訂正四半期報告書-第26期第3四半期(平成28年7月1日-平成28年9月30日)

【提出】
2019/05/15 10:26
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24項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)業績の状況
① 経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、企業収益や雇用環境の改善傾向が続き、緩やかな回復基調にあるものの、足踏み状態が続く個人消費に加え英国のEU離脱問題等への懸念など、先行きが不透明な状況が続きました。外食産業界におきましても、高止まりする原材料価格や、人手不足に伴う人件費等のコスト上昇等、厳しい事業環境が続いております。
このような状況の下、当社グループでは、QSC向上を基盤とした各ブランドにおける「銀だこスタイル」を確立させながらの店舗展開、そして前連結会計年度より本格的に開始した国内外の新たな事業の育成に注力して、事業を推進してまいりました。
主力ブランドの「築地銀だこ」では、贅沢ねぎだこシリーズ第三弾の「徳島 生すだち 鬼おろしポン酢」を、また本年度から新たに登場した『プレミアムシリーズ』の第一弾として「てりたま チーズコンソメ」を発売開始するなど、積極的な新商品開発に取り組みました。出店につきましては、立地・収益性を重視した出店戦略に切り替え築地銀だこハイボール酒場主体の出店とし、不採算店舗については業態変更や退店など収益改善へ向けた取り組みを行いました。6月28日にはオフィスと繁華街立地の新宿エリアでは2店舗目となる「築地銀だこハイボール酒場 小滝橋通り店」をオープン、8月1日には観光エリアでもある神楽坂に「築地銀だこハイボール酒場 神楽坂店」をオープン、9月10日には中央競馬としては中山競馬場に次いで2店舗目となる東京競馬場にフードコートタイプの「築地銀だこハイボール酒場 東京競馬場店」をオープンいたしました。
「銀のあん」では、引き続き足元の既存店ベースはマイナスで推移しておりますが、夏場対策として特製あずきを使用した「飲むかき氷」を導入し、9月6日には恒例の「クロワッサンたい焼の日」としてキャンペーンを行うなど、新商品の導入と積極的な販売促進に取り組みました。
「COLD STONE CREAMERY」では、海老名サービスエリア(下り)にコールドストーンとしては初のソフトクリームを販売する期間限定店舗を出店し、新商品『リッチミルク』を発売いたしました。また、コールドストーンのアイスキャンディを使用した新商品『トロピカル カクテル』を築地銀だこハイボール酒場で限定販売いたしました。コールド・ストーン・プレミアムアイスクリーム バーのコンビニエンスストアでの販売については、8月30日に「クランチーチョコミンスター」の販売が行われ大好評となりました。アイスキャンディの卸販売につきましても順調に拡大しております。
「The Coffee Bean & Tea Leaf」につきましては、店舗の立地や需要に合わせたフードの導入を進め売上向上を図りました。現状ではまだブランドの構築をしている段階であるため、日本限定商品の開発や販売、各種プロモーション等により、ブランドの定着化を目指しております。
スイーツ事業においては、7月1日に「キッシュヨロイヅカ池袋東武店」を2号店目としてオープンいたしました。また、9月16日には3号店目として「キッシュヨロイヅカ渋谷ヒカリエShinQs店」をオープンし、ヒカリエ限定の新商品「キッシュメロンパン」が一番人気となるなど好調なスタートを切りました。
海外事業の展開につきましては、香港で銀カレー16号店及びクロワッサンたい焼2号店を出店した結果、日本以外の地域で初めて総店舗数が20店舗を突破いたしました。
マレーシアでは、合弁会社を通じて「築地銀だこ」をクアラルンプール郊外に2店舗オープンし、4店舗体制となりました。
また、中東エリアでの展開へ向けて、官民ファンド「クールジャパン機構」が日系外食・小売企業の中東進出を支援する目的で出資したCipher Nippon Investment L.L.C社と、「築地銀だこ」「銀のあん(クロワッサンたい焼き)」のGCC(湾岸協力理事会)諸国におけるマスターフランチャイズ契約を締結いたしました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は23,580百万円(前年同期比3.2%増)となりました。
営業利益につきましては、既存店ベースがマイナスで推移したこと、「The Coffee Bean & Tea Leaf」及び新規事業の立上げコストの影響等により、758百万円(前期比34.3%減)となりました。
経常利益につきましては、営業利益の減少に加え為替差損の発生等により、666百万円(前期比40.7%減)に、親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、前述要因に加え、子会社における新規事業の立上げコストの発生に伴う法人税負担が増加したため133百万円(前期比74.8%減)となりました。
(2)財政状態に関する説明
財政状況の分析
① 資産
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて141百万円増加し、15,996百万円となりました。その主な要因は、受取手形及び売掛金が1,157百万円減少した一方、現金及び預金が1,041百万円、たな卸資産が330百万円増加したこと等によるものであります。
② 負債
当第3四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べて477百万円増加し、11,396百万円となりました。その主な要因は、支払手形及び買掛金が529百万円、長期借入金が542百万円、未払法人税等が398百万円減少した一方、短期借入金が1,769百万円増加したこと等によるものであります。
③ 純資産
当第3四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べて335百万円減少し、4,600百万円となりました。その主な要因は、四半期純利益133百万円を計上した一方、剰余金の配当128百万円及び繰延ヘッジ損益
の減少233百万円等によるものであります。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、14百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。