有価証券報告書-第39期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/06/16 15:36
【資料】
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【項目】
75項目

業績等の概要

(1) 業績
当事業年度は、当社が全国展開するハッピーメディア(R)「地域みっちゃく生活情報誌(R)」(以下、フリーマガジン)が、28都道府県(前事業年度23道府県)、総発行部数704万部(前年同期比19.1%増)となりました。
その結果、広告売上は順調に伸長し、売上高は7,425,503千円(前年同期比9.1%増)、売上総利益は3,483,628千円(前年同期比11.7%増)となりました。
経費面では、フリーマガジン事業が拡大したため人材を増強し、拠点整備等の先行投資費用が増加いたしました。また、労働効率の向上を目的としたシステム投資等により、販売費及び一般管理費は2,993,810千円(前年同期比13.6%増)となり、売上総利益の伸長率を上回りました。
その結果、営業利益は489,817千円(前年同期比1.3%増)、経常利益は488,416千円(前年同期比0.6%増)、当期純利益は349,784千円(前年同期比8.5%増)となりました。
なお当社は、平成28年3月期は連結業績を開示しておりましたが、当事業年度より非連結での業績を開示しております。そのため、セグメント別の前年同期との比較は記載しておりません。
a.メディア事業
メディア事業では、フリーマガジン「Kanisan club」(岐阜県可児市73,690部)が、創刊から22年を経て、今なお最高売上高を更新いたしております。このように直営70誌は、号数を重ねる毎、順調に地域に浸透しております。また、当事業年度において、フリーマガジンを以下のとおり10誌創刊いたしました。
第1四半期 ゆいまるくらぶ(愛知県豊明市26,560部)
第2四半期 Yuika(長野県飯田市32,000部)
第3四半期 リクォラ(滋賀県栗東市24,500部)
びわこと北部版(滋賀県大津市北部46,000部)
※同時に、「オージスクラブ」を、「びわこと南部版」(大津市南部67,585部)に名称変更いたしました。
第4四半期 さきっぺ!(宮城県大崎市38,000部)
太田パリッシュ(群馬県太田市50,000部)
るりいろくらぶ(福井県小浜市・若狭町15,630部)
はしまる(岐阜県羽島市24,000部)
Sun+Go club(愛知県日進市南部・東郷町33,000部)
ぽろんくらぶ いなべ・東員版(三重県いなべ市・東員町 12,567部)
次に、事業譲受により、以下のフリーマガジンを当社直営といたしました。
第1四半期 なうてぃ!(宮城県名取市、岩沼市他57,000部)
とみいず!(宮城県仙台市泉区他83,500部)
SORA(北海道滝川市周辺43,000部)
Cocon club(愛知県刈谷市64,250部)
また、前事業年度に事業譲受で直営化とした群馬・埼玉・福井につきましても広告売上は順調に伸長いたしました。
これらの創刊等により、岐阜県12誌・リアル世帯カバー率90.8%、三重県9誌・リアル世帯カバー率80.5%、愛知県36誌・リアル世帯カバー率64.1%となり、東海エリアにおけるリアル世帯カバー率は71.1%となりました。その他にも滋賀県8誌・リアル世帯カバー率70.2%、鳥取県3誌・リアル世帯カバー率66.9%、群馬県6誌・リアル世帯カバー率48.0%等、発行エリア内のリアル世帯カバー率を高めてまいりました。
また、新たなハッピーメディア(R)子育て支援の情報誌「まま・ここっと(R)(季刊誌)」を、群馬県に続き岐阜県(70,000部)、滋賀県(50,000部)、三重県(55,000部)で3誌を創刊し、総発行部数235,000部といたしました。
次に、フリーマガジンとWebとのメディアミックスとして展開する、地域みっちゃく生活情報総合ポータルサイト「フリモ(R)」(furimo.jp)の会員数は132,232名(前年同期は123,019名)、掲載店舗数は30,392件(前年同期は26,950件)、スマートフォン向けAR(拡張現実)サービス「フリモAR(R)」におけるアプリダウンロード数は49,807件(前年同期は31,421件)となっており、引き続き次世代の収益の柱にすべく注力いたしました。
次に、イベントやセミナー等を手掛けるイベント・セミナー部門では、年間450案件(前年同期は527案件)と、受注が減少し、売上高は246,456千円となりました。
次に、通信販売部門では、生活家電販売が大幅に伸長し、売上高は449,133千円となりました。
これらの結果、メディア事業の売上高は5,087,452千円となりました。
(注)1 リアル世帯カバー率とは
リアル世帯カバー率=配布数÷世帯数 (ラック設置等の部数を除いた各戸配布によるカバー率)
(注)2 発行部数、会員数、掲載店舗数、ダウンロード件数は平成29年3月末現在
b.広告SP事業
岐阜・名古屋・東京・三重・滋賀、それぞれの支社にある広告SP部門は、従来のマス媒体から、フリーマガジン販売への業態移行期にあります。フリーマガジンの売上比率が高まったことから、売上総利益は前期実績を上回ったものの、売上高は2,338,050千円となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、317,618千円となりました。なお、前事業年度は連結財務諸表を作成しているため、比較分析は行っておりません。
[営業活動によるキャッシュ・フロー]
営業活動の結果得られた資金は371,891千円となりました。これは主に、法人税等の支払額174,157千円を支出したものの、税引前当期純利益を508,314千円計上したことによるものです。
[投資活動によるキャッシュ・フロー]
投資活動の結果支出した資金は、120,768千円となりました。これは主に、投資有価証券の売却による収入15,868千円があったものの、有形固定資産の取得による支出45,793千円、差入保証金の差入による支出41,503千円、事業譲受による支出26,388千円及び無形固定資産の取得による支出21,200千円によるものです。
[財務活動によるキャッシュ・フロー]
財務活動の結果支出した資金は、140,089千円となりました。これは主に、長期借入による収入170,000千円があったものの、長期借入金の返済で151,812千円、配当金の支払いで67,851千円及び、短期借入金の減少により60,000千円支出したことによるものです。