有価証券報告書-第20期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/29 16:05
【資料】
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【項目】
101項目

対処すべき課題

当社グループは技術職知財リース事業を中核事業としており、テクノロジストの知財リースを中心とした技術ソリューションを提供しております。コア・コンピタンスである知財力の継続的強化に取り組み、創立20周年を迎えるにあたり、収益力のさらなる向上を実現するため、優秀なテクノロジストの採用、人材育成とキャリアサポート、営業力の強化と幅広い顧客基盤の確保に努めてまいります。時代、ニーズ、変化に合わせるだけでなく、これらを先取りする精神と柔軟な発想により、新たな価値を創っていくことが重要であると認識しております。
具体的な対処すべき課題は以下のとおりであります。
(1) 優秀なテクノロジストの採用
当社グループの中核事業である技術職知財リース事業においては、即戦力かつ高度な技術力を備える人材が常に求められております。この顧客ニーズに応えるため、グループ全体の採用を統括する人材開発部門を新設いたしました。採用活動をさらに強化することで、優秀な人材の確保に努めるとともに、国内各拠点のネットワークを活用し、多様な採用ルートを構築してまいります。これにより、より多くの有望な新卒社員の採用や中途採用の増加につなげるとともに、成長分野の技術者採用も強化してまいります。
(2) 人材育成とキャリアサポート
技術が日進月歩で発展しているなか、顧客満足度の高い技術ソリューションを提供し、高水準単価の案件を獲得するため、テクノロジストの技術力向上とキャリアサポートは常に重要な課題であります。以前から力を入れてきた海外留学研修、分野別・テーマ別技術研修のほかに、成長分野における高度専門技術研修を強化してまいります。また、社内で技術コンテストを開催し、スキルとチームワークを磨く場を設け、技術力と人間力を兼ね備えたバイタリティ溢れる人材の育成に努めてまいります。さらに、定期的な面談や社員旅行、懇親会、メンタルヘルスケアなどにより、テクノロジストのモチベーションと働く満足度を継続的に高め、定着率の更なる向上を図ってまいります。
(3) 営業力の強化と幅広い顧客基盤の確保
当社グループの主要顧客である建築関連、自動車関連においては、引き続き営業フォロー活動を効率的に行うことで高水準の受注率を維持してまいります。また、2020年の東京オリンピックに向けた需要やインバウンド(訪日旅行客)需要なども視野に、新規顧客の獲得と新たな収益源の開拓に努めてまいります。さらに、取引先を分散化し、幅広い業種にわたる顧客基盤を構築することにより、特定の企業や業種で業績不振などの不測の事態が生じた場合においても、当社グループの収益面に与える影響が最小限となるよう努めてまいります。
(4) コンプライアンスの徹底と内部統制の構築
労働者派遣法については規制強化のための改正が行われており、また事業者に対してはより一層のコンプライアンスの徹底が社会的な責務として求められております。そのような背景のなか、当社グループにおいても企業統治において取締役会及び監査役会の実施等により、定期的に調査と管理を行い経営の意思決定のチェック及び問題点の修正ができる経営体制を常に維持し、また内部管理体制についても健全な業務管理を行うため内部統制室を中心にコンプライアンスの強化を図っております。当社グループではコンプライアンスの徹底は経営の最重要課題と認識しており、今後もコンプライアンスの維持向上に努めてまいります。