有価証券報告書-第44期(平成30年1月1日-平成30年12月31日)

【提出】
2019/03/29 15:07
【資料】
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【項目】
113項目

研究開発活動

当社グループは、IoTなどコンピュータ技術の著しい進化に追随するため、積極的に研究開発を進めております。
現在の研究開発は、当社の技術本部を中心に担当し、当連結会計年度の研究開発費の総額は383百万円となっております。
(1)組込みソフトウエア事業
当セグメントの研究開発は、主に以下のような技術開発に向けて実施し、383百万円の研究開発費を計上しております。
①AUTOSAR OSの開発
先進運転支援や自動運転、コネクテッドカーなど電子化の著しい次世代のスマートモビリティの実現に向け、車載ソフトウエアのプラットフォームとしてのAUTOSAR規格に準拠した車載向けソフトウエアプラットフォームの開発を継続しております。
②eMCOS/eMBPの開発
コンピュータの頭脳としてのCPUを複数搭載したコンピュータシステム向けのOSの開発を行ってまいりました。コンピュータの性能向上技術としては、CPUを駆動するための周波数を早くするという手法が今まで一般的でしたが、現在ではその手法は限界に達しており、2-4個程度のCPUを搭載する手法が主流となっており、今後はこのCPUの数をより多く搭載することが考えられております。搭載されたCPUの数が多くなると、従来とは異なった設計を行ったRTOSが必要となりますが、eMCOSはマルチコアからメニーコアまでをスケーラブルに対応可能なRTOSであります。当連結会計年度では、eMCOSをより利用しやすくするため、世界的に利用されているLinux上で動作するソフトウエア資産の流用を可能にする改修や車載システムへの適応が可能なAUTOSAR向けの対応を継続しております。また、マルチコア/メニーコア用の設計ツールeMBPの開発も継続しております。
③自動車向けAI応用技術eBRADの研究
自動車事故の低減や安全で快適な自動車の実現に、AI技術は不可欠であると考えております。当社では運転者個々の運転行動特性を学習してパーソナルな自動運転の判断モデルを生成するAIフレームワークeBRADの開発を行っております。この技術により、運転者や同乗者に違和感のない挙動と安心感を与えることが可能になると考えております。
④国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)向け開発
NEDOより採択された「高効率・高速処理を可能とするAIチップ・次世代コンピューティングの技術開発」に係るプラットフォームの開発を開始いたしました。
(2)センシングソリューション事業
該当事項はありません。