有価証券報告書-第75期(2023/04/01-2024/03/31)

【提出】
2024/06/25 15:05
【資料】
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【項目】
161項目
(3) 【監査の状況】
① 監査役監査の状況
イ.組織・人員
当事業年度末(2024年3月31日)の当社の監査役は3名体制としており、社内出身の常勤監査役1名および、独立役員である社外監査役2名で構成されております。監査役は岡藤由美子(監査役会議長/常勤監査役)、大江修子(社外監査役)、宇佐美豊(社外監査役)の3名でした。大江修子氏は弁護士の資格を有し、会社法や企業法務に精通しており、宇佐美豊氏は、公認会計士として高度な専門知識を有し、米国でのSOX法の経験を基に日本へのJ-SOX導入に携わった他、会計監査の実務経験を有しております。社外監査役の高度な専門性と独立性を融合し、経営の監査および監督を行う監査役会の実効性を高める体制をとっております。
ロ.監査役、監査役会の活動状況
(a)監査役会の開催頻度・出席状況
監査役会は、取締役会開催に先立ち月次に開催されるほか、必要に応じて随時開催されます。
当事業年度は合計14回開催し、個々の監査役の出席状況については次のとおりです。
区分氏名出席状況
常勤監査役岡藤 由美子14回/14回(100%)
監査役(社外)大江 修子14回/14回(100%)
監査役(社外)宇佐美 豊10回/10回(100%)

注) 2023年6月21日をもって退任した常勤社外監査役出村泰三氏は、在任期間中開催の監査役会4回すべてに出席し、監査結果についての意見交換、監査に関する重要事項の協議等を行いました。また、宇佐美豊氏は、2023年6月21日開催の定時株主総会にて監査役に就任いたしました。
監査役会における主な検討事項(決議、協議、報告)は、以下の通りであります。
・監査役および補欠監査役候補者の選任の同意
・監査の方針及び監査実施計画の決定(取締役会に報告)
・監査役活動予算の決定
・取締役会議案に関する協議
・内部統制システムの整備・運用状況の確認
・事業報告、計算書類等の内容確認
・有価証券報告書の内容確認
・株主総会提出議案の確認
・会計監査人の監査報告書の確認
・監査役会の監査報告書の作成・承認
・会計監査人の再任の適否評価と選解任の決定
・会計監査人の監査報酬の同意
・監査役監査の実施状況の報告
・監査上の主要な検討事項(KAM)の妥当性の協議
(b)監査役の活動状況
当社の監査役は、取締役会に出席し、取締役等との意思疎通を図り、議事運営や決議内容等を監査し、必要により意見表明を行っております。また、経営委員会、コンプライアンス・リスク諮問委員会、サステナビリティ委員会、投資審査会等の社内の重要な会議へ出席するとともに、社内取締役、執行役員、グループ子会社社長等との意思疎通を図り、職務執行状況の確認、国内事業所や国内外子会社の往査を行うなど、監査環境の整備と積極的な経営状況の把握に努め、業務監査を行っております。また、グループ子会社監査役等との間では、監査における環境のサポートやグループ会社全体の監査役監査のレベルアップ等を目的とするグループ監査役連絡会を新たに設けて、グループ会社監査役が一堂に会して意見聴取や情報交換を行っております。
さらに、監査役会は代表取締役社長へ監査所見に基づく提言を行い、定期的な意見交換を図っております。
監査役の主な活動は以下の通りであります。
(ⅰ)代表取締役との意見交換:監査役全員
(ⅱ)取締役会への出席:監査役全員
(ⅲ)経営委員会への出席:常勤監査役
(ⅳ)コンプライアンス・リスク諮問委員会への出席:監査役全員
(ⅴ)サステナビリティ委員会、投資審査会への出席:常勤監査役
(ⅵ)社外取締役へのインタビュー・意見交換:監査役全員
(ⅶ)社内取締役、執行役員、グループ子会社社長等へのインタビュー・意見交換:監査役全員
(ⅷ)グループ監査役連絡会の主催:監査役全員
(ix)主要な事業所、子会社への往査:監査役適宜割り当て
(c)監査役と内部監査および会計監査人との相互連携
監査役は、内部監査部門および有限責任 あずさ監査法人との定期的な会合を実施することにより、重点監査項目・監査計画を共有するとともに、監査状況の報告、決算レビュー結果報告など、相互の情報共有と意見交換を促進し、監査の実効性向上に努めております。
項目出席者実績頻度主な内容
監査連絡協議会
(三様監査連絡会)
監査役、内部監査部、
会計監査人
7月、12月、 4月年間監査計画、重点リスク項目と評価結果、内部監査結果の共有・意見交換、監査上の主要な検討事項(KAM)の協議等
四半期レビュー結果報告監査役、財務経理部、会計監査人8月、10月、2月決算状況等の説明
監査結果報告監査役、内部監査部、 財務経理部、会計監査人5月、6月会社法、金商法監査の報告
(内部統制、KAM含む)
内部監査部門(主催)月次定例会内部監査部、監査役毎月内部監査部の往査による監査結果の共有等

②内部監査並びに内部監査の実効性を確保するための取り組み
内部監査については、内部監査機関として9名の専従スタッフからなる内部監査部を設置しております。メンバーは、公認会計士となる資格を有する者、公認内部監査人、内部監査士などの資格を有する専門人財の他、管理職経験者を配置しております。年間の監査計画に基づいて、当社及びグループ各社に対して監査を実施する体制を取っております。また、内部監査の結果について監査役及び会計監査人と定期的に意見交換を行っております。
レポーティングラインとして、コーポレートガバナンス・コード補充原則4-13③を踏まえ、業務執行部門から独立し、CEO及び取締役会の2つの報告経路を保持しています。取締役会には、年度総括報告を行っております。
③ 会計監査の状況
イ.業務を執行した公認会計士の氏名、所属する監査法人名及び継続監査年数
公認会計士の氏名等所属する監査法人名
指定有限責任社員
業務執行社員
山根 洋人(継続監査年数3年)有限責任 あずさ監査法人
西谷 直博 (継続監査年数1年)


ロ.継続監査期間
8年間
業務執行社員のローテーションに関しては適切に実施されており、原則として連続して7会計期間を超えて監査業務に関与しておりません。なお、筆頭業務執行社員については連続して5会計期間を超えて監査業務に関与しておりません。
ハ.監査業務に係る補助者の構成
公認会計士 9名
その他 19名
(注) その他は公認会計士試験合格者等であります。
ニ.監査法人の選定方針と理由
選定にあたっての方針及び理由は以下の通りです。
a 監査法人としての独立性及び品質管理体制、並びに監査チームとしての専門性及び監査手続の適切性を具備していること。
b 当社グループが海外事業を含む「成長戦略」を遂行するにあたり、より専門的かつ適切な監査が可能であること。
ホ.監査役及び監査役会による監査法人の評価
関係部署による評価及び各監査役評価を踏まえ、監査役会として改選に値する重要な事象はない旨確認しております。
④ 監査報酬の内容等
イ.監査公認会計士等に対する報酬の内容
区分前連結会計年度当連結会計年度
監査証明業務に基づく
報酬(百万円)
非監査業務に基づく
報酬(百万円)
監査証明業務に基づく
報酬(百万円)
非監査業務に基づく
報酬(百万円)
提出会社63-78-
連結子会社----
63-78-


ロ.監査公認会計士等と同一のネットワーク(KPMG)に対する報酬(イ を除く)
区分前連結会計年度当連結会計年度
監査証明業務に基づく
報酬(百万円)
非監査業務に基づく
報酬(百万円)
監査証明業務に基づく
報酬(百万円)
非監査業務に基づく
報酬(百万円)
提出会社-7-5
連結子会社32143714
32213719

提出会社における非監査業務の内容は、主に海外駐在員の所得税申告関連業務になります。
連結子会社における非監査業務の内容は、主に税務監査業務になります。
ハ.その他重要な監査業務に基づく報酬の内容
該当事項はありません。
二.監査報酬の決定方針
当社は、当社の監査公認会計士等である有限責任 あずさ監査法人が策定した監査日数、業務内容などの監査計画に基づき両者で協議の上、監査役会の同意を得て決定しております。
ホ.監査役会が会計監査人の報酬等に同意した理由
監査役会は、会計監査人の監査計画の内容、会計監査の職務遂行状況及び報酬見積の算出根拠などが当社の事業規模や事業内容に適切であるかどうかについて必要な検証を行ったうえで、会計監査人の報酬の額について適切であると判断し、同意しております。