四半期報告書-第7期第3四半期(平成28年7月1日-平成28年9月30日)

【提出】
2016/11/11 15:30
【資料】
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【項目】
25項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
なお、第1四半期連結累計期間より、「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号 平成25年9月13日)等を適用し、「四半期純損失」を「親会社株主に帰属する四半期純損失」としております。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、各種政策の効果により、緩やかな回復基調で推移してきましたが、中国を始めとするアジア新興国の景気の下振れや、英国のEU離脱問題などによる欧州経済の不確実性の高まりなど、先行きは不透明な状況が続いております。
このような経済状況のもと、当社グループは、循環型システムを創るリーディング・カンパニー・グループとして、事業の強化及び拡充を進めてまいりました。
事業会社であるアミタ㈱の100%子会社である台灣阿米達股份有限公司では、3月にシリコンスラリー廃液などの100%リサイクル事業を展開する台湾循環資源製造所(台湾彰化県)を開所し、第3四半期から出荷を開始しております。また、アミタ㈱の北九州循環資源製造所では粉体サイロ設備の導入により、資源化が困難であった微粉状廃棄物や水分を多く含む廃棄物の受入が可能となるなど循環資源製造能力の強化を推進しております。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は、地上資源事業において、国内のリサイクル事業が好調に推移したことにより3,430,324千円(前期比4.9%増、前期差+160,335千円)となりました。営業損失は製造原価の増加がありましたが、国内のリサイクル事業ならびに環境コンサルティング業務の粗利率改善により4,859千円(前期比-、前期差+89,096千円)、経常損失は為替差損の計上等により72,162千円(前期比-、前期差+50,964千円)、親会社株主に帰属する四半期純損失については前期に計上していた減損損失ならびに繰越欠損金の減少による繰延税金資産の取り崩しの影響がなくなったことにより114,515千円(前期比-、前期差+101,185千円)となりました。
セグメント別の業績は次のとおりであります。
① 地上資源事業
地上資源の製造やリサイクルオペレーション、「廃棄物管理ベストウェイ」や「e-廃棄物管理」等のリサイクル関連コンサルティングなどを行うこのセグメントでは、北九州循環資源製造所やシリコンスラリー廃液のリサイクル事業が好調に推移したことや、昨年開所した南三陸BIOが通期で寄与したこと等により、売上高は3,300,301千円(前期比4.4%増、前期差+139,455千円)となりました。営業利益は南三陸BIOや3月に開所した台湾循環資源製造所における製造原価の増加があったものの、国内のリサイクル事業の粗利率改善により72,364千円(前期比500.4%増、前期差+60,310千円)となりました。
② 環境ソリューション事業
環境コンサルティングや調査・研究、FSCやMSCなどの認証関連サービスの提供を行うこのセグメントでは、国内、海外での調査、研究委託業務や認証関連サービスの増加に伴い、売上高は130,023千円(前期比16.9%増、前期差+18,781千円)、営業損失は、売上高の増加や粗利率の改善により77,223千円(前期比-、前期差+28,785千円)となりました。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
該当事項はありません。
(4)主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった重要な設備の新設等のうち、台灣阿米達股份有限公司の台湾循環資源製造所につきましては、平成28年5月に完了しております。