四半期報告書-第20期第1四半期(平成28年9月1日-平成28年11月30日)

【提出】
2017/01/13 16:33
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【項目】
27項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1) 業績の状況
当第1四半期連結累計期間における我が国経済は、消費マインドに足踏みが見られるものの、各種経済・金融対策による企業収益並びに雇用・所得環境の改善がみられ、緩やかな回復基調となりました。
しかし、中国を始めとするアジア新興国等における海外経済情勢の不確実性が引き続いており、我が国における景気が下押しされるリスクが想定されることから、先行きは依然として不透明な状況であります。
一方、当社グループの中心事業であるデジタルコンテンツビジネス、特にアプリにおける収益に関しては、減速傾向は見られるものの、2020年までは、引き続きゲームアプリがアプリ内広告とアプリストアの合計収益の半分以上を占める状況となると予測されております。また、非ゲーム系アプリの合計収益が2020年までに3倍以上に増加すると予想されていることから(注)、自社コンテンツに多様性を持たせることが重要となってくると考えられます。
このような事業環境の中、当社グループは、自社コンテンツのアジア諸国を中心とした海外展開、子会社によるゲームコンテンツのセカンダリー事業の展開、AI事業部の立ち上げやAR(拡張現実:Augmented Reality)、VR(仮想現実:Virtual Reality)技術を持つ企業との事業提携など、既存事業はもちろん、新たな分野に対し幅広く進出をしてまいりました。また、財務面においては、固定資産の売却を行うなど、資産内容の見直しを行うことで経営の更なる健全化を進めてまいりました。
以上の結果、当社グループの当第1四半期連結累計期間の経営成績は、売上高541百万円(前年同期比5.5%増)、営業利益6百万円(前年同期比69.9%減)、経常利益4百万円(前年同期比61.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益68百万円(前年同期親会社株主に帰属する四半期純損失12百万円)となりました。
(注)App Annie の「マネタイズ調査レポート」(2016年11月)によっております。
セグメント別の業績は、以下のとおりであります。
① 占いコンテンツ事業
占いコンテンツ事業につきましては、 ISP (Internet Service Provider)、各移動体通信事業者、Apple や Google 等のプラットフォーム向けに占いコンテンツ等を企画・制作・配信するビジネスを中心に展開する他、電話による占いサービスの提供を行っております。当第1四半期連結累計期間においては、日本国内のAppStore で無料総合ランキング2位にランクインしたAndroid及びiPhone向けアプリ『性格美男美女診断2』を、台湾・香港・マカオに向けて配信するなど、前事業年度に引き続きコンテンツの世界展開を最重要課題と認識し、アジア諸国を中心にその展開を加速いたしました。また、KDDI 株式会社及び沖縄セルラー電話株式会社が提供する「au スマートパス」、ソフトバンク株式会社が提供する「App Pass」に、各企業との協業のもと様々なアプリケーションを提供し、多角的なコンテンツ提供を行ってまいりました。
電話占いサービスにおいては、既存の電話による占いサービスの提供の他、「占い」に対する多様なニーズを積極的に取り入れ、LINE株式会社の提供する「LINEお悩み相談」「LINEトーク占い」へのコンテンツ並びに占い師の提供に力を注いでまいりました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間における占いコンテンツ事業の売上高は429百万円(前年同期比10.9%減)、営業利益は146百万円(前年同期比13.7%減)となりました。
② ゲームコンテンツ事業
平成28年9月1日付の事業譲受により、当社グループのゲーム事業は、「OBOKAID'EM」、「株式会社ブルークエスト」、「株式会社ルイスファクトリー」の3ブランドでゲーム制作及び配信を行っております。当第1四半期連結累計期間におきましては、ルイスファクトリーにて、国内セカンダリー事業の譲受後第1弾となる運営移管タイトル『イグドラシル戦記~世界樹の騎士団~』を平成28年12月より運営し、新たな分野での好調な発進を見せました。
また一方でOBOKAID'EMにおいては、アイドリングゲーム「みどりのほし」の続編、「みどりのほしぼし」を平成28年9月に全世界約140カ国で配信し、リリースから約1ヶ月で100万ダウンロードを達成いたしました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間におけるゲームコンテンツ事業の売上高は110百万円(前年同期比388.6%増)、営業損失は33百万円(前年同期は営業損失32百万円)となりました。
③ その他
新規事業におきましては、平成28年10月にAI事業部「found it Project」の立ち上げの他、米国法人である DoubleMe,Inc と資本及び業務提携契約を締結し、日本における同社の HVR (Holographic Virtual Reality)技術に関する優先的な使用許諾権を受けるなど、最先端技術を活用した事業への参入及び先行投資を行ってまいりました。いずれも現時点においては収益段階には至らないものの、今後の当社事業において重要な役割を果たすものと考えております。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間におけるその他の事業の売上高は0百万円(前年同期比88.8%減)、営業損失は3百万円(前年同期は営業損失13百万円)となりました。
(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3) 研究開発活動
該当事項はありません。