有価証券届出書(新規公開時)

【提出】
2014/08/26 15:07
【資料】
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【項目】
108項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たって、将来事象の結果に依存するため確定できない金額については、仮説の適切性、情報の適切性及び金額の妥当性に留意しながら、合理的に会計上の見積りを行っておりますが、実際の結果は見積りと異なる場合があります。
(2)財政状態の分析
当連結会計年度(自 平成25年1月1日 至 平成25年12月31日)
(資産)
当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末と比較して1,632百万円増加し12,273百万円となりました。その主な要因は、受取手形及び売掛金が300百万円、原材料及び貯蔵品が355百万円、のれんが391百万円増加したこと等によるものであります。
(負債)
当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末と比較して1,489百万円増加し11,125百万円となりました。その主な要因は、長期借入金が1,043百万円増加したこと等によるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末と比較して143百万円増加し1,147百万円となりました。その主な要因は、当期純利益134百万円の計上による利益剰余金の増加等によるものであります。
当第2四半期連結累計期間(自 平成26年1月1日 至 平成26年6月30日)
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて1,622百万円増加し、13,896百万円となりました。これは主として、有形固定資産及び無形固定資産の増加によるものであります。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べて1,005百万円増加し、12,131百万円となりました。これは主として、短期借入金及び資産除去債務の増加によるものであります。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べて617百万円増加し、1,765百万円となりました。これは主として、四半期純利益の計上に伴う利益剰余金の額及び少数株主持分が増加したことによるものであります。
(3)経営成績の分析
当連結会計年度(自 平成25年1月1日 至 平成25年12月31日)
当連結会計年度の経営成績は、第2[事業の状況]1[業績等の概要](1)業績に記載しておりますが、その主な要因は次のとおりです。
(売上高)
当連結会計年度の売上高は20,588百万円となり、前連結会計年度に比べ0.4%の増加となりました。
(営業利益)
当連結会計年度の営業利益は620百万円となり、前連結会計年度に比べ60.0%の増加となりました。店舗数が増加したことによる売上の増加及び減価償却費の減少による販売費及び一般管理費が減少したことが要因となっております。
(経常利益)
上記の諸要因に加えて、為替差益が441百万円発生より、当連結会計年度の経常利益は1,034百万円となり、前連結会計年度に比べ77.3%の増加となりました。
(当期純利益)
当連結会計年度の当期純利益は134百万円となりました。なお、前連結会計年度は当期純損失418百万円でした。
当第2四半期連結累計期間(自 平成26年1月1日 至 平成26年6月30日)
当第2四半期連結累計期間の経営成績は、第2[事業の状況]1[業績等の概要](1)業績に記載しておりますが、その主な要因は次のとおりです。
(売上高)
当第2四半期連結累計期間の売上高は13,247百万円となりました。「築地銀だこ」事業が好調に推移し、また「銀のあん」事業も、「クロワッサンたい焼」がヒットし、売上を伸ばしました。
(営業利益)
当第2四半期連結累計期間の営業利益は857百万円となりました。既存店売上の増加により、店舗利益が増加いたしました。
(経常利益)
前連結会計年度と比較して、為替レートが円高に振れたため、為替予約から為替差損が83百万円発生し、当第2四半期連結累計期間の経常利益は762百万円となりました。
(当期純利益)
当第2四半期連結累計期間の当期純利益は393百万円となりました。
(4)キャッシュ・フローの状況についての分析
当連結会計年度(自 平成25年1月1日 至 平成25年12月31日)
当連結会計年度における現金及び現金同等物の期末残高(以下「資金」という)は358百万円減少し、1,274百万円となりました。
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、増加した資金は1,003百万円であります。この増加は主に税金等調整前当期純利益315百万円、減価償却費834百万円があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、減少した資金は2,062百万円であります。この減少は主に有形固定資産取得による支出1,546百万円、連結範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出454百万円があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、増加した資金は686百万円であります。この増加は主に長期借入れによる収入2,102百万円があった一方で、長期借入金の返済による支出672百万円、短期借入金の純減額332百万円があったことによるものであります。
当第2四半期連結累計期間(自 平成26年1月1日 至 平成26年6月30日)
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の期末残高は、494百万円増加し、1,769百万円となりました。
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、増加した資金は1,674百万円であります。この増加は主に税金等調整前四半期純利益が617百 万円、売上債権の減少額688百万円、減価償却費553百万円があった一方で、法人税等の支払額253百万円があっ たことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、減少した資金は1,504百万円であります。この減少は主に有形固定資産の取得による支出855百万円、連結範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出554百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、増加した資金は325百万円であります。この増加は主に長期借入れによる収入750百万円、短期借入金の純増額554百万円があった一方で、長期借入金の返済による支出938百万円があったことによるものであります。
(5)経営戦略の現状と見通し
当社グループは、「“日本一うまい”食を通じて“ほっとした安らぎ”と“笑顔いっぱいのだんらん”を提供できることを最上の喜びとする。」という企業理念に基づいた経営を行っております。核家族化や個食化が進み、食事においても利便性が優先される時代の中で、当社は本来食事の持つ「おいしさ」、「あたたかさ」、「楽しさ」を大切にし、家族や世代をつなぐ「共食」の文化を広げていくために、安全で美味しい商品を提供し続けてまいります。
川上から川下までしっかりと自社で責任を持ち、こだわりを持った職人の技術を磨き、心温まるサービスを提供する体制をグループ一丸となり築き、多くのお客様に安心して喜んでいただくことで信頼されるブランドを作り上げ、全ての人たち(お客様・従業員・オーナー・取引先・生産者・株主・地域等)が幸せになることが当社の想いです。
(6)経営者の問題認識と今後の方針について
当社を取り巻く環境は少子高齢化・地方都市の人口減少など受け、外食産業間における顧客や人材の争奪が激しさを増しております。当社はこのような時代だからこそ「企業個性」を磨き、さらに強く発揮することが最も重要であると考えております。
当社は、創業以来、挑戦と失敗を繰り返し、その失敗から学び、成長を遂げてまいりました。その中で培った個性が「自由な発想力」、「行動力」、「スピード感」、「現場力」、そして、何よりも大切にしているものは「人を想う心」です。これらの「企業個性」には、時代や環境の変化への「対応力」があると信じております。
また、世界のマーケットでは、「和食」は日本の重要輸出品目であり、健康食としての和食ブームは今後もますます拡大していくことと考えております。
「人を想う心」を持った人材を育て上げ、グローバルに事業拡大できる組織力を徹底的に強化し、日本の良き「共食」文化を世界に広げてまいります。