有価証券報告書-第20期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/29 16:05
【資料】
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【項目】
101項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府の経済政策や日銀の金融緩和などにより、企業収益の改善傾向が続き、穏やかな回復基調で推移いたしました。しかしながら、中国を始めとするアジア新興国経済の減速等により、海外景気の下振れリスクが高まり、景気の先行きは依然として不透明な状況にあります。
このような状況の中、当社グループの主力事業である技術職知財リース事業においては、燃料電池自動車や自動運転技術を備えた先進安全自動車等の開発に伴った自動車関連分野のほか、電子・電気機器関連や情報処理関連分野へのテクノロジスト需要が増加しました。また、連結子会社である株式会社ジェイテックアーキテクトにおいては、2020年の東京オリンピックに向けた建設需要や東北の震災復興需要が根強く、当社グループの稼働率は高い水準を維持しました。
さらに、当社グループ全体として採用活動を強化し、優秀なテクノロジストの確保に努めるとともに、高付加価値業務への配属を推し進めることで売上高及び利益の増加を図りましたが、新規事業に伴う関連費用の増加や利益寄与実現が遅れたこと等が利益押し下げ要因となりました。
これらの結果、当連結会計年度の業績は売上高3,356,589千円(前連結会計年度比0.2%増)、営業利益73,044千円(同8.2%減)、経常利益76,342千円(同2.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益47,050千円(同18.9%減)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
① 技術職知財リース事業
電子・電気機器関連や情報処理関連分野の顧客企業からの取引が前年同期より増加したものの、他分野の減収をカバーできず、事業全体の売上高は微減となりました。一方、原価管理の徹底及び経費の更なる削減に努めた結果、売上高は3,197,771千円(前連結会計年度比1.4%減)、セグメント利益は375,312千円(同1.9%増)となりました。
② 一般派遣及びエンジニア派遣事業
ベンチャービジネスサポート株式会社の設立及び他社からの事業譲り受けにより新規取引が増加したものの、これに伴う費用の増加により、売上高は159,590千円(前連結会計年度比50.8%増)、セグメント損失は3,565千円(前連結会計年度は14,437千円のセグメント利益)となりました。
なお、当連結会計年度より、「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号 平成25年9月13日)等を適用し、「当期純利益」を「親会社株主に帰属する当期純利益」としております。
(2) キャッシュ・フロー
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ73,561千円減少(前連結会計年度は128,181千円の増加)し、700,623千円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、使用した資金は5,170千円となりました。これは主に税金等調整前当期純利益の計上による76,342千円の増加等があったものの、未払消費税等の減少額77,385千円、売上債権の増加額22,099千円、法人税等の支払額26,935千円等により資金が減少したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は65,348千円となりました。これは主に事業譲受による支出62,200千円等により資金が減少したことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は3,042千円となりました。これは主に短期借入金の増加額6,000千円等による資金の増加があったものの、配当金の支払額8,440千円等により資金が減少したことによるものであります。