有価証券報告書-第64期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)
有報資料
文中における将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針
(企業ポリシー)
お客様の全てのニーズに応える
※お客様とは、アパレルメーカー及びSPAを指します。
(経営理念)
① ファッションを通じて、人々の生活・文化の向上を図り、人々に感動を与えることにより社会に貢献する。
② 常に独自の発想により『新価値創造』を意識した展開と、革新的社内風土を高める。
(行動基準)
① 常に幅広く情報を吸収し、創造的革新的に時代の変化と市場のニーズに適応し、変革しつづけます。
②『高品質』『納期厳守』『適正価格』でお客様への商品提供がテーマであり、それによって満足感、信頼感、安心感を高めます。
③ 個々を尊重し、常にチームとしての協力体制をとり、コミュニケーションの向上を図ります。
④ 目標を明確にし、常に意識し、忠実・確実に実行し、レベルアップを図ります。
⑤ 常に知識・技術の向上と、無駄は徹底的に排除し、生産性の上がる体制を確立し成果をあげます。
お客様のニーズは、品質、納期、デザイン、着やすさ及び心地よさなど、幅広い変化が見られます。これら多種多様なご要望に対応すべく、価値と価格のバランスを追求し続けることは、OEM生産を担う当社においても重要な永遠のテーマであり、お客様との対話を重ねることで、ご要望や夢をかたちにしていくことが当社の重要なミッションであると考えております。
当社グループは長年にわたるアパレル製品の縫製の経験により培った技術とノウハウ、及びアジア5ヵ国(中国、バングラデシュ、ベトナム、ミャンマー、インドネシア) に生産拠点を展開したグローバルネットワークを活かしてお客様の「品質」「コスト」「スピード(納期)」「ボリューム(大ロット生産等)」のニーズに応え、お客様と長期にわたる信頼関係を築いてまいります。
これからも当社グループは、より多くのお客様に感動と喜びを感じていただけるようこれからも一歩一歩前進し、当社グループを支えていただいているステークホルダーの皆様からの声に真摯に耳を傾け、企業価値の向上に努め、持続可能な夢のあるものづくりを目指してまいります。
(2)経営戦略等
当社グループでは、2018年4月から3ヶ年中期経営計画「Take On The Global Top!」がスタートしました。この中期経営計画の3年間は、アパレルOEM売上高世界トップレベルを目標に、以下の項目を基本戦略として取り組んでおります。
① 大手SPA企業とのより一層の取引拡大
a.上場による信用力向上を背景とした取引拡大
b.上場資金を活用した積極的な設備投資による生産能力拡大
② ベトナムでの生産能力拡大
a.中国依存度の低下を目指し、ASEAN地域への積極的展開
b.とりわけ、ベトナムを重点注力拠点として、生産能力を拡大
③ 新しい合弁事業モデルの確立
a.「PT. MATSUOKA INDUSTRIES INDONESIA」の着実な運営による新しい事業モデルの確立
2021年3月期に中期経営計画「Take On The Global Top!」は最終年度を迎えます。目標として売上高800億円 経常利益55億円 生産枚数1億枚を掲げておりましたが、数値目標の達成は困難であると認識しております。
数値目標の未達の原因につきましては
① 新型コロナウイルス感染症の流行によるアパレル製品の需要の急減及び現地政府の休業指示によって工場が操業停止し、今後もその可能性があること
② 天候不順や消費マインドの低下等によるアパレル市場の需要が低迷したこと
③ 受注の伸び悩みにより、近年稼働を開始した新工場の生産性の向上を図れなかったこと
であります。
(3)経営環境及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
日本のファッション市場は成熟化し、グローバルな企業競争のもと、消費者の選別はより厳しさを増しています。
また人口減少及び少子高齢化による人口構成の構造的な変化の中、長期的には国内市場は縮小傾向にあります。さらにライフスタイルに応じて流通を使い分ける選択消費や、消費者の価値観の多様化等が進んでおり、度重なる自然災害や消費税増税等による景気の落ち込みと、それに伴う消費マインドの低下もマイナス要因となっております。
加えて、新型コロナウイルス感染拡大の影響は大きく、サプライチェーンの途絶や、外出自粛及び休業要請により店舗における販売が大幅に減少する等、アパレル業界は一層厳しい状況が続いております。
今後の当社を取り巻く事業環境は、先行きの見通しを立てることが難しく、世界規模で、かつ、より一層速いスピードで変化していくものと考えております。
このような状況のもと、当社グループといたしましては、経営環境のさまざまなリスク要因、お客様の変化をしっかりととらえ、どのような事業環境にあっても、当社の強みであるグローバルネットワークを活かして対応していくことが重要であると考えております。
当社グループといたしましては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を最小限にとどめ、収束後のお客様の新たなニーズやご期待にお応えできるよう、引き続きASEAN地域等での生産能力の増強と業容拡大により、生産拠点の分散化と新たなサプライチェーンの構築を図り、グローバルなビジネスプラットフォームを革新し続けることにより、当社グループの持続的な成長と競争力強化につなげていく所存であります。
お客様のさまざまなニーズに幅広くお応えし、グローバルネットワークにさらに磨きをかけるための具体的な施策は以下のとおりであります。
① 生産拠点の最適化の更なる推進
当社グループはファッション市場のグローバル競争に対応するため、グローバルな生産戦略が不可欠と考えております。品質の維持及び向上を図りつつ、生産量(2020年3月期:58百万枚)の拡大を目指すとともに、生産拠点の最適化を推進させていきます。
② ベトナムにおける生産能力拡大
当社グループの生産キャパシティのさらなる拡大を目的として、2019年11月に新工場となるAN NAM MATSUOKA GARMENT CO.,LTD を設立いたしました。近年の中国での生産コストの上昇を背景に、特恵関税制度、比較的安価な労働力及び縫製工の高い技術等といったベトナムの優位性を活かし、中期経営計画で掲げる「ベトナムでの生産能力拡大」への取組みを強化してまいります。
③ 新しい合弁事業モデル確立の推進
インドネシアにおいて、アパレル産業の川上(素材開発製造)から川下(小売)に位置する4社(株式会社ファーストリテイリング、蝶理株式会社、東レ株式会社、当社)で設立した「PT.MATSUOKA INDUSTRIES INDONESIA」は、着々と生産能力を拡充しつつあります。今後、さらに新設備を導入することで、生産性の一層の向上を図ってまいります。また、2020年3月に戦略的業務提携を締結したサハグループとの連携を深めながら、ASEAN市場も視野に入れた生産販売協力や、新たなサプライチェーン構築に向けた協力体制に向けて検討を進めてまいります。
④ 新設備の導入
アパレル縫製業は労働集約型事業で、特に布帛を中心とした縫製に関しては機械化の余地が少なかったのですが、近年IoTの活用や縫製設備の開発は目覚ましく、積極的な新設備導入は生産性向上のために不可欠であると考えております。特に労働力不足や人件費上昇に対応するための省力化や近年の受注傾向に見られる多品種小ロット化の流れの中で効率化を図るため、IoT技術の活用や自動裁断機(CAM)、立ちミシン、ハンガーシステム等の新設備を導入して生産性の向上に努めてまいります。
(1)経営方針
(企業ポリシー)
お客様の全てのニーズに応える
※お客様とは、アパレルメーカー及びSPAを指します。
(経営理念)
① ファッションを通じて、人々の生活・文化の向上を図り、人々に感動を与えることにより社会に貢献する。
② 常に独自の発想により『新価値創造』を意識した展開と、革新的社内風土を高める。
(行動基準)
① 常に幅広く情報を吸収し、創造的革新的に時代の変化と市場のニーズに適応し、変革しつづけます。
②『高品質』『納期厳守』『適正価格』でお客様への商品提供がテーマであり、それによって満足感、信頼感、安心感を高めます。
③ 個々を尊重し、常にチームとしての協力体制をとり、コミュニケーションの向上を図ります。
④ 目標を明確にし、常に意識し、忠実・確実に実行し、レベルアップを図ります。
⑤ 常に知識・技術の向上と、無駄は徹底的に排除し、生産性の上がる体制を確立し成果をあげます。
お客様のニーズは、品質、納期、デザイン、着やすさ及び心地よさなど、幅広い変化が見られます。これら多種多様なご要望に対応すべく、価値と価格のバランスを追求し続けることは、OEM生産を担う当社においても重要な永遠のテーマであり、お客様との対話を重ねることで、ご要望や夢をかたちにしていくことが当社の重要なミッションであると考えております。
当社グループは長年にわたるアパレル製品の縫製の経験により培った技術とノウハウ、及びアジア5ヵ国(中国、バングラデシュ、ベトナム、ミャンマー、インドネシア) に生産拠点を展開したグローバルネットワークを活かしてお客様の「品質」「コスト」「スピード(納期)」「ボリューム(大ロット生産等)」のニーズに応え、お客様と長期にわたる信頼関係を築いてまいります。
これからも当社グループは、より多くのお客様に感動と喜びを感じていただけるようこれからも一歩一歩前進し、当社グループを支えていただいているステークホルダーの皆様からの声に真摯に耳を傾け、企業価値の向上に努め、持続可能な夢のあるものづくりを目指してまいります。
(2)経営戦略等
当社グループでは、2018年4月から3ヶ年中期経営計画「Take On The Global Top!」がスタートしました。この中期経営計画の3年間は、アパレルOEM売上高世界トップレベルを目標に、以下の項目を基本戦略として取り組んでおります。
① 大手SPA企業とのより一層の取引拡大
a.上場による信用力向上を背景とした取引拡大
b.上場資金を活用した積極的な設備投資による生産能力拡大
② ベトナムでの生産能力拡大
a.中国依存度の低下を目指し、ASEAN地域への積極的展開
b.とりわけ、ベトナムを重点注力拠点として、生産能力を拡大
③ 新しい合弁事業モデルの確立
a.「PT. MATSUOKA INDUSTRIES INDONESIA」の着実な運営による新しい事業モデルの確立
2021年3月期に中期経営計画「Take On The Global Top!」は最終年度を迎えます。目標として売上高800億円 経常利益55億円 生産枚数1億枚を掲げておりましたが、数値目標の達成は困難であると認識しております。
数値目標の未達の原因につきましては
① 新型コロナウイルス感染症の流行によるアパレル製品の需要の急減及び現地政府の休業指示によって工場が操業停止し、今後もその可能性があること
② 天候不順や消費マインドの低下等によるアパレル市場の需要が低迷したこと
③ 受注の伸び悩みにより、近年稼働を開始した新工場の生産性の向上を図れなかったこと
であります。
(3)経営環境及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
日本のファッション市場は成熟化し、グローバルな企業競争のもと、消費者の選別はより厳しさを増しています。
また人口減少及び少子高齢化による人口構成の構造的な変化の中、長期的には国内市場は縮小傾向にあります。さらにライフスタイルに応じて流通を使い分ける選択消費や、消費者の価値観の多様化等が進んでおり、度重なる自然災害や消費税増税等による景気の落ち込みと、それに伴う消費マインドの低下もマイナス要因となっております。
加えて、新型コロナウイルス感染拡大の影響は大きく、サプライチェーンの途絶や、外出自粛及び休業要請により店舗における販売が大幅に減少する等、アパレル業界は一層厳しい状況が続いております。
今後の当社を取り巻く事業環境は、先行きの見通しを立てることが難しく、世界規模で、かつ、より一層速いスピードで変化していくものと考えております。
このような状況のもと、当社グループといたしましては、経営環境のさまざまなリスク要因、お客様の変化をしっかりととらえ、どのような事業環境にあっても、当社の強みであるグローバルネットワークを活かして対応していくことが重要であると考えております。
当社グループといたしましては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を最小限にとどめ、収束後のお客様の新たなニーズやご期待にお応えできるよう、引き続きASEAN地域等での生産能力の増強と業容拡大により、生産拠点の分散化と新たなサプライチェーンの構築を図り、グローバルなビジネスプラットフォームを革新し続けることにより、当社グループの持続的な成長と競争力強化につなげていく所存であります。
お客様のさまざまなニーズに幅広くお応えし、グローバルネットワークにさらに磨きをかけるための具体的な施策は以下のとおりであります。
① 生産拠点の最適化の更なる推進
当社グループはファッション市場のグローバル競争に対応するため、グローバルな生産戦略が不可欠と考えております。品質の維持及び向上を図りつつ、生産量(2020年3月期:58百万枚)の拡大を目指すとともに、生産拠点の最適化を推進させていきます。
② ベトナムにおける生産能力拡大
当社グループの生産キャパシティのさらなる拡大を目的として、2019年11月に新工場となるAN NAM MATSUOKA GARMENT CO.,LTD を設立いたしました。近年の中国での生産コストの上昇を背景に、特恵関税制度、比較的安価な労働力及び縫製工の高い技術等といったベトナムの優位性を活かし、中期経営計画で掲げる「ベトナムでの生産能力拡大」への取組みを強化してまいります。
③ 新しい合弁事業モデル確立の推進
インドネシアにおいて、アパレル産業の川上(素材開発製造)から川下(小売)に位置する4社(株式会社ファーストリテイリング、蝶理株式会社、東レ株式会社、当社)で設立した「PT.MATSUOKA INDUSTRIES INDONESIA」は、着々と生産能力を拡充しつつあります。今後、さらに新設備を導入することで、生産性の一層の向上を図ってまいります。また、2020年3月に戦略的業務提携を締結したサハグループとの連携を深めながら、ASEAN市場も視野に入れた生産販売協力や、新たなサプライチェーン構築に向けた協力体制に向けて検討を進めてまいります。
④ 新設備の導入
アパレル縫製業は労働集約型事業で、特に布帛を中心とした縫製に関しては機械化の余地が少なかったのですが、近年IoTの活用や縫製設備の開発は目覚ましく、積極的な新設備導入は生産性向上のために不可欠であると考えております。特に労働力不足や人件費上昇に対応するための省力化や近年の受注傾向に見られる多品種小ロット化の流れの中で効率化を図るため、IoT技術の活用や自動裁断機(CAM)、立ちミシン、ハンガーシステム等の新設備を導入して生産性の向上に努めてまいります。