減少となりました。主な要因は配当金の支払いによる利益剰余金の減少によるものです。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間における現金及び現金同等物の残高は 5,545,383千円となりました。なお、当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は、次の通りであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、 6,583千円の収入となりました。主な要因は、売上債権の減少及び減価償却費による増加であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動のキャッシュ・フローは、 857,018千円の支出となりました。主な要因は、無形固定資産の取得(ソフトウェア)によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動のキャッシュ・フローは、 364,192千円の支出となりました。主な要因は、配当金の支払いによるものであります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
該当事項はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は 136,375千円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。