有価証券報告書-第18期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/26 17:15
【資料】
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【項目】
95項目

対処すべき課題

当社グループは、大都市圏における商業施設内駐車場の有効活用を提案することにより成長してまいりました。しかしながら、当社を取り巻く環境として、駐車場業界の成熟化、再編淘汰の時代に突入し、駐車場運営会社として厳格に選別されるという環境の変化が起こっております。
このような環境下において、当社グループはこれらの変化をビジネスチャンスと捉え、いち早く顧客のニーズを察知し、時代に合ったソリューションを提供していくために、特に以下の課題について重点的に推進していく所存であります。
①研究開発力の強化
当社グループは、持続的な成長を実現するために研究開発活動が必要不可欠であると考えております。
顧客ニーズや駐車場マーケット・新技術への対応、新事業や新規サービスの開発に向けた研究開発活動を推進し、中長期的な成長、他社との差別化の実現に努めてまいります。
②事業管理の徹底実行
過去数年に亘り、既存駐車場の収益性改善に向け、既存の駐車場現場の時間帯ごとのポストコントロールをはじめとするコストマネジメントに積極的に取り組んだ結果、多くの既存駐車場で採算性が改善しております。
将来へ向けた事業管理上の当社の課題としましては、今後の継続的な事業成長を実現するため、駐輪場事業や付置義務駐車場の空き車室を埋めるポケット事業等の駐車場付帯事業にも一層注力し、また、多数の新規事業・新規ソリューションの創出に注力していくことに当たって、それぞれの事業性判断やリスク管理を迅速かつ適切に行い、一層の利益体質強化に努めてまいります。
③新規取引先の獲得と既存取引先の取引拡大
当社グループは、特定顧客に対する取引依存度が高い傾向にあります。当社グループが継続的に成長していくためには、既存取引先との取引の維持・拡大に努めるととともに、営業体制の充実を図り、新規取引先の獲得に努めてまいります。
④品質の維持向上に向けた優秀な人財の確保と育成
当社グループの事業規模が拡大する中、当社グループの特色である有人管理による駐車場管理運営を展開し続けていくためには、優秀な人財の確保が必須であります。
しかしながら、高いスキルを持った人財の採用は他社とも競合していることから、安定的な人財確保が今後難しくなることが想定されます。そのため、外部研修や福利厚生の充実に加え、中途採用や新卒採用を更に積極的に行い、優秀な人財の確保と育成に努め、これまで以上の有人管理サービスを提供してまいります。
⑤経営管理体制の強化
当社グループは、持続的な成長に資するため、コーポレート・ガバナンス体制の充実、業績管理をはじめとする内部管理体制の強化のほか、災害対策及び事業継続計画(BCP)、連結子会社の安定的な事業運営管理など、経営管理の強化充実を図っております。