有価証券報告書-第30期(平成25年9月1日-平成26年8月31日)

【提出】
2014/11/26 11:59
【資料】
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【項目】
69項目

業績等の概要

(1) 業績
当事業年度における我が国経済は、金融緩和や各種経済政策を背景に、円安の進行や株高傾向が継続し、大手企業を中心に収益改善の傾向が見られます。しかし消費税率引上げに伴う駆け込み需要の反動に加え、大雨や台風による天候不順の影響を受け、個人消費の持ち直しの動きは鈍く、依然として先行き不透明な状態が続いております。
当社の属するフリーペーパー・フリーマガジン市場は、媒体及びターゲットの多様化が進んでおりますが、紙媒体だけでなくインターネット広告との価格競争が恒常化するなど、依然として厳しい経営環境が続いております。
このような状況の下、当社は基盤事業である新聞等発行事業においては、(現在2県55エリア(版)で発行)編集スタッフの増強を行い、各営業拠点に配置することにより、地域情報の収集力を強化し、読者に毎週楽しみにしていただける紙面内容に進化発展させてまいりました。また、「ちいき新聞」(フリーペーパー)紙面とWeb事業が運営する地域情報コミュニティサイト「チイコミ」との連携を強化し、付加価値の高い広告を提供することにより、顧客満足度を高めてまいりました。
新たな拠点として市原支社を平成26年4月に開設、6月には千葉県木更津市に「ちいき新聞」木更津版を新たに創刊いたしました。この創刊により、「ちいき新聞」の週間の総発行部数は、200万部を突破し、204万部となりました。
更に、折込チラシ配布事業におきましては、地図情報システム(GIS)を活用することにより、広告主様の顧客ターゲットが明確となり、効率的かつ広告効果の最大化を図るサービスのご提供により、引き合いが増加しました。
これらの施策の結果、折込チラシ配布事業においては、既存の広告主様への継続的な販売が増加し、新規取引顧客が拡大した結果、売上高の拡大を図ることができました。
利益につきましては、売上高の伸長に加え、売上原価の低減により売上総利益が増加、更に販売費及び一般管理費の伸びが売上総利益の伸びを下回ったことにより、営業利益・経常利益・当期純利益いずれも、前事業年度を上回りました。
以上の結果、当事業年度における売上高は2,935,577千円(前年同期比3.5%増)、経常利益は167,447千円(前年同期比22.1%増)、当期純利益は94,387千円(前年同期比28.2%増)となりました。
(2) キャッシュ・フロー
当事業年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、税引前当期純利益の159,503千円に加え、定期預金の払戻による収入310,000千円、未払金の増加額14,580千円、減価償却費が43,228千円等がありましたが、定期預金の預入による支出410,000千円や売上債権の増加14,231千円、法人税等の支払額70,676千円等があったため、前事業年度末に比べ73,269千円減少し、当事業年度末には537,260千円となりました。
また、当事業年度における各キャッシュ・フローは、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において営業活動の結果得られた資金は、149,706千円(前年同期比33,789千円の増加)となりました。これは、主に税引前当期純利益が159,503千円であったことに加え、未払金の増加額(14,580千円)や減価償却費(43,228千円)等の増加要因が、売上債権の増加額(14,231千円)、法人税等の支払額(70,676千円)等の減少要因を上回ったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において投資活動の結果使用した資金は、185,431千円(前年同期比51,509千円の増加)となりました。これは、定期預金の払戻による収入(310,000千円)がありましたが、定期預金の預入による支出(410,000千円)に加え、無形固定資産の取得による支出(22,874千円)や有形固定資産の取得による支出(19,843千円)、保険積立金の積立による支出(34,505千円)があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において財務活動の結果使用した資金は、37,545千円(前年同期比10,597千円の増加)となりました。これは、配当金の支払い(18,290千円)及びファイナンス・リース債務の返済による支出(19,239千円)によるものであります。