有価証券報告書-第19期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/26 16:48
【資料】
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【項目】
99項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、円安や原油安による大手製造業の業績改善や政府の経済政策が景気の下支えとなり、緩やかな回復基調となりました。また、世界経済においては、米国経済の生産、雇用、個人消費が底堅く推移し、先進国が牽引する形で緩やかな景気拡大が続いたものの、中国など新興国の景気減衰もあり、先行き不透明な状況が続きました。
このような状況のなか、当社グループの主力事業である技術職知財リース事業の主要取引先である大手製造業ではソフトウエアを含む設備投資への意欲は堅調であり、自動車を含む輸送機器関連、建設機械関連等のメーカーやスマートフォンを中心としたタブレット関連企業等から高いスキルと経験を持つハイスペックなテクノロジストへの需要に加え、取引先の職場環境の活性化を含んだ若手テクノロジストの需要も底堅く推移しております。当社の新卒については、4月入社に加えて、オーストラリアへの語学研修終了後の10月に入社するテクノロジストについても、取引先からの需要は引き続き高水準となっております。また、当社グループの株式会社エル・ジェイ・エンジニアリングについても、2020年の東京オリンピックに向けての建設需要及び東北の震災復興の需要も根強く、当社グループの稼働率は高い水準を維持してまいりました。
しかしながら、当連結会計年度上期は、契約単価の大幅な増加改定に伴う一時的な稼働率低下とテクノロジストの退社増により前年比で売上高、利益とも低調に推移していたものの、下期は単価改定の利益寄与及び稼働率の安定化により、概ね順調な推移をいたしました。
これらの結果、当連結会計年度の業績は売上高3,348百万円(前年同期比1.7%減)、営業利益79百万円(前年同期比16.7%減)、経常利益78百万円(前年同期比17.6%減)、当期純利益57百万円(前年同期比10.9%減)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
① 技術職知財リース事業
建築分野を事業領域とする当社グループの株式会社エル・ジェイ・エンジニアリングについては、オリンピック需要を背景に順調に推移したものの、ジェイテック単体の上期施策の影響により、技術職知財リース事業の売上高は3,242百万円(前年同期比1.6%減)、セグメント利益は368百万円(前年同期比2.9%減)となりました。
② 一般派遣及びエンジニア派遣事業
スマートフォン等タブレット関連の情報処理関連企業からの引き合いは前年同様多かったものの、中途採用が計画を下回り、売上高は105百万円(前年同期比4.3%減)、セグメント利益は14百万円(前年同期比21.2%減)となりました。
(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ128百万円増加(前年同期は113百万円の増加)し、774百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、得られた資金は151百万円となりました。これは主に売上債権の増加額18百万円、法人税等の支払額19百万円等により資金が減少したものの、税金等調整前当期純利益78百万円、賞与引当金の増加額19百万円、退職給付に係る負債の増加額12百万円、未払消費税の増加額73百万円等により資金が増加したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は33百万円となりました。これは主に敷金及び保証金の回収による収入6百万円等により資金の増加があったものの、敷金及び保証金の差入による支出17百万円、子会社株式の取得による支出12百万円等により資金が減少したことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、得られた資金は10百万円となりました。これは主に配当金の支払額8百万円等による資金の減少があったものの、株式の発行による収入11百万円等により資金が増加したことによるものであります。