四半期報告書-第43期第1四半期(平成29年4月1日-平成29年6月30日)

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2017/08/09 10:42
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文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第1四半期累計期間における我が国の経済は、持ち直しの動きが見られますが、世界の経済や諸情勢の先行き不透明感による国内景気の下押しリスクが懸念される状況にあります。
当社が属する市場及び顧客においては、企業のICT投資需要は底堅いものとなっています。
市場ニーズとしては、日本の社会インフラは、2020年に開催が予定されている東京オリンピックをひとつの契機として、IoT(Internet of Things)、AI(Artificial Intelligence:人工知能)、ビッグデータ、ロボット等の先進技術を、エネルギー、自動車、道路、鉄道、航空、情報通信、防災、医療等のあらゆる分野で、成長のフロンティアとして活用することで、新たな需要の創出と生産性革命に向けた取組みが進展しています。
又、情報セキュリティの領域では、IoTが本格的に進展する中で、情報漏洩や標的型サイバー攻撃の脅威は高まっており、情報システム全体やIoT機器に対するセキュリティ対策・サイバー攻撃対策が、製造業の生産現場を中心に急がれています。
日本政府が閣議決定した、「未来投資戦略2017」では、「あらゆる場面で快適で豊かに生活できる超スマート社会、『 Society5.0 』を掲げ、その中で、安全なサイバー空間の確保が経済・社会活動の重要な基盤であり、サイバーセキュリティ対策は未来への投資」であるとして、その重要性と、官民挙げた取組みの強化が謳われています。
このような環境下において、当社は、現行中期経営計画「Vision2020」において「IoTで未来を拓く総合エンジニアリング企業」を中長期的に目指す姿(ビジョン)として掲げ、「IoTを活用した次世代社会システムで次なる成長」のスローガンの下、社会システム領域と全IoT領域に加え、IoT・セキュリティ分野での強みを背景に、「安心」「安全」「快適」「環境」をキーワードに、次世代型へと移行する社会の発展に貢献すると共に、2020年以降も持続的成長を遂げる為の変革期として、持続的成長と企業価値向上を図り、「利益成長型企業」を目指し、事業活動を推進しております。
この中期経営計画「Vision2020」に基づき、次の重点施策に取組みました。
次世代社会システム領域の拡大としては、社会インフラの更新需要の取込みと、ベースロードの骨太化として、電力・ガスのエネルギー領域や、航空関連、旅行関連等を中心に、対応を強化しました。
新たな価値の創造への挑戦としては、頻発するサイバー攻撃への対応として、当社が国内独占・総代理店となる米国Lynx Software Technologies社(以下「米Lynx社」)のIoT機器向けセキュリティ・ソリューション「LynxSECURE」の顧客提案と「LynxSECURE」を活用したサービス・メニューの拡充に取組み、前事業年度にサービス提供を開始した「SECURE BORG(セキュア・ボーグ):ウイルスを除去するセキュリティ・ソリューション」に続き、「SECURE FACTORY(セキュア・ファクトリー):製造業の大型工場・生産現場向けセキュリティ・ソリューション」や、「SECURE RESCUE(セキュア・レスキュー):サポートが終了した旧OSを、サイバー攻撃から守るセキュリティ・ソリューション」の提供を新たに開始しました。セキュリティ・コンサルティングでは、大手企業とそのグループ会社向けの情報セキュリティ・コンサルティング・サービスに継続して取組んだことに加え、日本の各種ISO認証ビジネスの先駆的存在である日本検査キューエイ社と、より高度なセキュリティ・コンサルティング・サービスの提供を目指した協業を開始しました。提案活動の強化として、「ワイヤレスIoT EXPO 2017」、「第13回GISコミュニティフォーラム」、及び「ビジネスシヨウ&エコフェア2017 Next Stage in KYUSHU」の各展示会に出展しました。又、一昨年より毎年主催している「IoT時代のセキュリティ・フォーラム」の、本年度開催に向けた準備を開始しました。又、AIやIoTを活用した、先進的なセキュリティ・プラットフォームの開発と、ソリューション・サービスの提供に向け、菱洋エレクトロ社、及びリョーヨーセミコン社と、業務提携に向けた準備を行いました。
競争優位の発揮としては、研究開発活動として、「LynxSECURE」に関する技術研究を、米国サンノゼ・シリコンバレーの100%子会社「Adsol-Nissin San Jose R&D Center, Inc.(アドソル日進サンノゼR&Dセンタ)」及び米Lynx社と継続して取組みました。品質力やプロジェクト・マネジメント力の強化として、プロジェクト管理の国際標準資格であるPMP(Project Management Professional)人材の育成に継続して取組みました。生産性向上への取組みとして、先端IT技術研究所を中心に、先進技術の研究やソフトウェア開発における生産技術の革新(賢く価値を生み出す開発モデルの実現)に継続して取組みました。加えて、「超上流領域」「セキュリティ」「IoT」等をキーワードに、事業体制の強化に繋がる人材育成に継続して取組みました。海外オフショア開発への対応として、中国2社、ベトナム3社の海外オフショア開発における対応案件の拡充と、グローバル多拠点分散開発強化に向けた顧客提案を推進しました。開発環境基盤の整備として、東京本社オフィスをリニューアルし、開発ルームの大幅増設と、当社ソリューションを紹介するセミナールームを新たに開設しました。
以上の結果、当第1四半期累計期間は、社会システム事業が計画通りに進捗し、IoTシステム事業における当社独自のスマート・ソリューション関連が堅調に推移したことから、売上高は2,718百万円と前年同期比1.3%の増収となりました。
東京本社オフィス・リニューアル費用や、セキュリティに関する研究開発費用等により、営業利益は181百万円(前年同期は225百万円)、経常利益は186百万円(前年同期は225百万円)、四半期純利益は125百万円(前年同期は154百万円)となりました。
各セグメントの状況は次の通りであります。
①社会システム事業
社会システム事業における分野別の状況は次の通りであります。
ビジネス分野では、ガス関連、旅行関連やメディカル関連等が堅調に推移しております。尚、電力の自由化関連は前事業年度にピークを迎え、保守フェーズに移行したことから減少しました。
通信分野では、5G(第5世代移動通信システム)の本格開発に備え、既存対応領域の強化と拡充策を推進しました。
制御分野では、電力の系統制御関連や、防災関連、航空関連が計画通り推移しましたが、プラント関連等が減少しました。
ファイナンシャル分野では、信販向けクレジット・カード関連を中心とした次世代基盤領域が堅調に推移しましたが、戦略的シフトにより営業店関連が減少しました。
その結果、当第1四半期累計期間の売上高は、2,243百万円と前年同期比2.4%の減収となりました。
②IoTシステム事業
IoTシステム事業における分野別の状況は次の通りであります。
組込み分野では、メディカル関連が堅調に推移し、次世代自動車関連の対応に引続き注力しましたが、複合機関連が減少しました。
スマート・ソリューション分野では、位置情報や、セキュリティ・コンサルティング等が堅調に推移しました。
その結果、当第1四半期累計期間の売上高は、475百万円と前年同期比23.3%の増収となりました。
財政の状況は次の通りであります。
「流動資産」は、4,018百万円と前事業年度末に比べ149百万円減少しました。
主な変動要因としては、当座預金が1,527百万円と254百万円増加した一方で、売上債権の回収により売掛金が1,765百万円と413百万円減少したこと等によります。
「固定資産」は、1,562百万円と前事業年度末に比べ52百万円増加しました。
主な変動要因としては、建物附属設備が110百万円と68百万円増加したこと等によります。
これにより、資産合計は、5,580百万円と前事業年度末に比べ97百万円減少しました。
一方、「流動負債」は、1,529百万円と前事業年度末に比べ122百万円減少しました。
主な変動要因としては、未払金が612百万円と295百万円増加した一方で、未払法人税等が69百万円と111百万円
減少、賞与引当金が146百万円と149百万円減少、工事損失引当金が54百万円減少したこと等によります。
「固定負債」は、891百万円と前事業年度末に比べ4百万円減少しました。
主な変動要因としては、退職給付引当金が777百万円と5百万円増加した一方で、長期借入金が100百万円と10百
万円減少したこと等によります。
これにより、負債合計は、2,421百万円と前事業年度末に比べ126百万円減少しました。
「純資産」は、3,159百万円と前事業年度末に比べ29百万円増加しました。
主な変動要因としては、利益剰余金が2,177百万円と26百万円増加したことによります。
以上の結果、「自己資本比率」は、55.2%と前事業年度末に対して、1.4ポイント上昇しております。
(2)経営方針・経営戦略等
今後の社会インフラは、2020年に開催が予定されている東京オリンピックをひとつの契機として、エネルギー、自動車・道路、鉄道、航空、通信、防災、医療等、あらゆる分野で、IoT、AI、ビッグデータ、ロボット、フィンテック、5G等の先進的なICT技術をフル活用した次世代システムへの移行・更新が進展して参ります。
当社が属する市場及び顧客においては、中長期的には、国内経済の低成長、企業の海外進出、ICT投資の海外シフト、低価格化、国内ICT技術者の不足等、成長を阻害する要因があります。
ICT投資需要としては、あらゆる産業で、IoT、AI、ビッグデータ、ロボット、フィンテック、5G等の先進技術を活用したICT投資活発化の動きが見られます。
又、情報セキュリティの領域では、情報漏洩や標的型サイバー攻撃の脅威は高まっており、IoTが本格的に進展する情勢において、情報システム全体やIoT機器に対するセキュリティ対策やサイバー攻撃への対策が急がれています。
このような環境下において、当社は、次の諸施策に取組みます。
平成31年3月期を最終年度とする中期経営計画「Vision 2020」の中間年度となる平成30年3月期は、社会システム事業とIoTシステム事業の連携を強め、デバイス制御(センシング、OS、近距離無線通信を含む)から広域ネットワーク、大規模基幹システム、クラウド迄のIoTシステムの全域をカバーすると共に、セキュリティ・ソリューションを提供する総合エンジニアリング企業としてのブランド確立を目指します。
次に、当社が保有する技術・ノウハウをベースした高付加価値サービスとアドバンスト・ソリューションの提供をはじめ、収益性を高める施策を推進する等、利益重視の戦略を展開します。
重点施策の展開方針は、次の通りです。
①次世代社会システム領域を拡大する
・IoT技術、AIや第3のプラットフォーム(モバイル、ソーシャル、ビッグデータ、クラウド)を活用した次世代社会システム領域に、総合力を発揮して、ベースロードの骨太化と先進対応領域への参入でビジネスの拡大を図る
②新たな価値の創造・提供に挑戦する
・先進技術と特異技術、豊富な経験とノウハウ、英知を融合し、新たな価値(ソリューション)を創造すると
共に、国内外の協力会社、提携企業との関係強化及び資本提携企業の拡充を図る
・外部機関・団体との連携、共同研究を通じて、新たなビジネスの萌芽を促進し、企業認知、ソリューション
認知を積極的に展開し、「アドソル・ブランド」の訴求を展開する
③競争優位を発揮する
・技術の先進性と先導性を確保し、多様性に富んだプロフェッショナル人材の育成を通じて、小規模から高難
度大規模プロジェクト及びグローバル分散開発を推進し、高品質と収益性に寄与するマネジメント力を強化
する。
・業務プロセスの改善とICT化を推進し、BPR(「業務」「働き方改革」「ソフト基盤」「IT基盤」「開発環境」)の活動を通じて、品質と生産性向上を推進する。
これらの施策と合わせ、社会システム領域と全IoT領域での強みを背景に、「安心」「安全」「快適」「環境」をキーワードに、豊かな社会の発展に貢献して参ります。
又、旺盛なICT需要を追い風に、持続的成長と企業価値向上の実現に向け、長期的な安定成長を支える事業基盤を整備すると共に、先進的なアドバンスト・ソリューションの創造・提供を推進し、「利益成長型企業」を目指します。
更に、ガバナンス・コンプライアンスの充実を図ると共に、事業効率の向上に努めて参ります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
当社では、各種ソリューションの製品実用化に向けた研究を行っております。
尚、当第1四半期累計期間における研究開発活動の金額は、29百万円であります。
又、当第1四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

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