有価証券報告書-第6期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/26 12:42
【資料】
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【項目】
125項目

沿革

○提出会社の沿革
当行は、「株式会社日本政策投資銀行法」(平成19年法律第85号。以下「新DBJ法」という。)附則第9条の規定に基づき、日本政策投資銀行(以下「旧DBJ」という。)の財産の全部(同法附則第15条第2項の規定により国が承継する資産を除く。)を現物出資により引継ぎ、また同法附則第15条第1項に基づき、旧DBJの一切の権利及び義務(同法附則第15条第2項の規定により国が承継する資産を除く。)を承継して平成20年10月1日に設立されました。
参考として、旧DBJ及び当行の「沿革」を以下にあわせて記載します。
(1)日本政策投資銀行
年月事項
昭和26年4月日本開発銀行設立
昭和31年6月北海道開発公庫設立
昭和32年4月北海道開発公庫、北海道東北開発公庫に改組、札幌(現北海道)、仙台(現東北)の各支店を開設
昭和39年3月「北海道東北開発公庫法」の一部を改正(資本金規定の整備等)
昭和47年6月「日本開発銀行法」を改正
①目的を「産業の開発及び経済社会の発展」に改正
②大規模工業基地建設事業への出資及び分譲施設融資機能を追加
昭和60年6月「日本開発銀行法」を改正
①研究開発、都市開発又はエネルギー利用等に係る事業で政令で定めるものに対する出資機能を追加
②研究開発資金融資機能を追加
昭和62年9月「北海道東北開発公庫法」の一部を改正(無利子貸付規定の整備等)
平成3年4月「日本開発銀行法」を改正
①ユーロ円債による資金調達手段の追加
②NTT株売払収入を財源の一部とする低利貸付制度創設 等
平成3年4月「北海道東北開発公庫法」の一部を改正(社会資本整備促進低利融資規定の整備等)
平成4年12月「日本開発銀行法」を改正(政府の追加出資についての規定の整備)
(日本開発銀行及び北海道東北開発公庫を廃止し、新銀行に統合することが決定される)
平成10年12月「日本開発銀行法」を改正(金融環境対応融資関連、平成12年度末までの時限的措置)
①設備の取得と関連のない長期運転資金を融資対象に追加
②社債償還資金を融資対象に追加、③公募債取得機能の追加 等
平成10年12月「北海道東北開発公庫法」の一部を改正(金融環境対応融資関連、平成12年度末までの時限的措置)
①事業の実施に伴い必要な長期運転資金を融資対象に追加、②社債償還資金を融資対象に追加 等
平成11年6月「日本政策投資銀行法」成立
平成11年10月日本開発銀行と北海道東北開発公庫の一切の権利・義務を承継し、日本政策投資銀行設立
地域振興整備公団及び環境事業団の融資業務を引き継ぐ
平成14年5月「日本政策投資銀行法」を一部改正(金融庁による立入検査の導入を追加)
平成17年12月「行政改革の重要方針」閣議決定(一体として民営化されることなどが決定される)
平成18年5月「簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律(平成18年法律第47号)」成立
平成18年6月「政策金融改革に係る制度設計」が政策金融改革推進本部にて決定
平成19年6月「株式会社日本政策投資銀行法(平成19年法律第85号)」成立

(2) 株式会社日本政策投資銀行
年月事項
平成20年10月
平成20年12月
平成21年6月
平成21年9月
平成21年11月
平成22年3月
平成23年5月
平成23年12月
平成24年3月
平成24年6月
平成24年12月
「株式会社日本政策投資銀行法」により、株式会社日本政策投資銀行設立(資本金1兆円)
シンガポール駐在員事務所を現地法人化(DBJ Singapore Limited 設立)
「株式会社日本政策投資銀行法の一部を改正する法律(平成21年法律第67号)」成立
株主割当による増資を実施(資本金1兆1,032億3,200万円)
ロンドン駐在員事務所を現地法人化(DBJ Europe Limited 開業 ~ 設立自体は平成21年6月)
株主割当による増資を実施(資本金1兆1,811億9,400万円)
「東日本大震災に対処するための特別の財政援助及び助成に関する法律(平成23年法律第40号)」により、「株式会社日本政策投資銀行法」の読替え・改正を実施
交付国債の償還による増資を実施(資本金1兆1,873億6,400万円)
株主割当による増資を実施(資本金1兆1,877億8,800万円)
交付国債の償還による増資を実施(資本金1兆1,983億1,600万円)
交付国債の償還による増資を実施(資本金1兆2,069億5,300万円)

○当行の設立経緯について
当行の前身でありました旧DBJは政策金融機関として経済社会の活力の向上及び持続的発展、豊かな国民生活の実現、地域経済の自立的な発展のため、一般の金融機関が行う金融等を補完し又は奨励することを旨として長期資金の供給等を行って参りました。
こうした中、政策金融機関全体の今後の在り方について経済財政諮問会議等において議論されておりましたが、平成17年12月24日付閣議決定により旧DBJについては「新金融技術開発機能を維持するためには多くの機能が揃っていることが望ましいこと等から一体として完全民営化」することとなりました。
かかる政策金融改革の議論の中、平成18年5月26日に成立いたしました「簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律(以下「行政改革推進法」という。)」により、旧DBJの民営化の方向性が決定され、平成19年6月6日には、新DBJ法が国会で可決・成立いたしました。
こうした経緯を踏まえ、当行は平成20年9月22日に創立総会及び設立時取締役会を開催し、新DBJ法に基づく長期の事業資金に係る投融資業務等を行う株式会社として、同年10月1日に設立されました。
当行設立時の資本金は1兆円、発行済株式総数は4,000万株となっております。なお、新DBJ法附則第9条の規定に基づき、旧DBJは当行にその財産の全部(同法附則第15条第2項の規定により国が承継する資産を除く。)を現物出資しており、それにより取得した株式(4,000万株)を旧DBJへの出資者である政府に無償譲渡しております。