有価証券報告書-第32期(2023/07/01-2024/06/30)
(業績等の概要)
当事業年度(2023年7月1日から2024年6月30日)における我が国の経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限の緩和や外国人観光客の増加によるインバウンド需要の回復などにより、緩やかな回復基調を示しました。しかし、エネルギー価格の上昇や円安に伴う物価上昇、ウクライナ情勢の長期化や中東情勢の悪化など、依然として先行きは不透明な状況が続いています。
このような環境の中、当社ではKeePerコーティングの品質を従来以上に維持・向上させることが、業績の向上のみならず、将来の発展を目指したKeePerブランドの確立において最も重要であると考えています。
2024年6月期 実績
当事業年度(2023年7月1日から2024年6月30日)におきましては、売上高 205億74百万円(前年同期比20.7%増加)、営業利益61億1百万円(同11.4%増加)、経常利益60億75百万円(同11.0%増加)と最高益を更新する事が出来ました。
事業分野別の状況は次のとおりです。
<キーパーLABO運営事業>キーパーLABO運営事業の売上は111億81百万円(前年同期比15.8%増加)、営業利益は22億72百万円(同14.0%減少)となりました。
増収減益になった理由は、旺盛な需要に応えるための積極的な店舗拡大と人員強化による先行的な人件費増加が影響しています。今期は15店舗(FC1店舗込み)の出店を実施し、2025年6月期には30店舗以上、さらに来期以降も店舗拡大を計画しています。これは将来の大きな成長を見据えた先行投資です。
また、首都圏にあるキーパーラボ店舗のキャパシティが需要に追い付かず、「予約が取れない」など、お客様に大きなご迷惑をおかけしていました。そのため、昨年度から東京都・埼玉県・千葉県にある既存店舗の近隣に戦略的な出店を行いました。
東京都 埼玉県
この新規出店により、既存店舗は適切にお客様の需要に応えることができるようになりましたが、既存店舗は一時的に前年比を割る現象が起きています。ただし、これまで同様、一定期間が経つと既存店舗においても正常な成長に戻る見通しです。
(TREXキーパー発売開始)
これまでのKeePer最高峰コーティングであるEXキーパーよりも上位に位置する新しいコーティング「TREXキーパー」を2024年1月に販売開始し、6月末までに69台の施工となりました。TREX施工店舗数を増やすのに若干時間がかかっていましたが、「TREXキーパー専用ブース設置」と「TREXマイスターの技術者」の準備が整い始め、2024年6月末において22店舗で施工出来るようになっております。
また、TREXキーパーの導入により、従来の最高価格商品であったEXキーパーがむしろ買いやすい商品と感じられ、お客様にとってより魅力的な商品として受け入れられることで、松竹梅効果によるEXキーパーの施工も伸びることが期待できます。
(各キーパーコーティングの施工台数状況)
EXキーパーは新車登録台数減少の影響から前年比9.9%増加(12,602台)にとどまりましたが、ダイヤモンドキーパーシリーズは中古車や既販車の施工が増加し、51,638台(同15.9%増)となりました。同じく既販車施工の多いフレッシュキーパーとクリスタルキーパーの施工数合計も84,204台 (同12.7%増)となりました。また、各キーパーコーティングのメンテナンスは前年比18.4%増となるなど、今乗っている車をキレイに快適に保つための既販車向けの需要が上がっています。その結果、総来店台数は670,350台(前年同期比9.8%増)、平均単価は16,884円(同5.7%増)となりました。
普通・小型車乗用車 新車登録台数
(キーパーラボ新店開発)
新店開発においては、14店舗の新規出店となりました。当初計画では15店舗を予定していましたが、2024年6月にオープン予定であった神戸岡場店が許認可手続きの遅れにより、8月にずれ込んでおります。
また、キーパーラボFC店については、「青葉台店」が「熊本長嶺店」に県を跨いで移転しています。FC店舗数は合計13店舗で、前年比に変化はありません。2024年6月期末時点でのキーパーラボ店舗数は133店舗となりました。
(既存店の改装)
<キーパー製品等関連事業>キーパー製品等関連事業の売上高は93億93百万円(前年同期比27.2%増加)、セグメント利益は38億28百万円(同35.1%増)と大幅な増収増益になりました。
キーパープロショップを中心とした「アフターマーケット」では、前年同期比13.7%増加しました。好調の要因は、ガソリンスタンドが中心のキーパープロショップで「フレッシュキーパー」の施工台数が、前年の30万台から約67万台に123%増加したためです。
新車ディーラーを中心とした「新車マーケット」では、前年同期比78.4%増加と大きく飛躍し、製品等関連事業売上の構成比が前期18.1%から25.3%まで伸長しました。
「車以外のサービス」も前年同期比51.4%増加と飛躍しており、構成比が4.6%まで拡大してきました。
「海外」事業では、2024年2月19日に東南アジアの中心基地となるシンガポールにおいて、KeePer技研がマジョリティ出資する合弁会社『SG KeePer』を設立しました。
(キャッシュ・フローの状況)
当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は前事業年度末に比べ15億63百万円増加し51億37百万円(前事業年度末比43.8%増加)となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は52億79百万円(前事業年度比16億15百万円増加)となりました。収入の主な内訳は税引前当期純利益60億65百万円、減価償却費4億46百万円であり、支出の主な内訳は法人税等の支払額16億34百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は24億95百万円(前事業年度比9億8百万円増加)となりました。支出の主な内訳は有形固定資産の取得による支出20億76百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は12億22百万円(前事業年度比4百万円減少)となりました。支出の主な内訳は長期借入金の返済による支出48百万円、配当金の支払額11億73百万円であります。
(生産、受注及び販売の状況)
(1) 生産実績
該当事項はありません。
(2) 仕入実績
当事業年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 1.金額は、仕入価格によっております。
(3) 販売実績
当事業年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
(財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析)
文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。
(1)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この財務諸表の作成にあたり、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。
詳細につきましては「第5経理の状況 1財務諸表等(1)財務諸表 注記事項(重要な会計方針)」に記載のとおりであります。
(2)財政状態の分析
(流動資産)
当事業年度末における流動資産の残高は85億89百万円(前事業年度末比28.7%増加)となり、19億13百万円増加しました。これは主に現金及び預金が15億63百万円増加したこと等によるものです。
(固定資産)
当事業年度末における固定資産の残高は106億95百万円(前事業年度末比27.3%増加)となり、22億90百万円増加しました。これは主に建物が14億70百万円増加したこと等によるものです。
(流動負債)
当事業年度末における流動負債の残高は33億55百万円(前事業年度末比19.2%増加)となり、5億41百万円増加しました。これは主に、買掛金が2億73百万円増加、未払法人税等が73百万円増加したこと等によるものです。
(固定負債)
当事業年度末における固定負債の残高は14億62百万円(前事業年度末比31.2%増加)となり、3億47百万円増加しました。これは主に、建設協力金に基因する長期リース債務2億72百万円の計上、退職給付引当金が67百万円増加したこと等によるものです。
(純資産)
当事業年度末における純資産の残高は144億66百万円(前事業年度末比29.7%増加)となり、33億15百万円増加しました。これは主に利益剰余金が当期純利益により44億21百万円増加した一方で、配当により11億73百万円減少したこと等によるものです。
(3)経営成績の分析
(売上高)
当事業年度の売上高は205億74百万円(前事業年度比20.7%増加)となりました。
(売上総利益)
当事業年度の売上総利益は168億16百万円(前事業年度比20.8%増加)となりました。
(営業利益)
当事業年度の営業利益は61億1百万円(前事業年度比11.4%増加)となりました。
(経常利益)
当事業年度の経常利益は営業外収益11百万円と営業外費用37百万円を計上した結果、60億75百万円(前事業年度比11.0%増加)となりました。
(税引前当期純利益)
当事業年度の税引前当期純利益は60億65百万円(前事業年度比11.1%増加)となりました。
(当期純利益)
当事業年度の当期純利益は法人税等16億44百万円を計上したことにより、44億21百万円(前事業年度比11.7%増加)となりました。
(4)経営成績に重要な影響を与える要因について
経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載しております。
(5)キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
① キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容
キャッシュ・フローの分析は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 業績等の概要 キャッシュ・フローの状況」に記載しております。
② 資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社は、運転資金及び設備資金につきましては、自己資金または金融機関からの借入により資金調達することとしております。
なお、当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は51億37百万円、1年内返済予定の長期借入金の残高は48百万円、長期借入金の残高は64百万円となっております。
(6)経営者の問題意識と今後の方針について
① KeePerの品質維持とブランディングについて
「サービス商品」であるKeePer商品は、工場やセントラルキッチンなどで画一的に造られる「製品」ではなく、キーパーLABO及びキーパープロショップなどの店頭で、一つ一つ造り上げられる「サービス商品」なので、その品質維持に難しいものがあります。
しかし、それをKeePerは、材料ケミカルの高い性能と、それを店頭での施工技術力の維持のために、全国20か所のトレーニングセンターを設置し約80名のインストラクターが活動しております。それにも増して、全国のキーパープロショップの皆さんの高品質に対する意識の高さが、施工されたキーパーコーティングの、サービス商品としての高品質の向上と維持を実現しています。その品質の高さは定評があり、キーパーコーティングを施工されたお客様はリピート率約85%という高い率で支持され、その積み重ねと、認知度アップでの新規顧客の獲得と相まってKeePerのガラス系コーティングは市場を拡大しています。
また、この高い品質が競合商品との決定的に差別化された競争力になっており、これをいかに維持していくかが今後の事業の拡大に大きな影響を与えます。その為に、「技術研修」、「キーパー技術コンテスト」や「上達会」が、キーパープロショップや施工店さんたちへの当社の主な活動となっており、キーパーLABO運営事業においては、より一層高い品質を維持することが専門店としての生命線として維持向上に努めています。
キーパーLABOは2024年6月30日時点で133店舗(直営120店舗)、キーパープロショップが6,598店舗と非常に多くの店舗であり、それぞれの店舗の責任において施工がされていて、そのすべての商品品質を均一に高く維持することは極めて困難でありますが、逆に、これを実現することが競合商品との差別化、決定的な競争力であり、KeePerのブランディングそのものです。もちろん、KeePerのブランディングは、全国へのテレビCMやYouTube、Webサイトで広く一般に認知を広げるなどマーケティングを通じても作り上げられております。これは2024年度以降も継続して行きたいと思っています。
② 新車マーケットでのKeePerコーティングの拡大について
カーメーカーやカーディーラーなどの新車マーケットである自動車業界においてもKeePerの拡大をすべく積極的に営業活動がされております。方策としては、KeePer初の”新車用”コーティングとして発売した、「EXキーパー」を中心に導入を推し進めております。その活動は、各メーカーへの純正採用として、まず初めて2020年10月より『SUBARU WダイヤモンドKeePer』が発売され、着実に販売シェアが広がってきております。2021年9月1日からは、トヨタグループの自動車部品専門の卸売会社である、トヨタモビリティパーツ株式会社より、KeePerボディーコートが発売されました。2023年3月31日からは、株式会社ホンダアクセスより、「EXキーパー」「ECOダイヤモンドキーパー」が純正品として発売開始されました。新車から既販車まで一貫してKeePerのサービスを提供し、日本国中の車をより美しくし、お客様に喜びを提供していきます。
③ キーパープロショップ登録店舗数の増加と1店舗当たりの施工台数の増加について
KeePer製品等関連事業の主力であるキーパープロショップは主にガソリンスタンドです。ガソリンスタンドは石油製品(燃料)が徐々に販売減少していく中でそのインフラを活かし、燃料以外で収益を上げる必要があり、どこの石油元売りもこぞってカーコーティングの施工販売に力を入れております。ガソリンスタンド自体の店舗数は減少の一途ではありますが、いまだに29,000店舗以上あり、その中でキーパープロショップは2024年6月30日時点で、約23%の6,598店舗であります。期首6,414店から期末6,598店と微増ですが、主要製品の一つであるダイヤモンドキーパーケミカルとレジン2、ECOレジンの売上が、前年同期比約25%増の伸びとなっており、1店舗当たりのコーティング実績が向上している事がわかります。
キーパープロショップは、入会金ゼロ、会費無料であり、獲得のための営業活動も全くしておりませんが、実際に売上実績が上がる功績で自然に増えてきたものなので、ガソリン業界だけではなく、カーディーラーやカーショップなどへも拡大していくと予想しております。
④ キーパーLABO既存店の売上向上と新規出店のペースアップについて
キーパーLABO運営事業については、「愛車をキレイに、長く乗ろう」というマインドが高い状態が続き、新しい次元に入った実績が続きながら、KeePerコーティングがYouTubeなどのSNS上での高い評価を見て、高額商品の需要が高くなって、KeePerコーティングの人気は上昇し続けております。
キーパーLABOの前年実績のある既存店舗は、SNSの中で良い評判が広がっていること、TVコマーシャルなどでKeePerブランドが消費者の中に浸透してきていることによってKeePer全体の信頼が上がってきて、購買商品がより価格の高い上位商品である「EXキーパー」「ECOダイヤモンドキーパー」の施工が新車を中心に増加し、キーパーLABOの販売単価を押し上げて来ています。
株式の上場と東証一部への指定替によって一番大きく変わったのが、キーパーLABO新店用の物件の出る数です。これが劇的に増加したのは、KeePerの認知度が上がったと同時に株式上場によって、社会的信用が上がったことが大きな要因と言えます。
⑤ キーパーLABOとキーパープロショップの共存共栄について
初回施工はキーパーLABOで施工したお客様も、2回目以降の施工は近くて便利なキーパープロショップで施工される方がおよそ50%もいて、キーパーLABOが、周辺のキーパープロショップの活性化に役立っています。逆に、全国のキーパープロショップにKeePerの看板が上げられ、店頭ではパンフレットなどでの営業が行われることで、KeePerブランドの認知度がアップし、キーパーLABOの集客や運営に大きなプラスの力になっています。つまり、キーパーLABOとキーパープロショップの存在は相乗効果を持っており、このシナジー効果を持っていることもKeePerの大きな強みとなっております。
⑥ 新規出店に伴う人員の採用と、資金計画について
キーパーLABOの新規出店に伴う人員は、大学卒、高校卒とも、来春の新卒採用が前年を上回るペースで順調に推移しているため、中途採用も含めて十分な採用人数を得られるものと考えております。
元々、キーパーLABOの社員の定着率は非常に高いものでした。企業理念にあるように、お客様の満足(CS)を高い技術で実現すると同時に、お客様の「ありがとう」の言葉で、従業員のやりがいと満足(ES)を生み出していくことが、定着率の高さに結びついており、採用数の増加と相まって社員数全体の増強が実現しております。更に定着率の高さが、勤務経歴の長さを生み、勤務の長さが技術の熟練を生み出して商品の品質の維持向上にも貢献しています。
新店の構築のためのコストは上昇しており、更地からの建設物件で約8,300万円/1件、既設の建物がある居抜き物件では約6,200万円/1件の費用が掛かります。しかし新規開店から採算ベースに乗るようになってきており、営業キャッシュ・フローでのプラス要因と、現在の現預金をもとに考えると、今後毎年30店舗余りの開店資金は安定的に調達をすることができると考えております。
当事業年度(2023年7月1日から2024年6月30日)における我が国の経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限の緩和や外国人観光客の増加によるインバウンド需要の回復などにより、緩やかな回復基調を示しました。しかし、エネルギー価格の上昇や円安に伴う物価上昇、ウクライナ情勢の長期化や中東情勢の悪化など、依然として先行きは不透明な状況が続いています。
このような環境の中、当社ではKeePerコーティングの品質を従来以上に維持・向上させることが、業績の向上のみならず、将来の発展を目指したKeePerブランドの確立において最も重要であると考えています。
2024年6月期 実績
当事業年度(2023年7月1日から2024年6月30日)におきましては、売上高 205億74百万円(前年同期比20.7%増加)、営業利益61億1百万円(同11.4%増加)、経常利益60億75百万円(同11.0%増加)と最高益を更新する事が出来ました。
事業分野別の状況は次のとおりです。
<キーパーLABO運営事業>キーパーLABO運営事業の売上は111億81百万円(前年同期比15.8%増加)、営業利益は22億72百万円(同14.0%減少)となりました。
増収減益になった理由は、旺盛な需要に応えるための積極的な店舗拡大と人員強化による先行的な人件費増加が影響しています。今期は15店舗(FC1店舗込み)の出店を実施し、2025年6月期には30店舗以上、さらに来期以降も店舗拡大を計画しています。これは将来の大きな成長を見据えた先行投資です。
また、首都圏にあるキーパーラボ店舗のキャパシティが需要に追い付かず、「予約が取れない」など、お客様に大きなご迷惑をおかけしていました。そのため、昨年度から東京都・埼玉県・千葉県にある既存店舗の近隣に戦略的な出店を行いました。
東京都 埼玉県
| 既存店 | 近隣新規店 | 既存店 | 近隣新規店 |
| 世田谷店 | 用賀店 | 大宮店 | 東大宮店、上尾店 |
| 昭島店 | 福生店 | 浦和美園店 | 越谷店 |
| 三鷹店 | 府中店 | ||
| 小平店 | 武蔵村山店 | ||
| 松戸東店 | 八柱店 | ||
| 葛飾店 | 市川店 | ||
この新規出店により、既存店舗は適切にお客様の需要に応えることができるようになりましたが、既存店舗は一時的に前年比を割る現象が起きています。ただし、これまで同様、一定期間が経つと既存店舗においても正常な成長に戻る見通しです。
(TREXキーパー発売開始)
これまでのKeePer最高峰コーティングであるEXキーパーよりも上位に位置する新しいコーティング「TREXキーパー」を2024年1月に販売開始し、6月末までに69台の施工となりました。TREX施工店舗数を増やすのに若干時間がかかっていましたが、「TREXキーパー専用ブース設置」と「TREXマイスターの技術者」の準備が整い始め、2024年6月末において22店舗で施工出来るようになっております。
また、TREXキーパーの導入により、従来の最高価格商品であったEXキーパーがむしろ買いやすい商品と感じられ、お客様にとってより魅力的な商品として受け入れられることで、松竹梅効果によるEXキーパーの施工も伸びることが期待できます。
(各キーパーコーティングの施工台数状況)
EXキーパーは新車登録台数減少の影響から前年比9.9%増加(12,602台)にとどまりましたが、ダイヤモンドキーパーシリーズは中古車や既販車の施工が増加し、51,638台(同15.9%増)となりました。同じく既販車施工の多いフレッシュキーパーとクリスタルキーパーの施工数合計も84,204台 (同12.7%増)となりました。また、各キーパーコーティングのメンテナンスは前年比18.4%増となるなど、今乗っている車をキレイに快適に保つための既販車向けの需要が上がっています。その結果、総来店台数は670,350台(前年同期比9.8%増)、平均単価は16,884円(同5.7%増)となりました。
普通・小型車乗用車 新車登録台数
| 新車登録台数 | 前年比 | |
| 2022年6月期 | 2,086,161 | - |
| 2023年6月期 | 2,450,526 | +17% |
| 2024年6月期 | 2,127,352 | -13% |
(キーパーラボ新店開発)
新店開発においては、14店舗の新規出店となりました。当初計画では15店舗を予定していましたが、2024年6月にオープン予定であった神戸岡場店が許認可手続きの遅れにより、8月にずれ込んでおります。
| 店舗名 | 所在地 | オープン日 | ラボ累計店舗数 ()内:直営店 |
| 府中店 | 東京都府中市 | 2023年8月9日 | 120(107) |
| 平野店 | 大阪府大阪市 | 2023年9月29日 | 121(108) |
| 岡山店 | 岡山県岡山市 | 2023年11月22日 | 122(109) |
| 西春店 | 愛知県北名古屋市 | 2024年1月19日 | 123(110) |
| 早良店 | 福岡県福岡市 | 2024年1月20日 | 124(111) |
| 越谷店 | 埼玉県越谷市 | 2024年1月24日 | 125(112) |
| 谷和原インター店 | 茨城県つくばみらい市 | 2024年3月20日 | 126(113) |
| 宇都宮店 | 栃木県宇都宮市 | 2024年3月27日 | 127(114) |
| 神戸玉津店 | 兵庫県神戸市 | 2024年4月21日 | 128(115) |
| 奈良大安寺店 | 奈良県奈良市 | 2024年4月24日 | 129(116) |
| 岸和田北店 | 大阪府岸和田市 | 2024年5月22日 | 130(117) |
| 市川店 | 千葉県市川市 | 2024年6月22日 | 131(118) |
| 上尾店 | 埼玉県上尾市 | 2024年6月26日 | 132(119) |
| 八柱店 | 千葉県松戸市 | 2024年6月29日 | 133(120) |
また、キーパーラボFC店については、「青葉台店」が「熊本長嶺店」に県を跨いで移転しています。FC店舗数は合計13店舗で、前年比に変化はありません。2024年6月期末時点でのキーパーラボ店舗数は133店舗となりました。
(既存店の改装)
| 店舗名 | 所在地 | ブース数の増設 | 洗って仕上げる作業場への改修 | 洗って仕上げる作業場を増設 | 休業日数 |
| 福井大和田店 | 福井県 | 4→9台 | 4台分 | 15日 | |
| 鳴海店 | 愛知県 | 4→8台 | 4台分 | 9日 | |
| 大宮店 | 埼玉県 | 4→7台 | 3台分 | 4日 | |
| 浦和美園店 | 埼玉県 | 3→5台 | 3台分 | ||
| 尼崎店 | 兵庫県 | 4→6台 | 12日 | ||
| 郡山店 | 福島県 | 6→10台 | 3台分 | 10日 | |
| 246玉川店 | 神奈川県 | 3→6台 | |||
| 高針店 | 愛知県 | 3→5台 | 4台 | 14日 | |
| 上溝店 | 神奈川県 | 3→6台 | |||
| 八王子店 | 東京都 | 6→10台 | |||
| 市原店 | 千葉県 | 3→7台 | |||
| 福岡春日店 | 福岡県 | 4→6台 | 1台分 | 85日 (全面改装) | |
| 小牧山店 | 愛知県 | 4→6台 | |||
| 交野店 | 大阪府 | 4→7台 | |||
| 東浦和店 | 埼玉県 | 5→7台 | |||
| 彦根店 | 滋賀県 | 4→8台 | 14日 | ||
| 東郷店 | 愛知県 | 4→8台 | 5台分 | 30日 |
<キーパー製品等関連事業>キーパー製品等関連事業の売上高は93億93百万円(前年同期比27.2%増加)、セグメント利益は38億28百万円(同35.1%増)と大幅な増収増益になりました。
キーパープロショップを中心とした「アフターマーケット」では、前年同期比13.7%増加しました。好調の要因は、ガソリンスタンドが中心のキーパープロショップで「フレッシュキーパー」の施工台数が、前年の30万台から約67万台に123%増加したためです。
新車ディーラーを中心とした「新車マーケット」では、前年同期比78.4%増加と大きく飛躍し、製品等関連事業売上の構成比が前期18.1%から25.3%まで伸長しました。
「車以外のサービス」も前年同期比51.4%増加と飛躍しており、構成比が4.6%まで拡大してきました。
「海外」事業では、2024年2月19日に東南アジアの中心基地となるシンガポールにおいて、KeePer技研がマジョリティ出資する合弁会社『SG KeePer』を設立しました。
(キャッシュ・フローの状況)
当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は前事業年度末に比べ15億63百万円増加し51億37百万円(前事業年度末比43.8%増加)となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は52億79百万円(前事業年度比16億15百万円増加)となりました。収入の主な内訳は税引前当期純利益60億65百万円、減価償却費4億46百万円であり、支出の主な内訳は法人税等の支払額16億34百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は24億95百万円(前事業年度比9億8百万円増加)となりました。支出の主な内訳は有形固定資産の取得による支出20億76百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は12億22百万円(前事業年度比4百万円減少)となりました。支出の主な内訳は長期借入金の返済による支出48百万円、配当金の支払額11億73百万円であります。
(生産、受注及び販売の状況)
(1) 生産実績
該当事項はありません。
(2) 仕入実績
当事業年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 仕入高(千円) | 前年同期比(%) |
| キーパー製品等関連事業 | 3,707,073 | 103.5 |
| キーパーLABO運営事業 | 7,413 | 71.7 |
| 合計 | 3,714,487 | 103.4 |
(注) 1.金額は、仕入価格によっております。
(3) 販売実績
当事業年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 販売高(千円) | 前年同期比(%) |
| キーパー製品等関連事業 | 9,393,390 | 127.2 |
| キーパーLABO運営事業 | 11,181,192 | 115.8 |
| 合計 | 20,574,582 | 120.7 |
(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
| 相手先 | 前事業年度 | 当事業年度 | ||
| 販売高 (千円) | 割合(%) | 販売高 (千円) | 割合(%) | |
| ENEOSトレーディング株式会社 | 2,229,148 | 13.1 | 2,535,100 | 12.3 |
(財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析)
文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。
(1)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この財務諸表の作成にあたり、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。
詳細につきましては「第5経理の状況 1財務諸表等(1)財務諸表 注記事項(重要な会計方針)」に記載のとおりであります。
(2)財政状態の分析
(流動資産)
当事業年度末における流動資産の残高は85億89百万円(前事業年度末比28.7%増加)となり、19億13百万円増加しました。これは主に現金及び預金が15億63百万円増加したこと等によるものです。
(固定資産)
当事業年度末における固定資産の残高は106億95百万円(前事業年度末比27.3%増加)となり、22億90百万円増加しました。これは主に建物が14億70百万円増加したこと等によるものです。
(流動負債)
当事業年度末における流動負債の残高は33億55百万円(前事業年度末比19.2%増加)となり、5億41百万円増加しました。これは主に、買掛金が2億73百万円増加、未払法人税等が73百万円増加したこと等によるものです。
(固定負債)
当事業年度末における固定負債の残高は14億62百万円(前事業年度末比31.2%増加)となり、3億47百万円増加しました。これは主に、建設協力金に基因する長期リース債務2億72百万円の計上、退職給付引当金が67百万円増加したこと等によるものです。
(純資産)
当事業年度末における純資産の残高は144億66百万円(前事業年度末比29.7%増加)となり、33億15百万円増加しました。これは主に利益剰余金が当期純利益により44億21百万円増加した一方で、配当により11億73百万円減少したこと等によるものです。
(3)経営成績の分析
(売上高)
当事業年度の売上高は205億74百万円(前事業年度比20.7%増加)となりました。
(売上総利益)
当事業年度の売上総利益は168億16百万円(前事業年度比20.8%増加)となりました。
(営業利益)
当事業年度の営業利益は61億1百万円(前事業年度比11.4%増加)となりました。
(経常利益)
当事業年度の経常利益は営業外収益11百万円と営業外費用37百万円を計上した結果、60億75百万円(前事業年度比11.0%増加)となりました。
(税引前当期純利益)
当事業年度の税引前当期純利益は60億65百万円(前事業年度比11.1%増加)となりました。
(当期純利益)
当事業年度の当期純利益は法人税等16億44百万円を計上したことにより、44億21百万円(前事業年度比11.7%増加)となりました。
(4)経営成績に重要な影響を与える要因について
経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載しております。
(5)キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
① キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容
キャッシュ・フローの分析は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 業績等の概要 キャッシュ・フローの状況」に記載しております。
② 資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社は、運転資金及び設備資金につきましては、自己資金または金融機関からの借入により資金調達することとしております。
なお、当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は51億37百万円、1年内返済予定の長期借入金の残高は48百万円、長期借入金の残高は64百万円となっております。
(6)経営者の問題意識と今後の方針について
① KeePerの品質維持とブランディングについて
「サービス商品」であるKeePer商品は、工場やセントラルキッチンなどで画一的に造られる「製品」ではなく、キーパーLABO及びキーパープロショップなどの店頭で、一つ一つ造り上げられる「サービス商品」なので、その品質維持に難しいものがあります。
しかし、それをKeePerは、材料ケミカルの高い性能と、それを店頭での施工技術力の維持のために、全国20か所のトレーニングセンターを設置し約80名のインストラクターが活動しております。それにも増して、全国のキーパープロショップの皆さんの高品質に対する意識の高さが、施工されたキーパーコーティングの、サービス商品としての高品質の向上と維持を実現しています。その品質の高さは定評があり、キーパーコーティングを施工されたお客様はリピート率約85%という高い率で支持され、その積み重ねと、認知度アップでの新規顧客の獲得と相まってKeePerのガラス系コーティングは市場を拡大しています。
また、この高い品質が競合商品との決定的に差別化された競争力になっており、これをいかに維持していくかが今後の事業の拡大に大きな影響を与えます。その為に、「技術研修」、「キーパー技術コンテスト」や「上達会」が、キーパープロショップや施工店さんたちへの当社の主な活動となっており、キーパーLABO運営事業においては、より一層高い品質を維持することが専門店としての生命線として維持向上に努めています。
キーパーLABOは2024年6月30日時点で133店舗(直営120店舗)、キーパープロショップが6,598店舗と非常に多くの店舗であり、それぞれの店舗の責任において施工がされていて、そのすべての商品品質を均一に高く維持することは極めて困難でありますが、逆に、これを実現することが競合商品との差別化、決定的な競争力であり、KeePerのブランディングそのものです。もちろん、KeePerのブランディングは、全国へのテレビCMやYouTube、Webサイトで広く一般に認知を広げるなどマーケティングを通じても作り上げられております。これは2024年度以降も継続して行きたいと思っています。
② 新車マーケットでのKeePerコーティングの拡大について
カーメーカーやカーディーラーなどの新車マーケットである自動車業界においてもKeePerの拡大をすべく積極的に営業活動がされております。方策としては、KeePer初の”新車用”コーティングとして発売した、「EXキーパー」を中心に導入を推し進めております。その活動は、各メーカーへの純正採用として、まず初めて2020年10月より『SUBARU WダイヤモンドKeePer』が発売され、着実に販売シェアが広がってきております。2021年9月1日からは、トヨタグループの自動車部品専門の卸売会社である、トヨタモビリティパーツ株式会社より、KeePerボディーコートが発売されました。2023年3月31日からは、株式会社ホンダアクセスより、「EXキーパー」「ECOダイヤモンドキーパー」が純正品として発売開始されました。新車から既販車まで一貫してKeePerのサービスを提供し、日本国中の車をより美しくし、お客様に喜びを提供していきます。
③ キーパープロショップ登録店舗数の増加と1店舗当たりの施工台数の増加について
KeePer製品等関連事業の主力であるキーパープロショップは主にガソリンスタンドです。ガソリンスタンドは石油製品(燃料)が徐々に販売減少していく中でそのインフラを活かし、燃料以外で収益を上げる必要があり、どこの石油元売りもこぞってカーコーティングの施工販売に力を入れております。ガソリンスタンド自体の店舗数は減少の一途ではありますが、いまだに29,000店舗以上あり、その中でキーパープロショップは2024年6月30日時点で、約23%の6,598店舗であります。期首6,414店から期末6,598店と微増ですが、主要製品の一つであるダイヤモンドキーパーケミカルとレジン2、ECOレジンの売上が、前年同期比約25%増の伸びとなっており、1店舗当たりのコーティング実績が向上している事がわかります。
キーパープロショップは、入会金ゼロ、会費無料であり、獲得のための営業活動も全くしておりませんが、実際に売上実績が上がる功績で自然に増えてきたものなので、ガソリン業界だけではなく、カーディーラーやカーショップなどへも拡大していくと予想しております。
④ キーパーLABO既存店の売上向上と新規出店のペースアップについて
キーパーLABO運営事業については、「愛車をキレイに、長く乗ろう」というマインドが高い状態が続き、新しい次元に入った実績が続きながら、KeePerコーティングがYouTubeなどのSNS上での高い評価を見て、高額商品の需要が高くなって、KeePerコーティングの人気は上昇し続けております。
キーパーLABOの前年実績のある既存店舗は、SNSの中で良い評判が広がっていること、TVコマーシャルなどでKeePerブランドが消費者の中に浸透してきていることによってKeePer全体の信頼が上がってきて、購買商品がより価格の高い上位商品である「EXキーパー」「ECOダイヤモンドキーパー」の施工が新車を中心に増加し、キーパーLABOの販売単価を押し上げて来ています。
株式の上場と東証一部への指定替によって一番大きく変わったのが、キーパーLABO新店用の物件の出る数です。これが劇的に増加したのは、KeePerの認知度が上がったと同時に株式上場によって、社会的信用が上がったことが大きな要因と言えます。
⑤ キーパーLABOとキーパープロショップの共存共栄について
初回施工はキーパーLABOで施工したお客様も、2回目以降の施工は近くて便利なキーパープロショップで施工される方がおよそ50%もいて、キーパーLABOが、周辺のキーパープロショップの活性化に役立っています。逆に、全国のキーパープロショップにKeePerの看板が上げられ、店頭ではパンフレットなどでの営業が行われることで、KeePerブランドの認知度がアップし、キーパーLABOの集客や運営に大きなプラスの力になっています。つまり、キーパーLABOとキーパープロショップの存在は相乗効果を持っており、このシナジー効果を持っていることもKeePerの大きな強みとなっております。
⑥ 新規出店に伴う人員の採用と、資金計画について
キーパーLABOの新規出店に伴う人員は、大学卒、高校卒とも、来春の新卒採用が前年を上回るペースで順調に推移しているため、中途採用も含めて十分な採用人数を得られるものと考えております。
元々、キーパーLABOの社員の定着率は非常に高いものでした。企業理念にあるように、お客様の満足(CS)を高い技術で実現すると同時に、お客様の「ありがとう」の言葉で、従業員のやりがいと満足(ES)を生み出していくことが、定着率の高さに結びついており、採用数の増加と相まって社員数全体の増強が実現しております。更に定着率の高さが、勤務経歴の長さを生み、勤務の長さが技術の熟練を生み出して商品の品質の維持向上にも貢献しています。
新店の構築のためのコストは上昇しており、更地からの建設物件で約8,300万円/1件、既設の建物がある居抜き物件では約6,200万円/1件の費用が掛かります。しかし新規開店から採算ベースに乗るようになってきており、営業キャッシュ・フローでのプラス要因と、現在の現預金をもとに考えると、今後毎年30店舗余りの開店資金は安定的に調達をすることができると考えております。